溜まってる書き置き分がなかなか減らない……
とりあえず仕事の合間を縫ってでも地道に減らしていかないと…!
今回は宇宙一お気楽でお人好しなチームが登場です!
「いやー、青春だったねぇ。おじさん不覚にもちょっと目頭が熱くなっちゃったよ。爆発四散した数々の暗殺者たちの血飛沫の向こう側で、まさかあんな綺麗な夕陽(ルパンの打ち上げ花火付き)が見られるなんて思わなかったよね」
万事屋のソファでゴロゴロしながら、坂田銀時はすでに黄ばみつつある週刊少年ジャンプを顔に乗せて呟いた。
数日前、商店街を未曾有の重力パニックと無音の血の海に陥れた「緑谷出久&麗日お茶子・世紀の告白大作戦」は、ご近所連合軍の凄まじい隠蔽工作により、表向きは『ただのちょっと激しい地殻変動』として処理されていた。
「本当ですよ。一時は羞恥心で暴走したお茶子さんの個性で、スナックお登勢の常連のORDERの面々までまとめて大気圏まで浮き上がった時はどうしようかと思いましたけど、無事に結ばれて本当に良かったですね」
新八が淹れたての茶をすすりながら、しみじみと同意する。
「フン、青二才どもが。あんな甘っちょろい告白で満足するなんてぬるすぎるネ。酢昆布をプロポーズの代わりに一箱叩きつけるくらいの気概が欲しいアル」
神楽が定春の背中に乗っかって酢昆布を齧っていると、突如、万事屋の窓の外――商店街のど真ん中の空間が、バリバリとガラスが割れるような音を立てて歪み始めた。
ピキィィィィィン!!
空間に穿たれたのは、眩い光を放つ見事な『星形の孔』。
商店街を歩いていた『坂本商店』の坂本や、『便利屋68』のアルたちが「お、なんだなんだ?」と足を止めて見守る中、その星形の孔から、ポンッといくつかの影が飛び出してきた。
「わあ、すっごーい! シルヴィア、見て見て! すっごく賑やかな街だよ!」
「ちょっと待ちなおワンダー! いきなり知らない次元のど真ん中に飛び出すなんて、危険かもしれないだろ!」
オレンジ色の毛並みに大きな10ガロンハットを被った、やたらと足の長い謎の生物ワンダーと、その相棒である青い馬のような宇宙生物シルヴィア。
そして、その足元で、青い大きな耳を持った妖精のような生き物エフィリンが、隣にいる「それ」に向かって話しかけていた。
「よかった、みんな無事だね。……って、カービィ? もうお腹空いちゃったの?」
そこには、短い手足をパタパタさせながら、商店街の『ハシュマル米』ののぼり旗を見つめている、ピンク色で、丸くて、究極に愛くるしいフォルムをした一頭身のナニカがいた。
「ぽよ?」
その光景を、万事屋の窓から完璧に視界に捉えた瞬間。
銀時、新八、神楽の3人の精神は、大気圏を突き抜け、土星の輪っかをスルーし、アンドロメダ銀河の果てまで音速でぶっ飛ぶことになった。
「………………お、おい、新八。銀さんちょっと最近パチンコの負けが込んでて、視神経がピンク色の幻覚を見せてる気がするんだけどさ。ちょっと確認していい?」
「ぎ、銀さん……僕にも見えます。あの、世界一有名な、あらゆるゲームハードの売上を牽引し、同時に『全宇宙最強の捕食者』『ピンクの悪魔』『歩くブラックホール』と称される、あの……あの……!」
「新八ィィィ!! 名前を呼ぶなァァァ!! 認識した時点で世界の概念が食われるぞォォォ!!」
銀時はジャンプを放り投げ、凄まじい勢いで新八の胸ぐらを掴んで揺さぶった。ガタガタと歯の根が合わないほど震えている。他作品のメタ知識がガチで備わっている万事屋にとって、目の前にいる存在は「可愛いマスコット」などでは断じてない。神話級の災厄が、呑気に「ぽよ?」とか言っているのである。
