はい、引き続き2章3話です!
今回は『おもてなし』と『お片付け』のプロたちが登場します!
果たして彼ら彼女らとの『合同任務』とは?
それではどうぞ!
お泊り会の翌朝。
万事屋の2階では、昨日と全く変わらず【10円玉3枚(30円)】を前に、銀時と新八が死んだ魚の目でため息をついていた。
「はぁ……。今日も今日とて30円か。神楽ちゃんも帰ってきたことだし、本格的にパチンコ……じゃなくて、真面目にティッシュ配りのバイトでも探さないと餓死しますよ、銀さん」
「新八、焦るんじゃない。こういう時はな、ジャンプの主人公らしく向こうからデカい依頼が転がり込んでくるのを待つのが定石……」
「フフン、二人とも相変わらず視野が狭いネ!」
ガサァッ!と勢いよく玄関のドアを開けて、お泊り会から帰還した神楽が胸を張って入ってきた。リュックにはまだ、ゴジラとドキンダムに分けてもらったお菓子のクズがついている。
「安心するヨロシ! 今回はこっちから仕事を探しに行かなくても、待ってれば必ずビッグな仕事が来るネ!」
「あァ? 何言ってんだお前。昨日の女子会で脳みそまで芋タルトになっちまったか? 待ってるだけで30円が30万になるような甘い話が――」
銀時が言いかけた、その時。
トントン、と、いつになく上品でリズミカルなノックの音が万事屋のドアに響いた。
「――失礼いたします。万事屋の皆様、お初にお目にかかります」
ドアを開けて入ってきたのは、仕立ての良い燕尾服に身を包んだ、銀髪でオオカミの顔と尻尾を持つ物腰柔らかな男性――ヴィクトリア家政勤め、あるいはこの複合都市のどこかで家事代行を営む執事、フォン・ライカンであった。
「ゲッ、なんか凄まじく育ちの良さそうな人外(イケメン)が来たアァァ!!」
新八が叫び、銀時がジャンプを持つ手を止める。
ライカンの後ろからは、昨夜のお泊り会に参加していた私服姿のエレン・ジョーが、気だるげにキャンディを舐めながら顔を出した。
「……ハァ、まじ眠い。ほら、神楽。昨日あんたが『うちの銀ちゃんたちが30円しかなくて毎日酢昆布を3等分して齧ってる』って泣きつくから、うちのボス(ライカン)に相談してあげた。感謝してよね」
「エレン、ありがとうございます。……改めまして、お騒がせして申し訳ありません。私はフォン・ライカンと申します。我が社のエレンが、昨夜神楽お嬢様から貴所の『深刻な財政危機』をお聞きしましてね。もしよろしければ、我々の手伝いをしていただきたいと思い、参上いたしました」
ライカンは優雅に一礼する。その洗練された一挙手一投足に、万事屋一同は圧倒されるばかりだったが、そのライカンの背後から、もう一人、明らかに「別の世界の制服」を着た小柄な少女が、不機嫌そうに前に出てきた。
「チッ、おいライカン。なんで私までこんなボロ屋のパシリの面接に付き合わされなきゃなんねーんだよ。エレンの同僚だからって、C&Cのこの私が、なんで他世界の万事屋なんかと……」
スカジャンを羽織り、小柄ながらも全身から「触るもの皆殺し」の狂犬オーラを放っているのは、甘美ネルであった。この複合都市において、エレンとネルは「同じメイド職の同僚」として、なぜか行動を共にしているらしい。
「ネル、言葉が過ぎますよ。万事屋の皆様の『過去(第1章)の実績』は、我々も聞き及んでいます。彼らの戦闘力と臨機応変さは、今回の『厄介な案件』にはうってつけです」
ライカンが宥めると、ネルはフンと鼻を鳴らし、万事屋のちゃぶ台の上に置かれた30円を一瞥した。
