悪友創造   作:美穂

2 / 5
06.買い物

ティフィは()(ごろ)部屋(へや)(すみ)

(じゅう)(でん)()()ってよく()ている。

 

 

イマジナリーフレンドだった(ころ)から、

アルマの(なか)でのティフィは

(かっ)(ぱつ)(てき)(そん)(ざい)ではなかった。

 

 

「ティフィ。」

 

 

(しょっ)()(あら)()えたアルマが()(まえ)()ぶと、

(かの)(じょ)(こえ)(はん)(のう)したティフィは

(さん)(かく)(けい)(みみ)()てる。

 

 

()()けるよ。」

 

 

『ぼくも?』

 

 

フライトジャケットを()させられ、

(がい)(しゅつ)(じゅん)()(はじ)めるティフィ。

 

 

『どこ()くの?』

 

 

()(もの)。」

 

 

『なに()うの?

 ぼくって(そと)()()いの?』

 

 

ティフィは(こう)(ふん)してきて

(しつ)(もん)(おお)くなる。

 

 

(しょく)(りょう)()(じゅう)だよ。

 

 (そと)()るのが()(あん)なら

 (くび)()とリードを()ってあげようか?」

 

 

『いらないよ!』

 

 

ギャビーの(てい)(たく)()て、

(かい)(どう)(ある)二人(ふたり)()(せん)(あつ)まる。

 

 

『アル、(そと)ってちょっと(こわ)いね。』

 

 

(おお)(がた)(けん)姿(すがた)()ぐるみロボットが、

 こうして(ある)(まわ)れるくらいだから

 (へい)()なほうだ。むしろ――。」

 

 

『ぼくは()(しん)(しゃ)(あつか)い?』

 

 

「ティフィを()(ある)いてるあたしも、

 (おな)じようなもんだ。」

 

 

(いぬ)姿(すがた)をしたティフィだけではなく、

(となり)()つアルマにも()(せん)()かう。

 

 

フードを(かぶ)(なお)してアルマが(しず)かに(わら)う。

 

 

()(もの)()くのだって、

 (まえ)はもっと(さわ)がしかったからな。」

 

 

()(あん)(わる)かったの?』

 

 

()()グループの(きょ)(てん)が、

 この(ちか)くにあったんだよ。」

 

 

ティフィが()(もの)カートを()し、

アルマが(しょく)(ざい)(えら)んで()れる。

 

 

『アルが()()グループの、(だい)(ひょう)(とり)(しまり)(やく)?』

 

 

「あたしが()(にん)(やと)って(あつか)うような、

 (めん)(どう)()(ごと)をするはずがないだろ。」

 

 

アルマのこの(へん)(とう)は、

ティフィが()(たい)していた

()(てい)(こと)()ではなかった。

 

 

(かの)(じょ)()(ちょう)とも()える()(けん)に、

ティフィも口吻(マズル)から(こえ)()して(わら)った。

 

 

『こんなに(しず)かなら、

 その(きょ)(てん)はもう()いんだ。』

 

 

(いっ)(そう)したからな。」

 

 

(ばく)(だん)()()ばした?』

 

 

「そんなことしたら(はん)(ざい)だろ。

 

 (こう)(どう)()こす(とき)は、

 (しゅう)()(めい)(わく)(こう)(りょ)するべきだ。」

 

 

アルマが()(ごく)()(とう)なことを()うので、

ティフィも(おどろ)いてしまった。

 

 

(しゃ)(ない)にあった(かん)()カメラや

 かれらのパソコンに(かい)(にゅう)して、

 ネット(はい)(しん)しておいたんだよ。」

 

 

『やってることは(はん)(ざい)だよね。』

 

 

ティフィは(くろ)()(ほそ)めて(あき)れた。

 

 

()()グループは(しゃ)(ない)(よう)()

ネット(はい)(しん)されていることにも()()かず、

(じゅう)(らい)(どお)(えい)(ぎょう)(おこな)った。

 

 

すべて(かん)()されていた(ため)

かれらの(あく)(ぎょう)()(かい)(じゅう)()(わた)っていた。

 

 

(ぜん)(りょう)()(ちょう)(しゃ)からの(つう)(ほう)

(いち)()(はん)(こう)()(ぜん)(ふせ)がれ、

()()グループと(かん)(けい)していた()(しき)

(いっ)(せい)(けん)(きょ)された。

 

 

(そう)(ぞう)したティフィは、

ひとつの()(もん)()かぶ。

 

 

『でも()()グループなんて、

 (おもて)()てこない、(うら)(がわ)(そん)(ざい)だよね。

 

 アルと(おな)じで。』

 

 

「あたしを(むし)(いっ)(しょ)にすんな。」

 

 

アルマが(つよ)(こえ)(はっ)したところ、

(おとこ)()()られて(かの)(じょ)()(せん)()らした。

 

 

ティフィが()()ると、

(おとこ)()(いぬ)()真似(まね)をして

(はは)(おや)(しか)られていた。

 

 

(いぬ)()ぐるみ姿(すがた)のティフィも、

()()(しゃ)から()れば()(しん)(しゃ)(おな)(あつか)いだった。

 

 

『アル()(しん)()()にでも()わないと、

 ()()グループなんて(せっ)(てん)がないよね。

 

 ギャビーに()(らい)された?』

 

 

アルマは(かい)(けい)()ませ、(たい)(りょう)(しょく)(ざい)

リュックに()めてティフィに()()わせる。

 

 

「ここで()(もの)する(たび)に、

 (れん)(ちゅう)(ちゅう)(しゃ)(じょう)(たむろ)してて、

 ()(ぐち)(ふさ)いで()(ざわ)りだったんだよ。

 

 あいつらの()(もと)

 一人(ひとり)ひとり調(しら)()げたら、

 (おな)(しょく)()にたどり()いただけ。」

 

 

すべてはアルマの(いっ)(ぽう)(てき)(あく)()()(いん)した。

 

 

ティフィは(さん)()(ちゅう)(おお)(がた)(けん)()えられ、

アルマの(うし)ろに(かく)れる。

 

 

『アルぅ! あの()もなんとかしてよ。』

 

 

(いぬ)(あい)()には()(かえ)すんだよ。」

 

 

『ぼくは(いぬ)じゃないよ!』

 

 

ティフィが()(ごく)()(とう)なことを()うので、

アルマは(なっ)(とく)して(あらた)めて(ちい)さく(うなず)いた。

 

 

 

▶ つづく

 

 

 

 

【挿絵表示】

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。