八雲メンマ物語   作:ネヘモス

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当初2分割予定だったのが4分割になりそうなこの頃…


ナルトの消えた日(2)ー賢者との邂逅と蠢く「九尾」

俺が、イルカ先生の両親を殺したんだ…。なら、

 

「もういい…俺は…ここを出ていくってばよ!」

 

俺は夜の闇に紛れるために里の中の森に逃げ込んだ。でもどこに逃げればいいのだろう…。里の大人達は俺の味方をしてくれない、ならこんな場所こっちからお断りだってばよ!

 

「ちくしょおおおおおおお!!!」

 

場所がばれるかもしれないという不安を考えずに、ひたすら走り続けるナルト。兎に角、誰にも見つからない、誰の迷惑にもならない、そんな場所に行きたいとひたすら走る。

 

そんな折、ドン、と何か柔らかいものにぶつかったナルト。ぶつかった先を見ると金髪金眼の女性にぶつかったようだ。

 

「おっとすまない。こんな森の奥で何をしてるんだ?」

 

…妙だ。この人の反応は里の人と何かが違う。

 

「困惑してるのか…?いや、この反応は、外来人か…」

 

小言で何かを言ってる。がいらいじん、って何を言ってるんだ?

 

「ここってば、木ノ葉隠れの里…だよな?」

 

何故その質問をしたのか分からない。だが、本能的にこの質問をしなければならないと思った。

 

「そうか、やはりか…。君、名前は何という?」

 

「俺ってば、うずまきナルトって言うんだってばよ」

 

「うずまきナルト…ふふっ、いい名前だな。私の名前は八雲藍と言う」

 

そう名乗った女性の頭に狐の耳と九本の尻尾が生えた。ってことは…

 

「お前ってば!木ノ葉の里を襲った九尾ってやつか!?」

 

「なるほど、そう来るか…。一応質問に答えると私はその『九尾』とやらではない」

 

「え?じゃあ、その尻尾は?耳は?どうなってるんだってばよ!?」

 

「ナルト、落ち着いて聞いてくれ」

 

藍は一息置いてこう言った。

 

「ここは幻想郷。君のいた『世界』とは違う場所だ。そして、私は九尾の妖狐、分かりやすく言えば、妖怪そして、化け狐とでも名乗るべきか…」

 

「ば、化け狐…?あれ?確かミズキ先生が俺のことを化け狐って…」

 

思わず藍から距離を置こうとするナルト。だが、その前に

 

「何があってそうなったかは知らないが、私は君の味方だよ…」

 

藍はナルトを強く、優しく抱きしめた。ナルトは訳も分からないまま固まった。

 

「何で、見ず知らずの俺に、化け物の俺に、優しくしてくれるんだってばよ…?」

 

「何言ってるんだ。泣いてる子供がいるなら、元気づけてあげるのは大人のやることだ」

 

俺は泣いてない、そう言いかけて頬を伝う水滴を自覚する。そうか…これが優しさってやつか…。

 

ーーー何をする?もう少しで小僧の肉体を乗っ取れる程の憎しみでこの小僧の身体を自由にできたと言うのに…。

 

「だ、誰だ!?」

 

すると、ナルトの意識は突然闇に葬られた。

 

藍はナルトの妙な台詞が出ると同時に禍々しい何かを感じ取り、距離を置く。ナルトの身体、正確には、腹のところにある封印の様な紋章から赤く禍々しいオーラが漏れ出て、それが狐の形を成した。尾の数は2本、恐らく、彼が言われてた「化け狐」とはこれの事だろうと藍は予想していた。

 

「ナルトではないな。何者だ!?」

 

『許さんぞ…儂を赤子に封印した四代目火影も、この小僧から憎悪を消した、貴様も!』

 

ナルトから漏れ出てるオーラが鞭のようにしなり、襲ってくる。だが、

 

「甘い。式神『橙』!」

 

「藍様!助太刀します!」

 

突如現れた猫又の姿の少女がそのオーラを消し去った。すると、

 