「ちょっと待つネ!! 隣にいるあの帽子被ったスプーンみたいなやつもヤバいアル!! あいつディズニーXDで全宇宙をポジティブだけで救った主役ネ!! 完全に親会社のバイオレンスな大人の力が背景に見えるアル!!」
「版権的な意味でも世界観的な意味でも終わったアァァァ!! なんでウチの近所は『千年城』が建った段階で限界突破したのに、さらに宇宙の神々をダイレクトマーケティングで呼び寄せるんだよォォォ!!」
商店街のど真ん中で、カービィはトコトコと歩き出し、七瀬汐月博士の店の前に並んでいた『スイカリーパー』に向かって、その小さな口を大きく開け始めた。
吸い込みの予兆である暴風が、微かに周囲の空気を巻き込み始める。
「アカンアカンアカン!!! スイカリーパー食われる!!! 制御済みとはいえ一応あれ魔物の亜種だから吸い込んだら確実に『リーパー能力』とかいう新コピーが爆誕してこの複合都市が文字通り更地になるゥゥゥ!!!」
銀時は30円しか入っていない財布を放り出し、全力で階段を駆け下りるためにドアを蹴り開けた。
「ほらほら、ピンクの可愛いちゃん! これおじさんのところの特製ピザだよ! 遠慮しないで食べな!」
万事屋が階段を転げ落ちるようにして現場に駆けつけた時には、すでに手遅れだった。
『Pizza Tower』のペッピーノが焼き立てのペパロニピザを差し出せば、カービィは「ぽよぉ!」と目を輝かせてダイレクトに吸引。七瀬汐月博士が「あら可愛い実験サンプルね」と差し出した『ダークリーパー(ブドウ味)』も、一瞬でシュルッとその無限の胃袋へ吸い込まれていく。
「ちょ、待てコラァァァ!! 餌付けすんな商店街のバカども! そいつが一度本気で吸い込み始めたら、この商店街の建造物もろともお前らの戸籍まで全部胃袋の彼方に消え去るんだよ!!」
銀時が息を切らせて叫ぶが、周囲の面々は「まあまあ、よく食べる可愛いマスコットじゃない」と完全に癒やしモードだ。
しかし、銀時たちが本当に警戒すべきだったのは、その「食欲」だけではなかった。
「みんな、とっても親切だね! お礼に、僕の得意な歌をプレゼントするよ!」
オレンジ色の長い足を弾ませ、ワンダーが背中から愛用のバンジョーを取り出した。
その瞬間、隣にいたシルヴィアが「あっ、待ちなワンダー! この街の連中にそれをやったら――」と止めようとするが、時すでに遅し。
ポロロロ〜ン♪ ポンポコポンポン♪
軽快で、底抜けに明るく、聴く者すべての脳細胞をポジティブの濁流で押し流すような、ハッピー極まるバンジョーの音色が商店街に鳴り響いた。
その音楽が空気に溶け込んだ瞬間、複合都市の『最強のバカたち』の身体が、一斉にピク狂ったように反応し始める。
「……ッ!? なんやこの、足の裏から這い上がってくるようなステップを刻みたくなる衝動は……! 篁さん、これは精神攻撃です、構え――って、篁さん!?」
神々廻が冷や汗を流して叫ぶが、隣にいたORDERの最高戦力・篁老人は、すでに愛刀を鞘に収め、信じられないキレのムーンウォークで商店街の路面を滑っていた。
「……フシュー……(カチッ、カチッ、ツクチャカ♪)」と、老骨とは思えないファンキーなリズムを刻んでいる。
「………楽し…そう…! 私も踊る……!」
大佛は品出し用のAC『ヴェンジェンス』を操作し、巨大なロボットアームを交互に突き出す完璧なロボットダンスを披露。
「ちょ、おい待てぇぇぇ!! 誰かあの帽子を止めろ!!」
新八がツッコミを入れるが、その声もハッピーミュージックにかき消される。
「あははは! 任務なんか後回しだ! 蒼角ちゃん、一緒に踊ろう!」
