〜大喜視点〜
千夏先輩が藤原先輩と付き合った。
俺がそれを知ったのは8月26日──千夏先輩の誕生日のことだった。
2人の交際宣言によって体育館が収集のつかない状態となったため練習は一時休止。針生先輩や西田先輩が男バレのコートへ向かう中、俺は独り体育館を出た。
体育館の騒ぎから逃げて人気のない場所を探す。通りがかった自販機でコーラを買って、辿り着いたのは部室棟、その裏の水飲み場に座り込んだ。
プルタブに人差し指をかけ、開ける。プシュッという音が虚しく感じる。勢いよく口に含み、なんとか一息で飲み干す。
沈んだ気持ちは全く晴れなかった。炭酸を一気飲みした苦しさと口の中の甘ったるさだけが残る。
コーラは千夏先輩が好きな飲み物だ、ペットボトルや瓶じゃなくて缶なのがいいらしい。前にうちでバーベキューをした時、母さんとそんな話をしていた。
今日の部活終わり、弁当を返してもらう時にささやかな誕生日プレゼントでもと思っていたのに、もうそんな事はできない。
「くっそ……」
あの2人が付き合った、千夏先輩から告白したんだろうか。いつ、どんな顔で、なんて言って。そういえば
「っ……」
視界が滲んだ。涙がこぼれないよう上を向く。
泣くな、泣いちゃだめだ。怪しまれる。体育館に戻れなくなる。耐えろ、耐えろ。
そもそも、そもそもだ。
千夏先輩はずっと藤原先輩のことが好きだったのに、全国に行くという夢を叶えるまでその気持ちを伝えなかった。俺が知る限りでも2年、おそらくそれ以上の間想いを秘め続けてきた、それを伝えるために努力し続けてきた。
藤原先輩も、全国大会の決勝でフルセットの末準優勝、その後に行われたアジア選手権では優勝。そのどちらの大会でも個人賞を獲得している。学校で観たアジア選手権の試合は、凄まじいの一言だった。コート上の誰よりも小さく、カメラ越しに見ても体格差がはっきり分かるのに、それをもろともせず輝きを放っていた。
俺は世界はおろか、全国にも行けず、県予選で1回戦負け。比較にならない。
隣に立ちたいなんて、勝ちたいだなんて、烏滸がましいにもほどがある。
ざっと、足音がした。
咄嗟に目元を拭い、音のした方を見ると匡がいた。安堵と落胆が同時にきた。
「そろそろ練習再開するってさ」
「おう」
行かなきゃ、立たなきゃ。そう思うのに身体は動かない。
あの2人がいる体育館に、戻りたくない。
その場で動けずいると、匡が少しスペースを空けた隣に座った。無言のまま時間が過ぎた。
「匡はさ、初恋の幼馴染っていただろ?」
「あぁ」
「どうやって諦めたんだ?」
「…時の流れで」
「よく聞くやつだな」
時間が経てば、時間が解決してくれる。似た言葉はよく耳にする。
でも。
「本当に時間が経てば、この辛さが無くなってくれるのか……?」
千夏先輩が藤原先輩を好きってことはわかってた。振り向かせるのが難しいってわかってた。失恋する可能性が高いってわかってた。でもいざ付き合ったって聞いて、胸の痛みが抑えられない。この痛みが時間なんかで消えるくれるのか。
吹っ切った、諦めた。それって結局、そう自分に言い聞かせてるだけなんじゃないか、消えてなんていないんじゃないか。そう思えてならない。
感情のままに吐き出す。匡はそれを最後まで聞いてから、こう返してきた。
「…正直、俺も諦めたというより、諦めなきゃいけないって悟ったって方が正しいと思う」
「諦めなきゃいけない?」
「失恋したら辛いし、胸は苦しい。俺もサキが何処の馬の骨とも知らないやつなんかとって思ってたけど……サキは幸せそうだったんだ。十何年の付き合いでも知らない顔してて、ポッと出のやつにそんな顔してるんなら自分じゃ無理なんだって、そう悟った」
「そっか…」
久しぶりに匡の弱い部分を聞いた気がする。幼馴染に彼氏ができた時以来か。
「…最低なこと、言ってもいいか?」
「なに」