「……まぁいい、背に腹は代えられねえってツラだな。おい万事屋、今回は『ヴィクトリア家政』と『C&C』の合同任務だ。手伝ってくれたら、あんたたちのその悲惨な財布が破裂するくらいの報酬はきっちり払ってやるよ」
「おいおいおい、ちょっと待て。C&Cにヴィクトリア家政って、これもう『全次元お掃除・お片付け(物理)連合』じゃねーか!!」
銀時が鼻をほじりながらも、提示された高額報酬の予感に目を¥マークにしている。
「いいから、話の詳細はうちの本拠で説明する。ついてきな」
ネルがスカジャンのポケットに手を突っ込み、顎でクイッと外を指した。
こうして、万事屋の3人と定春は、ライカンたちの案内で『複合都市・メイド&執事合同特区』にある彼らの本拠地へと向かった。そこはレトロな洋館と近代的なハイテクビルが融合した、いかにもこの街らしい歪な建造物だった。
「お帰りなさいませ、ライカン、ネル」
重厚な扉を開けて中に入ると、出迎えたのは宙にふわふわと浮きながらお茶のトレイを持つ、おっとりとした美女――ヴィクトリア家政のメイド長、アレクサンドリナ・セバスチャンであった。
「あら、お客様かしら? ふふ、エレンちゃんが言っていた『手元に30円しかなくて酢昆布を3等分している可哀想な万事屋(かわうそや)さん』ね?」
「万事屋(よろずや)だろォォォ! かわうそじゃねーよ! 絶滅危惧種みたいに言うんじゃねえ!」
新八のツッコミをリナは「うふふ」と優雅に流す。
「ひゃうっ!? す、すいません! 泥靴でお家に入れてしまって……! すぐに、すぐに床を舐めてピカピカにしますぅぅぅ!!」
その横で、巨大な回転ノコギリ型武器を抱えたカリン・ウィクスが、極度の人見知りと被害妄想で泣きそうな顔をしてペコペコと頭を下げていた。
「おい、そっちのカメコ(カリン)! 床は舐めなくていいからお肉持ってこいアル! 私は高級肉を所望するネ!」
神楽がすでに自分の家のようにソファにふんぞり返る。
「わあぁぁぁ! お客さんだぁ! ね、ね、遊ぼ! 何して遊ぶ!?」
そこへドカン!と勢いよく飛び込んできたのは、C&Cのゴールデンレトリバー系天真爛漫メイド、一之瀬アスナだった。彼女は初対面の銀時にいきなり抱きつき、その豊かな胸を押し付けながら満面の笑みを浮かべる。
「おっふ、ちょっと待て、おいアスナちゃん。銀さん今スピリチュアルな意味で30円以上の価値を見出しちゃってるから。大人の階段駆け上がりそうだから」
銀時がデレデレしていると、背後から凄まじい殺気と共に、巨大な対物ライフルが突きつけられた。
「……アスナ、初対面の不審者に懐かないで。撃ち抜くわよ」
冷たい瞳で銀時を睨み据えるのは、C&Cの狙撃手、角楯(かくだて)カリン。
「ゲッ、ダブルカリン!? ゼンゼロのカリン(ウィクス)とブルアカのカリン(角楯)が同じ空間にいるゥゥ! 制作陣、名前が同じだからって安易に共演させるんじゃねーよ!!」
新八がメタな理由で頭を抱える。
「あはは、カリンちゃん怒らないで〜。あ、そういえば先輩、今回の仕事の資料です」
最後に静かに現れたのは、爆弾のピンを抜き差ししながらお辞儀をする室笠アカネだった。
「今回は、本拠地の地下に発生した『複合型のゴミ屋敷(超巨大ホロウ&カイザー重機混成エリア)』のお掃除任務です。お掃除(爆破)の準備はバッチリですよ」
リナの優雅な微笑み、ウィクスのガクブル、アスナの爆発的ポジティブ、角楯カリンの冷徹な銃口、そして室笠アカネの不穏な爆弾。
あまりにも個性が大爆発している最強メイド軍団に囲まれ、銀時たちは「これ、仕事が始まる前に俺たちの命がお掃除されるんじゃねーの?」と、冷や汗を流し始めるのだった。
「――はい、お掃除完了です♪」
