リリライブ!   作:ベリアサーシャ

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男の子って、剣とか鎌とか巨大兵器とか好きじゃないですか。
研究者も例外じゃないんだよなあ。りりを。



呪われた武器、レビューしてみたったwww ~えっ、この僕がAleph持ちですか!?~

 

 

 

 研究所というものは、基本的に静かだ。今日も静謐で、真面目で、お堅くて……

 ……そんなのは都市のどこかにある一般的で普通の研究所だけだ。

 ここが普通だとでも思っていたのか? そう思っていたお前はお笑い種だったぜ! 

 

 少なくとも僕の知ってるこの研究所は、新しいオモチャが完成した瞬間だけそこら辺の男子中学生より騒がしい。

 もちろん今日も例外ではない。

 

「完成した。」

 

 その一言だけで研究員が全員集まるの、ちょっと面白くない? 普段は各々好き勝手研究してる癖に、こういう時だけ集合が早い。

 という事で。

 

 今、この場は奇妙な興奮に満ちていた。

 誰もが大声を上げないまま、誰もがそれを飢えた孤児の前にパンを置いたかのように目を輝かせて眺めるばかり。

 

「あのアルターエゴから分離出来たのか、凄まじいな……」

「イデスの値が高くて反発もしくは同化するから取れないって話だったけど、アレにしてから結果が安定したんですよ。」

 

 ダニエルとベンジャミンさえ、どこか近寄りがたい雰囲気を放つそれに視線が釘付けだった。

 

「アインさん……。」

「ああ。」

 

 あの冷静なガブにゃんとアインちゃ~ん! (は~い!)(何が好き~?)もこの有様。

 

 みんなみ~んな、男の子ってこういうのが好きなんでしょ……? にまんまと引っかかっている。

 トランスフォーマーとか好きそう。

 

 

 

「これが噂の?」

 

 まあ、かくいう自分も、ポケットの中を無意味にまさぐりながら質問したのだから興奮を隠しきれていない証拠だった。

 

 

 だって、そりゃそうだろう。

 目の前に置かれたものは、一本の大剣と一本の大鎌。

 

 

 赤と黒。

 

 片やグロテスクな肉片をこねまくり散らかしてなんとか形にしましたみたいな一見正気を疑う激キモルックスの大剣。

 

 片や黒一色で暗闇で失くしたら確実に懐中電灯ナシでは探し出すことをあきらめるしないといけなくなるようなモテない陰キャが勘違いしたナチュラルメイク(すっぴんだよなこれ)ぐらいシンプルすぎる飾り気ゼロの大鎌。

 

 

 どこか人を拒むかのようにそこに鎮座しているそれらは、遠目から見ているだけでも圧倒されかねない物々しさを纏っていた。

 

 

 

 つまり。

 

 

 

 よ~~~~うやく来ちゃ~~~~!!!!!!! 

 皆様大変長らくお待たせいたしました、E.G.O武器でしてよ!!!!!! 

 

 

 

 他者の無意識下にある自我の殻、特定の心理特性・価値観・感情傾向などの一側面のみを独立化し固定化する技術によって抽出されたもの。

 それが、幻想体

 特定の思想への異常な執着とかあったっしょ? 執着とか〜信念とか〜恐怖とか〜攻撃性とか〜献身性とか。

 赤ずきんネキが分かりやすいかな? 狼への殺意以外削ぎ落されてて日常生活めっちゃ苦労してそうな社会不適合者になっちゃってるもんね。ファンの方には申し訳ないけど、隣に住んでいて欲しくはない人になってるよ。

 

 その幻想体の中でも、特に顕著な心理的・精神的性質が変質・増幅された結果として発現するもの。

 それが、E.G.O

 本来は人格傾向として存在する心理特性が、物理現象あるいは超常能力として具現化したものだと言われている。被虐性、加虐性、支配欲、保護欲、献身性、恐怖心、自己犠牲性などなどなどなど。

 武器の見た目という点では胎児が分かりやすいか? 見るからに食べたい欲が全面に出てる武器の見た目してるし。

 

 

 そのE.G.Oのうちのひとつ。ミミクリーとダ・カーポだ。

 

