万事屋一行の『複合都市』生活   作:ex(イクス)

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今回から新章突入です!

第2章1話目はあの組織が銀魂ワールドからやって来ます!




第2章:仕事拡大編
第1話:新装開店の音がだいたい爆発音なのはお約束


「……おい新八。耳をすませてみろ」

 

複合都市の一角。

昭和の歌謡曲がうっすら漏れ聞こえる『スナックお登勢』の2階で、坂田銀時はソファに寝転んだまま、死んだ魚の目で天井を見上げていた。

「何ですか銀さん、急に。まーたパチンコで負けた現実から逃避するために、宇宙の真理でも掴みかけてるんですか」

「違う。よく聞け。……右隣からは『資金が底をついた、どうするニコ!』っていううさぎ共の悲鳴が聞こえる。左隣からは『フフフ、これで今月のプロテインバーは安泰ね(※家賃は払えない)』っていうポンコツ社長の不敵な笑いが聞こえる。お向かいからは『あ、篁さん、その店鋪の壁は斬っちゃダメです』っていう元伝説の焦る声が聞こえる。……そして、真裏の山からは、なんか世界が書き換わるような ズゴゴゴゴ っていう不穏な地鳴りが聞こえる」

 

「環境が最悪すぎるだろ我が家ーーーっ!!」

 

志村新八のツッコミが木造の部屋に響き渡る。

それもそのはずだった。

第1章でさんざん他作品の主要キャラや巨大ロボ、果ては古代のゴーレムまで巻き込んで大暴れした結果、この万事屋の周辺は、全次元の戦闘力上限をブチ破った「最凶の超過密地域」と化していたのだ。

「うるさいネ新八! 酢昆布を噛み締める音に集中できないアル!」

神楽がバリバリと小気味よい音を立てる。定春はその横で、1分の1スケールガンダムが違法駐車されている向かいの敷地をのんびり眺めていた。

「神楽、お前それ最後の1パックだぞ。おい新八、我が万事屋の現在の全財産を、もう一度お前のそのメガネの奥の汚い瞳で確認してくれ」

「僕の目は汚れてません!……はい、これですよ」

新八が涙目でちゃぶ台の上に置いたのは……

 

10円玉が、たったの3枚。

【万事屋の手元資金:30円】

 

「うわあああ! 減ってる! 確実に第1章より経済状況が悪化してるぅぅ! あれだけカイザーコーポレーションからお宝ぶんどったり、純金鬼ごっこで優勝したり、クラーケンをイカ焼きにして食ったはずなのに!!」

「落ち着け新八、これがメタフィクションの呪いだ。どれだけ前章で大金を稼ごうが、次章の1話目には強制的にリセットされて一文無しからスタートする仕様なんだよ! 前払いのツケとかいう大人の事情で相殺されたんだよ!」

「メタな理由で貧乏にされてたまるかァァ! 30円で何ができるんですか! うまい棒3本ですよ!?」

「嫌ネ、私はめんたい味とコーンポタージュ味と、あと1本はチーズ味にするアル」

「買い食いする気満々じゃねーか神楽ちゃん!?」

銀時がソファから起き上がり、「第2章も始まったことだしな、景気よくいこうや」と不敵に笑った、まさにその瞬間だった。

 

ドゴォォォォォン!!!!!!

 

「ぎゃあああああああーーーっ!?」

凄まじい爆発音と、地震と見紛うほどの縦揺れが万事屋を襲った。

ちゃぶ台の上の30円(10円玉3枚)が文字通りバウンドし、神楽の口から酢昆布が飛び出る。

「何事アルか!? また真裏のゴリラ真祖(※御真祖様)が千年城に高級サウナでも増築したネ!?」

「いや、揺れの中心は表だ! お向かいの『水星の魔女お屋敷』のあたりから煙が上がってるぞ!」

新八が窓を開けて外を指差す。

銀時たちが窓から身を乗り出して身構えると、そこには異様な光景が広がっていた。

左斜め向かい。1分の1スケールのガンダム・エアリアルが違法駐車されているマーキュリー邸。

そのすぐ隣の空き地に、凄まじい土煙を上げながら「ドサリ」と鎮座しているのは、和風の、あまりにも見覚えがありすぎる、白壁の立派な日本建築だった。

「……おい新八。俺の目がついにパチンコの液晶の見すぎでイカれたか、あるいは今流行りの異世界転生ものの幻覚を見てるかのどっちかだ。ちょっと確認してくれ」

「銀さん、現実逃避しないでください。僕の目にもバッチリ見えてます」

「あれ、どう見ても……」

「そうネ、いつも私らが総攻撃仕掛けて爆破してた、真選組の屯所アル」

 

