万事屋一行の『複合都市』生活   作:ex(イクス)

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連続投稿は、終わらねぇ!

書き置き分を消化するまでは!



第22話:アイドルの事務所見学にウキウキでついて行くと大体そこは芸能界じゃなくて別の次元の魔王の謁見の間

「……はぁ。もう銀さん、芸能界の光が眩しすぎて網膜がすりガラスみたいになっちゃった。なんで昨日の大収穫が、今朝には綺麗な『30円』にすり替わってんの? これもうあれだろ、お登勢のババアがスタンド能力か何かでウチの財布の時間を常に前日の家賃滞納状態に巻き戻してんだろ」

万事屋の居間で、銀時は抜け殻のようにソファに沈み、30円を虚空に掲げていた。その横では、すっかり介護の義務感に目覚めたモモ、オカルン、アイラの3人が「まぁまぁ、生きてるだけで丸儲けよ!」と、星子特製の肉じゃがをタッパーから万事屋の皿へと取り分けている。そんなトホホな空気の中、トントンと遠慮がちなノックの音が響き、ドアを開けると昨日大活躍した前髪のアイドル、白坂小梅が申し訳なさそうに佇んでいた。

「……あの、万事屋、さん……。昨日は……『あの子(ガ・リュザーク)』が……ちょっと、やりすぎちゃって……街の建物とか、壊しちゃって……ごめんなさい……」

「いやいや小梅ちゃん! 君は悪くない! 悪いのは全部ウチの世界線の仕様とあのクソババアだから!」

新八が慌ててフォローすると、小梅ははにかみながら、後ろから1枚のピカピカしたゲストパスを取り出した。

「……それでね……お詫び、になるか……分からないけど……私が所属してる……『事務所のスタジオ』……みんなで、見学に……来ない、かなって……。他のアイドルのみんなも……万事屋さんに、会いたがってて……」

「えっ!? 芸能事務所の見学ツアー!? 行くアル! アイドルの事務所ならタダで高級なケータリングとかマカロンが食べ放題ネ!」

神楽がコタツをひっくり返して飛び起き、銀時も「アイドルの楽屋にはきっと、パチンコで負けたおじさんの心を癒やす極上のマイナスイオンが流れてるに違いない」と現金な笑みを浮かべた。モモとアイラも「芸能事務所なんてちょっと興味あるかも!」とウキウキで、一行は二つ返事で小梅の案内について行くことにしたのだった。

 

しかし。彼らの頭からは、この『複合都市』という魔境の前提条件が、スッポリと抜け落ちていた。あの闇の鳳凰ガ・リュザークを「あの子」と呼んで従える小梅や、世界の終焉を告げる禁断クリーチャー【伝説の禁断 ドキンダムX】をなぜかマスコット代わりに傍に置いているトップスター・星野アイ。そんな異次元の存在たちが所属する事務所のアイドルが、ただの「可愛い女の子」であるわけがないという、あまりにも当たり前の事実を。

――数分後。複合都市の芸能プロダクション『346プロダクション』の大型スタジオのドアを開けた瞬間。

 

「ヒャッハーーーーーッ!!! 汚物は消毒だァァァ!!! キノコ!! キノコを生やせェェェ!!!」

スタジオのど真ん中で、ヘヴィメタルの爆音と共に、机をぶん回しながら狂喜乱舞している一人の少女の姿があった。片目星マークのペイントをした白髪ロングヘアのキノコ大好きアイドル、星輝子。そして、その彼女の背後にはエンジン音を爆音で轟かせ、全身からガソリンの匂いと圧倒的な赤きマナを噴き上げる、火の玉のようなロケットクリーチャー――デュエル・マスターズが誇る最速の轟速ビートジョッキー【轟轟轟ブランド】が、スタジオの壁をブースターの焦げ跡で真っ黒にしながらアクロバット飛行を決めていた。

「「ヒャッハーーーーーッ!!!」」

輝子と轟轟轟ブランドが、完璧に息の合ったデスボイスでスタジオの防音壁を震わせる。

 

