また忙しくなりそうだから急がないと……!
今回は完全に自分の好みで出来上がったオリジナルカップルが誕生します
そういうのが受け入れられない人はブラウザバックしてください
「―――うるせえええええ!! ぶっ殺すぞコラァァァ!!!」
「うふふ、私の恋は、爆発するの」
ドガァァァァァン!!!!!!
「ぎゃあああああああーーーっ!?」
爽やかな秋の朝。エンジニア部からの高額報酬(13話)で、今度こそぬくぬくとしたニート生活を満括しようと、コタツに頭を突っ込んで惰眠を貪っていた万事屋一行は、耳をつん裂くような凄まじい「怒号」と「連続爆破音」によって木造の床ごと叩き起こされた。
「何事アルか!? また真裏の山(千年城)で範馬の勇次郎とキング・ロマノフがプリンの所有権巡ってビッグバン起こしたネ!?」
「いや、揺れの中心は表だ! 左斜め向かいの『マーキュリー邸』のガンダムのすぐ隣の通りから、ガチの硝煙の臭いが漂ってきてるぞ!」
新八が窓を開けて叫ぶ。同じ頃、お隣の真選組屯所の窓からも、前髪を完全に逆立てた土方十四郎が「朝っぱらからどこのテロ組織だコラァァ!!」と刀を抜いて飛び出してきた。
しかし、万事屋と真選組が身構えたその門前には、サイレンを鳴らすパトカーと共に、すっかりこの街の治安維持の公権力としてお馴染みになった3人の警察娘が、すでに向こう側に仁王立ちしていた。
特務捜査班の朱鳶と青衣。そして、ヴァルキューレ警察学校の尾刃カンナである。
「――そこにいる万事屋! および真選組の皆さん! ちょうどいいところにいました、公務執行の協力を要請します!」
朱鳶がエーテルショットガンをガシャリと構え、凛とした声で窓辺の銀時たちをビシィィィン!と指差した。
「おいィィィィ!!!」
銀時が耳の穴をほじりながら叫ぶ。
「本物のおまわりさんが朝の7時から何寝言言ってんだよ! こちとら昨日、世界を滅ぼすモビルアーマーをぶっ壊したばっかりの有給休暇中なんだよ! 30円……いや、今回は大金あるからパチンコ行くんだよ!」
「やれやれ、お目々が『¥』のマークになっているねぇ。……しかし、今回は残念ながらお仕事だ」
青衣が多節棍をチャージしながら年寄りくさい笑みを浮かべる。
「……ハァ、さっきからあそこで、他世界から来た『ヒーローのガキ』と『敵(ヴィラン)』らしき人物が、朝のゴミ出しのルールを巡ってガチの市街地破壊戦闘を始めてな。道路交通法違反、および都市景観破壊罪、器物破損……。私たちだけじゃ手が足りん。お前ら、暇ならあの『爆発魔コンビ』の身柄確保を手伝え」
カンナがタバコを噛み締めながら、アサルトライフルをガシャリと引いた。
新八がその戦闘の中心ーー煙の向こうに目を向ければ、そこにいたのはこれまた見覚えがありすぎる、混ぜたら危険の超絶大火力コンビだった。
「防爆手袋(ニトロ)を舐めんじゃねえぇぇぇ!! どいつもこいつも俺の引き立て役がァァ!!」
手のひらから凄まじいニトロ爆発を連射し、空中をマッハで飛び回りながらブチ切れている、雄英高校の爆弾児――爆豪勝己。
「アハハ! 私の心臓、引き抜いてみる?」
自らの首のピンを抜いてソビエト製の爆弾の魔人『ボム』へと変身し、笑顔で体の一部を自爆させながら超高火力のミサイル爆撃をブチ撒けている、レゼであった。
「待て待て待てェェェ!!!」
新八のメガネが、朝の商店街を真っ赤に染める爆風で裏返るほどのツッコミを炸裂させた。