なんと、複合都市のすさまじい引力によって、元の世界から『真選組屯所』が建物ごとデリバリーされてきたのだ。

「なんでだよォォォ!!」

新八の魂のツッコミが複合都市の空に響き渡る。

 

「万事屋だけじゃなくて、あいつらまで組織ごと引っ越してきたの!? このカオスな街に、あの税金泥棒(武装警察)どもが参入してきたら、治安が良くなるどころか完全に世紀末覇者決定戦が始まるだろ!!」

「落ち着け新八。これはあれだ、第2章に入って制作陣が『そろそろ真選組出さないとグッズの売上落ちるな』とか大人の勘定を働かせた結果のテコ入れだ。メタ知識をフル活用しろ。あいつらが来たってことは、つまり……」

銀時がそこまで言いかけた時、屯所の立派な門がギギギと開いた。

土煙の中から現れたのは、これまた見覚えがありすぎる、黒い隊服に身を包んだ男たち。

「……おいおい、ここは一体どこのどいつのシマだァ?」

マヨネーズ型のライターでタバコに火をつける、極道顔負けの鋭い目つきの副長・土方十四郎。

その隣で、なぜか肩にバズーカを担ぎ、死んだ目で銀時たちを見上げている一番隊隊長・沖田総悟。

そして、その後ろで神妙な顔をして、なぜか『サカモトデイズ』の坂本商店で売っていそうな限定おにぎりをすでにモグモグ食べている局長・近藤勲。

彼らもまた、この複合都市に飛ばされたことで、すでに「この世界のメタな仕組み」を完全に理解しているような、どこか冷めた、しかし相変わらずのテンションで万事屋を睨み据えた。

「ゲッ、最悪の連中と目が合ったアル……」

神楽が顔をしかめる。

 

「お前らァァァ!!」

 

土方がタバコを吐き捨て、万事屋の2階に向かって怒鳴り声を上げた。

「第2章の開幕早々、なんでお前らがご近所さんにいるんだコラァ! しかも何だこの街は! 右を見ても左を見ても、ジャンプだのサンデーだのスクエニだのアプリゲームだの、版権の暴力みたいな奴らがウロウロしてやがるじゃねーか!!」

青筋を立てて怒鳴る土方十四郎。しかし、この『複合都市』において、大声を出すことは「周囲のトチ狂った住人たちに喧嘩を売る」と同義であった。

 

「……ちょっと、うるさいんだけど」

 

最初に反応したのは、左隣の『便利屋68』だった。

浅黄ムツキがクスクス笑いながら爆弾を弄び、自称・悪党のポンコツ社長・陸八魔アルが、真選組の黒い隊服を見て「な、何よあの物騒な集団……! もしかして、うちの家賃滞納を差し押さえに来たヘルメット団の新型!?」と勝手にガクブルしている。

「ちょっと、そこ退きなさい。車の邪魔よ!」

次に動いたのは、右隣の『邪兎屋』である。

赤字経営トラブルシューターのアンビーが、相変わらず無表情で「ニコ、あの黒い服の人たち、高そうなマヨネーズ型のライター持ってる。売れば今月の電気代になる」と呟き、ニコが「よし剥ぎ取るわよ!」と武器を構えた。

「おいコラお前ら、一般市民の分際で武装警察に何言っーー」

土方が刀の柄に手をかけた、その瞬間。

 

ピピッ、ピピッ、ピピッ……(バックオーライの音)

「あ、ごめんなさい! そこ、ガンダムの駐車スペースなんです! 退いてください!」

 

