日和に憑依転生、百獣海賊団√   作:早サ

5 / 5
評価赤くなってる……!?
まだ数話しか投稿出来ていない中、とても嬉しいです
遅くなりましたがこれからもよろしくお願いいたします。


拝名ってあんまり使われないようで、調べてもあまり出てこないんですよね。
造語なんでしょうか…?


百獣海賊団 真打ち編
拝名・初仕事


 あれから5日。

 休息を言い渡されたものの、何もしないというのも落ち着かないもので。

 左手は万全に動くようになり次第刀を振っていた。

 利き腕である右は今日ようやく完全に回復したというところで、それにしても速い回復に動物系の高い耐久・回復力に恩恵を感じていた。

 

 その動物系。私の能力である悪魔の実の力。

 社に残っていた文献もそう詳しいことは残されてなく、大昔に信仰されていた悪魔の実ということもありカイドウ様の指示もあってクイーン様に調べてもらったところ、どうやらそれなりに特異な能力らしかった。

 まぁ、説明されてもわからない……というか。前世ではそれなりに頭は良かったと思うんですがね、16年もたてば忘れるというか。

 もはや原作知識ですら細かいところは抜けてきているのだ、大人になっても使うこともない知識など覚えているはずもない。

 過冷却水などは説明されて「あ~そんなものもあったな」とかろうじて理解できたが、その後のエネルギーのなんちゃらはさっぱりであった。

 科学的な知識などはこの世界では市井で普及していないし、それ以外も寺子屋はあるのだが6歳児には勉強よりも遊びである。

 もう1年もすれば曲がりなりにも大名の娘なので、色々と教わることはあっただろうけども。

 まぁ過ぎたことは良いのだ。

 

 そんなことよりもカイドウ様へ放った一太刀。

 明らかな手ごたえ、無意識ではあったものの武装色の第二段階、覇気を大きく纏う内部破壊が出来ていた。

 まぁ何か引っかかるところもある気がするが気のせいだろう。

 

 それもあり、覇気が回復し次第色々と試していたのだが……

 全く何も掴めない。ルフィなんて数日で習得していたものを……と才能のなさを嘆いた所で何もないので修行あるのみである。

 一瞬、無意識とはいえできたのだ。そのうち出来るだろう。

 それと見聞色。

 未来視はまだできそうにない。

 一番得意とはいえそう簡単にできるものでもなさそうだ。

 とはいえ何かをつかめれば行けそうな気もする。

 案外戦いの中で開花するとかもありそうだ。

 

 閑話休題(それはさておき)

 

 今日はついにカイドウ様に呼び出しをされている。

 何を言われるのか割とドキドキしているが、何を言われても逆らうなど選択肢に端から無いので……

 なるようになれという感じである。

 

 

 

 

 

 

「ウォロロロロ……来たか」

「はい、カイドウ様。ここに」

 

 大部屋の真ん中で酒を片手に喋るは百獣の王、カイドウ。

 それに対し、翡翠色の髪に華奢な身体。

 蒼い刀を一振り腰に携え跪くのはかつての九里の大名、光月おでんの娘、日和。

 

「──いい、楽にしろ」

 

 言われたとおりに体勢を楽にし、顔を上げる。

 

「ウォロロロロ……よし、まずは”これ”だ。おい、持ってこい!」

 

 カイドウはそういうと、船員の雑用らしき一人が慎重にそれを持ってくる。

 差し出されたそれを受け取ったカイドウは雑用を下がらせ、それを日和へ差し出す。

 

「これは……狐の、面?」

「そうだ。少なくと”今”、お前の正体が知られるのは面倒くせェ。これから10年後、それまでは人の居る場ではその面を着けて外すな」

「承知いたしました」

 

 赤い隈取の入った、顔の上半分を隠すような狐面を受け取り、その場で着ける。

 

「それとだ。あ~……、そうだな………”ヒカゲ”だ。これからお前はヒカゲと名乗れ」

「──はい、頂きました。これより私は”ヒカゲ”と、そう名乗ります」

「ウォロロロ、よし」

 

 日和いや、”ヒカゲ”はそういうとカイドウに面を下げる。 

 それを見て、満足そうにカイドウは酒を呷る。

 そうして一拍あけて、カイドウは話を続ける。

 

「さァ、本題はこれからだ。お前はこれから正式に百獣海賊団の一員だ。最初は下っ端にでもと思ったんだが……かすり傷とはいえこのおれに傷を付けたんだ。下っ端はありえねェだろうよ、ウォロロロ……!」

「……ありがとうございます」

「あァ。そういうことでお前は"真打ち"だ、そこから”上”まで上がってこい」

「そして、最初の仕事だ。ウォロロロロロ……九里の外れに一つ村があるんだが、何人か侍がいて雑魚じゃ話にならねェ。だがお前なら余裕だろう、そこを制圧しろ。逆らうヤツは殺すか捕まえて武器工場にでも送れ」