室笠アカネが爽やかに爆破スイッチを押した瞬間、地下に巣食っていた巨大ホロウの化け物も、カイザーコーポレーションの違法重機も、跡形もなく消し飛んだ。
アスナが野生の勘でボスの弱点を見つけ、角楯カリンが脳天をブチ抜き、ネルとライカンが文字通り塵一つ残さず粉砕し、ウィクスが泣きながらチェーンソーで更地にした。
その間、わずか3分。
「……おい新八。俺たち、今のところ何かしたっけ?」
「定春が落ちてたカイザーの鉄クズを1個噛み砕いたくらいですね……」
「何もしてねぇぇぇ!! これじゃあ報酬が30円から3円に減額されちまうだろォォォ!!」
銀時が頭を掻きむしって絶望していると、燕尾服の汚れを優雅に払ったライカンが、ふと耳をピクリと動かして振り返った。
「おや、皆様、どうかご安心を。今しがたのお掃除任務の基本給はきっちりお支払いします。……ただ、もし皆様が『もっと稼ぎたい』とお望みでしたら、実はもう一つ、非常にタイムリーな依頼が我が社に届いておりましてね」
「何アルか!? 金になるならモビルスーツの洗車でも何でもやるネ!」
神楽が身を乗り出すと、ライカンは一枚の、薔薇の香りが漂う最高級の招待状を取り出した。
「複合都市の高級住宅街に佇む『紅魔館』というお屋敷の主、レミリア・スカーレットお嬢様からのご依頼です。今夜、他世界から高貴なご友人たちをお招きして『超豪華なお茶会』を開くそうなのですが……」
ライカンは少し困ったように苦笑する。
「お嬢様曰く、『うちの紅魔館にはメイドがたくさんいるけれど、時間を止めて完璧に動ける十六夜咲夜の1人しかまともに役に立たない。あとの妖精メイドたちは全員ただの羽虫で、お茶会が崩壊するから手伝いが欲しい』とのことです」
「時間を止めるメイドって何だよ!! 役に立つ奴のスペックがすでにチートだろ!!」
新八が叫ぶ中、銀時は「お茶会の手伝い? 楽勝じゃねーか。紅茶淹れてスコーン並べるだけだろ」と鼻をほじった。しかし、ライカンが読み上げた「お茶会のゲスト」のメンツを聞いた瞬間、万事屋一行の背筋に冷たいものが走った。
「ゲストは、ルグニカ王国次期女王候補のハーフエルフ、エミリア様。雄英高校の八百万財閥令嬢、八百万百様。そして冥界の純血上級悪魔、リアス・グレモリー様です」
「待て待て待て、お嬢様のインフレ率高すぎだろォォォ!!」
銀時がひっくり返る。
「吸血鬼の真祖に、王候補の精霊術師に、何でも生み出す創造令嬢に、ガチのグレモリー家の上級悪魔ァァ!? なんだそのVIPルーム! 粗相一つで複合都市の半分が消し飛ぶぞ!!」
「でも、お嬢様方は皆さんとてもお優しい方々ですよ。ただ、妖精メイドたちがやらかして、お茶会が『物理的に大爆発』するのを防いでいただきたいのです。もちろん、報酬は……これまでの比ではありません」
ライカンが提示した報酬の額(一瞬で滞納家賃の大半が払えるレベル)を見て、銀時、新八、神楽は一瞬で目を¥マークに染め上げた。
「よし決まりだァァ!! メイドでも執事でもなんでもやってやるよ! おい駄神楽、新八! C&Cとヴィクトリア家政から服借りて変装しろ! 今日から俺たちは、全次元の令嬢たちを最高におもてなしする『万事屋高級給仕団』だ!!」
手元資金30円からの大逆転を狙い、万事屋一行は、時間を操る完全無欠のメイド・咲夜が待つ、美しくも恐ろしい「紅魔館のお茶会」へと突撃するのだった――。
「おっとっとォ! 危ねぇ!!」
紅魔館の大広間。フリフリの給仕服(※サイズがパツパツ)を着た銀時が、すっ転んだ妖精メイドの手から離れた高級ティーカップを五輪選手顔負けのスライディングでキャッチした。