対ホロウ第六課の悠真が、制服のジャケットを脱ぎ捨ててブレイクダンスを開始。柳が「待ちなさい、これは異常なエーテル活性が……っ、ハァッ!」と、優雅な社交ダンスのステップで雅の手を取る。真選組の屯所前では、爆豪勝己が「なんで俺の足が勝手にコサックダンスしてんだよォォォ!! ぶっ殺すぞレゼ!!」と叫びながら、レゼと満面の笑み(強制)でフォークダンスを踊っていた。
「ひゃっはー! 泥棒も警察も関係ねぇや! 銭形のとっつぁん、ほらステップ!」
「おのれルパン! 逮捕する前にこのステップを終わらせ……ウオオオ、マイケル・ジャクソン!!」
イングラムとウォーカーギャリアまでが、巨大な金属音を響かせながら背中合わせでツインダンスを踊り始める。
「神々も悪魔も吸血鬼もヒーローも、全員まとめてダンスフロアの藻屑と化してるゥゥゥ!!!」
銀時は自分の足が勝手にタップダンスを刻み始めているのを必死に抑え込もうとするが、脳内に響くワンダーのハッピーオーラは強力無比。隣を見れば、神楽と定春はすでに「ソイヤサ! ソイヤサ!」と阿波踊りの体勢で狂喜乱舞していた。
「銀さん、ダメです! この音楽、この街の戦力インフレを完全に無力化して、全員を『楽しいお祭り騒ぎのモブ』に書き換えてます!!」
新八がメガネを激しく上下に揺らしながら、必死にツッコミのステップを踏む。
裏山の『千年城』からは、ダブル真祖に挟まれた範馬勇次郎が、「これが……地上最強の……オクラホマミキサーか……!」と、凄まじいオーラを放ちながらノリノリでステップを踏みつつ山を降りてくるのが見えた。
宇宙一のポジティブが奏でる音楽は、複合都市のあらゆる境界線をバグらせ、未曾有の「大ダンスパニック」を引き起した――。
いやー、踊った踊った! こんなにたくさんの友達と一緒に踊れるなんて、僕、最高にハッピーだよ!」
ワンダーがバンジョーを背中にしまうと、あれほど商店街を狂気と混沌に陥れていた強制ダンスモードは、嘘のようにピタッと収まった。
しかし、この街の住人は良くも悪くも適応能力が限界突破している。息を切らせた範馬勇次郎が「ほう、心地よい脱力だ……」と満足げに呟いたのを合図に、事態はごく自然な流れで、商店街のど真ん中での『全次元合同・青空大宴会』へと移行していた。
「ほらほら、私たちの作った『ハシュマル米』のおにぎりだよ! どんどんお食べ!」
ミレニアムエンジニア部のウタハたちが握ったおにぎりを、カービィは「ぽよぉー!」とダイレクトに吸引。エフィリンも「美味しい!」と笑顔を咲かせている。
「ふぅ……一時はどうなることかと思ったネ。でもタダで美味い酒と飯が食えるなら結果オーライアル」
「結果オーライなわけあるかァァァ!! 銀さんのライフはもうゼロだよ! ステップの踏みすぎでふくらはぎが子持ちシシャモみたいにパンパンだよ!」
30円の財布を握りしめた銀時がベンチで魂を吐き出していると、今度は頭上の空が、ドス黒い雷雲のような不穏なオーラに包まれ始めた。
「フハハハハハ! 見つけたぞ、ワンダー! そしてカービィ!!」
商店街の頭上に突如として現れたのは、ドクロの形をした巨大な宇宙戦艦。そこからドカンと凄まじい音を立ててアスファルトに着地したのは、誰もが知る『宇宙の帝王(自称)』と『国境なき大王』の一行だった。
「おのれワンダー! 今日こそ我が邪悪なる力で、お前を恐怖のどん底に叩き落としてくれるわーーーっ!」
赤いマントを翻し、筋肉質な身体にドクロのマスクを被ったロード・ヘイターが、両手から電撃をバリバリと放ちながらポーズを決める。
「ヘイター様! 悪の帝王としての御口上が最高にキマっております!」
隣で目玉の形をした小さな部下、コマンダー・ピーパーズが拡声器を片手に激賞し、その後ろでは同じ目玉姿のウォッチドッグ軍団が「イェーイ!」と小旗を振っている。
