万事屋一行の『複合都市』生活   作:ex(イクス)

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どうも!

今回はグルメ回です!

銀さんたちがまた新たに複合都市にやって来た旅人とこの町のグルメを食べまくります!


それではどうぞ!


第7話:食べ歩きはだいたい歩く前に腹がはち切れる

窓の外では、ルパン三世が搭乗したイエローのウォーカーギャリアが商店街を爆走し、それを銭形警部の操る警察用レイバー『イングラム』が「待てェェルパン!」と拡声器で怒鳴りながら追いかけている。

その騒音にビビった右斜め向かいの吸血鬼ドラルクが「砂ァ!」と叫んで一瞬で灰になり、その横では対ホロウ第六課の課長・星見雅が、昨日配備されたばかりの全高10メートルの『メロンリーパー』から、めちゃくちゃ晴れ晴れとした笑顔で高級メロンを一玉買い求めていた。

 

「ーー平和ネ。複合都市、今日も実に平和アル」

 

万事屋の2階。神楽が窓辺で頬杖をつきながら、そんな「地球が3回くらい終わりかけてるレベルのいつもの光景」を眺めて呟いた。

「いやどこが平和なんだよ! 完全に1章からのカオスがさらに2章のリーパー軍団と混ざって、商店街の景観が実質『スーパーロボット大戦』か『世界大怪獣作戦』のそれになってんじゃねーか!!」

新八がいつも通りのツッコミを入れつつ、お茶を淹れる。

万事屋の懐はこれまでの大型任務でかなりホクホク。今日という今日はパチンコも仕事もせず、ダラダラと過ごそうとしていたその時、トントン、と穏やかなノックの音が響いた。

 

「ーーこんにちは、万事屋のみんな。元気にしてた?」

 

ドアを開けて入ってきたのは、いつもの白いローブに身を包んだエルフの魔法使い、フリーレン。そしてその背後には、第1章のダンジョン攻略で正式加入し、今はすっかり人間サイズ(というか屈強な騎士サイズ)になって、なぜか『スナックお登勢』のゴミ出しを手伝っていた古代の魔導ゴーレム、ゼルガードが従者のように静かに佇んでいた。

「おぉ、フリーレンじゃねーか。どうした、またどっかの未攻略ダンジョンでミミックに頭突っ込んで上半身ビショビショにされて乾かしに来たのか?」

銀時が鼻をほじりながら応じる。

「違うよ。今日は仕事の依頼じゃなくてね。……さっき街の広場で、とってもお腹を空かせた珍しい服の旅人と出会ったんだ。その子、美味しいものにすごく詳しくて……。これから一緒にこの街の美味しいものを『食べ歩き』することになったから、万事屋のみんなもどうかなって思って」

フリーレンがそう言って一歩横に退くと、彼女の後ろから、これまた見覚えがありすぎる、和風でありながら異国情緒を漂わせる、快活な美少女がひょっこりと顔を出した。

 

「ヤッホー! 私は新免武蔵守藤原玄信! ……なーんてね、宮本武蔵って呼んでよ! カルデアってところから、気がついたらこのお祭り騒ぎみたいな街に流れ着いちゃってさ。お腹空かせてたら、この耳長のお嬢ちゃんが声をかけてくれたんだよね!」

瞳をキラキラと輝かせ、腰に二振りの極上の刀を帯びた、Fate/Grand Orderの世界からの放浪の剣豪ーー宮本武蔵であった。

 

「ゲッ、FGOのガチのチートセイバーが来たアル!!」

神楽が立ち上がる。

「わあぁ! 宮本武蔵って、あの歴史上の超有名剣豪ですか!? でも服の露出が色々とおかしいというか、すごく目のやり場に困るんですけど!!」

新八のメガネが真っ赤に曇る中、武蔵はフフンと胸を張り、神楽の持っている酢昆布を見つめてお腹を ぐ〜ぅ と鳴らした。

「あはは、細かいことはいいんだよ! それより万事屋の旦那たちも行こうよ! 聞けばこの街、間宮さんの海の家とか、美味しいお茶屋さんがいっぱいあるんでしょ? 銭はあるんだ、今日はあちこちの美味いもん、端から全部食い尽くしに行こう!」

手元資金は潤沢、メンバーは最強、そして胃袋は全次元規格外。

宮本武蔵&フリーレン一行を巻き込んだ、複合都市のグルメを喰らい尽くす「最凶の食べ歩きツアー」の幕が、今、静かに上がろうとしていたーー!