「咲夜さん! 妖精メイドの数が多すぎて、モグラ叩きみたいになってるんですけどォォォ!!」
新八がトレイを盾にしながら叫ぶ。その横では、咲夜が『ザ・ワールド』のごとく一瞬で時間を止め、空中に投げ出されたスコーンをナイフの先端で綺麗に並べ直していた。
「皆様、お見事な身のこなしです。お嬢様、お待たせいたしました。アールグレイでございます」
咲夜が優雅に紅茶を注ぐ。
席についたレミリア・スカーレットは、「ふん、万事屋も少しは役に立つじゃない」と満足げに微笑み、ゲストのエミリア、八百万百、リアス・グレモリーたちと優雅に談笑していた。
「すごーい! 時間を止めてお茶を淹れるなんて、なんだか『すごすごのすごく』感動しちゃう!」
エミリアが目を輝かせれば、八百万も「おもてなしの精神、大変勉強になりますわ」と感銘を受け、リアスも「ふふ、素敵な夜ね」と寛いでいる。
妖精メイドたちの悪戯を万事屋が物理で封殺し、お茶会は完璧な形で終盤を迎えようとしていた。
銀時が「よし、これで滞納家賃3ヶ月分とパチンコ軍資金が手に入るぞ……!」と、勝利を確信したまさにその瞬間。
ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!
紅魔館の床が、文字通りひっくり返るほどのすさまじい地鳴りと共に炸裂した。
大広間の大理石が内側からブチ破られ、地下深くの広大な空間から、漆黒の超巨大なシルエットがせり上がってきたのだ。
「あははははは! お姉ちゃんばっかり楽しそう! フランも混ぜてよぉぉぉ!!」
無邪気な狂気を孕んだ少女の笑い声と共に現れたのは、東方Projectの破壊の申し子、フランドール・スカーレット。そして、彼女がノリノリで操縦席に座り、五色の翼の魔力で駆動させているのは、全高86メートルの地球軍最強・最悪の超巨大変形MSーーデストロイガンダムであった!!
「デ、デデデ、デストロイガンダムだァァァァァ!!!」
新八のメガネが割れんばかりの絶叫が響く。
「なんで紅魔館の地下にロゴスの遺産が眠ってんだよ!! あんなの街中で起動したら、複合都市の半分がユーラシア連邦みたいに焦土と化すわ!!」
「あら、悪い子にはお仕置きが必要ね。咲夜、私の『愛機』を出しなさい!」
レミリアが不敵に笑うと、背後の壁が開き、真紅の彗星を彷彿とさせるカスタムMS、シナンジュが起動! レミリアがそのコクピットへと飛び乗る!
「お姉ちゃん、遊ぼう遊ぼう!!」
フランが叫ぶと同時に、デストロイガンダムの全身の砲門が一斉に起動。紅魔館の天井を吹き飛ばしながら、全弾発射のカウントダウンが始まる。
「あちゃー、やっぱりこうなっちゃうんだ。……パック、私たちも行くよ! ファービュラリス、起動!」
エミリアがため息をつきながらクリスタルを掲げると、空間から氷の魔力をまとったスーパーロボット大戦Dの氷結特化機体、ファービュラリスが冷気を上げて出現! エミリアもまた、手慣れた様子でパイロットとして乗り込んだ。
「待て待て待て、お嬢様方!? 何サラリとスパロボとかガンダムのパイロットスーツ着て操縦桿握ってんだよ!!」
給仕服のまま頭を抱える銀時。
「お茶会って言ったよな!? これ完全に『第3次スーパーロボット大戦・紅魔館の章』だろ!! おい八百万! お前なんか防壁作れ! リアス! 滅びの魔力で相殺しろォォ!!」
紅魔館の崩壊、そして複合都市の消滅を賭けた、最凶の姉妹喧嘩(+ゲスト)の火蓋が、今、完全に切って落とされた!!
ドババババババババババババガァァァァン!!!!!
