終末にて不死鳥は耀く   作:dark9486

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そろそろストーリー進めたいとは思ってるけど他にやりたいゲームがありすぎて中々進まねえ...
まだ二章始まってすぐで止まってるのでこの物語を書く以上は頑張ります…


再開

────前回から1ヶ月後

『ロズフィールド家 エントランス』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「地獄だったわ…もう一歩たりとも動きたくない……」

 

 

「そう?私は楽しかったわ、『アナベラ』さんは良い人よ?『ハンバーガーだけしか食べないだなんて…!貴女のようなメイドがいてはロズフィールド家の妻である私の沽券に関わります!栄養が偏ってしまうじゃないの!』って言いながら見たことない美味しそうなご飯をご馳走してくれたわよ(ハムッ」

 

 

 

客人用のソファーで干物のようにしおしおと力無く横たわっているニコに対して彼女が経営している『邪兎屋』の社員の1人『アンビー』はシド達の母親から貰ったのか色んな具材が詰まったサンドイッチを頬張りながらちょこんと座りこんでいる

 

 

「まあ…口調がきついだけで面倒見は良いからな母上」

 

 

「それに関しては今この『時代』になったからだと思うよ兄さん、昔は見た目通りかなりきつかったから。特に兄さんに対しては」

 

 

「ああ…確かにそうだったな……」

 

二人の会話でシドとジョシュア兄弟は前世のことを思い出しているともう1人の社員『ビリー』がその輪へと入ってくる

 

 

 

 

「俺も楽しかったぜ親分!『エルウィン』のおっさんとスターライトナイトのことで大盛り上がりしたし、『彼女達』のことにも興味津々だったぜ?俺としてはスターライトナイト推しの仲間が増えたし、ついでにタダでパーツも中古から新しい高級品に換装して貰えて天国だぜ!」

 

 

「うちには『知能構造体』の従業員もいるからね、その辺りの福利厚生もバッチリさ」

 

気を抜けばその場で踊り出してしまいそうな程ハイテンションなビリーであった

 

 

「貴方達のお父上って騎士の家系なのに意外と銃とかが好きよね、スターライトナイトにもがっつりハマっていたもの」

 

「代わりに今まで趣味というものが無かった反面、ここ1ヶ月で父上の部屋はあっという間にスターライトナイトのグッズで埋め尽くされたがな…終いには『お前達も観てみろ!』と布教するくらいに立派なオタクになったせいで母上が白目を剥いてた」

 

ジルとシドはここ最近の家族の心境の変化等を話しながらニコの方を見やる

 

 

「もうこれからは金輪際…!二度と借金なんかしないわ!こんな地獄をまた味わうのに比べたらまだ節約した方がマシよ!」

 

 

「お前のことだからまたやると思うがな」

 

 

「バウッ(ワイトもそう思います)」

 

 

「別にいいじゃないニコ、私達としては美味しい物が食べれるしベッドもフカフカだから安眠出来るわ」

 

 

「なんであんた達はそう気楽なのよ!?」

 

 

《汝に学習能力が無いのは何時ものことであろう、ダチョウに数字を覚えさせるのと同義だ》

 

 

「んなんですってえ!言わせておけばこのお!無駄に声が良いだけのくせに!こんな美少女にダチョウって何よ!」

 

 

《ふん…事実であろう?それに我は声だけではない…!そのビジュアルも比にならぬほどに愛らしいのだ…!見よ!汝とは格の違うこの至高の肉体を!》

 

ポヨン…

ムチッ…

 

 

ニコの言葉に対抗心を燃やしたのかアルテマはグラビア雑誌等でよく見る、俗に言う『セクシーポーズ』を披露する。

 

 

 

 

「見るだけでも柔らかそうだなのが伝わるね」

 

 

「うおデッカ…(尻が)こんなの脳殺確定だぜ」

 

 

 

「これじゃ『アルテマボンプ』じゃなくて『ドスケベボンプ』になってしまうな」

 

「ドスケベなのはどう考えても貴方の方よクライヴ」

 

「え…」

 

 

 

そんなこんなでニコ達はシドの家を後にして残った三人(と一匹と神)はこれからのことについて話し合う

 

 

「そういえばアルテマ、そろそろメンテナンスの時間じゃないかい?外出の準備をしようか」

 

ジョシュアの言葉をきいたアルテマはビクッと身体を震わせてギギギギ…と音を鳴らしながら振り向く

 

 

 

《……必要なのか?我は完全なる神であるから不要だと思うが》

 

「いやお前今はボンプだろ。機械である以上ガタはくるに決まってる」

 

 

「それに今回は何時もの所とは違うよ『六分街』にある店なんだけどかなり腕が良いらしい。」

 

 

《だとしても嫌な物は嫌だ…!我は行かないぞ!》

 

 

「お前そんなキャラだったっけ…?初めに会った時との温度差ありすぎて風邪引きそう」

 

 