「ひ、ひぃぃぃぃ!!! 何あのアグレッシブすぎるキノコアイドル!? 後ろにいるの、デュエマの赤単速攻の歴史を塗り替えた殿堂入り爆速ロケットじゃないですかァァァ!!」

オカルンがメガネを落として叫ぶが、衝撃はそれだけでは終わらない。

スタジオの隅、のどかな木漏れ日のようなスポットライトの下で、ポツンと床に座り、フワフワとした不思議なオーラを放っている小さな女の子がいた。

 

喋っているのかいないのかも分からない、純真無垢のアイドル、遊佐こずえ。

「……こずえ、ね……いま……せかいを……お洗濯、してるの……」

こずえが小さな手で、目の前の空間をパタパタと仰いだ瞬間。彼女の背後の時空が完全に静止し、漆黒の宇宙のような超空間が広がった。そこから現れたのは、巨大なクリスタルで構成されたような、神々しくも圧倒的な虚無を纏った巨大なゼニスの化け物――すべてを無に還す究極のガーディアン、【『無情』の極 シャングリラ】であった。

「……ククク……『無情』の光に……平伏すべし……」

言葉を発しないはずのゼニスが、こずえの「お洗濯」という名の無邪気なイマジネーションによって、複合都市の重力をメキメキとねじ曲げていく。

 

「何これぇぇぇ!!! アイドル交流会って聞いてたのに、片方は世紀末の暴走族で、もう片方は世界を無に還すガチの神様を背景に背負ってるじゃないのォォォ!!!」

モモがサイキックの手を展開する暇もなく、ゼニスの重力波に引っ張られて絶叫する。

「新八ィィィ! 確定だ! 確定演出入ったアル!!」

神楽が吹き飛ばされそうになりながら叫ぶ。

「この街のアイドル業界、可愛いコスプレとかじゃなくて、全員がデッキの切り札を私物化してスタンドみたいに背後に浮かべてるガチのデュエリストの集まりネ!!」

「マイナスイオンどころか、デュエマの最高レアリティの殺気とマナのエネルギーが充満してて呼吸困難になるわァァァ!!! 誰がウチらをこんなバトルゾーンのど真ん中に呼び寄せたんだよォォォ!!!」

新八のメガネが風圧で粉砕される中、万事屋&ダンダダン一行の「ウキウキのアイドル見学」は、開始数秒にして、またしても世界滅亡寸前の超重量級レイドバトルの最前線へと早変わりしてしまった――!

 

「違う、新八、落ち着け。銀さん今なら冷静に世界の構造を俯瞰できる。あのアグレッシブなキノコ(輝子)とフワフワしたお洗濯の神様(こずえ)は、いわばこの事務所における『特異点』だ。ほら、アニメの世界でもたまにいるだろ? 一人だけインフレの枠組みを超えちゃってる隠しボスみたいな奴。だから彼女たちが特別なだけ、他は普通の可愛い女の子たちに決まって――」

「銀さん! 目が、目が完全に現実逃避の魚になってますよ! 現実を見てください! ほら、オカルンたちを連れて早く次のレッスンスタジオに避難しましょう!」

新八に背中を押され、万事屋とダンダダン一行は、キノコのデスボイスとゼニスの虚無の重力波が吹き荒れる第1スタジオから命からがら脱出した。モモとアイラも「そうよ、いくらなんでも全員があんな世紀末仕様なわけないわ!」と自分たちに言い聞かせ、隣の第2スタジオのドアをそっと開けた。しかし、その甘すぎる考えは、一瞬で音を立てて粉砕されることになる。

 

「オラオラオラァッ!! どきやがれ根性なしどもがァァァ!! 侵略の準備はできてんだろうなァッ!!」

特攻服を翻しながら拳を鳴らす元ヤンキーアイドル、向井拓海。そして彼女の真後ろで、ブオォォォォォォン!!と腹に響くような超爆音のターボエンジン音を響かせ、紅蓮の炎を撒き散らしながらアイドルの敷地内を時速500キロで爆走しているのは、デュエル・マスターズが誇る最速最強の侵略者――【轟く侵略 レッドゾーン】だった。