「さっき匡が来た時……俺、雛が来たと思ったんだ。千夏先輩のことで落ち込んでる時は雛がいてくれて、県予選で遊佐くんに負けた時も慰められて、だから今回もって……ほんと最低だよな」
千夏先輩のことが好きだった時から雛に助けられて。雛の好意に気付いてから強烈に意識して。告白されてなお、今すぐ返事は要らないなんて言わせてしまって。
これだけでも最低なのに、弱った時に雛がいてほしいだなんて、虫が良すぎる。
「そうでもないんじゃないか」
匡はそれを否定した。
「いくら大喜が千夏先輩100%でも、全く進展しない状況で想い続けるって難しいと思うし、あんなにアピールされたらそうなっても無理は……って、どうした?」
「…今、欲しがったなって気付いた。そんな事ないぞって言われたがってた」
天を仰いで顔を覆う。
今日の俺、猛烈にダサい。いつかの藤原先輩に怒られた時と同じくらいダサい。
ダサさに悶えていたものの、練習が始まってしまうため体育館に戻る。扉を開けてすぐの所に雛がいた。
「あ、大喜戻ってきた」
「雛…」
「手出して」
「?」
「ほいっ」
出した手に載せられたのは3つのチロルチョコ。
「それ食べて元気出しなよ」
雛はそれだけ言うと、新体操部のコートへ戻っていく。
「ひ、ひなっ」
「ん?」
咄嗟に呼び止めたが、その後が続かない。なにか、何か言わないと……
「大喜」
「お、おう」
「私はね、いつも頑張ってる大喜が好きだよ」
雛は「練習頑張って」と付け加えて、今度こそ新体操部のコートへ戻った。
それを見送ってから、手に載った三つのチョコ、そのうち一つの包装を解いて口に入れる。
「あっま」
久しぶりに食べるととんでもなく甘い、甘さの暴力だ。でも、沈んだ気持ちを奮い立たせるにはちょうどいい甘さだった。
朝から夕方までの1日練習を終えて、匡と共に帰路につく。8月も下旬だというのにまだまだ暑さが残る。
「大喜、思ったより切り替え早かったな」
「失恋したのは辛いけど、あの2人が付き合ったのは俺にはどうしようもないことだから。今はそれ以上にやることあるし」
「…蝶野さんのおかげもあるんじゃないか」
「正直それもでかい」
雛がいなかったら最低でも今日一日は凹んだままだったし、練習にも身が入らなかったと思う。
雛がいたから俯いた自分を叱咤できた。雛がいたから失いかけた上を目指す気持ちを取り戻せた。
正直、まだ雛のことを異性として好きとは言えないと思う。雛が想ってくれてるように、俺が千夏先輩を想っていたように。そんな綺麗な気持ちではない。
俺の
もし雛が他の男と付き合ったら。千夏先輩のように俺以外の誰かと。
他の誰かと付き合って、デートして、こうしてチョコをあげて、好きって言って……そう考えるとどうしようもなくイライラする。
もう頬を突かれることが無くなる、膝カックンされることが無くなる。一緒に喜んで悔しがってからかいあって、そんな風にいられなくなる……そう考えるとどうしようもなく哀しくなる。
他の男に渡したくない。傍にいてほしい。
雛の隣に立ちたい。立てる男になりたい。
そのためには──
◇◇◇
〜大喜視点〜
翌朝、体育館の重たい扉を開けると、中には藤原先輩と千夏先輩がいた。
バド部のコートではなく2人のもとへ向かう。
「藤原先輩、千夏先輩、おはようございます」
「おはよ」
「おはよう猪股くん」
「あの、お二人とも、お付き合いおめでとうございます」
「…ん、ありがと」
「ありがとう」
今の俺はちゃんと笑えているだろうか。憧れだった先輩たちをちゃんと祝福できているだろうか。
浮かんだ懸念はすぐに消し去る。
「藤原先輩、一つお願いしてもいいですか?」
「内容による」
「お願いします。もう一度、俺に強くなる方法を教えてください」
頭を下げて請う。
「…前に教えてたやつの続きってこと?」
「はい。今度は
