日和に憑依転生、百獣海賊団√   作:早サ

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とりあえず、1話にならなそうな短いのを2つほど。


閑話
閑話


 ─閻魔の行方─

 

 ───夜も更け、住民も寝静まった頃。

 闇に紛れて移動する人影がひとつ。

 気配を殺し、村の護衛である5人の侍も気づくことはない。

 

 その人影は、とある一つの藁ぶき小屋の前で立ち止まる。

 そうして数秒立ち尽くした所、ハッと我に返った人影は何か棒状のモノを紙切れ一枚と共に置き、足早に人影は過ぎ去ってゆく───

 

 

 

 

 

 それから日が顔を見せ、空も薄明るくなってきた頃。

 藁ぶき小屋の前にて、赤い天狗面を着け一本歯下駄を履いた老人が一人衝撃を受ける。

 

「なっ…!!こ、これは……!?」

 

 頭が真っ白になりかけるが、すんでの所で持ち直しその”刀”と”紙切れ”を持ち藁ぶき小屋へと急ぎ引き返す。

 

 

 その老人、天狗山飛徹は目を凝らし、慎重にその刀を見分する。

 

「───間違いない。まさしく本物の名刀、大業物21工が一振り、”閻魔”……!!」

「光月おでんの愛刀、何故ここに……」

 

 そこで天狗山飛徹は、まだ紙切れを見ていないことに気づく。

 急いで手に取り目を向ければ、そこにはこう書かれていた。

 

 

 ”今より10年

 

 和道一文字、三代鬼徹、そしてかの秋水を持つ

 

 霜月牛マルに似た風貌の剣士がこの国へと訪れます

 

 あなたの目にかなうならば、彼に

 

 我が父の遺産であるその刀を譲り渡すように”

 

 

 彼は目を見開く。

 狼狽えた彼の手には自然と力が入り、紙切れに筋が入る。

 

「───こ、これは、日和様の字……!!生きておられたのか……いや、和道一文字に、三代鬼徹?それに、秋水と……!?」

「それになぜ10年後に来ると……!!いや、この閻魔は、万が一にでも”ヤツら”に見つかってはならぬ……!!命を懸けてでも隠し通さねば……」

 

 

 

 

 

 ─クイーンと身体検査─

 

 台に乗せられた、翡翠色の髪をした少女。日和を興味深そうに見る男がいた。

 横にも縦にもでかい男。歌って踊れるタイプの、丸く見えるのは自称筋肉の大男。

 

 百獣海賊団 大看板「”疫災”のクイーン」

 

 彼は資料を片手に笑い声をあげる。

 

「ムハハハ!!こんなもん見たこともねェ!!極低温の過冷却水を操り、あり得ねェ未知のエネルギーを生成してやがる……!!」

「確かに幻獣種だなこりゃ……、それに表皮の耐性も異常。あの妖刀、振るだけで片腕どころか全身が凍って壊死するってのに、こいつは平然と扱ってやがるぜ。ムハハハ」

 

 そうこうしていると、日和が目を覚ました。

 多少寝ぼけている頭を覚まし、周りを見回しクイーンを見つけて、声をかける。

 

「……クイーン様。それで、なにか分かりましたか?」

「──ああ。まずその凍結能力、冷気を操ってるんじゃねェな!実際は過冷却水、それもほぼ絶対零度に近い温度だ」

「か、かれいきゃく……?」

「過冷却水。まァ簡単に言えば、氷になる温度でも凍ってない水ってところだな。何か衝撃を受けたら瞬時に凍り付く!!」

「なるほど……」

「ムハハ、理解したか?」

「まぁ、はい」

 

 よし、とクイーンは持っている資料の数枚を日和に渡す。

 

「それにまとめてあるのは、お前が龍エネルギーだとか言ってたやつだ。まぁ見てもわかんねェだろうが───」

「はい」

「───ムハハ、だろうな!!簡単に言えば、あらゆる一定の強さまでの属性を抑制するエネルギーだ。まァ逆に言えばそれくらいしかわかんねェ未知のエネルギー!それをお前は生成している!!その紙に書いてあることもわかった一部の性質と、わかんねェって事の証明だけだ。小難しく書いてるがな」

「その異常な、特に寒さや凍結の耐性はこのエネルギーもあるんだろうな。元の耐性に上乗せして冷気の影響を減衰させてる」

「つまり、まだわからないことばかりのモノ、ということで?」

「そういうことだ……!!カイドウさんに言われて、最初は面倒だと思っていたんだがな、こんなモンが出てくんなら話は違う……!!この未知のエネルギー、解明すれば新たな兵器になるかもしれねェな……!!」

「そういうことで、おれはこれからこのエネルギーの研究で忙しくなる。カイドウさんに報告しておけ」

 

 クイーンはそう言って退出を促す。

 

「わかりました。ありがとうございました、クイーン様」

 

 

 

 

 

 

 

 




地の文を増やすというのは何だったのか←
まぁ場面固定だったし、ほとんどクイーンが説明喋ってたし。
許して。
そしてエミュこれでいいのか…?


閻魔に関しては事前に設定してたのにも関わらず迷った末、こうなりました。
閻魔がゾロに渡らないと物語がこじれるのと、光月との決別の意味も込めて。

あと日和(成主)が"ONEPIECE"のファンだというスタンスは根底に残しときます。
成主の推しはゾロってい設定が一応あったり。

編笠村が壊滅したのはどうも1年ほど前らしいので、この時点ではあったのかなと。
あと時系列的にはプロローグのその日の夜になります。


龍属性エネルギーに関してはこうなりました。
というのも公式設定が自分が調べられた限りほぼほぼ謎でして、ゲームの特性である「属性の抑制」を特性としました。
といっても一定の強さまでで、極端な話ボロブレスであったり大将組の熱攻撃だったりは貫通してきます。


とりあえず次回から本編始めます。
いくつか章分けする予定なんですが、ワノ国外の出来事ってどうしましょうかね。
まぁそこは追々。
更新は~……週に2~3回できればいいかな、良いかなぁ……
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