「おかしいだろそのタイマンのキャスティング!! なんでヒロアカのガチの爆破王と、チェンソーマンのソ連の秘密兵器が、商店街のど真ん中で『芸術は爆発だ』と言わんばかりに爆弾の投げ合いしてんだよォォォ!! 警察の3人娘ァァ! 手が足りないじゃなくて、これ生身で割って入ったら1秒で肉片にされるやつだろォォォ!!」
「上等だコラァ! 3話連続で財布がホクホクだからって、俺たちの美しきニートライフを爆風でブチ壊した罪は重いぞ!!」
銀時が『洞爺湖』の木刀をギチギチと鳴らし、白夜叉の目を光らせる。
「そうネ! あのツンツン頭とロシアの爆弾娘、まとめて私の夜兎のカラテで粉砕して、今すぐ商店街に静寂を取り戻すヨロシ!!」
エンジニア部のお宝報酬を握りしめた万事屋一行と、隣の真選組、そして警察3人娘が並び立つ。その視線の先では――――
「ぶっ殺すぞコラァァァ!!」
「アハハ! 私の爆撃、避けてみて!」
頭上からは、ニトロの爆風でマッハの機動を見せる爆豪勝己と、自らの体をミサイルに変えて爆音を響かせるレゼ。二人の『爆破の天才』による凄まじい空中戦が繰り広げられ、商店街の空は朝の7時だというのに真赤な炎と黒煙で完全に覆い尽くされていた。
「ひぃぃぃ! あの二人、完全に空中戦の速度がガンダムレベルですよォォォ!!」
「おいお前ら、爆風でうちの高級ハーゲンダッツが溶けたら、ソ連だろうが雄英だろうが、まとめて俺の『洞爺湖』のサビにしてやるからなァァ!!」
銀時と新八が警察3人娘や隣の真選組と共に道路の標識を盾にして上空を睨みつけていた、まさにその時。
ガガガガガガジジジジジジ……!!!!
突如として、商店街のど真ん中の空間が、これまでの爆風とは明らかに違う『不気味なデジタルノイズ』と共に激しく引き裂かれた。そこは、超高濃度のエーテル燃料が凝縮された最悪のホロウ災害の発生地。
土煙とノイズの向こうから現れたのは、全高数十メートル。両腕に巨大な回転ノコギリ、あるいは肉切り包丁のような最悪のブレードを装備し、全身が血とエーテルで汚れた超大型のエーテリアスーー【デッドエンドブッチャー】であった!!
『ーーオォォォォォン!!!』
デッドエンドブッチャーは現出するや否や、見境無く周囲の建物を巨大なブレードで一刀両断し、その凄まじい風圧で便利屋68の看板や、坂本商店の店先が粉砕されていく。
「なっ!? 嘘でしょ、新エリー都の特級エーテリアスが何でこんな朝の住宅街に湧き出てくるのよ!!」
朱鳶が青ざめてショットガンを構え、尾刃カンナも「……チッ、最悪のタイミングで最悪の災害だな」とライフルを引き絞る。
だが、この見境無く暴れ回る巨大な『ブッチャー』の出現に、誰よりも先に反応したのは、さっきまで殺し合いのタイマンをしていた頭上の二人だった。
「――あァ!? なんだこのデカブツはァァァ!! 俺の戦闘の邪魔する奴は、ヒーローだろうがヴィランだろうが、まとめて……ぶっ殺す!!!」
爆豪勝己の目が、一瞬で「対ヴィラン」の鋭いプロの眼光へと切り替わった。
「うふふ、私たちの恋路(タイマン)の邪魔をするなんて、野暮なエーテリアスね。……かっちゃん、一時休戦。あっちを先に、バラバラのミンチにしちゃいましょう?」
先程まで殺し合いをしていたとは思えないノリで、レゼが笑顔で自らの首のピンを再びガチリと引き抜いた。
「誰がかっちゃんだコラァァ!! 指示出すんじゃねえ、付いてこいロシア娘!!」
さっきまでの超絶身内喧嘩から、コンマ1秒で【即席の最強爆破共闘同盟】へとシフトした二人!
爆豪が両手から特大のニトロ推進力を爆発させてロケットのような速度で急降下し、レゼがその影から無数のミサイル爆弾をデッドエンドブッチャーの脳天に向けてブチ撒ける!
