悪友創造   作:美穂

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08.コピペ

「ティフィって()やせられるの?」

 

 

()やす?」

 

 

ギャビーの(とっ)()()(もん)にアルマが(たず)(かえ)す。

 

 

『ぼくの(りょう)(さん)()?』

 

 

ティフィが(よう)(やく)すると、ギャビーが(うなず)いた。

 

 

(りん)()(べつ)にしても、

 ()(ろん)(てき)には()()(のう)ではありませんよね。」

 

 

ティフィの(よう)(ぼう)で、

クロエは(きょう)(たい)(かい)(りょう)(いそ)しんでいた。

 

 

(いぬ)(まえ)(あし)()()わりにした(げん)(じょう)では、

(にん)(げん)(どう)()(あつか)えない。

 

 

いまのティフィはスプーンすらも(にぎ)れない。

 

 

ティフィを(いぬ)のイメージのまま

(しゅう)(せい)()(らい)したアルマも、

その(もん)(だい)(てん)()(あく)している。

 

 

「いまのティフィを

 ()やすことは()()ないよ。」

 

 

『アルマでも?』

 

 

「ティフィを(そう)(ぞう)したのはあたしでも、

 いまのティフィを(こう)(ちく)しているのは

 ティフィ()(しん)だからだよ。」

 

 

「どういうこと?」と(くび)(かし)げるギャビー。

 

 

「この(せつ)(めい)(ただ)しいか、

 ()(かい)(つな)がるかは()らないけど…。

 

 ギャビー、カメラ()して。」

 

 

「スマホでいい?」

 

 

ギャビーはアルマに()われ、

スマホを()にして(うら)(めん)()せた。

 

 

「それでティフィを()ってみて。」

 

 

()るよー。」

 

 

ギャビーが(あい)()すると、

クロエが(あわ)ててティフィの(はい)()(まわ)り、

(しゃ)(しん)(おさ)まろうとした。

 

 

クロエの姿(すがた)()(ごと)にブレている。

 

 

『なにしてるの、クロエ。』

 

 

「ギャビーに(わたし)(しゃ)(しん)を、

 ()っていて(もら)いたくて…。」

 

 

「それなら(いっ)(しょ)()ろっか。」

 

 

「はい。」

 

 

(さそ)われて(こう)(ふん)しているクロエと、

()ややかにその(よう)()()ている

アルマとティフィ。

 

 

「なにをしてるんだ。」

 

 

「で、なんの(はなし)だっけ?

 さっきの(しゃ)(しん)? ()る?」

 

 

『ぼくだ。』

 

 

()(ぶん)姿(すがた)(うつ)った(しゃ)(しん)(にん)(しき)するティフィ。

 

 

「ティフィ。

 これと(おな)(しゃ)(しん)()ってみて。

 

 できる?」

 

 

『わかった。』

 

 

と、ギャビーからスマホを()にしたが、

上手(うま)くアプリを()()えることができない。

 

 

「こちらの()使(つか)ってみますか?」

 

 

(あたら)しいやつだっ。』

 

 

ティフィは()(くび)(こう)(かん)し、

(ゆび)(うご)かして(しゅう)(じゅく)させる。

 

 

(あたら)しい()(うす)いスマホでも(にぎ)れ、

(にく)(きゅう)()(めん)(そう)()することもできた。

 

 

クロエは(こう)(かん)した()()って

ティフィの(うし)ろに()つ。

 

 

ティフィは(しゃ)(しん)()(おく)(あざ)やかなうちに

(さつ)(えい)(こころ)みるも、()(ぶん)では(おな)(しゃ)(しん)

()れないことに(おく)れて()づいた。

 

 

(きょ)()()りない。』

 

 

(うで)()ばす()(よう)(つい)()しますか?

 ロケット()もできますよ。」

 

 

()ばすな。」と、()(げん)(てい)するアルマ。

 

 

クロエはティフィに(かい)(ぞう)(ほどこ)(たび)に、

(げん)()()えた(てい)(あん)(はじ)める。

 

 

(おな)じものはできないってこと?」

 

 

ギャビーはティフィを(さつ)(えい)させた

アルマの()()()(かい)して()()る。

 

 

「わかります。

 

 アルマの(なか)にある、

 イマジナリーフレンドのティフィは

 ()()のもので、ティフィは()

 (すで)(かく)(りつ)されています。

 

 そして(げん)(ざい)のティフィは

 (こと)なった()でスマホを使(つか)い、

 ()(かん)(とも)(へん)()(つづ)けます。

 

 エントロピーの(ふく)(せい)は、

 ()()(のう)ということですね。」

 

 

クロエが(せつ)(めい)してひとりで(うなず)く。

 

 

アルマから()たクロエの(ねっ)(しん)(かい)(せつ)は、

ギャビーどころかティフィさえも

()(かい)しているとは(おも)えなかった。

 

 

「ティフィを(ふく)(せい)できないのは、

 あたしが(せい)(げん)()けたからだよ。」

 

 

「なんで?」

 

 

「この()(じゅつ)使(つか)(かた)によっては、

 (はん)(ざい)()(よう)されてしまうからですね。」

 

 

クロエの(けん)(かい)にアルマも(いっ)(たん)(うなず)いた。

 

 

「ティフィが二人(ふたり)()えると

 (やく)(わり)()()()うし、

 お(たがい)いの(なわ)()りを(めぐ)って

 (けん)()するからだぞ。」

 

 

「なるほどね。」

 

 

『ぼくはそんなケダモノじゃないよ!』

 

 

()(ぶん)(しょう)(じき)()ても()いんですよ。」

 

 

『クロエまで(そそのか)さないでよ!』

 

 

 

▶ つづく

 

 

 

 

【挿絵表示】

 

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