1.4のストーリー良いですよね~。2.5もそうですけど一致団結して強大な敵に立ち向かう構図大好きなんですよ…
ダッダッダッダッ……!
『Gaaaaaaa!!!』
ブンッ!
「おっと!全く危ないなあ…たあっ!」
パシュンッ!
『Gaッ!?』
「そこだ!」
《斬鉄一閃》
ズババババババババッ!!!
『Giyaaaaaaaッッッ…!?』
ドサッ…
「さっすが『英雄シド』!流さんが負けたのも納得な強さしてるよ~。うちに来てくれたら仕事が楽できるのになあ……就職希望してるなら推薦しとくよ?」
「そうだな…卒業後の就職先として考えておくよ」
「それ、僕も立候補出来ないかな…?」
「ふふ、貴方達なら我々も大歓迎です。ですが今は急ぎましょう」
六課達と合流したシド一向は悠真と軽口を言い合いながらもブリンガーを追うため途中で遭遇したエーテリアスを倒しつつホロウの内部を駆け抜けていた…
「これは…皆さん止まってください」
だが目の前の道にはコンテナが積みあがっており、先頭を走っていた柳が立ち止まり他の全員に制止をかける
《我らならば容易い…が汝達には厳しそうであるな》
「う~ん…これはもう迂回するしかなさそうです…ね…?」
ギギギギギギ……
悠真がコンテナを触りながらそう言うと積みあげられたコンテナが不吉な音を立てて浮き始める…
「その必要はないぞ…!ぬううりゃああああああ!!!!!」
ブオォンッ!
ガシャアアアアアアアアアンンッッッ!!!!
「いや危なっ!?あのコンテナを纏めてぶん投げるとかどんな馬鹿力!?」
コンテナが綺麗な弧を描きながら全員の上を吹き飛んでいったかと思うとその向こうから人影が現れる
「怪我はないかブラザー達!ん?プロキシのお嬢さんも一緒か!あの時以来だな!」
「『フーゴ(さん)…!』」
シドとイアスに接続していたリンは初めは警戒していたが見知った顔を見ると安堵し警戒を解く…
ズシイイィィィンンッッッ!
そしてフーゴの背後に巨大な重機が降り立ち、その上からヒョコッとクレタが顔を出す
「久しぶりだなプロキシ!手ぇ貸そうか?」
『クレタ!他の皆も来てくれたんだね!』
「アンドーとグレースは今辺りのエーテリアスを片付けながら近くのリフトを修理してる。そこからならあのデカブツのとこへ行けるはずだぜ!」
『わかったよ…って危ない!』
『『『Gaaaaaaaa!!!』』』
ドゴオオオオンッ!
『『『UGyaaaaaaaa!?』』』
クレタの背後を複数のエーテリアスが束になり襲いかかるがフーゴの右ストレートの前に尽く吹きとばされる
「ああ…御愁傷様だ。エーテリアス達…」
ジョシュアはその光景に思わず胸で十字を切る動作をする…
「邪魔な障害物やエーテリアス共は俺達がぶっ壊す!行け!ブラザー!!!」
「ああ!頼んだぞフーゴ!」
「雑魚はあたしらに任せなプロキシ!《白祇重工》の底力…魅せてやるぜ!!!」
「おチビちゃあああん!こっちは無事に終わったよおお!」
遠くからグレースのクレタを呼ぶ大声が響く
「でけえ声出すなよ姉貴…エーテリアスが寄ってきたらどうするんだ…ったく、そういうわけだから先に行きなプロキシ。あんなやつに負けるんじゃねえぞ!」
『皆ありがとう!行こう柳さん!シド!』
「「ああ(はい)…!」」
一向が駆け出す中、アルテマはフーゴの元へ歩み寄り手を差しだすがフーゴは訝しげに睨む
「何のつもりだ?」
《……『タイタン』、いやフーゴよ。汝らの助力に感謝する。これはそのの証だ》
「ふんっ…!感謝された所で貴様のやってきたことを赦しはしないぞ。貴様なんぞの手を取ると思うか?」
《我が罪を赦せとは謂わぬ……それでも尚、我の口から伝えたかった。それだけだ。》