「……拓海、そこはまだ第2スタジオだ。トップギアに入れるには敷地が狭すぎるな」

レッドゾーンの冷徹な駆動音が響く中、拓海が「うるせぇ! 狭いなら壁ごとブチ抜いて進むまでよォォォ!!」と大笑いしている。

 

「ひ、ひぃぃぃぃ!!! 最速の侵略者が、アイドルのバックダンサー代わりにスタジオの壁を物理的に侵略しながら走ってるよォォォ!!」

オカルンが頭を抱えて叫ぶが、絶望の弾幕はそれだけでは終わらない。

 

「うふふ、さあ皆さん、ディーラーの私の手元に注目してください。ここからが本番のゲームですよ?」

バニーガールの衣装を妖艶に着こなすカジノディーラーアイドル、兵藤レナ。

彼女がトランプカードを華麗にシャッフルした瞬間、彼女の背後にそびえ立つ、巨大なルーレットとカジノのビルを組み合わせたようなサイバー系クリーチャー――【超奇天烈ベガスダラー】が、ジャラジャラとお宝のメダルを吐き出しながら目を怪しく光らせた。

「……ククク、ラッキーナンバーは『5』。このスタジオの確率をすべて支配してやろう……」

マジックコマンドの奇天烈な術式により、スタジオの床が急にルーレット盤のように回転し始め、一行の三半規管を文字通りバグらせていく。

 

「ちょっと待ってよ! 片方は暴走族で、もう片方はスタジオを不法カジノに書き換えてるじゃないのォォォ!!」

モモが回転する床の上で目を回しながら絶叫する。

 

「おのれ、不穏分子どもめ! このスタジオの防衛ラインは、我が獣軍隊が死守するであります!!」

ミリタリーオタクの軍人アイドル、大和亜季が、ガチの迷彩服に身を包んでアサルトライフルを構え、その背後から地鳴りを立てて現れたのは、全身を重厚なミリタリー装甲で固め、巨大なミサイルランチャーを担いだ大柄なゴリラの獣人――【超獣軍隊 ゲリランチャー】であった。

亜季の指示の元、ゲリランチャーの全砲門がハティやエーテリアスすら一瞬で蜂の巣にするレベルのロックオンマーカーを、スタジオの入り口の万事屋一行に向けて一斉に照射した。

 

「新八ィィィ! 確定ネ! 完全に確定したアル!!」

神楽がミサイルの射線から転がりながら叫ぶ。

「この事務所、アイドルグループの名前じゃなくて、『轟速』とか『獣軍隊』とかいうデュエマの最凶ギミックの軍団が、プロダクションの派閥争い(レッスン)をしてるだけのガチのバトルゾーンネ!!」

「特別なだけじゃなかったァァァ!!! むしろ全員が全員、自分の趣味嗜好に合わせて、デュエマの最強の侵略者たちをマスコット代わりに飼い慣らしてるよォォォ!!!」

「おいおいおい待て待て、赤、青、緑の侵略者たちがスタジオの壁を物理的に侵略しながら蜂の巣にしてるって何!? これもうアイドルマスターじゃなくて『デュエルマスターズ・侵略プロダクション346』じゃねーかァァァ!!」

新八がレーザーサイトの光を必死に避けながら叫ぶ。万事屋とダンダダン一行が、侵略者たちの世紀末弾幕バトルロイヤルから這う這うの体で廊下へ逃げ出した、その時。

 

「ハハハ! 悪党どもめ、そこまでだ! 346プロの平和は、この私が守る!!」

廊下の向こうから、特撮のヒーロースーツを身に纏った熱血正義アイドル、南条光が颯爽と現れた! そして彼女の背後から轟然と響くのは、多次元の戦場を駆け抜けてきた伝説の竜の咆哮。蒼い鎧を身に纏い、巨大な大剣を口に咥えた、デュエマ界を震撼させた最強の革命チェンジの祖――【蒼き団長 ドギラゴン剣】が、ファイナル革命のオーラをギラギラと輝かせて浮遊していた。

