八雲メンマ物語   作:ネヘモス

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感覚、あと1話でこの話は終わる…予定


ナルトの消えた日(4)ー赤い巫女との修行、紅い館からの招待

時を遡って、ナルトが幻想入りして間もない頃、ナルトは紫に連れられてとある神社に来ていた。階段が長かったので3回ほどの小休憩を挟んで2時間かけて辿り着いたその神社には人っ子一人居なかった。ここにその巫女とやらがいるのかと紫に質問した矢先

 

「霊符『夢想封印』!」

 

「何だ!?」

 

こちらに飛んできた赤い弾幕。当然避けられるはずもなく、初めて死を予感した。が、

その弾幕が当たることはなかった。何故なら

 

「霊夢?不意打ちの修行はまだまだね…」

 

ナルトの眼前に紫のスキマ(そういう風に説明された)が現れ、それを防いでいたからだ。

 

「紫、アンタ何のつもり?人間か妖怪か分からないその外来人、倒して元の世界に送り返すべきなんじゃない?」

 

ろくな事にならないわよ…そんな奴幻想郷に留めても…

その言葉を聞いた瞬間、ナルトの中で何かが切れる音がした

 

ああ、こいつは…俺を蔑んできた里のヤツららと同類か…

 

「お前に分かってたまるかよ…、たった一人で、言われもない悪意に晒され続けて、挙句の果てに化け狐って呼ばれてる俺の…俺の何が分かるってんだ!」

 

ーーーヒュウウウウ…

ナルトの体にいつの間にか風が纒わりついていた。紫には何となくだがそれが何なのか目星がついていた。

 

「ナルト、今からその状態を維持したままその子と戦いなさい」

 

「え?俺ってば、この状態の維持の仕方も、使い方も分からないってばよ!?」

 

「じゃあもう一度!霊夢『夢想封印』!」

 

もう一度放たれる赤い弾幕。今度は、対処しないと、死ぬ!?

 

ーーー小僧、騙されたと思って風を拳に集中してあの弾幕を殴りつけろ

 

低い誰かの声が聞こえ、風を拳に集めるイメージを作るそして、そのまま、弾幕を殴りつけた。

パァン…という音と同時に弾幕が切り裂かれた。俺も、目の前の少女も呆気にとられる。だがそれも一瞬だった。

 

「1回まぐれで被弾しなかったくらいで調子に乗らないでよ!夢符『封魔陣』」

 

今度は赤い札が辺り一面に広がり、それらがナルトに襲ってくる。絶対面倒なやつだと思ってると

 

ーーー今度は風を纏うイメージだな。出来れば、先程の斬撃を持った風をイメージするとなお良い

 

さっきから誰かが俺に助言をしてくれてる。助言通りに風を纏うイメージ…鎧を作ればいいかな?それに斬撃を合わせて…

すると、無数の札が命中する寸前に霧散した、否、見るも無惨に切り裂かれていた。

 

「ちょっと紫!何なのこいつ!?」

 

「それは俺のセリフだってばよ!?」

 

ここで俺は襲撃者の姿を初めて目にした。恐らく自分よりも少しだけ年上の見た目をした、頭の赤いリボンに脇が見えてる巫女服?姿の黒髪の少女。

 

「紹介が遅れたわね。ナルト、この子は博麗霊夢。この幻想郷を守る博麗大結界の管理人よ。そして、霊夢、この子はうずまきナルト。元の世界から迫害を受けて、里を抜け出した時に偶然ここに迷い込んだ子よ」

 

「アンタが意図的にこの子を幻想入りさせたとかじゃないの?」

 

大方、その迫害の原因になってる、その子に封印された妖怪が関係してそうだけど?と続ける霊夢。すると、

 

ーーーまあそう思われても無理はないな…。

 

「さっきから誰だってばよ…って、なんか俺の中から聞こえる!?」

 

はあ、と霊夢がため息をついて臨戦態勢を解く。

 

「ナルト、でいいのよね?とりあえず不意打ちと、その…少し言いすぎたわね。ごめんなさい…」

 

ここの住人は何でこんなに優しいんだろうと何度思ったことだろうか…。火影を目指して頑張ってきたけど、あんな奴らのトップになるのはなんか嫌な気がする。

 

「こっちこそ悪かったってばよ、霊夢…さん」

 

「こそばゆいから霊夢でいいわ。さて、じゃあまずはお茶でも飲みましょう。紫、アンタもそれでいい?」

 

「構わないわ。珍しいわね、あなたが私にお茶を入れてくれるなんて」

 

「いらないのかしら?」

 

この2人、母娘みたいだなと思いながら縁側に座って茶を飲むことに。そういえば、臨戦態勢を解いた瞬間に風がパッタリ止んでしまった…。後でどうやって使うのかを調べないと…

 

「おっと、そうだった。ナルト、目を瞑って、自分の中に入り込むように集中するって出来るかしら?」

 

「え?どうすればできるんだってばよ?」

 