「…………」
ガシッ
フーゴは暫く黙ったかと思うとぶっきらぼうではあるもののアルテマの手を握り握手を返す…
「……とっとと行け、ブラザー達を待たせるな」
《……ああ》
アルテマはその後振り返ることもなく翼を広げシド達の元へ飛び去って行く
「……ふっ」
残されたフーゴは自身の右手を無言で見つめ、ただ静かに笑うのだった…
『オオオオオオオオオオオオッッ……!!!』
シド達がリフトで上に上がり、見晴らしの良い高台に着くと目の前には大量のエーテルを含む物資やらを自身の右手に纏わりつかせているブリンガーの姿があった
『マズい!エーテルを吸収してるよ!』
「どーゆーこと?ゴハン食べてるの?」
蒼角がリンに質問を投げ掛けてる間にも大量のエーテルはブリンガーの身体へどんどん流れ込んで行く…
「満腹になったら不味い…早く止めないと……ゴホッ…!?」
悠真は弓を構えようとするも突然咳き込み始め、身体もフラつき指先も覚束ない様子だった…
「浅羽隊員…!体が?」
「平気ですって…ゴホッ!」
柳が心配そうな顔で近付くも悠真は震える手で弓を再び構える…
《……『フェニックス』よ》
「分かったよアルテマ」
アルテマが続きを言う前にジョシュアは悠真の背中に手をかざす…
ゴオオオオオオ……
そしてその手から炎が溢れ、悠真を徐々に包みこむと先ほどまで止まなかった咳は不思議と止まり。身体の重さも消えていくのを感じる…
「……凄いなあ、これが『フェニックス』の再生の火か…これなら…スゥゥゥゥ…!」
悠真は目を閉じ、呼吸を整え精神を集中させる……
「フゥゥゥゥ……はっ!!!」
パシュンッ!
そして息を吐き出してから狙いを付けてから研ぎ澄まされた一矢を放ち、ブリンガーの腕に付いていた可燃性の物資へ直撃させる…
バチッ…ドオオオオオオオオオオンッッ!!!
「何っ!?ぐおおおおおおおお!?」
凄まじい爆発にブリンガーは吹き飛び地面へと墜落する…
「ハルマサすごおおいっ!」
「行きましょう皆さん!」
『プロキシ!?聞こ……る!?』
一向は下へ飛び降り、ブリンガーの元へ近付こうとするが突然イアスの顔が通信モードへと切り替わり、ニコの声が聞こえ始める
「あ!あのピンクのお姉さんだ!」
『ニコ?どうしたの?もしも~し!聞こえる?』
「今はとにかくブリンガーの方へ行きましょう!」
だが電波が悪いのか途切れ途切れにしか聞こえず、何度か聞き返すも中々返事が返ってこず困惑するも下へと飛び降りる…
「妖刀の力だけではやはりドミナントの力には敵わないわね……でも良い機会だわ」
その最中、別の場所から一向とブリンガーを見下ろすスーツ姿の女性がスーツケースから狙撃銃とブリンガーが自らに打ったのとは違う液体の入ったアンプル型の弾丸を取り出しマガジンに弾を込め、コッキング動作で薬室に送る…
「特殊なエーテル誘導体『ミアズマ』……この力により我々は今日!神話をここに蘇えらせる!……『始まりの主が汝を再創せん』!!!」
パシュッ!
ドスッ…!
スーツの女性はブリンガーに向けて弾丸を撃ち、その体内に液体が注入されるのを見届けると恍惚とした表情で天を仰ぐ…
「さあ…!主の名の元に今こそ現世へと顕現しなさい!かつて『ヴァリスゼア』でその名を轟かせた最強の召喚獣よ…!!!!」
メキ…!ボキッ…!グチャッ!
『がッ!?う…ぐゥ!?おおおオオオオオオオオオ!!!!!!』
「これは!?皆さん下がって!」
とてつもない衝撃と共にブリンガーの身体が骨や肉が軋み裂けるかのような異音を出しながら徐々に顔や腕が変形し牙や口、爪のような物が生え出す…
『あぎっ…!?ぬぐううゥゥゥゥ…!』
メキ…バサァッ!
