プロムンフルダイブVR【THE・CITY&MOON】~配信プレイ~   作:とある探偵

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戦果は二人、持ち得るは無心

"此方を食材の一種としてカウントするふざけた言葉に耳を持たずして、ヨハクは走り出し壁の配管パイプに向け跳躍しつつ配管パイプを掴む。 そして、配管の隙間を縫うように軽快な音を立てながら、不安定で滑るような足場を器用に上へ上へと登り(のほり)、躍るように空中に身を投げ出した。"

 

 

(皮肉なものだね? 身体を弄られたり、薬を投与されたりしたのに、研究素体として適格じゃないとされ実験室から放り出された先で、神の声に囁かれながら導かれるボクなんて……)

 

 

"投げ出した身体(しんたい)を心配するよりも、無関心なボヤキが心中を支配しているヨハクの身体が、狙った様に男性頭上めがけて落下、いかに子供といえど前準備も無しに上に落ちてくれば、余程技量に優れてもいない限りお互いに大怪我は必至の筈であったのだが、ヨハクの方は何の迷いも嫌悪すらも懐くことすら無く、男の骨を砕き折る様にして肉のクッションとするかの如く残忍に使用する事によって、ほぼ無傷での生還を果たす。 身体をミンチに変えられた弾みで手から転がされた鉄パイプを悠々と拾い、左手で構えもう一人をじっと見つめた。"

 

 

「バケモノじゃねーか!? このガキ……ッ!」

 

"鉈を持った方の男が、理解不能の未知なる者に直面したかのように、頰を引き攣らせながら数歩後退り、恐怖によって歯を打ち鳴らし、やがて伝播するように手足の先から鉈の切先に至るまでもガタガタに震わせながら、武器を構え直し睥睨する。"

 

「ヒドイじゃないか、化け物とは…… いたいけな幼子に寄って集(たか)ったのはそっちだろう? 人じゃ今のボクには勝てない証明をしなきゃならないんだよ…… 見放されたくないんだ」

「何を、何を言ってやがんだよ! 訳わかんねぇ! 連れはミンチになっちまうし、明日の飯の種は薄気味悪くイカれてやがる!」

 

(やっとだれかに求められたんだよ…… 分かられたくないさ)

 

"幼い貌(かんばせ)に憂いを覗かせて、鉄パイプを引き摺りながらゆっくりと距離を詰める。 恐怖から大振りに振り下ろされた鉈を引き付けてから紙一重で回避し、掬い上げるように男の急所にパイプをぶち込み股間を押さえて前屈みになった所で頭を打ち据える"

 

「がぁ……! やめっ、 ゆるし……」

 

"泣き言も謝罪も我関せずと、殴って殴ってまだ殴る。 結局、親も仲間でも誰もが分からないくらい殴り続けて死体を漁り、二人から数百眼…… 鮮やかに勝った様に見えて割に合わないのは、ネズミと評される有象無象の都市的な価値の無さの証左かも知れない。"

 

「……パンの一つくらい買えるかな?」

 

"命を奪い、武器を取り上げ、衣服の綺麗な部分を切り取り血を拭った。 凄惨な殺戮の痕を何処にも見出だせない状態に戻ったなら、腹の虫に耳を傾ける愛らしい少女がそこにいる、誘灯(ゆうとう)に寄せられる獲物を待つように、唄を微かに響かせて。"




スローペースで進行中? というかどうやって先駆者様のURL許可取ってるのかわかんない
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