 

 

その後も駄々をこねたり必死でテーブルやドアに引っ付いて抵抗するアルテマを強引に抱えて一行は使用人が運転する車(リムジン)で六分街へと向かう

 

 

 

 

 

 

 

 

─────『六分街』カスタムショップ前

 

 

「ここだな、じゃあ逝くぞアルテマ」

 

《今ルビ振りおかしかったぞ汝……余計に恐ろしいのだが》

 

 

ガチャ…

 

 

「いらっしゃい、あんたらが予約していたお客さんだね?俺は『エンゾウ』だ。よろしくな、しかし最近噂の『シド』ってのがこんなガキンチョとはね…若いのに頑張ってるな、世の中広いもんだ」

 

 

「俺達なりに正しいことをしたいだけさ…それで、こいつのメンテナンスを頼みたい」

 

 

 

 

シドは両手でアルテマを抱きかかえエンゾウに見せる、その間《うおおお離せえええ!》とジタバタ暴れるアルテマをエンゾウは訝しげに見る

 

 

「人語を流暢に喋るボンプとは初めて見たな、こういったことは『兄ちゃん』に任せるのが一番だな、お~い兄ちゃん!頼みがある!

 

 

エンゾウが二階に向かって声をかけると徐々に階段を降りる音が響き、無愛想な顔をした男が出てくる

 

 

「でけえ声出さなくても聞こえてるってんだ…で?そのお客さんって……お前は…!」

 

 

男がシド達を見たかと思うと立ち止まり目を見開くがそれはシド達も同じであった。

 

 

「バウッ!」

 

真っ先にトルガルがその男の足元へと飛びかかり頬張りをする。シド達はトルガルが初めて会う相手にはある程度距離を置くことを知っているがそれはつまりこの男は『トルガルの知っている相手』なのだ

 

 

 

 

「あんたは…!まさか…!」

 

「ああ…こんなことって…」

 

 

 

 

 

ギュウウウウウ…!

 

やがてシドとジル…二人の目から涙が溢れ、考えるよりも先に男に抱きつく

 

 

 

 

 

「『シド』っっっ!!!」

 

 

先代『シド』本名はシドルファス、雷の召喚獣『ラムウ』のドミナントであり彼ら二人にとって恩人と言える存在であったが『ドレイクテイル マザークリスタル』を破壊する際、彼らを庇い命を落としたことにより、シドは彼の意思を継ぐためにその名を受け継いだのだ

 

 

「落ち着けってガキじゃあるまいし……って今は見た感じガキだな…ったく泣き虫なやつらだ…それに今はこいつの兄貴で『ゴンゾウ』って名前だ。」

 

そう笑いながら二人の頭を撫でる『シド』もといゴンゾウ、だがその言葉はまだ『今のシド』には届かない様子だった

 

 

「すまないシド…!俺は…俺のせいであんたは…!」

 

 

「私達は貴方を救えなかったわ…かつての『隠れ家』の人達も沢山巻き込んでしまって…!」

 

ゴンゾウはそれを聞いてあきれたようにため息をかつく

 

 

「まだそんなこと根に持ってるのかお前ら……別に気にしてねえよ、それにこの時代に生まれてからお前さん達の活躍には目を通したさ……立派に『人が人として生きられる場所』を作れたじゃねえか……しかも俺の名前でな?俺は誇らしいぜ『クライヴ』

 

 

「っっっっ!!!」

 

「兄さん……」

 

 

恩人であり追い求めた理想であった人からの称賛を受け、シド…『クライヴ』は言葉にならない声を出す。暫くして落ち着いた二人は改めてメンテナンスのことについて話す

 

 

 

「それで?こいつを診ればいいんだな?しかしこんなちんちくりんが今までの元凶とはねえ?」

 

 

《『ラムウ』よ…こうして会うのは初めてであるな?苦労をかけてしまいすまなかった》

 

 

「召喚獣での名前呼びは止めてくれ、こっちはちゃんとした名前があるんだぞ…そりゃあまあお陰様で大変だったぜ、なら詫びに神様の有難いご加護でもくれるのか?」

 

 

《よかろう…手を出すが良い》

 

 

「いやホントにくれるのかよ…」

 

 

そう言いゴンゾウがアルテマのサイズに合わせて屈み、手を出すとアルテマの手から光が迸り徐々に彼の身体へと入っていく

 

 

 

キイイイイイイン…!

 

 

 

 

「うおっ!?何をしやがった!?」

 

《汝の力を少し戻しただけだ。それなら召喚獣の力も使えるだろう…完全なる顕現までは出来ぬがな》

 

 

「今さら要らねえよ…まあでも身を守る手段は必要か、ありがとよ」

 

 

《ドミナントである汝ならエーテルにも対抗出来る…仮にホロウに呑み込まれても暫くは持つ》

 

 

ガシッ!