「南条、悪の気配を感じるな。俺の剣で一刀両断にしてくれよう!」

「待てドギラゴン! あそこにいる天然パーマの人はただの一般市民だ!」

 

「ケケケッ! 何が正義だバカバカしい! このスタジオは今日からウチら悪の組織が支配するんだよォォォ!!」

光の正義のオーラに対抗するように現れたのは、いたずら大好き小悪魔ドジっ子アイドル、小関麗奈!彼女が邪悪(自称)な笑みを浮かべた瞬間、背後の時空がドス黒く染まり、鬼札王国の頂点に君臨する、巨大な角と金棒と一体化した豪脚を持つ最凶の覇王――【鬼ヶ覇王 ジャオウガ】が、鬼エンドの破壊エネルギーをバリバリと撒き散らしながら君臨した。

 

「ひ、ひぃぃぃぃ!!! 廊下で『王道主人公カード』と『闇のラスボス』がガチの版権・派閥争いを始めようとしてるよォォォ!!」

オカルンが白目を剥いて叫ぶ。

「驚くのはまだ早いアル! あっちの部屋からも、ヤバい昆虫の羽音が聞こえるネ!」

 

神楽が指差した休憩室のドアが吹き飛び、中から無邪気なギャルアイドル、城ヶ崎莉嘉が飛び出してきた。

「みんな見て見てー! 莉嘉の新しいお友達、超でっかいカブトムシだよー☆」

莉嘉がペット感覚で連れているのは、ビルをも一撃でへし折る巨躯を持った、グランセクトの頂点たる超巨大重甲虫――【キングダム・オウ禍武斗】だった。マッハファイターの風圧だけで、廊下の蛍光灯がパリンパリンと音を立てて割れていく。

「ちょっと莉嘉、スタジオでそんな危ないカード振り回しちゃダメって言ったでしょ! お姉ちゃんの言うことを聞きなさい!」

妹を叱りながら現れたのは、カリスマギャルアイドルの姉、城ヶ崎美嘉!

彼女が頭を抱えてため息をつくと、彼女を優しくサポートするように、頭にリボンをつけた可愛いお姫様クリーチャー――【勝利のプリンプリン】がフワフワと浮遊し、「もう、美嘉を困らせちゃダメなのじゃ!」と莉嘉を諭していた。

 

「新八ィィィ! 確定ネ! 完全に確定してさらにレアリティが天井を突破したアル!!」

神楽がオウ禍武斗の羽ばたきに吹き飛ばされそうになりながら叫ぶ。

「この事務所、妹がパワー14000の巨大昆虫で、姉がサイキック・クリーチャーをマネージャー代わりにしてるガチの殿堂環境ネ!!」

「侵略の次は革命チェンジと鬼札王国、さらにグランセクトとサイキック・セルまでフルコンプされてるわァァァ!!! 誰がウチらをこんな環境デッキの煮こごりみたいな事務所に呼んだんだよォォォ!!!」

「ドギラゴン剣のファイナル革命とジャオウガの鬼エンドが廊下で同時発動して、休憩室から出てきたのがパワー14000の超巨大カブトムシって何!? これもうアイドルとか芸能事務所の枠組み完全に超えて『殿堂カードのサバト』じゃねーかァァァ!!」

新八がジャオウガの放つ邪悪な覇気でメガネをバキバキに割られながら、魂の絶叫を廊下に響かせた。右を見れば最速の侵略者が壁をブチ抜いて走り、左を見れば鬼の覇王と正義の竜がガチの派閥争いを繰り広げている。もはや現実逃避の心のシャッターすら粉砕された万事屋とダンダダン一行は、案内役の白坂小梅を全員で取り囲み、ガタガタと震えながら詰め寄った。

 

「こ、小梅ちゃん……! 銀さんね、ちょっと脳のメモリがデュエマのカードテキストでパンパンになっちゃったからハッキリ聞くけどさ。なんなのこの事務所!? なんで所属アイドルのバックボーンが全員『世界を滅ぼせるレベルの最高レアリティカード』なの!? アイドルのオーディションって、いつからマナゾーンの文明の数で合否が決まるようになったの!?」