 

「おっほーーー!! このスープのコク、麺のコシ、そして何よりこのチャーシューの肉汁!! 異世界の『らーめん』ってのは、こんなに五臓六腑に染み渡る美味さなのかい!?」

複合都市のグルメ街。宮本武蔵は早くもどんぶりを両手で掲げ、新免武蔵守の名に恥じぬ凄まじい勢いでラーメンを胃袋へ「神速」で収めていた。

「美味しいネ武蔵姉ちゃん! 私のこの特製冷やし中華も、具材の乗せ方がガチのトッピングの暴力アル!!」

神楽も負けじと、山盛りの麺をバキュームのように吸い込んでいく。

フリーレンは隣で、運ばれてきた一口サイズの餃子をフーフーしながら、マイペースに「ん、美味しい」と頬を緩めていた。その背後では、ゴーレムのゼルガードがじっと直立不動で彼らの荷物持ち(盾代わり)をしている。

「……いや、味は文句なしに全部100点満点なんですけどね」

万事屋の潤沢な資金から財布の紐を握る新八が、冷や汗を流しながら店内のカウンターへと視線を向けた。

「なんでどの店も、店長と店員のクセが強すぎるんですかコラァァ!!!」

最初に突入したラーメン屋『錦鯉』。

厨房で「ヘイお待ちィ!!」と2本のロボットアーム(竹製)で凄まじい湯切りを披露しているのは、なんと『ゼンゼロ』に登場する天狗のような真っ赤な顔のチョップ大将。

「天狗がラーメン作ってるゥゥ! しかも何その流れるようなチャッチャッ湯切り! 完全に老舗の頑固オヤジのそれじゃねーか!!」

新八が叫ぶ中、銀時は「大将、ニンニクマシマシでな」と普通に注文を通していた。

 

続いてハシゴした、芳醇な香りが漂う『チーズ屋台』。

「はいよ! 特製のフォンデュだよ! ベルナ村の新鮮なチーズさ、残さず食べなよ!」と、元気いっぱいに巨大な鍋をかき混ぜているのは、『モンスターハンタークロス』のベルナ村の屋台のおかみ。

「おかみさん、そのチーズの原料、絶対に普通のミルクじゃねーだろ!! ムーファか!?ポポか!? あるいはガムートあたりからガチの狩猟で搾り取ってきたやつだろ!! 味が濃厚すぎてHPが全回復しそうなんだよ!!」

 

そして、次にお口直しとして立ち寄った高級ケーキ屋。

「キラキラキラルン、マカロンになぁれ☆」と笑顔でクリームを絞る宇佐美いちか(キュアホイップ)の横で、砂藤力道(ヒロアカ)がその筋肉隆々の巨体を震わせ、プロ顔負けの繊細さでシフォンケーキの生地をこねくり回していた。

「プリキュアと雄英高校のシュガーマン(砂藤のヒーローネーム)が同じ厨房でケーキ焼いてんじゃねーよ!! 完全に『スイーツの戦闘力』が上限ブチ破ってんだろ! 砂糖の過剰摂取で個性(シュガードープ)が発動しちまうわ!!」

「あはは! いいじゃん細かいことは! 美味いもの作ってくれる奴に悪人はいないってね!」

武蔵はデザートの激ウマケーキを口に放り込み、大満足の笑顔を浮かべる。

フリーレンも「この街の食べ歩き、すごく『魔力の足し』になりそう」と、謎の魔導書をカバンから取り出して読んでいた。

 

「おっほーーー!! この和食、美味すぎる!! 焼き魚の火の通り加減も、お吸い物の出汁の引き方も、すべてが完璧だぁぁ!!」

宮本武蔵は早くもどんぶりを両手で掲げ、新免武蔵守の名に恥じぬ凄まじい勢いで白米と和食を胃袋へ「神速」で収めていた。

「美味しいネ武蔵姉ちゃん! 私はこの究極のサバの味噌煮だけで白米10杯はいけるアル!!」

神楽も負けじと、山盛りのご飯をバキュームのように吸い込んでいく。

フリーレンは隣で、運ばれてきた一口サイズの煮物をフーフーしながら、マイペースに「ん、美味しい」と頬を緩めていた。その背後では、ゴーレムのゼルガードがじっと直立不動で彼らの荷物持ち(盾代わり)をしている。

天に向けてビシッと人差し指を立て、「おばあちゃんは言っていた。……美味い飯を作りたければ、俺の料理を食べろと」と、あまりにも傲岸不遜ながら完璧な包丁捌きを見せているのは、仮面ライダーカブトの天道総司であった。

「天道総司が和食作ってるゥゥ! カブトゼクターに配膳させるな! あとおばあちゃんの語録をメニューの解説に使うんじゃねーよ!!」

新八が叫ぶ中、銀時は「大将、サバ味噌もう1丁」と普通に注文を通していた。

 

さらに、その次に立ち寄った、怪しい煙と油の香りが漂う『中華料理屋』。

「ハッハッハ! 異世界の若者たちよ、よくぞ我が店の麻婆豆腐に挑戦しに来たな!」と、豪快に中華鍋を振っているのは、『ゼンゼロ』の雲嶽山から参戦したパンダの獣人、潘引壺(パン・インフー)。