左斜め向かいの『マーキュリー邸』から、スレッタ・マーキュリーが焦った声を上げる。

見上げれば、1分の1スケールのガンダム・エアリアルが、巨体をギチギチと言わせながら、真選組の屯所の屋根スレスレにバックで違法駐車しようとしていた。

「おい土方さん、上空から巨大ロボがケツを向けて迫ってきてやすぜ。これはもう、防衛権の行使ってことでブチ抜いていいですかい?」

「待て総悟、あれは多分ジャンプの管轄じゃねえ! サンデーか!? いやバンダイの暴力だ!!」

土方が冷や汗を流した時には、すでに遅かった。

沖田総悟は死んだ目のまま、すでにお馴染みのポーズで肩のバズーカを構えていたのだ。照準はガンダム……ではなく、ちゃっかり土方の後頭部に合っている。

 

「死ね、土方コノヤロー」

「俺を狙ってんじゃねーかァァァ!!」

ズドォォォォォン!!!!!

 

沖田の放ったバズーカの弾は、土方をかすめ、そのまま右斜め向かいの『ロナウド吸血鬼退治事務所』へ直撃。

「ひゃあああああ!? 原稿がああァァ!!」

ロナウドの悲鳴と共に事務所が爆発し、その爆風だけで、なぜか真選組局長・近藤勲の服が全裸(いつものモザイク状態)になり、横にいた吸血鬼ドラルクが「砂ァ!」と叫んで一瞬で灰になった。

「あーあ、やっちゃったネ。あのハンターの兄ちゃん、締め切り前は一番怒らせちゃダメなタイプアル」

万事屋の窓から、神楽が酢昆布をかじりながら他人事のように実況する。

さらに、バズーカの余波はそれだけで終わらない。

飛び散った瓦礫が、お向かいの『坂本商店』の店先へ。見た目は優しい元・伝説の殺し屋、坂本太郎が大事に並べていた「限定おにぎり(さっき近藤が勝手に食ったやつ)」の棚を直撃して粉砕した。

細められた坂本太郎の目が、一瞬だけ、ガチの「伝説の殺し屋」のそれに変わる。

隣のシンが「あ、終わった。坂本さん、あの黒服の連中を『出禁(物理)』にする気だ……」と青ざめる。

 

「おいお前らァァァ!! 複合都市の先輩を舐めんじゃねーぞ!!」

 

銀時が万事屋の窓から身を乗り出し、木刀『洞爺湖』を振り回して叫んだ。

「いいか真選組! この街はなぁ! 1章の時点で戦闘力のインフレが『千年城』のせいで崩壊してんだよ! 警察の権力なんてなぁ、あの裏山のダブル真祖の前では10円玉3枚分の価値もねーんだよ!! 30円しかねー我が家にこれ以上ご近所トラブルを呼び込むんじゃねえぇぇ!!」

「知るかァァァ! そもそも原因は総悟のバズーカだろうがァァァ!!」

土方の絶叫が響く中、便利屋68の銃撃、邪兎屋のコンビネーション、そしてブチ切れた坂本店長の超高速お盆アタックが真選組の隊士たちを次々と薙ぎ倒していく。

元の世界では最強を誇った武装警察も、複合都市のご近所オールスターズの前では、完全に「ちょっとガラの悪い黒服集団」扱いだった。

「ひぃぃぃ! なんだこの街の住民の戦闘力はァァ! 治安はどうなってやがる! 警察を呼べ、警察をォォォ!!」

近藤がモザイク姿のまま涙目で叫んだ、まさにその時。

 

ファン、ファン、ファン、ファン……!