『儂の紛い物の次は、二尾の紛い物か…つくづく儂をコケにしたいと見える…。だが、儂も十全に戦えない状態で二対一は不利だろう…今は大人しくしといてやる…』

 

そう言い残すと、ナルトからの禍々しいオーラは消え、ナルトはその場に倒れ込んだ。

 

「藍様、この方は外来人ですか?」

 

「どうやらその様だ…。橙、紫様に報告を…」

 

ーーー必要ないわ。

 

どこからともなく響く三人目の女性の声。藍は注意深く周囲を観察したところ、木々の木の葉に紛れてる小さな「隙間」を発見した。

 

「いつから見てたんですか、紫様?」

 

「あなたとナルト?って子がぶつかった所から」

 

やっぱりか、と藍は納得した。どうやら、ナルトがいた木ノ葉隠れの里とやらの森と自分たちの住まうマヨイガへの森との境界が一瞬だけ曖昧になってしまっていた。ナルトの状況を一言で説明するなら、神隠し。木ノ葉隠れの里では今頃大騒ぎしてるのではないだろうかと進言すると

 

「そんな生温いことじゃないわ。この子が居ないとその里、崩壊するもの」

 

「でも紫様、聞いてましたよね?あの子はあの里を嫌ってます。可哀想ですよ…」

 

それもそうね、と紫も口を濁す。とりあえずナルトを連れてマヨイガに来るように紫は藍に命令をした。

 

ナルトが次に目覚めたのは、和室の布団の上だった。意識を何かに刈り取られた自分はどうやらここで眠っていたらしい。

 

「ここはどこだってばよ…」

 

「ここはマヨイガ。私達の家よ。うずまきナルト君?」

 

知らない女性の声が質問に答えた。声の方には金髪金眼の大人の女性がいた。

上半身だけが存在して、頬杖をついてるという状況を除けば普通の光景だった。

 

「何!?どんな忍術なの!?それとも藍と同じ妖怪!?」

 

「正解。自己紹介がまだだったわね、私の名前は八雲紫。藍の主人でこの家の主」

 

すると、上半身の切れ目の部分から身を乗り出して隠れていた下半身が現れる。一見すると普通の女性で虚空に座ってることを除けば絶世の美女に違いない。

 

「ではナルトくん。君の置かれてる状況を掻い摘んで説明するわね?」

 

ナルトは今置かれてる状況の説明を受けた。まず、ここは木ノ葉隠れの里ではなく、幻想郷と呼ばれる世界だということ。自分の状況を言い表せば、神隠しに遭ってるということ。

 

「さて、ここまで説明した訳だけど、ナルト君、あなたは里に戻らなければならない。そうしないと後々厄介なことになるかもしれないから」

 

…そうだよな…。どこに行っても除け者。もう慣れたってばよ…。

 

「でも、もしもあなたが幻想郷に居たいなら、1年間だけ、そしてある条件を受け入れるなら居させてあげる」

 

「じょ、条件って…」

 

紫が提示した条件は以下のものだった

・半年間はマヨイガに住むこと。とにかく自分と藍に甘えること

・橙の遊び相手になってあげること

・博麗神社の巫女の修行に付き合うこと

・半年間が過ぎたら、紅魔館という場所に移り住むこと(関係者には連絡済)

・吸血鬼?の姉妹の妹と遊んであげること

 

そして最も重要なこと、それは

 

「1年間が過ぎたら、私が元の世界に帰してあげる。その時に…」

 

あなたの「真名」を封印しなさい、と。




おかしいな…九尾チャクラモード習得はずっと先のはずなのに(なお習得はさせない)

ナルトと東方キャラの関係性

八雲藍:イルカ先生と同じくらいに信用してる。好意と言うよりも母性を感じる相手
橙:良き兄妹、遊び相手
八雲紫:恩人。信用度は藍と同じ。

あくまで原作準拠()で行きたいので東方キャラからヒロインが出ることはありません。
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