「そこで優勝?」
「いえ、2位以内に入ることです」
「ふーん」
少しの沈黙。じっと見つめられて、なんだか見透かされてる気がして、でも目は逸らさない。
「どうしてその大会を目指す? バレーやバスケみたいに冬の全国へ行けるわけじゃないだろ」
その通りだ。11月の県大会は優勝してもそこで終わり、IHのような全国大会はない。
「俺が先輩方と並ぶために。全国へ行ける力があると証明したいからです」
藤原先輩に、千夏先輩に、針生先輩に、そして雛に。
「分かった、引き受ける。でも3つ、条件がある」
藤原先輩が親指から中指までを立てた。
「1つ目が、前とは違ってプレーを見て直接口出ししていく。毎朝15分くらいか? その分猪股のしたい練習をする時間は減る」
「次がその繋がりで指導について、前にも言ったけど俺はバドミントン素人だ。プレーに関するアドバイスなんて、腰を落とせとかラケットの中心で当てろとか、そんなありきたりなことしか言えない……だから俺のやり方で口出しするし、普段よりも遠回りになるかもしれない」
「最後、やるからには厳しくやる。部内でやるように優しくなんてしないし、できてない時はできてないってボロカスに叩く。それでもやるか?」
「やります」
「そ……とりあえず猪股の現状確認したいから、アップしてネット張ったら教えて。あと予備のラケットってある?」
「部室にあるので取ってきます」
「頼んだ。じゃそゆことで」
藤原先輩はそう言うとワークの続きを始めた。
「頑張ってね」
千夏先輩もボールを取りに倉庫へ向かった。
アップを終えてネットを張ると、藤原先輩がバド部のコートへ来て、ノック打ちをすると言われた。
藤原先輩が球出しをして、俺が返す。普段の練習よりも余裕のある球出しだけど手は抜かない、一球一球丁寧に返球する。ていうかこの人球出し上手いな全然ブレない。
感嘆しながらノック打ちを終えると、藤原先輩がネットを潜ってこちら側に来た。
「まず現状確認。俺から見た猪股は、運動センスもラケットタッチのセンスもない。試行回数で身体に覚えさせて身に付けるタイプ」
「はい」
宣言通り初っ端から厳しい。とはいえ事実なので甘んじて受け入れる。
「最近強くなってきたのは身体が成長してきたのと、練習の質が上がったから。3年生が引退してからは針生以外には結構いい勝率を維持してるし、部内では2〜4番手……ここまでいい?」
「はい」
「よし。それでこれからの課題は、今の猪股の一番の武器、足を強化すること」
「足……フットワークってことですか?」
「そう。今の猪股は体力と気力、あとは反応速度で無理やり動いてるだけで、フットワーク自体は下手くそ」
前に兵藤さんにも言われたことだけど、今回は真正面からヘタクソと言われた。ほんとに容赦ないな。
「だからこれからは股関節を上手く使えるようにする」
「股関節」
「そ。股関節ってどの辺にあるか、自分が思う場所触ってみ」
「はい…………この辺ですか?」
「違う。ちょっと触るぞ」
藤原先輩はそう言うと、右手の指先で鼠径部──俺が考えていた場所よりも少し上の辺りを押してきた。
急に触れられてビクッとしたが、藤原先輩は構わず続ける。
「ここ、自分でも触って……そう、それで軽く足上げて……動いてるの分かる? ……いい? 感じて。前からも横からも、立体的に把握して……股関節の根元、脚がそこから動いてる意識……それじゃあ反対……場所違う、ここ……はい動かす……」
左右の股関節を触りながら足を動かす。それが終われば今度はワーク。
「股関節から動かすには意識だけじゃだめ。そういう身体、そういう筋肉を作っていく必要がある。まずは大腰筋と腸腰筋──股関節付近のインナーマッスルであるこの2つをしっかり使えるように」
大腰筋と腸腰筋。前に勧められた本に載っていたやつだ。どういう筋肉だったっけ……後で調べよう。
