ソードアート・オンライン ―アインクラッド戦記― 作:へーちょ
血盟騎士団本部の食堂には、昼の喧騒が過ぎたあとの、やわらかな時間が流れていた。
大きな窓から差す光がテーブルの上を照らし、湯気の残る皿がまだ温もりを残している。
キリト、アスナ、リズ、ティンクル、シリカ、リオ。
いつもの顔ぶれが、自然と集まっていた。
穏やかな空気のなか、アスナが手元の書類を閉じる。
「――というわけで、六十四層のボス攻略はうちが担当になったわ」
団の副団長らしい、落ち着いた口調だった。
「六十三層を聖龍連合が終えたから、次は私たち。ここから忙しくなるわね」
「ふぅ……また大変な日が続くわね」
リズが椅子の背にもたれながら伸びをする。
アスナが軽く笑ったあと、手元のメモをめくる。
「実は、二日後――団全体で“完全休養日”が出たの」
その一言で、場の空気がぱっと明るくなる。
「いいですね……最近、鍛錬続きでしたし」
「よし、それなら――ピクニックにしよう!」
リズが手を叩く。
「三十層にすごくいい場所あるの。シリカ、前言ってたでしょ?」
シリカが頷く。
「はいっ。モンスターも出ませんし、景色もきれいです」
「じゃあ、そこに決まりね」
アスナが頷くと、キリトが軽く手を上げた。
「一応、俺とリオは戦闘装備で行くよ。もしものとき用に」
「はい、了解です」
リズがからかうように言う。
「おっ、たまには気がきくじゃん」
「いつも気がきく」
即答するキリトに、場が笑いに包まれた。
⸻
「で、ピクニックといえばお弁当!」
リズが勢いよく言い出す。
「せっかくだし、みんなで分担して作ろうよ」
「いいわね。でも、かぶっちゃうと困るから……」
「くじ引きだな」
キリトが笑いながら折り紙を手に取った。
「いいね、それ。じゃあ私が書く」
リズがすらすらとペンを走らせて、紙を六つに折る。
全員が手を伸ばし、順番にくじを引いた。
開かれた紙には、それぞれの名前と料理名が書かれている。
リズは「おにぎり」、ティンクルは「卵焼き」、アスナは「サラダ」。
キリトは「唐揚げ」、リオは「ミニサンドイッチ」、そしてシリカは――「ベーコン巻き」。
結果を見た瞬間、シリカの顔が固まった。
「……」
「シリカ?」
リズが首をかしげる。
「い、いえっ! なんでもないです」
慌てて笑うシリカの顔を見て、アスナがくすっと笑った。
「ふふ、料理スキルまだ上げてる途中だっけ?」
「は、はい……でも大丈夫です! がんばります」
その気丈な声に、ティンクルが柔らかく微笑む。
「焦らなくていいよ。ゆっくりやったら、きっと美味しくできる」
その穏やかな声に、シリカが小さく息をのんでから、ぱっと笑顔を返す。
「……はいっ!」
⸻
二日後。
空は一面の晴天。風がやわらかく、まるで現実の春のようだった。
三十層の転移広場に、次々と転移光が灯る。
リズが先に手を振る。
「おーい! こっちこっち!」
「おはよう」
アスナが笑いながら歩いてくる。
その隣にティンクルが静かに並び、軽く会釈した。
「みんなそろった?」
「はい!」
シリカが元気に返事する。ピナがその肩の上で小さく鳴いた。
「じゃあ出発ね」
アスナがまとめる。
キリトとリオが軽くうなずき、周囲を確認するように視線を走らせた。
「今日は“攻略”も“任務”もなし。ただの休日だ」
「はいっ」
「楽しみだね」
ティンクルが優しく微笑む。その声に、全員の表情がやわらいだ。
転移光が彼らを包み――視界が一気に開ける。
まばゆい光と、広がる草原の緑。
遠くで鳥のような影が舞い、風が頬を撫でていった。
「うわぁ……!」
シリカが感嘆の声を漏らす。
「ほんと、いい場所だね」
ティンクルが髪を耳にかけながら微笑む。
キリトがその横で腕を組み、空を見上げた。
「こんなに穏やかな空、久しぶりに見たな」
「ふふ、今日は戦わなくていいからね」
アスナの言葉に、全員の表情が緩む。
六人は並んで歩き出す。
その足音は、剣の響きよりもずっと静かで、どこか優しかった。
―――――――――――――――――――――――――――
― 草原の昼 ―
三十層の草原地帯。
透き通るような風が吹き抜け、丘の上に咲く白い花々が揺れていた。
空は青く、遠くの湖が陽光を反射してきらめいている。
「ここ、ほんとにモンスターいないんですね」
リオが辺りを見渡す。
「シリカが見つけたっていうだけあるな」
キリトが頷く。