 

 で、これは試作品(プロトタイプ)。とりあえず抽出出来たからしました、ぐらいの勢いで取ったもの。みなさま〜(天下無双)が知ってる方のアレとはまったくの別物と思ってくれていい。

 アレは出力にセーフティがついていて、少し弱体化してるが人への影響は少ない。しかし、このプロトE.G.Oにはそれが無い。だってセーフティはL社設立時のアインがかけたものですからね。

 

 つまり、むちゃくちゃ強いがむちゃくちゃ人を消耗させる。普通に呪いの武器だ。

 

 

 

 近くで見るとめっちゃ禍々しい。なんか謎に人を寄せ付けませんみたいなオーラがある。芸術品を見てる気分にさえなる。いいだろ? ALEPHだぜ? 

 はえ~〜すっごい。これをぶんしゃかぶんぶん外スラ空振りまくってるカーリーさん年齢不詳って怖いものとか無いんか? 顔がいい代わりに体が強くて心は強い。もうあの人一人でいいんじゃないですか? 

 

 

 

「どれもこれも、リリスの研究の成果ね!」

「なわけあるか」

 

 適当抜かすカルメンに軽蔑の視線999を付与しターンエンド。

 ここでメインで頑張ってたのはフィレンツェとログンとエリヤとガブリエルとミシェルとアンソニーとエリサとダニエルとコービンとベンジャミンとアインとカルメンなんだよなあ。

 うわっこいつ的確になんもしてない遊び惚けてる職員(ぼく)の名前言って晒し上げしたか? あぁー「敵」!! 「敵」「敵」「敵」お前「敵」!! 

 

 

 

「ところで。」

 

 閑話休題(ほんだいにもどって)

 ゲンサクの流れ的には、抽出出来たプロトE.G.Oはカーリーのミミクリー(なんか店名みたいで草)一本だけじゃなかったか? 

 二本抽出できました、ってのはどこのデータベース探しても無かった気がするんだけど、僕の探し方が悪かったのか? 

 

「これ、二つも抽出して良かったの?」

「え? 多く抽出出来た方が研究が進むでしょ?」

 

 

 ンンンンン! 正に! 正論! 

 

 そらそうだ、多く抽出出来た方が研究は進む。サンプルが二つあるという事は、類似点とか相違点とかまとめられるしね。それだけで指向性が出るし、除外事項とかそこら辺も纏められる。

 

 

 

「そういうことじゃなくって……」

 

 僕がガチ無能になるからやめてね。文系とはいえそこら辺は知ってましてよ! 

 

 

 違う。僕が言いたかったのは、二つもこんなものを引き上げられるとは思ってなかったということ。

 

 Alephっていうのは何も強いだけじゃない。繊細かつ大胆なものだ。表層に出る、理解され難く理解し易いもの。思想が強い、ってやつだ。一定数のカリスマ性があり、かつ誰もが心の奥底で抱えている共通した欲求が多い。

 だからこそ、掬い上げる時はめっちゃ繊細なプレイングが求められます。下手を踏むと、掬い上げる時に何かの思想と混ざっちゃったり、逆に何かの思想を上書きしたりする。そうするとE.G.Oの抽出って視点としては失敗扱いになる。何回か色んなランクで試してみたが、いくつかダメにしている。さようなら、見たことも無かったE.G.Oたち。こうして幻想体に厄介なものが増えるんですよ、有用株かもしれないものが潰されるので。

 

 だから、E.G.Oがふたつも、しかもAleph級が一気に抽出される。ってのが物凄く不可解というか。今までの努力とゎ、、、? になる。

 

「E.G.O同士、癒着とかしてないかなって心配なんだけど……。」

「ああ、話聞いてなかったのね……。」

 

 

 え、なんすか。じゃあなんすか、天才にもなれない僕はゆったりスローライフを営むこともダメだって言うんすか。唐突に僕が悪いみたいな雰囲気になるのは心臓に悪いからやめちくり^〜。

 

 

「お前の研究レポートには目を通した。」

 