「おいィィィィィ!!!」
銀時が木刀を構えながら叫んだ。
「話が早えよお前ら!! ヒーローとヴィランが朝のゴミ出しのルールを巡ってケンカしてたと思ったら、特級ボスが出た瞬間に『少年ジャンプの熱い共闘』のノリで手を組んでんじゃねーよ!! 完全に俺たち警察と万事屋の出番がまた『爆風のヤジ馬』くらいしか残ってねーだろォォォ!!」
「でも銀さん! あいつら二人の火力が合わさったら、デッドエンドブッチャーの強固な装甲も1分持たずに更地にされますよォォォ!!」
ヒーロー界きっての爆破児と、チェンソーマン界最凶の爆弾娘。
全次元で最も「火薬の量」がバグっている二人による、超大型エーテリアス即席解体デスマッチが、今、完全に爆発したのだった!!
「おいツンツン頭! このままじゃ商店街のパチンコ屋が更地になって、あの銀髪のニートが一生泣き喚くことになるネ! あっちの無人の廃墟エリアまであのデカブツを誘導するアル!!」
「誰がツンツン頭だコラァァ! 指図すんじゃねえ、言われなくてもハメ殺す!!」
神楽が投げ飛ばした瓦礫の誘導に乗り、爆豪勝己とレゼはデッドエンドブッチャーを複合都市の郊外にある無人の廃墟エリアへと瞬く間に追い込んだ。
「アハハ! ここなら遠慮はいらないね!」
大洗のモビルタンク部隊すらもを置き去りにするようなノリで、レゼが空中から無数の爆弾を絨毯爆撃のようにブチ撒け、爆豪が両手の防爆手袋から最大出力の閃光爆破を連射する。廃墟エリア一帯がガチの核実験場さながらのキノコ雲と炎で包まれ、特級ボスであるデッドエンドブッチャーの強固な肉体は一瞬でズタズタに引き裂かれた――はずだった。
『ーーオォォォォォォォォン!!!!!』
不気味なデジタルノイズが極限まで跳ね上がる。爆煙を割って吼えたブッチャーは、周囲の濃厚なエーテル燃料を強制吸収し、傷口からさらに強大な【新たなブレードの腕を2本】をバリバリと生やし始めた。
「げぇっ!? 第2形態へと進化しやがったァァァ!!!」
新八のメガネが、ブッチャーの放つ第2形態の圧倒的なプレッシャーで裏返る。
「2回行動の次は、HP半分で形態変化するタイプのガチのネオ・ボスじゃねーか!!」
「チッ……クソが、ニトロの出しすぎで腕の骨が軋みやがる……!」
「私も……そろそろ体内の燃料が底を突きそう……」
空中から着地した爆豪とレゼは、激しく息を切らせながら、4本の巨大な刃をギチギチと鳴らして迫り来るデッドエンドブッチャーを見上げた。すでに二人の体力と火力は限界に近い。
だが、ジャンプの天才児とソ連の秘密兵器の狂気は、ここからが本番だった。
「……おい、ロシア娘。お前、まだ自分で大爆発できるエネルギーは残ってんだろうな」
爆豪が、右手の籠手のピンを引き抜きながら、凶悪な「勝つための笑顔」を浮かべた。
「ええ、もちろん。私の心臓、最後に最大最高に燃え上がらせてあげる」
レゼが自らの頭部を特大の『ミサイル』へと完全変形させ、爆豪の右手のひらの上に自らドサリと乗っかった。
二人が限界の頭脳で導き出した答えは、世界線も常識もブチ切れた、最悪にクレイジーな【合体技】。
それは、「爆弾の魔人(レゼ)という名のガチの超巨大砲弾を、爆豪のニトロ爆発の最大出力でマッハ10で射出する」という、文字通り芸術が爆発しすぎて時空が歪むレベルの特攻作戦だった!!
「おいォォォィ!!!」
銀時が物陰から身を乗り出して叫んだ。
「何だそのクレイジープロット!! ヒーローとヴィランの合体技のノリが完全に『ダイナマイト心中』じゃねーか!! 爆豪お前それ一歩間違えたら自分の右腕ごと消し飛ぶぞォォォ!!」
「いっけえぇぇ!! 芸術は、爆発だァァァ!!」
「――『ハウザー・インパクト』……特大でお見舞いすっぞコラァァァ!!!」
ドドォォォォォォォォン!!!!!
爆豪の手のひらから放たれた、今日一番の超弩級ニトロ大爆発。その推進力を背中に浴びたレゼが、真っ赤な炎の彗星と化して、4本の刃を振り上げるデッドエンドブッチャーの胸元のコアに向けて爆速で発射された!
ドゴォォォォォォォォン!!!!!