「あなた、さっきの戦いの最中、誰かから助言を受け取ってたでしょう?その声の主を意識して瞑想する…って言って理解できるかしら?」

 

「と、とりあえずやってみるってばよ…」

 

集中…集中…。さっきの声…なんかこう…厳しいようでどこか優しさを感じるような…。

 

『儂のどこが優しく見える?』

 

…あれ?今度ははっきり聞こえる。目を開けると、そこには大きな檻に捉えられた巨大な化け物が佇んでいた。

 

『儂は九尾。お前の元いた世界で尾獣と恐れられた者だ』

 

「なるほど…じゃあ九尾…」

 

そう呼んでふと藍の姿が頭を過ぎる。藍さんもそういえば九尾の狐だったな、目の前にいるコイツと同一視するのは抵抗があるな…。そういえば紫さんなんか言ってたよな…。確か、俺を木ノ葉に返す時に真名封印を…それだ。

 

「九尾って言ったか?お前、本当にそういう名前なのか?」

 

『ほう?何故そう思う?』

 

「幻想郷に来て初めて出会ったのがお前と同じ九尾の狐の藍さんだった。つまり、九尾というのは木ノ葉がそう呼んでるだけじゃねえかって思ったんだってばよ」

 

『ぬぅぅぅ…。それを知って、お前に何の得がある?』

 

「だって、本当の名前を知ってるのと知らないのとでは実力に天と地ほどの差が生まれるんだろ?だったらさ、俺としては本当の名前が知りたいってばよ」

 

相棒の本当の名前を知ることの何が悪いんだ?子供ゆえの純粋無垢な質問に、九尾は大いに笑ってしまった。だが同時に、

 

(待たせすぎなんだよ…ジジイ)

 

そうナルトに聞こえないように呟くのだった。九尾の脳裏に焼き付いてる恩師の予言、だが、まだそれを結論づけるのは早い。だから、

 

『良いだろう…。お前のその度胸に免じて教えといてやる。だが、少しでもお前が隙を見せたら…』

 

「この間みたいに乗っとるってことか…」

 

うーん…と悩んでると

 

「安心なさい、幻想郷でそうなったら本気で潰すから」

 

「え!?霊夢!?」

 

背後からなんと霊夢が現れた。

 

『貴様…クシナと似たような術を使うと見た…。面倒そうだな、ここにいるのは1年間だけだったな…。良いだろう、1年は大人しくしといてやる。せいぜい、儂に乗っ取られないように気をつけろよ、ナルト』

 

「いいのかよ、そんな約束ってもう居ねえし」

 

『あの巫女、霊的な力をお前に流し込むことでお前と儂の精神世界に足を踏み入れおった…なかなかのやり手と見る。では、忘れるなよ、ナルト儂の名は…九喇嘛だ。二度は言わん』

 

「分かった、よろしくな九喇嘛」

 

『それと、お前がさっき使ったのはチャクラの性質変化と呼ばれる物だ、覚えられそうなら覚えておけ』

 

ここで頭がオーバーヒートを起こしたナルトは現実世界に引き戻された。

 

『ミナト…どうやらお前の判断はあながち間違ってなかったようだな…』

 

現実世界に戻ったナルトは霊夢、紫に事の経緯を説明。万が一幻想郷でナルトが暴走した場合は近くにいる実力者が抑えてくれるという形で収まった。

 

そして、なんやかんやありつつ、どういう訳か本当に修行の時くらいしか口を出してこなくなった九尾ーもとい九喇嘛。霊夢とは年上の姉として修行をやりながら、半年が過ぎた。

 

そしてある日、マヨイガに銀髪の洒落た格好の綺麗な人が尋ねてきた。

 

「失礼します。紫様、うずまきナルト様はこちらにいらっしゃいますか?」

 

「そろそろ来ると思っていたわ、咲夜。じゃあ…くれぐれもよろしく頼むわね?」

 

「それはナルト様次第かと」

 

すると、咲夜と呼ばれた女性は俺を見つけるやいなや軽く一礼をした。

 

「うずまきナルト様とお見受けします。私は紅魔館メイド長の十六夜咲夜と申します。以降、私のことは咲夜と申し付け下さい。本日は、我が主からあなた様をお迎えにあがるように仰せつかって参りました」

 

「俺が幻想郷に居る条件の最後の2つだな…」

 

ナルトが幻想郷にいるために突き出された最後の2つの条件。これが無理難題に近いことを、ナルトはまだ知らない。




ナルトと東方キャラの関係性③
・博麗霊夢:少し年上の姉。万が一の時の為のストッパー。お互いに良き修行相手
・十六夜咲夜:紅魔館の使者。

言っておきます。現状は九尾チャクラが漏れ出ることはあっても忍界大戦時の九尾チャクラモードまではできません。九喇嘛が性質変化と言いはしましたが、ナルトからすれば緊急で使ったものなので…まあ、風遁はオリジナルになりますね(東方のスペルカードを模した術になるので)
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