「えへへ、ちゃんと索敵スキルも使って確認しました」
シリカが胸を張る。ピナがその肩で小さく鳴き、風を切って羽ばたいた。
アスナが荷物を下ろしながら言う。
「じゃあ、ここに広げましょうか」
ティンクルが頷く。
「このくらいの陽射しなら、食べるのにちょうどいいね」
彼女の淡い声が、風に乗ってさらりと流れる。
リズがシートを広げると、色とりどりの弁当箱が並び始めた。
その光景だけで、胸がすこし温かくなる。
⸻
― お弁当、開幕 ―
「さて!」
リズが腰に手をあてる。
「まずは私の“おにぎり”からね」
蓋を開けた瞬間、香ばしい海苔の香りがふわっと広がる。
「……おお」
キリトが思わず漏らした。
「なに、その意外そうな顔」
「いや……普通にうまそうで」
「“普通に”じゃなくて、“想像以上に”って言いなさい!」
リズが笑いながらひとつ渡す。
一口食べたキリトが、目を細めた。
「塩加減、完璧」
「ふふ、でしょ」
リズは得意げに胸を張った。
⸻
「次は――ティンクルの卵焼きね」
アスナが弁当を受け取り、箸を伸ばす。
断面からはふわりと湯気が立ち上り、ほのかに甘い香りが広がった。
一口食べた瞬間、全員が目を見開く。
「……やわらかっ!」
シリカの声が小さく跳ねる。
「すごい、口の中でほどける感じです」
「うん、味がやさしいな」
キリトが静かに言う。
ティンクルは少し照れたように微笑んだ。
「ありがとう。焦げなくてよかった」
「完璧よ」
アスナが頬を緩める。
「まさか料理もここまでとは……さすがね」
リズが肩をすくめながら感心していた。
⸻
「次、アスナのサラダ!」
リオが蓋を開けた瞬間、色とりどりの野菜がきらめく。
瑞々しいトマトに、香草の香り。ドレッシングが陽に反射して光っている。
「……もうお店のレベルだな」
キリトが苦笑した。
「アスナさん、ほんと何でもできるんですね」
リオの言葉に、アスナが照れくさそうに笑う。
「料理スキル、カンストしちゃってるからね」
リズが吹き出す。
「それ“変人の領域”でしょ」
「ひどい!」
みんなの笑いが風に乗って響いた。
⸻
「じゃ、次は俺の唐揚げだな」
キリトが包みを開く。
じゅわっと油の香ばしい匂いが広がる。
「見た目いいじゃん」
「味は保証しないけどな」
冗談めかしながら一口かじるリズ。
その瞬間――目を丸くした。
「……普通にうまっ!?」
「意外だな」
「“意外”言うな」
笑いながらキリトが箸を渡す。
「昔アスナの料理スキル上げ、付き合わされたんだよ。地味に覚えた」
「なるほど、それでか」
アスナが苦笑する。
⸻
続いて、リオのミニサンドイッチ。
丁寧に詰められた断面から、具材が少し覗いている。
「ちょっと形崩れちゃいましたけど……」
「いい匂い」
ティンクルがひとつ手に取り、ぱくりと食べた。
「すごく美味しいよ、リオ君」
「ほ、本当ですか!」
「うん、優しい味」
その言葉に、リオの耳が少し赤くなる。
⸻
そして最後――シリカの番がきた。
「べ、ベーコン巻き……です」
シリカが慎重に包みを開ける。
中からは、照りのあるベーコンが巻かれた一口サイズの料理。
見た目は完璧。だが、香りが――どこか甘い。
リズが箸を伸ばし、ひとつ口に入れた。
「……ん?」
キリトも食べる。
「……あま……い?」
アスナが首をかしげる。
「でも、悪くはないわね」
「うん、不思議な味……」
ティンクルが小さく笑う。
「砂糖と……蜂蜜、かな?」
シリカが肩を落とす。
「うぅ……甘辛の“甘”を入れすぎました……」
その場に優しい笑いが広がった。
⸻
午後、全員が全員が芝生の上でくつろいでいた。
ピナが風に乗って小さく輪を描き、リズが寝転んで空を見上げる。
「……こうしてると、ここがゲームって忘れるね」
「うん。空も風も、全部本物みたい」
アスナが微笑む。
キリトは少し目を細めた。
「……こういう日が、もっと増えればいいのにな」
「増えるよ」
ティンクルの声が風に溶けるように響いた。
「ちゃんと前を向いてる人がいる限り、きっとね」
シリカがふわっと笑う。
「……また、来たいです。みんなで」
「もちろん」
アスナが頷く。
「次はお菓子担当、ね?」
リズがニヤリと笑った。
「ひゃっ……それはまだ早いです!」
シリカが真っ赤になって両手を振る。
その光景を見て、全員がまた笑った。
風は穏やかで、時間はゆっくりと過ぎていく。