 

爆発の煙の向こうから、赤と青のサイレンの光が迫ってきた。

同時に、拡声器を通した、凛とした、しかし完全に怒りを含んだ女性の声が周囲に響き渡る。

「ーーそこまでです! 新横浜エリアの爆破、および公道での違法な重火器の使用、さらには……そこのモザイクの男性、公然わいせつ罪で現行犯逮捕します!」

「え? 俺!?」

土煙を割って突入してきたのは、新エリー都治安維持局の特務捜査班チーフ、朱鳶(シュエン)であった。

きっちりとした制服に身を包み、鋭い眼光でエーテルショットガンを構えている。

「げぇっ! 本物の警察(おまわりさん)が来ちゃったアル!」

万事屋の窓から見ていた神楽が叫ぶ。

「いやあの人たちも一応、元の世界では本物の警察なんですけどね!?」

新八が突っ込むが、朱鳶にはそんな言い訳は通用しない。彼女の手元にある端末には、真選組がやらかした違反行為がリアルタイムで秒単位で記録されていた。

「あなたたち、見慣れない制服ですね。他管区からの無許可の武装流入、および道路交通法違反、都市景観破壊罪……。言い訳は治安維持局の取調室で聞きます。おとなしくお縄につきなさい!」

「あァ!? 舐めんじゃねーぞ小娘が!」

ボロボロになりながらも、土方が前髪を跳ね上げて前に出る。

「こちとら江戸の治安を預かる真選組・副長、土方十四郎だ! どこの馬の骨とも知らねえ組織の、しかもそんなピチピチスーツの警察にナメられてたまるかァァ!!」

「……このスーツは制服の規定です。公務執行妨害ですね。突撃します!」

朱鳶のスイッチが入った。

彼女の戦闘スタイルは、規律正しいセリフとは裏腹に、超・アクロバットかつ暴力的である。

ダダダダダダッ!!!

朱鳶は凄まじい脚力で地面を蹴ると、土方の刀をショットガンの銃身で受け止め、そのまま零距離でエーテル弾を炸裂させた。

「ぶふぉぉぉぉっ!?」

土方がマヨネーズの煙を吹きながら消し飛ぶ。

「土方さん、情けねェ。そんなボディライン丸わかりな女に遅れをとるなんて、副長の座は俺がもらいやす」

沖田が死んだ目のまま、朱鳶に向けてバズーカを構え直す。

「そこ、銃口を向けない! 危険物の不法所持です!」

朱鳶はバックステップでバズーカの弾をかわすと、空中で一回転。流れるような回し蹴りで沖田のバズーカを蹴り砕き、そのまま沖田の脳天にショットガンの柄を叩きつけた。

「あ、これガチのやつだ」

沖田が白目を剥いて地面に沈む。

「総悟ぉぉぉ! 土方ぁぁぁ!」

近藤が叫ぶが、朱鳶の冷徹な銃口が、そのモザイク(股間)にピタリと突きつけられた。

「……抵抗をやめなさい。これ以上罪を重ねると、次章以降の出番が本当に無くなりますよ(メタ発言)」

「ひ、警察がメタ知識使って脅してきたぁぁぁ!!」

複合都市の警察・朱鳶による、容赦のない「公権力の暴力」の前に、あの真選組が文字通り一瞬で壊滅させられていく。

万事屋の2階では、銀時がその様子を見ながら、冷や汗を流して10円玉3枚(30円)をポケットにそっと隠していた。

「……おい新八、神楽。静かにしろ。息を止めるんだ。あの真面目系戦闘狂に見つかったら、家賃滞納と器物破損と、ついでに『第1章でスーパーキラーマシンを解体した罪』で、俺たち確実に一生まんじゅう(監獄)の飯を食うことになるぞ」

「銀さん、もう遅いです! あの人、こっち見てます!!」

新八が悲鳴を上げた瞬間、朱鳶の鋭い視線が、万事屋の窓辺にいる銀時たちをバシィィィン!と捉えた。

「ーーそこにいる万事屋! あなたたちも第1章からの余罪が山積みです! 署まで同行してもらいます!」

「やっぱバレてんぞぉぉぉ! 逃げろぉぉぉ!!」

こうして、真選組の引っ越し祝いは、複合都市の警察をも巻き込んだ、大逃走劇へと発展するのだった。

 