「パンダの中華料理屋ァァァ!! 自分の種族を完全にリスペクトした店構えしてんじゃねーよ!! っていうかその中華鍋、重機用のエーテル溶接機で火力を底上げしてんだろ!! 辛すぎて口から放射熱線が出そうなんだよ!!」

「あはは! いいじゃん細かいことは! 美味いもの作ってくれる奴に悪人はいないってね!」

武蔵は麻婆豆腐を口に放り込み、大満足の笑顔を浮かべる。

フリーレンも「この街の食べ歩き、すごく『魔力の足し』になりそう」と、また謎の魔導書をカバンから取り出していた。

 

味は宇宙一、しかし店員の版権とアクが強すぎる複合都市のグルメツアー。

大金持ちになった万事屋一行の胃袋が悲鳴をあげる前に、いよいよ最後の店へと向かう―――――

 

「ハッハッハ! よく食べるねぇ、若い子は気持ちがいいよ!」

食べ歩きツアーの最後に万事屋一行が辿り着いたのは、路地裏にひっそりと佇む、しかし『和洋中すべての絶品料理を特大サイズで味わえる』と噂の超人気店だった。

厨房の奥で、小柄な体を揺らしながら神業のような手際で包丁を振るっているのは、なんと『トリコ』の世界からやってきた美食人間国宝、節乃婆さん。

そして「はい、おかわりです! たくさん召し上がってくださいね!」と、完璧な笑顔と包容力で巨大な大盛り皿を次々と運んでくるのは、『アイドルマスターシンデレラガールズ』の五十嵐響子であった。

「……おい新八。店長のスペックがすでに『食材の声を聴いて数万の軍勢を威圧できるレベル』なんだが。あと店員さんが完全な良妻賢母のトップアイドルなんだが。どんな人事採用したらこの二人が同じエプロン着て厨房に並ぶんだよ」

「銀さん、もうツッコんだら負けです……。それより見てください、この店の名物メニューの欄」

新八が指差したメニューの先、そこには【名物:ドラ焼き】の一文字が書かれていた。

「おっ、ドラ焼き!? 良いネ! 最後に甘い和菓子で締めるなんて、実におつなものアル! 響子ちゃん、そのドラ焼きを10個持ってくるヨロシ!」

神楽が元気に注文を通した、まさにその数分後。

 

ドォォォォォン!!!!!

「ーーはい、お待たせいたしました! 当店名物、『ドラ焼き』でございます!」

五十嵐響子が、アイドルらしからぬ凄まじい背筋力でテーブルに叩きつけたのは、お盆からはみ出るどころか、机をまるごと占領するほどの【超巨大なドラゴンの丸焼き(直火ロースト・特製ソースがけ)】であった!!

 

「ってドラゴンの丸焼きじゃねーかァァァァァ!!!」

新八のメガネが衝撃のあまり裏返る。

「どら焼き(和菓子)じゃない!! 完全にファンタジー系のSSS級危険生物をそのまま一頭丸ごとローストしてやがる!! 節乃婆さん、これどこの大陸から密輸して捌いたんだよ!!」

「あははは!いい焼き加減で美味しそうじゃん!! いただきまーす!」

宮本武蔵の目が爛々と輝き、二振りの刀を抜くや否や、神速の剣技でドラゴンの肉を綺麗にステーキサイズにスライスしていく。

「ん、美味しい。このお肉、すごく濃厚な魔力が詰まってる……。フェルンやシュタルクにも食べさせてあげたいな」

フリーレンもマイペースに、切り分けられた大極上のドラゴンステーキをパクリと口に運んで微笑んだ。その横では、ゼルガードがドラゴンから滴る特製ソースのボトルを静かにホールドしている。

「美味いネ!! 噛めば噛むほど、肉汁が複合都市の引力並みに溢れ出てくるアル!!」

神楽も野生の夜兎の本能を剥き出しにして、ドラゴンの骨に直接かぶりついた。

「よ、よし……! 財布の中身ならまだある! 今日はもうヤケクソだ、食って食って食いまくるぞォォォ!!」

銀時も覚悟を決め、木刀を箸代わりに持ち替えて大食いデスマッチに参戦。

店長が人間国宝、店員が最強の響子ちゃん、そして名物がドラゴンの丸焼きという、複合都市のインフレを極限まで煮詰めた超特盛の店。万事屋一行と武蔵、フリーレンたちは、翌朝までそのドラゴンの肉を骨の髄まで綺麗に喰らい尽くし、最高に贅沢な腹痛(食べすぎ)と共に、お腹をパンパンに膨らませて大団円を迎えるのだった。

 





(第2章・第7話「食べ歩き編」 完)

はい、というわけで飯テロ&料理人大量発生回でした。

皆さんはこの人たちの料理、どれが食べてみたいですか?


それではまた次回に!
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