ワークに関しては、浅いスクワットのような動きで股関節を折り畳んだり、床に座って足裏を合わせた状態で身体を前に倒したり。そのどちらも藤原先輩が朝やっていて見覚えのあるワークだった。
「YouTubeとかで他にも色んなワーク紹介されてるから、アップの時とか家とかでこまめにやること」
「分かりました」
最後にもう一度ノック打ちをした。意識の差かワークの成果か、それともただの気の所為なのか、最初より動きにキレがある気がした。
「俗に言う運動神経がいいやつは、こういうことが自然にできる。関節も筋肉も適切な使い方が経験で分かってるし、そのためのインナーマッスルもきちんと使える状態にある。猪股がこれからやるのは、それを意識的に身につけること」
「分かりました」
「猪股は練習量は十分過ぎるくらいだから、次求めるのは質。身体を動かすのと同じくらい頭を回せ。足りない自覚があるなら、自分が身につけられる全部を丁寧に研いでいけ」
「はいっ」
足りない自覚。藤原先輩で言うなら身長だろうか。この人は身長のハンデを埋めるためにこれを磨いて、あれほどの体格差を覆して世界に羽ばたいていった。そう考えるとやる気が漲ってくる。
藤原先輩が「それじゃあまた明日な」と男バレのコートに戻ろうとしたところ、思い出したように言った。
「あ、それと、これからしばらく…2週間は針生と試合しないこと」
「え? ど、どうしてですか?」
「針生相手だと猪股が余裕なくなって股関節への意識が消えるから。県大会で勝ちたいなら、2週間だけ我慢しな」
「…分かりました」
部内で一番強いのは針生先輩だし、出来るだけ対戦しておきたい気持ちはある。でも教えを請うてるのは俺の方だし、2週間だけ我慢しよう。
残り少ない夏休みはあっという間に終わり、新学期が始まる。
「じゃあ我がクラスの出し物は、蝶野雛主演で白雪姫に決まりました!」
「まーまかせんしゃい!」
10月頭に行われる文化祭に向けて、諸々の準備が始まる。
話し合いの結果、うちのクラスは演劇を行うことに決まった。主演の雛は台詞を覚えられるのかという一点で不安が残るが、人前に出るのは慣れてるだろうし、何より責任感のあるやつだから上手くやるだろう。
「大喜! クラス代表なんだからしっかりリードしてくれるよう頼むよ!」
「おう、できる限りサポートするから、良い舞台にしような」
「うん!」
高校生になって初めての文化祭。体育館のステージで行われる演劇は俺自身が表に立つことは無いものの、全校生徒が観に来れる大舞台だ。
部活に全力を注ぐのと同じように、クラス代表としてこちらも全力でやり遂げたい。
ということで、アラームの時間を15分早くした。布団から出て着替えてラジオ体操、寝ぼけた身体を起こしていく。
文化祭の準備で放課後の練習時間が減ってるが、それを上達しない言い訳にしたくない。家を出る時間は変えられないけれど、少しでも藤原先輩との練習時間を増やしたい。
「股関節っていうか骨盤は一枚の板じゃなくて、肩甲骨みたく左右別々に動く。猪股は一枚板がぐるぐる回ってるから遅いし上半身もブレるし疲れるっていう、無駄が多い状態になってる」
「はいっ」
骨盤が一つの骨じゃないことを初めて知った。そもそも今まで気にしたことなかったけど、言われてみれば別々に動くよなって感じ。
余談だが、昼休みに弁当を食べ終えて、スマホで人体模型を検索していると匡にドン引きされた。
千夏先輩のお母さんが突然帰国してきた。お祖父ちゃんが倒れて、来月の手術が終わるまで日本で暮らすとのこと。
とはいえ、お祖父ちゃんの家は栄明から遠く通学が困難であり、千夏先輩の住むワンルームに2人住むことも難しい。
結果、母さんが引き続き弁当作りを申し出たことで、千夏先輩は今まで通りに、千夏先輩のお母さんがお祖父ちゃんの家で暮らすことに決まった。