紅魔館の敷地内で炸裂した、デストロイガンダムの全門斉射、シナンジュのビーム・ライフル、そしてファービュラリスの氷結魔装兵器による三つ巴の超重火力デスマッチ。
「ぎゃああああああ! もうお茶会じゃねえええ! ディヴィジョンバトルだこれええええ!!」
「銀さん! 咲夜さんが時間を止めてナイフで弾幕を相殺してますけど、あんなの数秒しか持ちませんよォォォ!!」
万事屋の3人と定春は、リアス・グレモリーの滅びの魔力障壁と、八百万百がその場で創造した「タングステン製超巨大防盾」の陰に文字通り泥泥になってへばりつき、世界崩壊の一歩手前の姉妹喧嘩を奇跡的に生き延びたのだった。
数時間後ーー。
すっかり夜も更けた、複合都市の『メイド&執事合同特区』。
ボロボロの給仕服を着た銀時たちを、ヴィクトリア家政のライカンと、C&Cのネルが神妙な面持ちで迎えた。
「……ハァ、本当にとんでもないお茶会でした。万事屋の皆様、まさか紅魔館の地下にあんな戦略級のモビルスーツが隠されているとは、我々も予測できず……。多大なるご迷惑をおかけしました」
ライカンがいつになく深く頭を下げ、ネルもバツが悪そうにスカジャンのポケットを弄る。
「チッ、悪かったな万事屋。お片付けの手際が良すぎて報酬が減るどころか、命の危機に晒しちまった。これはヴィクトリア家政とC&Cからの、せめてもの『お詫び』だ。受け取りな」
ネルが差し出してきたのは、ずっしりと重い最高級の革財布。
中を開けると、なんと基本給に「色」がつきまくった、【札束がギチギチに詰まった大金】が入っていた。
「……お、おい新八。俺たちの財布が……ついに、ついに第2章3話目にして、30円の呪縛をブチ破ったぞ……!!」
「銀さん! 現実ですよこれ! 10円玉3枚じゃない! 諭吉が束になって笑ってますよォォォ!!」
「やったネ銀ちゃん! 今夜は酢昆布じゃなくて高級焼肉食べ放題アル!!」
万事屋一行は、飛び上がるほどの歓喜に包まれながら、ライカンたちに別れを告げて意気揚々と自分たちのホームである商店街へと帰還した。
「よーし! 1階のババアに家賃叩きつけて、その足で右隣の邪兎屋と左隣の便利屋68に美味いもんでも奢ってーー」
銀時がホクホク顔で万事屋の前に辿り着いた、その瞬間。
「……あ。万事屋、帰ってきたか……」
「げぇっ」
銀時が思わず声を漏らした。
そこに立っていたのは、昨日『警察オールスターズ』にボコボコにされてダウンしていたはずの、真選組の面々だった。
しかし、その様子が明らかにおかしい。
土方は前髪が完全にヘタり、目の下に死ぬほど濃いクマを浮かべてゾンビのようにふらついている。沖田はいつも担いでいるバズーカを杖代わりにし、今にも倒れそうなほど息を荒くしていた。局長の近藤にいたっては、もはやモザイクすら消失して魂が口から半分飛び出している。
「お、おい多串くん。どうしたんだよお前ら、そのへばり具合。昨日の朱鳶ちゃんたちのショットガンのダメージ、まだ引きずってんの?」
「……違う……万事屋……」
土方が、震える手で吸殻だらけのタバコを口にくわえ、涙目で万事屋の3人を見上げた。
「お前らが……お前らが優雅にメイドたちとお茶会だのスパロボだのやってる間……俺たち真選組は……この『複合都市』のもう一つの洗礼を……ガチで、24時間、浴び続けてたんだよォォォ……!!」
「え、僕ら留守の間、一体何が起きてたんですか!?」
新八が青ざめる。
真選組の背後、新装開店したばかりの彼らの屯所は、なぜか昨日とは違うベクトルで「ボロボロの大惨事」と化していたーー。
(第2章・第3話「合同任務編」 完)
はい、というわけでヴィクトリア家政、C&Cとの合同任務でした。
まさかのお茶会がスーパーロボット大戦に!
そして真選組に一体何が……!?
それは次回明らかに!