フカシギ? アヤカシ! ヨウカイツキノ・アクリョウガリ!   作:クラウディ

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 やあ (´・ω・`)

 ようこそ、新作のオリジナル小説へ。

 この1話はサービスだから、まず落ち着いて欲しい。

 うん、「また」なんだ。済まない。

 仏の顔もって言うしね、謝って許してもらおうとも思っていない。

 でも、このタイトルを見たとき、君は、きっと言葉では言い表せない「ときめき」みたいなものを感じてくれたと思う。

 殺伐とした世の中で、そういう気持ちを忘れないで欲しい

 そう思って、この小説を作ったんだ。

 じゃあ、注文を聞こうか。

(※バーボンハウスパロ)


 という訳で性懲りもなく、新作オリジナル小説です()




第壱話 不可思議な噂……?

 

 

『――――ねぇ、あなた。『私』が見えてるわよね?』

『っ……! アン、タ……喋れ、たのか……?』

 

 

――「自分の人生が大きく捻じ曲がった日」……題名でも付けるとするなら、あの日の出来事はそんな名前が付きそうなものだろう。

 

 

『――――あなた、このままじゃ死んじゃうわよ? 私を助けてくれたのは嬉しいけど……』

『っ! うる、せぇ……っ!! 重傷負ってる奴がっ、人の心配してる場合かよ……!!』

『――――……自分より他人の心配? そんな自分のためにならないものなんて捨てた方がいい――』

『黙ってろよ……! こちとら()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()……!!』

『――――……へぇ……?』

 

 

 ごく一般的な家庭で生まれ、

 多少はやんちゃをしながらも一般的な育ち方をし、

 どこにでもありそうな一般的な学校で、

 いつも通りの一般的な勉強を受けた。

 

 

『――――面白いわね……ふふっ、あなたのこと気に入ったわ♪ ねぇ、『契約』しましょ?』

『けい、やく……?』

『――――そう、私とあなたで手を組むの。あなたは『私を助けられる』。私は面白そうな『あなたについていける』。契約内容は『協力』。互いに力を貸しあうの。契約の満了は――――、これで良いかしら?』

『……わっかんねぇ……けど! 契約したら、アンタを助けられるんだよな!?』

 

 

『なら……『契約』する!!!!』

『――――ふふっ、契約成立ね♪』

 

 

 そんな人生を送っていた俺が、何をどうして『()()()()』なんて変な仕事に手を出すことになるだなんて……まぁ普通に生きてたら分かる訳もねぇよな。

 

 

 ……おっと、一人で話して悪かったな。

 

 この物語はもともとただの一般人だった俺――――『ツクモ・ヒナタ』が、

 大妖怪である相棒――――『キュウビ』や、数々の妖怪たちと共に、

 『悪霊』蔓延る街――――『アヤカ・シティ』を駆け巡って『悪霊』を祓いながら、

 時に『巨大な陰謀』に巻き込まれながらも、

 

 

 街の平和を守っていく――――!!!

 

 

 ……そんな物語、ってやつだ。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

――――『アヤカ・シティ』。

 

 それは、科学技術の発展した現代において、東も東……それこそ「極東」と称されるほど先に存在する島国――――『ニホン』にある、それなりに大きな都市の名前である。

 

 そんな『アヤカ・シティ』は、それなりに大きな『ニホン』の中でも、他所から来た観光客達からは「他の都市にはない独特な雰囲気を持っている」と評される街並みをしていることで有名な場所で、昔も昔……それこそ、数百年以上は前に建てられたであろう建物が多く残っておりながら、街の中心部には巨大なビル群が聳え立っているという、「過去と現代が融合した」かのような場所である。

 

 特に昔からの建物が残る、街の中心部から外れた区画――――『イニシエ町』や『ショウリョウ街』には、著名な考古学者から見ると垂涎の的と言われるほどのものがあり、テレビ番組などではよく特集が組まれるほど。

 逆に、街の中心部にある高層ビルが聳え立つ街――――『ミライ・タウン』には様々な施設が存在しつつも、公園などの自然溢れる場所も存在している。

 

 「まさしく現代の楽園」……そんなことが人伝に広まるくらい、と言えばその凄まじさが分かるだろうか?

 

 そんな『アヤカ・シティ』ではあるのだが……実は『とある噂』も流れている。

 

 

――ある人曰く、「夕方、河川敷を歩いていると周りには誰もいないのに知らない誰かから呼ばれたような気がした」。

――ある人曰く、「日が暮れた時間に帰宅していると、背後から「からんころん」と下駄のような音が聞こえた」。

――ある人曰く、「夜の学校で肝試ししたら、「人体模型」が追いかけてきた」。

 

 

 ……といったように、「アヤカ・シティでは不可思議な現象がよく起きる」という『噂』が流れているのだ。

 まるで怪談……そう言った点からも、この街は注目を浴びているらしく、ニュースキャスターに取材されていたこの都市の市長は苦笑いを浮かべていたそうな。

 

 このままであれば、噂に尾ひれがつき、その噂を気味悪がった人が街に寄りつかないだけで終わったのだが…………実はこの噂には「続き」がある。

 