「千夏先輩、これどうぞ」
「ありがとう」
夏休み期間はなかった、朝練でのお弁当受け渡し。未だ千夏先輩と話すと胸の奥が痛むけれど、強引に振り払う。
今やるべきことは別にある。
「身体を回すな。左右の股関節をスッと切り替える、そしたら結果的に身体はついてくる。こう…ぐるっと左右一緒に回すんじゃなくて、こう…スッと前後に入れ替える感じ」
「はいっ」
藤原先輩が左右の手を股関節に模して動かす。そのイメージを俺の身体に落とし込むようにステップを確認して、細かい所を藤原先輩が指摘する。
ある程度形になったら再度ノック打ちをして、実際に身体に染み込ませていく。
千夏先輩と藤原先輩が付き合ってから2週間が経った。
この2週間、劇的に上手くなったという実感はない。むしろ慣れない股関節への意識をしている分、試合の勝敗だけでいえば前より悪くなっている。
ただ、長いラリーの中のふとした時に、「あ、キタコレ!」と思う瞬間がある。
最初の一歩が速い、止まってからの切り返しが速い。無駄な力みがなくて、スッと動き出せる感覚。スムーズに打点に入れて、打つ瞬間に余裕ができる。
成功を実感するのはまだ一試合に数回しかないけれど、これが常にできるようになれば文字通りプレーの次元が変わる。
そう思うと楽しくなってくる。「もっと、もっと」と心が叫んでくる。
そして、2週間が経ったこの日、針生先輩との試合が解禁される。
「針生先輩、試合お願いします!」
「おう、やるか」
放課後になってからの一試合目。俺も針生先輩も体力満タンの、言い訳のしようがない試合。
今の俺が、全国までどのくらい距離があるのか、確かめる絶好の機会だ。
「ファーストゲーム。ラヴオール、プレイ」
審判の部員が宣言する、俺と針生先輩は同時に構えた。
「はぁ……はぁ…………」
得点板の12ー21という並びが0ー0に戻され、ゲーム数を表す幕が一つめくられる。
きつい。
針生先輩のプレーは俺の絶対イヤな所を狙ってくる、フットワーク練習のノック打ちとはまるで違う。
ただでさえ圧倒されている針生先輩相手に、股関節の意識を続けるのはきつすぎる。球を追うのと股関節への意識でいっぱいいっぱいで、どうしても攻撃が単調になったりコースが甘くなってしまう。
……正直、この試合は股関節の意識を外す選択肢もある。俺の現状を確認するため、この試合は目の前のプレーに集中するっていうのもアリだ。
だけど、それはこの試合で見栄えのいい点差になるだけ。ようやく掴んだ上手くなるための取っ掛かりを自分から捨てることになる。
それじゃこの先、針生先輩に、遊佐くんに勝てない。全国になんていけない。
ここはたとえ苦しくても、みっともない点差になっても、継続あるのみ!
「セカンドゲーム。ラヴオール、プレイ」
さあ、第二ゲームだ。
その後、第二ゲームを14ー21で落として俺は負けた。
点数だけで言えばIH直前より差が開いているが、磨くべきものが明確な分、漠然と足りないと焦っていたあの時よりずっといい。
足。今の俺の一番の武器。
フットワーク。足というフィジカルを生かすために必要な技術。
現在9月半ば、県大会まで2ヶ月と少し。それまでに身につけてみせる。
身につけて、使いこなして、そして針生先輩に、遊佐くんに勝つ。
今度こそ胸を張って雛に「勝ったぞ!」って言うんだ。
・秋合宿以降について
秋合宿が原作にて「開校記念日と土日祝の三泊四日」と記載があったため、11月3日(文化の日)の設定でいきます。
女バスのウィンターカップ予選はその直前に終了している。(大会直前なのに緊張感が無く合宿を楽しみにしてるため、原作でどのような日程かは不明)
男バレは大会と描写されており、本来の春高予選もその時期のため、男バレは不参加。
原作では描写の無いバドミントンの県大会は11月下旬に開催。
このようにして書いていきます。