 唐突に声を上げたのは、ガブリエルの近くに居た男。その名もアイン=マン。

 急に背後から話しかけるのやめてもらえます? せめて横に立つとかあるでしょ。いやおもむろに横に立たれてもビビり散らかすけど。

 

「ああ……あの論文。」

「あれを参考に抽出器を改良した。」

 

 ほ~ん(全く理解していない)あ~そういうことね完全に理解したわ(全く理解していない)

 

 

 聞くところによると、前まで坩堝型に思われていた抽出のそれを井戸と仮定して汲み上げる事にしたっぽいことをなんか言っていた。

 専門用語ばっかでな〜んも言ってること分からん、なんで坩堝だと思ってたんかも、なんでこれから井戸を連想したのかもわからん。

 

 

 

 で、ゲンサクなろう系改変をしてるっぽい事をここら辺でぼんやり理解した。

 

「つまり効率が上がったのね、ふんふん……」

 

 

 

 これヤバないか(気付きを1得る)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 と、いう事で。

 

「やってまいりました! 裏路地~~~!!!!!」

「喧しい」

 

 あぁん、ちゅめたい……

 

 僕達は気さくに裏路地にINしていた。理由? そんなん普通にカーリーさんの依頼のお手伝いれすけお、、、。一般的な理解力があれば説明は不要だと思うが? 

 

 カーリーさんって凄いぜ、フィクサーとしてお仕事しながら研究所周囲の脅威をベンって追っ払ってる。マルチタスクに疲れた様子も見せてない。すっげ^〜! 

 

 

 

 今回は気さくに都市疾病級をブチブチのブチ模様(101匹わんちゃん)しに行く。ついでにE.G.Oの初陣と行く。

 

 

 ……んだけど。

 

 

 しょうみ、これぐらいなら寝ながらでも討伐できるほどだ。外郭はさまざまな化け物の寄せ集めで、それを追い払わなきゃいけない生活のおかげか、手数だけはこなしている。

 

 

 

 じゃあ何が問題かって言うとですね。

 

 

 

 

 

「"Conductors are magicians that imbue life into things. A shaman that calls for souls."」

 

 

 

 

 

 このE.G.O、めっっっっっちゃ話しかけてくる。多分音楽の如何について話しているのだけれど……正直、まったく理解できないです! 指揮者とはどういうものなのか、音楽とは何なのか。それを熱弁なされている。狂ったようだな。

 

 今からでもいつもの武器に変えたい。

 まあでも、なんか協力的ではある? っぽい? ので、とりあえず突き進むんですけど。

 

 

 

 

 

「っ、く……!」

「あはぁ~~~これクッソヤベェですわ~~~!!!!!」

 

 

 

 正直な話をしよう。

 

 

 動きはめっちゃ軽快なんだけど、それ以外がきっつい。主に精神

 

 

 

 カーリー=サンが大切断-横った後の残党を処理するべく僕も横薙ぎったんですけど、自分ではない思考が流れ込んでくるってなかなか苦痛です。

 

 直接脳内に!? って感じならどうにでもなったんですけど、ナチュラルに自分の思想として異物が当然のように出力されて、それの間違い探しを毎回させられてる感じがする。すっげ~~~~労力。

 でもこれで自分の思想ではないものを通した瞬間、一気に精神が乗っ取られてザ・エンドってね。になる。

 

 ただ、動きが軽快なのは事実なんだよね。この大鎌はまるで指揮棒でもぶんぶんするかのように振り回せるし、効率的な動き方はE.G.Oそのものが僕に植え付けてくる。体が覚えてる、みたいな感じ? それの通り動くだけで、最良効率で敵が死んでいく。

 

 まあ、体が覚えてるイコールその中に含まれるE.G.Oの思想の否定を行わないとまずあじなんですけどね!!! まずあじ派は賢いなあ!!! エーゥ! リリスデルジバゼヨ! 

 

 

 

 

 

 今回の敵は手数勝負なのか、アホ多い。フフ、ハツカネズミかな? ってぐらい居る。殺した傍から湧いてくるんだが、これ奥の方に居る大元殺さないと雑魚メチャクソ無限湧きするタイプ? 

