万事屋、世界の交差点へ不時着する
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「おいィィィィィ!!! 何これぇぇぇぇ!!!」
志村新八の鼓膜を破らんばかりの絶叫が、木造二階建ての建物に木霊した。
いつもなら、この時間は『万事屋銀ちゃん』の居間で、だらけきった日常が流れているはずだった。しかし今、彼らの視界に広がっているのは、見慣れたかぶき町の景色では断じてない。
「うるっせーな新八ィ。朝っぱらからデカい声出すんじゃねーよ。ジャンプの発売日は昨日だろ?」
ソファで寝転がりながら、坂田銀時は耳の穴をほじり、フッと息を吹きかけた。その目は完全に死んでいる。
「ジャンプの話なんてしてねーよ! 外! 外見てよ、銀さん!!」
新八が血相を変えて指差す窓の外。
そこには、明らかに「おかしなもの」が凝縮されていた。
隣に見えるのは、どう見ても中世ヨーロッパ風のレンガ造りの街並み。だが、その上空には近未来的なホログラムの看板が明滅し、巨大な空中浮遊都市が影を落としている。
さらに目を凝らせば、大通りを走っているのは車ではない。巨大なロボットや、謎の黄色い電気ネズミ、さらには海賊旗を掲げた奇妙な船(なぜか陸地を走っている)が、ごちゃ混ぜになって行き交っていた。
「あれ〜? 酢昆布買いに行こうと思ったら、玄関の前に見知らぬ世紀末覇者みたいな奴らがたむろしてるネ。神楽ちゃんの特等席が不法占拠されてるアル」
神楽が定春の頭に乗りながら、いつも通りマイペースにつぶやく。定春も「グルル……」と、見たこともない魔獣のような生き物が闊歩する外の世界を警戒していた。
「な、何ですかこれ!? かぶき町が……僕たちの万事屋の建物ごと、とんでもない場所にワープしてるじゃないですか!!」
「落ち着け新八。これはアレだろ。よくあるアニメのテコ入れ、あるいは劇場版の予算が余ったからってやる『大人の事情のクロスオーバー』ってやつだ」
銀時はよっこらしょと腰を上げ、窓の外の混沌を見つめた。
「見ろよ、あっちのビル。完全に某ネズミの国より厳重な著作権のアレだろ。こっちにはなんか黒いローブ着て死神代行やってそうな奴いるし、向こうにはカードで世界滅ぼしそうな髪型ツンツンした奴がいる。……これ、怒られるぞ? 集英社どころか、あらゆる業界から全方位で怒られるぞ!?」
「メタな心配してんじゃないですよ! 完全に別の世界が混ざり合ってますよこれ!」
新八のツッコミが冴え渡る中、万事屋の固定電話が「リーン、リーン」と間の抜けた音を立てて鳴り響いた。
「お、おい、電話だぞ……。こんな状況で誰からだ?」
銀時が恐る恐る受話器を取る。
『あ、もしもーし? 万事屋銀ちゃんですか? いや〜大変なことになっちゃいましたね。今あなたたちがいるのは、あらゆるアニメ、ゲーム、漫画の世界が衝突してできた【複合都市】なんです。あ、私? 通りすがりのメタ構造管理者とでも思ってください。とりあえず、元の世界に戻りたければ、その街のどこかにある「世界の境界の歪み」を解決してくださいね。それでは、お仕事頑張って〜!』
プツッ、ツー、ツー……。
「切りやがったアアアア!!」
銀時は受話器を叩きつけると、頭をガシガシと掻きむしった。
「ったく、どこのどいつか知らねーが、勝手に人を巻き込みやがって……。おい神楽、新八。どうやら俺たちは、とんでもない悪ふざけの特等席に座らされたらしい」
銀時は壁に立てかけてあった木刀『洞爺湖』を手に取り、不敵に、いや、いつも通りの面倒くさそうな笑みを浮かべた。
「ま、どこに行こうが、やることは一つだ。家賃も払えねー泥船だけどよ、この万事屋の看板掲げてる以上、どんな世界の理不尽でもぶち壊して進むだけだろ」
「銀さん……!」
「フン、おいしいものがある世界なら、どこでも大歓迎アル!」
こうして、万事屋一行の、あらゆる世界のルールを無視した混沌のドタバタ劇が幕を開けるのだった。
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読んでいただきありがとうございます!
初めての小説投稿ということでGoogleAIという相棒と共に執筆を始めました。
新米故に至らないところもありますが何卒お付き合いのほどよろしくお願いいたします。
とりあえず書き置き分を一気に投稿しておきます。
では、また次回に!