爆豪勝己の限界を超えたニトロ大爆発の推進力を背中に受け、真っ赤な炎の彗星と化した爆弾の悪魔・レゼが、マッハ10の速度でデッドエンドブッチャーの胸元へと直撃した。
世界線を完全に火薬の煙で消し去るような、本日最大最高の超弩級大爆発。
4本の巨大な刃を振り回して進化を遂げたはずの特級ホロウボスは、その合体技の凄まじい熱量と破壊力の前に、悲鳴をあげる暇すらなく分子レベルで粉々に粉砕され、完全に消し飛んだのだった。
「ハァ……ハァ……クソが、本当に腕がもげるかと思ったわ……」
「うふふ、最高の花火だったね、かっちゃん……」
廃墟エリアに大穴を開け、ボロボロになりながらも奇跡的に生還した二人。
警察3人娘が「ターゲットの完全消滅を確認!」と無線に叫び、万事屋一行も「す、凄すぎるアル……」と、そのクレイジーな大勝利にただただ圧倒されていた。こうして、複合都市を揺るがした大爆発パニックは、街の平和が守られる形で幕を閉じた。
それから数日後。
複合都市の1階、『スナックお登勢』。
今夜は、デッドエンドブッチャー討伐記念の盛大な飲み会が貸し切りで開かれていた。
店内は、万事屋一行や隣の真選組(土方・沖田)、対ホロウ第六課の面々、お向かいの坂本商店の坂本や大佛といった「いつものご近所さん」に加え、今回の事件の当事者であるレゼ、そして爆豪のクラスメイトである雄英高校A組のメンバー(緑谷出久、麗日お茶子、切島鋭次郎など)が狭い店内にギチギチに集まり、凄まじい熱気に包まれていた。
「おーい! 爆豪! 今日は本当にお疲れ様! いやぁ、異世界の悪魔と共闘して街を救うなんて、マジで男気溢れてたぞ!」
切島がジョッキを片手に爆豪の肩を叩く。
「触んじゃねえクソ髪が!! 俺はただ目の前の雑魚がムカついたからブチ殺しただけだァァ!!」
爆豪はいつも通り顔を真っ赤にしてキレ散らかしていたが、その隣には、なぜか彼の腕に嬉しそうに腕組みをしているレゼが、いつになくおめかしした私服姿で寄り添っていた。
「うふふ、本当にかっちゃんは照れ屋さんなんだから。……ねぇ、みんな。今日はせっかく雄英のみんなも、万事屋の皆さんも集まってくれているから、私たちから『大切なお知らせ』があるの」
レゼが星の瞳を輝かせながら、楽しそうにグラスをチリンと鳴らした。
緑谷が「え? お知らせって何ですか、レゼさん……?」と首を傾げた、そのまさに刹那。
「ーー私たち、近々『結婚』することになりました」
「「「「はあァァァァァ!!!?!?!?」」」」
デクの口から泡が吹き飛び、切島やA組のメンバーが目玉を飛び出させ、新八のメガネが店内の全グラスを道連れにして粉々に砕け散った。
「け、けけけ、結婚だァァァァァ!!!?」
新八が叫ぶ。
「おかしいだろこの街の既婚率のバグ!! 11話でデンジとマキマさんが結婚したと思ったら、今度はヒロアカの爆破王と、チェンソーマンのソ連の暗殺者が籍入れるってどういうことだよォォォ!! また仲人のダンテが裏で書類偽造して手回ししやがったなァァァ!!」
「ちょ、ちょっと待ってよかっちゃん!? 君、いつの間にそんな大人のお付き合いを……!?」
デクがノートを書き殴る手をガタガタと震わせる。
「うるせえええええ!! 文句あんのかデクの野郎ォォォ!! この街の役所が勝手に受理しやがったんだよ!! 籍が入っちまったもんはしょうがねえだろォォォ!!」
爆豪が顔を沸騰させながらニトロを小爆発させる横で、銀時は高級すき焼きを突きながら、ふと鼻をほじった。
「いや〜、いいじゃねーかハッピーエンド。世界が平和なら酒も美味い。……おいお登勢のババア、新婚祝いだ、ここのテーブルの特上カルビ全部この二人のツケにしといてくれ」
「勝手に人のツケにするんじゃねえぇぇぇ!!」