 

 

ふとアルテマの身体を両側から掴まれる、振り向くと笑顔のジョシュアとジルがいたが髪は怒髪天の如く逆立っている

 

 

 

 

「ねえ?僕達それ知らないんだけど?」

 

「最初からそうしてくれれば私達も戦えたじゃないの?なんで今の今まで黙っていたのかしら?」

 

 

二人から凄まれたアルテマは冷や汗を垂らしながら目をシドに向けて答える

 

 

《……ミュトス…シドから口止めをされていたのだ…言えば汝らがまた無理をするからだと》

 

 

「「クライヴ(兄さん)…?」」

 

「はえっ…?!」

 

二人のターゲットがシドに向くとシドは思わずすっとんきょうな声をあげる

そして二人はシドの方へジリジリと近寄る

 

 

「ま、待ってくれ……俺はまたお前達に怪我をして欲しくなかったんだ……特に…ジョシュアには…」

 

 

「ふ~ん?そんなこと言っちゃうんだね兄さん…」

 

「これは……帰ったらきっちりお話《わからせ》しないといけないわねジョシュア?」

 

 

「……なあ、『シド』」

 

 

「諦めろ、お前の蒔いた種だ」

 

 

「………(´・ω・`)」

 

 

 

 

ガチャ…

 

 

「頼まれた部品持ってきたぞ…ってお前クライヴか!?」

 

「ほんとだ!クライヴだあ!クライヴうう!!」

 

 

ふと入り口のドアが開き二人組の男性が入ってくる。1人は片目に眼帯を付け、もう1人は入り口からはみ出る程の巨体でありながらまるで子供のようにシドに抱きつく

 

 

「『ガブ』!それに『グツ』も…!うおっ!?……はは、二人とも変わらないようで何よりだ」

 

 

「うう…よかったあ…また二人に会えてほんとによかったよお……(´;ω;`)」

 

 

「こいつず~っとお前のこと探してたんだぜ?さてとグツ、ちょっと離れてくれよ?」

 

 

「あ、うん!ごめんよクライヴ…服汚しちゃった…」

 

グツは慌ててシドの服についた鼻水を拭くと横に避け、その前にガブが立つその顔は笑っているがどこか圧を感じる

 

 

 

 

 

「なんだ?ガb…」

 

バキイッ!

 

ガブの強烈な右ストレートがシドの顔面を捉え、全く予想してなかったであろうシドは店の棚に勢いよく突っ込む

 

 

「うぼああっ!?」

 

ガラガラ…!ガシャアアアアアアンッ…!

 

 

 

 

「ぐお……ガ、ガブ?」

 

 

「俺言ったよな…?お前まで居なくなったら色々と面倒だってよ?だから一発殴らないと気が済まなかったんだよ……本当によお…手間かけさせやがってこの野郎……!

 

 

そう殴った拳を握るガブの目はグツ以上に涙で溢れていた

 

 

「……すまない…今は何を言っても言い訳にしかならないだろうがあれしか手は無かったんだ…そのことも含めて今夜ゆっくり話し合おう…時間はあるか?」

 

 

「……お前の奢りだからな、今も金持ちなんだろ?ぶっ潰れるまで飲み明かしてやる...!」

 

 

「ふっ…いいとも、今世でもまた俺が勝つさ!」

 

 

「いや待てええい!?なに良い雰囲気出してんだよお前今未成年だろうが!二人仲良く治安局にしょっ引かれるわ!うちの評判下がったらどうしてくれんだ馬鹿どもっっ!」

 

 

男同士の友情に対して怒涛のツッコミを入れるゴンゾウであった…

 

 

 

 

ガチャ…

 

本日三度目のドアが開く

 

「またかよ!?今度は誰だあ!」

 

ゴンゾウは半ばキレながら入り口を見るとそこには目力の強い赤髪の女の子とその保護者にしか見えない男女二人組がいた

 

 

「なんだよゴンゾウの叔父貴!あんまりカリカリしてっと生え際が後退するぜ?ほい、何時もの礼だぜ」

 

 

そう言って赤髪の少女は手にぶら下げていたお土産をゴンゾウに渡す

 

 

「喧しいわクソ餓鬼…!ちょっと待ってろ、いま茶ぐらい出すから……て、あっ…」

 

 

ゴンゾウはお茶を出そうとするがふと思い出し入ってきた三人のうちの男性を見る、体格はグツと同等はある男はシドの方を向き声をかける

 

 

 

 

 

 

「久し振りじゃないか……『クライヴ・ロズフィールド』おお…!」

 

 

 

「お前は……!『フーゴ』…!」

 

 

 

「……ったく…とんだ『同窓会』だなこりゃ……」

 

 

 

 

その光景を見たゴンゾウはやれやれといった感じのジェスチャーをしながらお茶の用意を続ける……




ドミナントだよ!(ほぼ)全員集合!

ということで次回からまたちょっと色々動くつもりです。というか今の流れだけだとすっごく気まずいよねこの状況

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