D-Gray Man -The Metal Exocist in 2031 作:zwart
アレン書きづれぇぇぇぇぇ!!!
レベル2アクマは巨大化したクマの様な形をしていた。その手首の付け根にブースターが付いているツメは恐らくアレンの左腕よりは遅いだろう。アレンがイノセンスを発動していたのならいざ知らず、だが生身の頭上から降ってくるツメに回避のしようもない。更に今はリナリーを突き飛ばした後で体制が不安定だ。彼にはただ死だけがまっている。―――――――はずだった。
・・・ツメが、来ない?
アクマのツメはアレンの肉体を抉ることは無かった
そこには深緑の軍服に身を包んだ青年が、黒光りする鋼鉄の左腕でツメをつかみ取っていた。
「イノセンス、発動」
青年は右腕に黒い大剣を引きずっていた。その刀身が淡く発光して、その光は男の右腕をも包んでゆく。
「オマエ、何者――」
アクマが吠える。
そしてその騒音をかき消すかのように大剣が斬り上げられた。
アクマは断末魔もあげずに、この世から消え去った。
―一撃!?―
リナリーもアレンもまだレベル2アクマを一撃で倒せる程の技量は到底持ち合わせていない。恐らく神田でも不意打ちでなければ不可能だろう。故に彼らが知る限りレベル2アクマを一撃で沈めるのは元帥クラスだ。彼らが驚くのは当然なのだろう。
男は大剣を背中に背負う様にするとその大剣は再び発光しながら小さくなって、そのまま消えてしまった。
大剣が消えると彼は部屋から走り出て(アクマが破壊した壁の瓦礫は難無く飛び越えた)出て行きざまに、
「出るぞ」と短く叫んだ。
それが自分たちに向けられた言葉だとアレン達が気づくのに約10秒かかった。アレン達は殆ど何も考えずに青年の後を追って走って、そのまま基地を出て二キロ程走った。
「ちょ、ちょっと待って下さい!」
アレンの呼びかけを無視したこの平均より大柄な体の男は明らかに平均よりも速く走れるらしく、アレンもリナリーも息が上がりかけていた。そろそろリナリーが走るのをやめてダークブーツを使おうか真剣に悩み始めた頃、青年は唐突に立ち止まって基地の方向へ振りかえった。
追いついた二人がつられて振りかえると、轟音と共に約10キロ先で大きなきのこ雲が立ち上った。今更ながら声を掛けてくれたこの謎の青年に胸の内で感謝する二人――声を掛けられなければ未だにあの基地の中にいただろう――の顔を熱風が荒々しく撫でた。アレンは同時に近くに民家が無かった事を頭の中で確認した。
「フン、爆破装置はやっぱり生きてやがったか。さてアンタ等、教団のエクソシストか?だったら本部の場所を教えてくれるとありがたいんだが。」
この男は平時、異常時を問わずに一方的に話す癖があるらしい。
爆発の描写は威力よく分からなかったので、知っている人は(或いは一般感覚でも)変な所がありそうですが、ご容赦ください。
大体一週間周期での投稿になるかと思います。