核弾頭級の爆弾発言によって、お祝いの席は一瞬にしていつもの大パニック&大宴会へと変貌。複合都市の夜は、爆破魔コンビのあまりにも熱すぎるお熱い未来と共に、賑やかに更けていった。
結婚発表の衝撃から数日後。
複合都市の特設会場にて、爆豪勝己とレゼの盛大な結婚式が挙行された。
「かっちゃん、レゼさん、本当におめでとう……!」
緑谷出久がハンカチで涙を拭い、麗日お茶子や切島鋭児郎らA組のメンバーが温かい拍手を送る。万事屋の3人と定春、さらには隣の真選組や対ホロウ第六課の面々、1階のスナックお登勢の常連であるORDERの面々までが式場を埋め尽くしていた。
そして、披露宴がクライマックスを迎え、司会者が「それでは新郎新婦、初めての共同作業です!」と声を張り上げた、その瞬間。
「ーーおいロシア娘、遅れるなよ」
「ええ。最高の『芸術』を、みんなに見せてあげましょう」
二人が向かったのは、ウェディングケーキの前……ではなく、ステージの中央にそびえ立つ、カイザーから押収されたスーパーキラーマシンのパーツを流用して急造された【超巨大ニトロ指向性ランチャー】だった。
「「――発射ァァ!!」」
爆豪の限界突破のニトロ爆発と、レゼのボムの魔力がランチャーの中で完璧にシンクロし、夜空に向けて一斉に解き放たれる!
ドゴォォォォォォォォン!!!!!
それはケーキカットなどという生ぬるいものではない、複合都市の夜空をどこまでも明るく、そして七色に染め上げるこれまでにないほど盛大で物騒な【特大打ち上げ花火】であった。降ってくる火の粉がダイヤモンドダストのように輝く中、新郎新婦はガッチリと握手を交わし、参戦者たちは「綺麗だけどやっぱり大惨事ィィ!!」と絶叫しながら拍手を送るのだった。
それから数日後。
「……ねえ銀さん。ちょっと、窓の外見てください」
新八が、新しく買い替えたばかりの24金メガネを指で押し上げながら、諦めきった声で銀時を呼んだ。
「あァ? 何だよ新八、せっかく大金持ちのまま今からパチンコロードの完結編を爆走しようとしてる時に――」
銀時が窓の外を覗き込み、持っていた財布を床に落とした。
左隣の、悪党気取りなのに家賃滞納のポンコツ女子高生『便利屋68』。そのすぐ隣、かつ真選組屯所のちょうど真ん前の空き地に、昨日までタキシードとドレスを着ていたあの【爆撃夫婦ヒーロー】が、これまた見覚えがありすぎる『雄英高校の寮とソ連の秘密基地を足して二で割ったような物騒な新居』を物理的に増築して、堂々と引っ越してきていたのだ。
「――おい万事屋。ゴミ出しのルールを破る奴がいたら、俺がいつでも新居からニトロでぶっ殺しに行くからなァァ!!」
爆豪が新居のベランダからいつも通り顔を真っ赤にしてキレ散らかし、
「うふふ、かっちゃん、ご近所さんにそんなに怒っちゃダメだよ。……あ、ご近所の坂本さん、これからもよろしくね」
レゼがエプロン姿で笑顔で手を振っていた。
「なんであいつら結婚したからって我が万事屋の包囲網に加わってんだよォォォ!!!」
銀時の叫びが響く中、
「土方さん!! 屯所の前に、毎朝ニトロの火花散らして喧嘩する爆弾新婚夫婦が引っ越してきやがりましたぜィ! 祝砲代わりにバズーカ撃ち込んでいいですかい!?」
「待て総悟! 新婚家庭にバズーカ撃ち込むな! 警察の目の前で毎朝爆発が起きるって、もうこの街の治安はどうなってやがるんだァァァ!!」
向かいの屯所からは土方の精神崩壊した絶叫が聞こえ、万事屋の周辺は、最凶の爆撃夫婦が日常に溶け込んだことで、これまで以上の火薬の量と、最高に賑やかなカオスを手に入れるのだった。
(第2章・第14話「芸術は爆発編」 完)
はい、というわけでかっちゃん(爆豪)×レゼの爆撃夫婦誕生回でした
ヒロアカのアニメ見ながらモンストのチェンソーマンコラボやってたら唐突に閃いたカップリングなんですよね