さらに、その横には巨大なデデデハンマーを肩に担いだ、大柄なペンギンのような姿の王様。
「ガハハハハ! カービィ! お前が美味いもんを独り占めしてるって聞いて、わざわざポップスターから追いかけてきてやったゾイ! 飯は全部、このデデデ大王様のものだゾイ!」
「大王様、後ろのワゴンに積んである『ハシュマル米』の匂いがヤバいですよ!」
バンダナを巻いたワドルディたちを引き連れ、デデデ大王が威風堂々と商店街の面々を睨みつけた。
その光景を、おにぎりをモグモグしながら見上げた万事屋一行。銀時の目が、完全に死んだ魚のそれへと戻る。
「……ねぇ、新八。銀さんもうツッコミの在庫が切れた。あそこにいるの、確実に任天堂の看板のひとりと、ディズニーXDの悪役(コメディ担当)だよね? なんでウチの近所は、版権の二大巨頭を同時に敵に回すようなキャスティングばかり引き寄せるわけ?」
「僕に聞かないでくださいよ! 悪の帝王とか大王とか言ってますけど、あのメンツ、絶対この街の『ガチの裏社会』に絡んじゃいけないタイプの可愛い悪党じゃないですか!!」
新八の指摘は、あまりにも正確だった。
ロード・ヘイターが「ひれ伏せ、虫ケラども!」と電撃を周囲に撒き散らした瞬間。その電撃の火花が、たまたま『スナックお登勢』の前で静かにウイスキーを嗜んでいたORDERの面々のグラスに、チリッと飛び散ったのである。
「あ……」
神々廻の額に青筋が浮かぶ。
篁老人が、ゆっくりと、しかし確実に愛刀の柄に手をかけた。
「おい、そこのでかいドクロ。大佛のポテトに、今、灰が落ちたぞ」
「ヘ、ヘイター様、あのご老人と金髪の男……なんか、計測不能なレベルの殺気が――」
ピーパーズが慌ててスカウター的なメカを叩くが、時すでに遅し。さらにその横では、デデデ大王のワドルディ軍団が、ハシュマル米のコンテナを奪おうとして、便利屋68のアルの足を踏んづけていた。
「な、ななな、何するのよあんたたち! 爆破するわよ! ムツキ、爆弾!!」
「はーい、アルちゃん! 営業妨害のペンギンさんは消毒だね〜!」
宇宙からやってきた追っかけのヴィランたちは、この複合都市の『ご近所さんの沸点の低さ』を、まだ1ミリも知らなかった。
「おい待て貴様らぁぁぁ! 我が邪悪なる電撃で、その金髪とジジイを――」
「美味い飯は全部ワシのものだゾイ! 逆らう奴はハンマーで――」
ヘイターとデデデ大王が武器を構え、ORDERの面々や便利屋68とガチの全面戦争が始まるかと思われた、まさにその刹那。
ポロロロ〜ン♪ ポンポコポンポン♪
またしても、あの空気を1ミリも読まない、全宇宙をハッピーにする悪魔の音色が商店街に響き渡った。
「さあみんな! 怒ってばかりじゃつまらないよ! 敵も味方も関係なく、みんなで手を繋いで踊ろう!」
ワンダーが満面の笑みでバンジョーをかき鳴らす。
「……ッ!? お、おのれワンダー、またこの精神汚染を……っ、ハァッ、フゥッ、ウオオオオ!?」
ヘイターの電撃が、一瞬で「両手を交互に突き出すパラパラのポーズ」へと変換される。ピーパーズやウォッチドッグ軍団も「ヘイター様! 足が、足が勝手にランニングマンをォォォ!」と叫びながら、一糸乱れぬ集団ダンスを開始。
「な、なんだゾイこれは!? ワシの気高い大王ステップが、勝手にサンバのリズムに――コラ、カービィ! ワシの尻の肉をつまんで回るんじゃないゾイ!」
デデデ大王も巨体を激しく揺らし、カービィやワドルディたちと一緒になって、満面の笑み(強制)でフォークダンスの輪に加わっていった。