 

――ある人曰く、「変な声がしたと思ったら綺麗な鈴の音が鳴って、『仮面を被った人』がいて注意を受けた。その後から変な声は聞こえなくなった」。

――ある人曰く、「下駄の音がすぐ近くまで迫ったと思ったら、変な悲鳴が聞こえて下駄の音が聞こえなくなった。振り返ると『刀を持った仮面を被った男』がいて、すぐさまどこかへ逃げた」

――ある人曰く、「人体模型に追いつかれかけた時、『刀を握ったパーカー男』がいて人体模型を切り捨てていた。夜中の学校に来るなと注意を受けた後、家まで送ってくれた」。

 

 

 と、それらの怪現象に出会った人達のほぼ全員が「仮面やパーカーを身につけた男に助けられた」という証言をしているのだ。

 それが噂に火をつけ爆発的に広まった結果、ニホン中から多くの観光客やオカルト好きが集まって来ている……というのがこの街、『アヤカ・シティ』の有名な『噂』なのである。

 その噂が流れ始めてからというものの、観光客は前年度の数倍にまで跳ね上がり、一時期交通機関が悲鳴を上げていた……というのはちょっとした余談だ。

 

 そんな『アヤカ・シティ』を訪れている「一人の女性」がいた。

 

「うぅ……!! 何で今回に限って『アヤカ・シティ』の取材なのよぉ……!! 私がオカルト苦手なの知ってるはずなのにぃ……!! 所長の鬼畜ぅ……!!! ひぃ! 変な音鳴ったぁ!!」

 

 彼女の名前は『ヤマガミ・コダマ』。

 小さなジャーナリスト事務所に所属している、30代を目前に控えた怖がりな女性ジャーナリストだ。

 身長は160前半というかなり小柄な体格でありながら、溢れる情熱で現場に向かってはいつの間にか人の輪に馴染んでおり、その土地のお祭りでアルバイトをしているという、愛嬌のある女性でもある。

 好きな物は「可愛いもの」、苦手な物は「怖いもの」という、典型的なホラー耐性の無い成人女性であり、その耐性の無さは安っぽいホラー映画ですら悲鳴と共にひっくり返るほど。

 

 そんな彼女がなぜオカルト話溢れるこの『アヤカ・シティ』に訪れているのか?

 それは彼女の愚痴を向けられているであろう事務所の所長の「無茶ぶり(いつもの)」のせいであった。

 

『コダマちゃんなら行けるって!! いけるいける!!』

「なにがコダマちゃんなら行けるですか所長ー!!! 私には無理ですよー!!!」

 

 「うわーん!! 帰ったら慰謝料請求してやるー!!」と、半泣きの状態で太陽が沈んでいく街を見ながらコダマは叫んだ。

 ここが住宅街から外れた公園でなかったら、ご近所さんに怒鳴られていたと思えるほどの泣きっぷりだ。

 

「ふぅ……それにしても、綺麗だなぁアヤカ・シティ……美味しいご飯もあったし、お化けが出るって噂もなかったらここに住みたいんだけどなぁ……」

 

 ひとしきり愚痴を吐き出し終わったのか、腰かけたベンチから街並みを見下ろす。

 夕暮れが映える街並みには灯りがつき始めていて、この街に住む人々の生活の気配を感じさせた。

 騒音から離れた場所はコダマ自身何度か経験したことはあるが、ここまで綺麗だと思った場所はそうそうない。

 

「……綺麗だなぁ……って、やばい!? もうすぐバスが来る時間だ!? これ乗り過ごしたら真っ暗な山道歩いて旅館に戻らないといけないことに!?」

 

 思わず景色に見とれていたコダマだったが、今回宿泊することになった老舗旅館に向かうバスの時間に乗り遅れてしまうことに気づいてしまった。

 これに乗り遅れてしまうと、彼女は真っ暗な山道をえっちらおっちら歩いて行かないといけなくなってしまう。

 ホラーに耐性の無いコダマは、たとえ明るい街中だったとしても夜中に出歩きたくないと思っているほど。

 

「い、急いでいかないと……!!!」

 

 そして、手早く荷物をまとめた彼女はベンチから立ち上がり、バスの停留所へ向かおうとして……

 

 

「っ……! あれ……? なんか、肌寒い……ような……?」

 

 

――――コダマの背筋に悪寒が走る。

 

 

 その感覚はまるで、氷水で冷やした手で首筋を触られたかのようであり、明らかにおかしいということを感じさせるには十分な感覚だった。

 

「……ううん! は、早くバスに行かないと……!!」

 

 サーッと青褪めそうになる顔とテンションを奮い立たせ、コダマはバスの停留所へと向かった。

 

 

『……あの人、まずいな……』

『――――えぇ。でも焦っちゃダメよ。ヤツらが完全に姿を現すまでの間に下手に近づくと逃げられちゃうわ』

『分かってる。俺にもうちょい力があればな……』

『ふふっ、その意気♪』

 

 

 そんなコダマの後ろ姿を見つめる二つの視線に気づかぬまま……

 

 






 感想とか色々もらえると嬉しいでやんす

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