そして背中からエーテルにより色は違うものの先程シドが見せたのと同じ翼が神々しく広がる
『サラめ…味な事を………だが、フフ…』
ブリンガーが不敵に笑うとやがてその音は止まり、シド達の視界が開ける…
「……っ!?あの姿は一体!?」
「うわあああ!悪者だけど格好いいいい!!」
「蒼角ちゃん?感激してるとこ悪いけどこれ僕達かなりヤバイよ?」
「兄さん…!あれは…!」
「……冗談きついな」
《……まさかここまでの技術力を持っていたとはな》
そこには巨大な翼を広げ、胸に目の形をしたコアを光らせたドラゴンのような姿へと変貌を遂げたブリンガーの姿があった…
「ブリンガーのあの姿に見覚えが…?」
柳は自分達と反応の違うシドに質問を投げるとシドは変貌したブリンガーを見つめ剣を握りしめる…
「忘れたくても忘れられないさ……やつめ!『バハムート』に顕現したのか…!」
《顕現…というより『再現』といった方が正しいな。我らは少々奴らを見くびっていたようだ》
「でも僕達は一度勝ってる…!それに『彼』の力はこんな物じゃないさ!」
『素晴らしい…!正に生まれ変わったかのようだ!この力を以てお前達を焼き尽くし…今こそ主の名の元に『再創』を成そうぞ!!!』
そしてブリンガーはその翼をさらに大きく広げ上空へと飛び上がりシド達を見下ろしていた…
アルテマはシドとジョシュアの間に立ち、ボンプの小さく愛らしい手を二人の前へと出す
《シド、そしてジョシュアよ…我に手を重ねよ》
「……やるんだね?でも本当にいけるのかい?」
ジョシュアは若干ながら不安が残る表情でアルテマを見つめる
《前に説明した通りだ。今この世界のエーテルは変質しておるため、ドミナント単体では完全なる顕現は出来ぬ。しかし我がそのエーテルを浄化する『濾過装置』の役割を果たすことで顕現が可能だ》
「……初めての試みだが奴に勝つにはそれしかない…やるぞジョシュア!」
シドの言葉を最後に二人は無言でアルテマの手を握り、力を込める…
《ぬうううううううううんっっっ!!!》
ゴオオオオオオオオオオオオッッッ!!!
『なんだ…!?奴らは何をしている!?』
アルテマの身体から蒼白い炎が二人を包み、それは少しずつ赤く染まり…直後に凄まじい火柱が立ち昇り……ブリンガーはそれを困惑しながら見つめている…
シュュウウウウウウウ…
やがてその中からブリンガーより少し小さいが十二分に巨大な影が見え、炎が消えると共に背中に不死鳥の翼を生やした二足歩行の獣人の姿をした生命体が現れる
「あれは……書物で見た…」
「ほわあああ…きれい~…」
「……あれがかつて世界を救った召喚獣《イフリート》……いやあ~まさかこの目で拝めれるなんてねえ」
神話を目の当たりにした柳達は究極の力を持つ召喚獣《イフリート・リズン》の神々しさに思わず息を呑む…
『『本当の戦いはここからだ……!!!』』
『ほざくな…!この力の前に屈するがいい!!!!』
ジョシュアとシドはブリンガーを睨み付け、二体の召喚獣は鮮やかなホロウの中で咆哮をあげる……
次回!《高濃度エーテル式擬似召喚獣 バハムート・ブリンガー》戦!!!
いやあ正直この展開が一番やりたかったんですよね~
ミアズマって記憶とかに影響与えたりするしそれを媒介に過去の召喚獣を再現出来そうだな~と思ったんです。
肝心の出力はまあ本物に比べたら流石に劣ります。それでも元のバハムートがそれはもう激強なんで劣化であろうとかなりの強さはありますが……
書いといてなんですがこれシド達いないと無理ゲーでは…?
まあ仮にいなくても雅課長なら斬り伏せてくれるでしょう!(適当)
という訳で次回もお楽しみにい!