そのひとときだけは、誰もが戦いを忘れていた。
―――――――――――――――――――――――――――
陽射しが少し傾き、草原の影が長く伸び始めたころ。
みんなは芝の上に寝転んだり、座って談笑したりしていた。
柔らかな風が頬を撫で、空には白い雲がゆっくり流れていく。
「なぁ、ティンクル」
キリトが横目で彼女を見る。
「この前、六十三層で見つけたって言ってた“隠しダンジョン”、あれどうなったんだ?」
ティンクルは手元のカップをくるりと回し、少し考えてから答えた。
「途中まで進んだけど、いったん撤退したんだ」
「撤退?」
「うん。中の敵、六十層後半レベルばかりでね。こっちは探索メンバー三人だったし、無理せず仕切り直そうって」
「うわ……」
リオが素直に目を丸くする。
「それ、“隠しダンジョンの中でも一番キツいやつ”じゃないですか」
「よくそんなの見つけたな」
キリトが苦笑する。
ティンクルは少し肩をすくめた。
「“道端で”たまたま見つけただけだよ」
「出た、“道端”」
リズが呆れたように言って、全員が笑った。
上層に進むにつれて隠しダンジョンの出現条件が複雑になる。
普通は上の階層を攻略してから挑むのがセオリーだが…。
「六十四層のボス戦が終わったら、改めて挑もうと思ってるの」
アスナが顔を上げる。
「今度は、私とティンクル、それから団長で行く予定」
「ちょっ、何そのメンバー」
リズが笑いながら声を上げた。
「敵が逃げ出すわよ。……ていうか、団長、探索行くんだ」
「うん。団長は結構行くよ。レベル上げも兼ねてね」
ティンクルの声は穏やかで、どこか誇らしげだった。
アスナがふとシリカの方を向く。
「あとで言うつもりだったけど……シリカも誘おうと思ってたの。いい?」
「えっ、いいんですか!?」
シリカの瞳が輝く。
「六十層台って、ピナと相性のいい装備が多いから……すごく嬉しいです!」
「うん、頼りにしてるわ」
「隠しダンジョンって、初回クリアはレア装備確定ですよね」
リオが腕を組む。
「しかも一人一個」
「そうだね。そのあとも何回か周回するつもり」
ティンクルが淡く笑う。
「残念ね、“黒の剣士”は呼ばれなくて」
リズがキリトをからかうように言う。
「いや、あの三人に俺が混ざったらバランス悪いだろ」
「へぇ? 珍しく謙虚じゃん」
リズがニヤリと笑う。
「それに、この前ティンクルに誘われて別のダンジョン、一緒に行ったばかりだからな」
「なるほど~。だからこの前、レア素材普段よりたくさん持ってきたのね」
リズが腕を組んで言う。
「ドヤ顔してたけど、ティンクルのおかげか~」
「お、おい、リズ!」
キリトが慌てて抗議するが、もう手遅れだった。
ティンクルが軽く笑って、視線を落とす。
「キリトのおかげで楽に周回できたよ。本当に助かった」
「……そ、そうか」
キリトが耳の後ろをかく。
その仕草に、みんながくすっと笑った。
穏やかな時間。
風の音、鳥の声、そして仲間たちの笑い声が混ざって、
まるで現実世界の午後のように――温かかった。
―――――――――――――――――――――――――――
陽が少し傾き、風の向きが変わる。
ピクニックの空気もすっかり緩んできたころ――リズが不意に立ち上がった。
「さーて、ここらで余興といきますか!」
「出たよ……好きだなほんと」
キリトが半眼でつぶやく。
リズはニヤリと笑って、バッグの中から小さな箱を取り出した。
「じゃじゃーん! お菓子タイム~!」
蓋を開けると、中には丸いチョコレートが六つ、きれいに並んでいた。
「あっ、それ最近話題の店のですね」
リオが目を輝かせる。
「ちょっと変わったお菓子売ってるって評判の」
「そうそう。で、今回は――この中のひとつに“特殊なポーション”が混じってるの!」
リズが得意げに言う。
「それを食べた人は、しばらく“語尾に『にゃ』がつく”んだって!」
「なんだそれ」
キリトが呆れる。
「まぁこの世界、毒物入れるのはシステム的に不可能だから安心しなさいな」
そう言いながら、リズは背中からもうひとつ箱を出した。
「そしてこちらが――“猫耳カチューシャ”!」
「……おまけ付きか」
「そう、バッチリ撮影予定もあるわよ」
悪戯っぽい笑みが止まらない。
(……もしティンクルさんが食べたら)
リオはふと、頭の中に浮かんだ光景を想像してしまった。
――《リオ君、ファイトだにゃ!》
ほんの一瞬の幻聴。