「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ……!!」

複合都市の路地裏。薄暗い高架下のコンクリートに、万事屋の3人と、ボロボロにボコられた真選組の面々が泥のように突っ伏していた。

ギャバンの蒸着エフェクトから必死に逃げ、デカマスターのジャッジメントを紙一重でかわし、朱鳶とカンナの銃撃の嵐をかいくぐって、命からがら辿り着いた安住の地である。

「死ぬ……! マジで死ぬところだったアル……! なんネあの犬!? 宇宙警察ってあんなに容赦ないネ!?」

神楽が地面に大の字になりながら、白目を剥いて文句を言う。

「……おい、万事屋」

土方が、半分ちぎれた隊服の襟を正しながら、震える手でタバコに火をつけた。ライターを持つ手がガタガタと小刻みに揺れている。

「何ですか土方さん。せっかく逃げ切ったんだから、またマヨネーズ吸うのやめてもらえます?」

銀時が耳の穴をほじりながらダルそうに応じる。

「マヨネーズじゃねえ、タバコだ!! ……それより、説明しろ。説明しやがれコラァ」

土方は血走った目で、万事屋の3人を睨み据えた。

「何なんだこの街は……! 隣のうさぎ共も、左のポンコツ女子高生も、お向かいの優しそうな店員もおかしいが、さっきの警察の群れは何だ!? 宇宙刑事だのヴァルキューレだの、特務捜査班だの……! 組織の管轄も、世界観の版権も、戦闘力の基準も、何もかもがゴチャゴチャじゃねーか!! 江戸の治安維持なんてレベルじゃねえ! ここは一体、どういう世界なんだァァ!!」

近藤も全裸にモザイクのまま「お妙さァァん! ここにはキャバクラもないよォォ!」と泣き叫び、沖田は「土方さんが無能なせいで世界がバグりやしたぜィ」と相変わらずの調子で呟く。

混乱を極める真選組一同。

そんな彼らを見下ろしながら、銀時はフッと、いつになくシリアスな笑みを浮かべた。

「……新八、あれ、出しな」

「はい」

新八が懐から、何枚かの『写真』を取り出し、土方たちの前の地面に静かに並べた。

それは、万事屋がこの『複合都市』に飛ばされてから、第1章の過酷な日々の中で撮り溜めていた、嘘のような本当の記録写真だった。

 

1枚目:ルパンのウォーカーギャリアと銭形のイングラムが、街中で派手にロボットチェイスをしている写真。

2枚目:悪魔学校(バビルス)の校庭で、五条悟や黎斗神と肩を並べ、巨大な鏖魔ディアブロスをみんなで楽しそうに調理している写真。

3枚目:フリーレン一行やソル・バッドガイと共に、人間サイズになった古代のゴーレム『ゼルガード』を起動させてドヤ顔をしている写真。

4枚目:新横浜サイズの「純金鬼ごっこ」で、背景にガンダムや大爆発が映り込む中、オールスターが全速力で走っている写真。

5枚目:海岸エリアで、水着姿の最強の住人たち(ORDERやリコリコ、便利屋など)が一丸となって、巨大なクラーケンを「超特大イカ焼き」にして貪り食っている写真。

 

「……っ!? な、なんだこれは……」

写真に写る、あまりにもカオスで、しかし確実に実在する『最強たちの歴史』を前に、土方が息を呑む。

銀時は、ポケットの中で唯一の全財産である【10円玉3枚(30円)】をチャラリと鳴らした。そして、夕陽が差し込む路地裏の向こう、ガンダムの頭部や千年城の尖塔がそびえ立つ歪な街並みを親指で指し示し、真顔でこう言い放った。

「これだよ、多串くん。様々なアニメ、ゲーム、漫画の世界が、大人の事情とファンサ精神でごった煮になったカオスの坩堝……」

銀時、神楽、新八の3人が、夕陽を背にビシッとポーズを決める。

 

「ーーこれが、複合都市だ」

 

「格好良く締めてんじゃねーよォォォ!!」

土方のツッコミが、複合都市の夕焼け空に虚しく響き渡るのだった。

 

 





(第2章・第1話「真選組参戦編」 完)


はい、というわけで真選組が複合都市に参戦です!

早速複合都市の『洗礼』を受けた真選組。

果たしてこの街で生き残れるのか!?


待て次回!!
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