「……フシュー……(チャカチャカ、ツクチャカ♪)」
篁老人が再び素晴らしいキレのブレイクダンスを披露し、それを見たピーパーズが「あのお歳でなんてステップだ……!」と涙を流して感動している。
結局、一触即発の危機はワンダーのハッピーミュージックによって完全に瓦解。そのまま夜通しの大宴会へと突入し、全次元の最強たちと宇宙のコミカルヴィランたちは、肩を組んで『ハシュマル米』のおにぎりを食べ、酒を酌み交わして爆睡したのだった。
――そして、次の日の朝。
万事屋の窓を開けた銀時は、眩しい朝日の向こうに広がっていた「あまりにも変わり果てた景色」を目にして、持っていた歯ブラシをポロッと床に落とした。
「……ねぇ、新八。銀さん、ちょっと網膜のピクセルがバグったみたいなんだけど。お向かいの坂本商店の屋根の上、なんか見覚えのある緑の帽子被ったピンクのドーム建ってない?」
「あ、銀さんおはようございます。……って、えええええええ!? カービィの家!? なんで坂本商店の屋根の上に完全にフィットして建ってるんですか!?」
新八が窓から身を乗り出して絶叫する。そこには『星のカービィ ディスカバリー』でお馴染みの、あの可愛らしいカービィの家が、違法建築の極みのような形で坂本商店の屋根に増築されていた。しかもその家の屋根の上にはこれまたお馴染みの『緑色の帽子』のような屋根が増設されている。坂本商店の面々は「あはは、可愛い屋根裏部屋ができたねぇ」と普通に受け入れている。
「新八ィィィ! それだけじゃないアル! 裏の山を見るネ!!」
神楽が指差した先――ダブル真祖が建てた最高峰の最終防衛拠点『千年城』。その広大な敷地の右隣には、これまた見事な和洋折衷(?)の『デデデ城』が。そして左隣には、禍々しいはずなのにどこかファンシーなドクロの形をした『ヘイター要塞』が、一晩のうちに堂々とそびえ立っていた。
「結局あの王様たち、帰る場所がなくなってここに家建てやがったァァァ!!! 千年城のセキュリティどうなってんだよ! なんで悪の要塞の入居審査に一発で通してんだよォォォ!!!」
さらに商店街の通りを見下ろせば、時空の歪みが本格的に定着したのか、プププランドの住民たちが普通に朝の散歩をしていた。
ワドルディたちが『邪兎屋』の買い出しを手伝い、チリーが『スナックお登勢』の製氷機の中で涼み、ブレイドナイトが篁老人に「師匠!」と弟子入りを志願して並んで歩いている。
そんな超ド級に混沌を極めた商店街の朝の空気に、お馴染みの軽快な音が響き渡る。
ポロロロ〜ン♪ ポンポコポンポン♪
「みんなー! おはよう! 今日も最高にハッピーな一日にしようね!」
緑色の帽子を揺らし、ワンダーがシルヴィアに乗って商店街を走り抜けていく。それに合わせて、カービィが「ぽよぉー!」と元気に挨拶を返し、ヘイターが要塞の窓から「うるさーーーい!!」と朝のルーティンの怒声を響かせた。
「……はぁ。これから毎朝、あのバンジョーの音色で叩き起こされるわけね」
銀時は重い足取りでソファに倒れ込み、30円しか入っていない財布を見つめた。
「家賃は免除されねーわ、ご近所の戦闘力は宇宙規模になるわ……誰か助けて。マジで万事屋のキャパ、もうとっくに限界突破してんだけど……」
ハッピーの押し売りと、宇宙規模の居候たち。
さらに魔境と化した複合都市で、万事屋一行の(主に精神的な)戦いは、これからも終わる気配を見せないのだった。
(第2章・第16話「銀河の旅人編」 完)
はい、というわけで『星のカービィシリーズ』からカービィ、エフィリンと『なんだかんだワンダー』からワンダー&シルヴィアコンビでした。
個人的には、ある意味この2人に勝てる奴はいないと思ってる