 

 

 

「この……! リリス!」

「バッチェ理解してますよ~~~!!!!!!」

 

 

 

 大元をカーリーが叩いてくれるっぽいので、僕はカーリーに群がろうとするざ〜こ♡を片っ端から片付ける係に任命された。で、つまりそれは速度∞のカーリーの突進(赤い霧専用ページ、斬撃14~26、敵を倒すか混乱状態にすればこのページをランダムな対象に再使用する)に着いて行かないといけないって訳なんですケドね!!!!! 苦行!!!!! バラのスパナ工房製の外付けの義足が欲しいですわ~~~!!!!! 

 

 しかもつまりそれは大元に近いイコール補填速度が末端より早いそれをどうにかしろって言われてるようなもんなんですけど!!! 無茶ぶりで〜す!!! 大鎌の横薙ぎ広域で一掃しても一掃しても出てくる雑魚どもに涙を流す-リリスになるけど!!! 

 

 

 

 あと敵の見た目がさア!!! これ何!? 見るだけでSAN値が直葬されましてよ!!!!! 

 薬指の芸術ら辺が手に負えなくて暴走してるのかな、溶けた女の人間(これが本体かな? すごく肥大化してるよ)が腹から沢山の超巨大蛆虫をいい感じに産んでるというか……ちょっと画面の向こうのお客様にこんなもん見せらんないんでこれ以上はフィルタリングしますけども! 

 

 虫って事はG社関連かなあ、もう没落しかかってるなんて話は聞いた事ないんだけど。というか、煙戦争の頃までは栄華を誇ってたよね? なんだろうね。

 

 

 

 という事でバッサバッサ斬っていく。楽譜の上の音符を処理するように。

 ……音符に処理って表現を用いていることについてはどうなの? あんま良くはなくない? 

 ああ、特になんも言わないのね。演奏中は邪魔されたくないですか、そうですか。演奏の観客がこんな存在だと演奏された音楽も報われないと思いますが……。

 まあ今だけは指揮者サマの言うとおりにしておきましょう。

 

 

 

「腹だ! 腹を狙えカーリー!」

「理解っている!」

 

 

 

 うひょ^~、あの赤い霧にヴァレンチーナ仕草が出来る恍惚。今だけの甘い蜜ですな! 

 

 

 

 

 

 この生物は、脳や心臓を狙っても鎮圧は不可能だろう。既に生命維持の核が子宮に移っている。ゆえに、腹部の繁殖中枢を破壊する必要がある。だから腹への大切断-縦が必要だったんですね。

 

 で、その後は湧き上がるざ〜こ♡を殲滅しながら、本体の再生が始まる前に全身を細断するってワケ。それが僕の仕事かな。

 

 

 

「ふんッッ!!!!!」

 

 

 

 

 わ〜お☆

 

 

 いつ見ても清々しいですねカーリーさんの大切断は。

 

 

 

 どろり粘ついたナメクジのようなそれが糸を引いて二分割されたのを見届ける。中身まで綺麗に割れているのは、ケーキの断面を髣髴とさせる。

 叫び声は上がらない、ただただ静かだ。もしかしたら叫んでいるのかもしれないが、その悲鳴さえ吸い込むのがこの黒い大鎌だった。静謐を保つタクトを、そうあれと振るったから。全ての演奏は止むのだ、一人の為に。

 

 うむ、今だと命令される前にさっさと切り払ってしまった。これでもかと言わんばかりに。

 

 少し蠢いた破片達は、いつしか静かに地面に酸化して溶けて吸い込まれていった。なんかここら辺に悪影響出そうで怖いね。

 

 

 

「……掃討完了。消毒とかそこら辺は依頼主がやってくれるっぽいし……。」

 

 

 

 大鎌を虚空で強く振るう。風切り音さえしないのは少し寂しいが、それで払えるような肉片もついていない流石の切れ味には舌を巻くしか出来ない。

 

 そうして背中にしまいなおして、カーリーへ手を差し出す。E.G.Oを無理やり振るわせてしまったせいか、精神的な負荷が凄いらしい。

 そらそうだ。自分のものではない、しかも理解しがたいはずのものを理解させられた上でナチュラルに自分が受け入れてるんだから。そりゃこうもなる。

 