柔らかな声と、猫耳の揺れる仕草まで鮮明に浮かび――
「〜〜〜〜〜〜〜〜っ!?」
リオの顔が一瞬で真っ赤に染まった。
「その前に一ついいか?」
キリトが口を開いた。
「ん? なに?」
「ないとは思うけど、リズは“当たり”がどれかわかってるかもしれない。だから――リズは最後に選べ」
「ふふん、いいわよ。望むところ」
キリトが箱を回す。
「じゃあ……まずはシリカ」
「え、は、はいっ」
シリカがひょいと一つつまみ上げる。
「次、リオ」
「は、はい……」
一度つまみかけて、そっと戻し、別のを取る。
「ティンクル」
「うん」
迷いなく一つを選ぶ。
「次はアスナ」
「はい」
アスナも静かにひとつ。
「じゃ、俺」
キリトが残りからひとつを取る。
「ラスト、リズな」
「オッケー」
六人が一斉にチョコを口に入れた。
甘い香りが広がり――沈黙。
「……なぁ、リズ」
「ん?」
キリトが淡々とした声で言う。
「実は二日前、団内でもこのお菓子の話が出ててな」
「……?」
「この店のポーション、太陽の光に当たると“青く光る”んだ」
「…………え?」
「だから、お菓子も角度によってちょっと青く見える。な?」
「…………っ!」
⸻ 五分後 ⸻
草原に、のどかな笑い声が広がっていた。
リズ以外の五人は何事もなく談笑している。
「リズ、どうした? 今日はやけに静かだな」
「……」
リズは腕を組み、口を閉ざしていた。
「お、レア鉱石みっけ」
キリトがとっさに言う。
「え、どこにゃ!?」
反射的に返したリズの声が、可愛らしい語尾を連れて響いた。
一瞬の沈黙。
次の瞬間、全員が吹き出した。
「くっ……だましたにゃーっ!」
リズが顔を真っ赤にして叫ぶ。
「くっくっく……」
キリトが悪戯っぽく笑う。
リズはぷいと顔をそむける。
沈黙のあと、キリトがそっと手を伸ばした。
猫耳カチューシャをひょいとつまみ――リズの頭に、かぽっと乗せる。
「………」
「………」
しばしの静寂。
見つめ合う二人。
風の音だけが、やけに大きく聞こえた。
そして次の瞬間――
堪えきれず笑いが爆発した。
「わ、笑うにゃーっ!」
「ははははははっ!」
笑い声が草原に広がる。
雲が流れ、空が少しオレンジに染まり始めていた。
戦いも、緊張も、ここにはなかった。
ただ、笑い合う仲間たちの時間が――静かに流れていた。
―――――――――――――――――――――――――――
笑い声がようやく落ち着くころには、空がゆっくりと茜に染まり始めていた。
草原を渡る風が、昼の熱をやわらかくさらっていく。
「……はぁ、もうこりごりだわ」
リズが肩で息をしながら言うと、アスナが微笑んで立ち上がる。
「今日はほんと、いい日だったわね」
「うん。久しぶりに“遊んだ”気がする」
ティンクルが穏やかに言う。その横でピナがふわりと羽を広げ、夕陽を反射させた。
「そろそろ帰るか」
キリトが立ち上がって、草の上についた手を払う。
「日が暮れる前に戻らないとな」
「名残惜しいですけど……そうですね」
シリカが名残惜しそうに景色を見回す。
陽の光が少し傾いて、六人の影が長く伸びていた。
その影が重なり合う。まるで、それぞれの時間がひとつに溶けるように。
「また来ようね」
リズの言葉に、全員が頷いた。
「次はお菓子担当、シリカね」
「ひゃっ……まだ練習中です!」
シリカが真っ赤になって両手を振る。
みんなの笑い声が、風に混じって空へと消えていった。
転移光がひとつ、またひとつと草原に灯る。
それぞれの背中が光に包まれて消えていくなか――リズだけが最後に残った。
「……ふぅ、いい一日だったなぁ」
リズは髪をかき上げながら、ふと首をかしげる。
「……なんか、忘れてる気が……ま、いっか」
そう言って笑い、転移光に包まれた。
⸻
その日の夕方。
《リズベット武具店》。
「ただいまー!」
リズが元気よく扉を開けた瞬間、店番の少女が顔を上げた。
「リズ姉、おかえ……り……?」
沈黙。
少女の視線が、ゆっくりとリズの頭の上へ。
奥から出てきた青年職人も目を丸くする。
「姉御、おかえ……り……?」
カランッ。
ふたり同時に、手にしていた工具が床に落ちた。
「リズ姉、今日は猫耳? やだ、かわいい~!」
「姉御、似合ってるっス!」
「ちょっ……やめっ……うがーーっ!!!」
夕暮れの工房に、笑いと金属の音が響く。
その日、リズベット武具店はいつになく賑やかだったという。