銀時が必死の形相で訊ねると、小梅は前髪の隙間からオッドアイの瞳をパチくりさせ、実になんてことのない様子で不思議そうに首を傾げた。

 

「……え……? だって……この『複合都市』って……いつ、何が起こるか……分からない、から……。自分の身は……自分で、守らなきゃ……ダメだし……。だから、この街のアイドルは……みんな、何かしらの『超常存在』と、契約してるのが……普通、だよ……?」

 

「「「普通なわけあるかァァァァァ!!!???」」」

万事屋、新八、神楽、そしてモモとオカルンの5人が、完璧にハモった絶叫のツッコミをプロダクション中に響かせた。過剰防衛の警察や神話の魔獣が闊歩するこの複合都市においては、「アイドルの護身用」としてデュエマの切り札級クリーチャーをスタンド代わりに背後に浮かべるのが、もはや生存戦略の『最低限の一般常識』と化していたのである。

「普通……普通って何……! 僕たちの世界のターボババアの呪いの方が、よっぽど現代科学の範疇に収まって見えるよ……!」

オカルンが膝をついてガックリと項垂れ、モモと愛羅も「もうアイドルのファンクラブに入るの命がけじゃない……」と遠い目をしていた、その時。カツン、カツンと、上品で高貴なヒールの音が廊下に響いた。

 

「あら、小梅ちゃん。そちらのお客候補の皆さんは……? 346プロの環境に、少し当てられてしまったのかしら」

固まる一行の横を、優雅に、そして圧倒的なカリスマのオーラを纏って通り過ぎていったのは、ヴァンパイアの血を引く気高き令嬢アイドル、黒崎ちとせ。そして、彼女が薔薇の香りを漂わせながら歩くその背後。空間に浮かび上がっていたのは、光り輝く騎士の鎧を纏い、魔弾の力を指先に宿した、ナイト文明の最高峰たる絶対の皇帝――【魔光大帝 ネロ・グリフィス】であった。

「……我が主ちとせの道を遮る者は、魔弾の洗礼を以て跪かせよう」

ナイトマジックの紋章をこれみよがしに展開し、美しく、しかし破壊力抜群の呪文の出力を上げるネロ・グリフィス。

 

「あ、もうダメ。銀さんツッコミの在庫が完全にマイナスに突入した。もうあそこに星野アイがドキンダムXを散歩させて歩いてきても驚かない。おじさん今なら何が来ても『あ、新発売のパックのシークレットレアですね』って笑顔で受け入れられる」

銀時が完全に悟りを開いた死んだ魚の目で、ちとせの背後の皇帝クリーチャーを見送った。

 

結局、お詫びのスタジオ見学ツアーという名のご近所インフレ博覧会は、1円の稼ぎにもならず、ただただダンダダン一行の万事屋に対する「保護者としての介護の決意」をさらに強固にするだけで幕を閉じた。

「……坂田さん。星子さんの言う通り、この街の『30円に収束する呪い』より、この街の『アイドルの戦闘力インフレ』の方が100倍危険だよ……。明日から僕たち、万事屋のシフトだけじゃなくて、346プロのレイド戦の対策会議にも付き合うからね……」

「そうよ! あんたたち放っておいたら本当にそのうちデュエマのカード効果のスリップダメージで消滅するわよ! 早く万事屋に帰って、星子のカレーの残りを食べなさい!」

「モモちゃん……オカルン……。お前らマジでこの世紀末芸能界の良心だよ……」

アイドルたちの可愛い笑顔の裏に潜む、アドバンス環境のガチすぎる殺気。

さらに魔境としての純度を上げた複合都市で、手元資金30円の万事屋一行と、すっかり保護者として定着したダンダダン一行の「仕事拡大(という名のサバイバル)」は、これからも終わる気配を見せないのだった。

 

 





(第2章・第22話「アイドル交流会編」 完)


はい、今回は『大惨事アイドル大戦』回でした

『デュエマ×アイドル』もっと流行れ

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