 僕はずいぶん楽に見えるでしょ? これ、E.G.Oが対話を求めてない感じだし相手の理性も多少あるから、こっちも「あ~はいはいそんな感じねOKOK」みたいな感じで適当に受け流せるのだ。パーソナルスペースが被らない。

 

 

 僕が差し出した手を握るカーリーの手は弱々しい。華の乙女って感じすりゅ……うわーいい匂いした……かわいい……

 

 

 ミミクリー。欲求を満たすために間違った方法を取り、結局は人になることに挫折した化け物。その起源は、とある飢えた男から始まるんだそう。満ちる事を望み、しかし何も残されていない男。その男は満たされたかったのだろう。満たされた他人になりたかったのだろう。だから……。

 

 まあ、カーリーには刺さるよな〜って思う。カーリーにもそういう時期があったはずだ。自分が満たされていれば、と歯噛みする時代が。憤怒、暴食、そして嫉妬を一度でも持った人間には、この化け物の思想は覿面に効いてしまう。僕が持たなくてよかった〜、と他人事に感じた。

 

 

「すまない、リリス……。」

「い〜ってことよ。これ終わらせて美味しいモン買って帰ろ~。」

 

 





実績解除!
カーリーに飯を奢らせる



変な実績を解除した気分だ。あの後パン奢ってくれました。いいよお金出すよって言ったんだけど断られちゃった。

帰り道は他愛もない話をして研究所に帰還。パンを貪りながら帰って来た僕にベンジャミンは暫く唖然としていました。それと同時になんか粘液だらけの僕とカーリーを見てガブリエルが激しい横転しそうになってた。いやそれは言い過ぎ、ただ眉を顰めてただけだね。この時から綺麗好きなんだね、きみ。



という事で、軽く身支度を整えた後、僕らは研究室に呼ばれた。



「は〜い、二人ともお疲れ。E.G.O使用時のフィードバック取るよ~。」
「は~い!」
「ああ。」



皆様お忘れかもしれないが、これE.G.Oの初陣なんですわ。実践でどんなカンジになるかをチェックする、実験的な意味合いがあったワケ。
という事でそれのレビューをします。


それを皮切りに色んな研究員が寄って来た。僕達に色んな機器を巻き付けていく。
消毒終わりの風呂上がりで良かったな、そうじゃなかったら確実に機器が死んでたゾ。



「副作用はどうだった?」
「精神汚染率の取得を行います。」
「内包自我同期値!自我同期値を見ます!」
「心理的人格侵蝕率、確認して来ます……!」



散ったり残ったり忙しそうだ。椅子に腰掛けたまま動けない僕達は、のんびりとリラックスしながらこれに答える。
リラックス時のデータじゃないとサンプルにならないからね、僕もさっきホットミルクを淹れてもらいました。そろそろにわかに眠くなってくる頃合い。



「まったく御せない奴だ。未だに頭の中に飢えが残っている気がする。」
「う〜ん……まあ、分かり合えない奴だったけど、距離を取れば向こうも無理には踏み込んでこなかった。振るうだけなら、案外付き合いやすい相手かも。 」



こんな感じで、僕らはやる事がたっくさんあるってワケ。
こうして夜は更けていくんじゃな^〜。



































「……リリスの侵蝕率についてだが。」
「ええ、正常値の範囲でしたね……良かった。」
「違う。」
「…えっ?」
「この数値は明らかに安定しすぎている。低すぎる……自我構造に一切の抵抗が見られていない。」
「……先生、つまり?」



































「此奴は自我の侵蝕を受け入れているんだ。」








































歌が聞こえる。
戦闘中、ずっと頭の中で繰り返し流れていた曲。
夜想曲。
指揮棒の代わりに鎌を振るう幻が、瞼の裏で何度も繰り返される。
終演を告げるはずの旋律だけが、何度も繰り返されている。
誰もいないはずの舞台で、まだ演奏は終わっていない。








































ダ・カーポ。






























それがずっと、頭から離れない。
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