「──はい。拝命しました」

「あァ、部下に適当な奴をいくつかやる。雑用はそいつらにやらせろ」

「はい」

「ウォロロロロ、ならもう用はねェ。行け」

「はい。失礼します」

「あァ」

 

 日和───ヒカゲが退出して一人となったカイドウは酒を口に運ぶ。

 そうしてひとり、言葉をこぼす。

 

「──本当に大看板まで上がってくるなら、例の”ヤツ”をあいつに任せるのも一つだな……。悪魔の実の能力もお誂え向きだしな」

 

 

 

 

 

 

 そうして半日後。

 私は”ヒカゲ”の名をもらい、言われた任務をこなすために九里の外れまで訪れていた。

 

「──それで、ここで合っているのですか?」

「ヒカゲ様。えぇ、この村です。これまで何度か送った部隊はこの村を守る侍のせいで全滅していまして……」

「よろしい。それでは私が制圧してきますので、貴方たちは捕縛と輸送の準備を」

「し、失礼ですがおひとりで…?」

「はい。問題はありません」

 

 そう言うと村へと駆け出す。

 

 

 ────────

 

 

「くッ……何なのだ、貴様は……!!」

 

 刀を半ばから折られ、腱を切られもはや立てない侍が叫ぶ。

 あたりには首をはねられた2人の侍の死体が散乱していた。

 それを為した人物、ヒカゲは刀に付いた血を振り払い鞘に納めながら彼に目を向ける。

 

「何、とは。あなた方が弱かった、それだけの事では?弱いから村を守れない。この村の崩壊は弱いあなた達の罪です」

「くッ、貴様……!」

「貴方達。この侍と村人を捕縛し、武器工場へと連れて行きなさい。逆らうのなら殺して構いません」

「わかりました。おい!お前ら捕らえろ!」

「ぎゃっははは!!家を漁れ!!!」

「酒を探せェー!!」

「やッやめろ!!やめてくれ……!!」

 

 家は壊され、モノは強奪され。

 逆らう者を殺されて、そうでなくとも縄で縛られ連れて行かれる

 すでに敗れ、縄で拘束された侍はそれを見ることしかできない。

 

「これがあなたの罪です。恨むのなら弱い己を恨むことですね」

「───ッ」

 

 侍はヒカゲをにらみつける。

 それにヒカゲは目もくれずに背を向ける。

 

「……何か、身体が…?」

「──ヒカゲ様!この村の人間はすべて捕まえました!」

「お疲れ様です。それではそのまま工場に運んでください」

「このあとヒカゲ様は?」

「報告と、もう少しここを探索します」

「了解しました。おいお前らいくぞ!」

 

 そう周りに声をかけ、村人を連れて去っていく。

 それを見届け、ヒカゲは歩き始める。

 

「……さっきまで、何か変だったんですがね……。気のせいだったんでしょうか」

 

 スマシ、スマシと懐に手を入れる。

 それにしてもさっきのは……

 

 なにか、こう。

 

 

 ゾクゾクするような何かが───

 

 

 

 

 

 

 

 




はい。
主人公の偽名、小紫と名乗らせてもよかったのですが花魁ではないのでどうかなと。
安直ですがヒカゲと、一応漢字表記も考えてあるのですがカタカナのほうがそれらしいかなって。

日和をそのまま名乗らせる事も考えたのですが……
どう考えてもオロチが引くわけがないし、ヤマトがノイズ過ぎる、というか制御できないので……
まぁ原作でも小紫を見て全く光月だなんて思ってなかったっぽいですし。
トキに似てるはずなんですけどねー
地の文では基本ヒカゲ表記、普通にあとがき等は日和とかヒカゲとかどっちでも書くと思うのでそういうことになります。

あと内部破壊がどうとか言ってますが出来ていたのは覇王色纏いですし、それもうっすい制御も何もないようなものです。
仮に内部破壊が出来てたらかすり傷じゃなくちゃんと傷にはなっていたんじゃないですかね。
本人は内部破壊すっ飛ばして出来るわけないと思ってるので頭にもないですが。

そして最初から真打ちとなるわけですが、どうやら原作でも真打ちの中でも結構格差あるっぽいので良いかなって。
現状真打ちの底も底あたりです。
一応幹部ではあるので部下は何人か貰ってますが例によってモブなのでそんなに出てきません。


改めて私の文章力の無さを実感する今日この頃。
もし何かアドバイスがあれば歓迎します。
ぜひ参考にさせていただきます。

評価感想もあれば嬉しいです(チラッ



─以下余談─

覇気について。
武装色=流桜というのは置いていて、第二段階である内部破壊と覇王色纏いは内部破壊が出来なければできない、というようには言われていないので別とします(明言されていたら二次創作ってコトで許して…)
単純な習得の順番、というか内部破壊=武装色を大きく纏うという技術が足がかりになるみたいな認識です。この小説ではそういうことにします。

ここら辺の、一応の独自設定やクロスオーバー要素。主人公のプロフィールなどはある程度進んだら(ネタバレになっちゃうので)まとめて投稿します。
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