そろそろメインストーリーの方に絡めていこうと思います。この世界だと召喚獣とかドミナントってとんでもないレベルで強いからバランス調整が結構難しいですね…
※今回の話は0号アンビーの秘話ネタバレが含まれますのでご注意下さい
あと最近主は二章第六幕までクリアしました。
瞬光ちゃんがマジヒロイン過ぎる。そんで白瞬光ちゃんの話す時の顔つきが女性ながらすっげえメロい…確実にあれは攻めの顔ですわよ。
自分リンちゃんで進めてるんですけど相談という体で色々と話してたらあれよあれよという間に部屋に連れ込まれてそのままパックリ頂かれて欲しいですね。
あとあのくそ爺は許さん。自分に力が無くてそれを責めるのはわかるが何も知らん兄妹に過酷な使命背負わせるのは違うぞ色々と捥げろマジで
そんなこんなで色々と主の性癖やら思想を晒しましたがそれではどうぞ
(*・∀・)
『ロズフィールド邸宅 シドの自室』
シドの自室、広い間取りには彼がこれまでに手に入れたグッズやら治安局や防衛軍から貰った勲章などが壁に立て掛けられ中央には巨大なスクリーンテレビ、豪華な装飾が施されたベッドとソファーがあり画面には所謂『パニックホラー』ジャンルの映画が映し出されている…
「……なあ『ツイッギー』…少しいいか?」
「何かしら?今集中してるから手短にお願いね」
シドはソファーの真ん中に座りポップコーンの入った器を両手で持ちながら『ツイッギー』と呼ぶ銀髪に眼帯を着けた少女の方を向く…
「その……近くないか?そのせいかさっきからジルが物凄い目でこっちを見てくるんだが…」
「だってこの映画怖いんだもの、だからこうして守って貰わないと怖くて寝れそうにないわ」
「お前が選んだ映画だろ…」
「……二人とも少し距離が近いと思うわ」
「そうかしら?友人ならこれくらいの距離感は普通だと思っていたのだけれど…私まだそういったことに慣れてなくて」
「いや…うちに来てからもう数年は経つんじゃ…」
「私人間で言えばまだ幼子よ」
「いくらお前がクローンだからといって暴論が過ぎるだろ…」
そんなやり取りをしているシドとツイッギーであったが二人の出会いはお世辞にも運命的とは程遠い物であった
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今から約一年以上前…シドは旧都陥落事件の真相を追うためとあるホロウ内の防衛軍が廃棄したという基地を探索していた…
中は浸食により結晶があちこちから飛び出ており、古びてはいるものの当時の資料や謎の機械といった物がそのまま残っている
ペラッ…
シドがふと手前の机にあった資料に軽く目を通すが何行か読み進めるうちに徐々に目を見開く
「これは軍事資料か……?…っ!これは…!!!」
そこで手に取った資料には防衛軍の闇『シルバー小隊』のことが断片的ではあるが記されていた…
クローンの生成によるコスト…『兵士』として造られたことによる圧倒的な身体能力の概要…そして記憶障害といった弊害が載っている
「クソ…!防衛軍め!人の命をなんだと思っているんだ!!!」
憤るシドは念のために手に入れた書類を懐にしまいさらに基地内を散策しやがて廃棄場のような場所につく…
「うっ……!なんて惨いことを…!これが同じ人のすることなのか!?」
そこには無数の同じ顔をした少女達が無造作に積み重なった光景が広がっていた……彼女達の白く細い身体、そしてかつては光に満ちていたであろう瞳の部分には無数のエーテル結晶が生えている…
カラッ…
静寂に包まれていたはずの施設の中ふとシドの耳に小さな音が響く…遺体達に目を見やると光の無い複数の瞳の中に微かではあるが淡く黄色い色が見える…
シドは他の遺体達をこれ以上傷つけぬ様退かし、彼女を抱きかかえる…彼女の手足や片目には既にかなりのエーテル浸食が進んでおり…最早風前の灯といった状態であった…
「……びぃー…ぁい……長…」
「良かった…!まだ息がある!しっかりしろ!すぐにここから連れ出してやるからな!」
だが彼女口から掠れた音ではあるが呼吸と声を聞いたシドは彼女を背中に乗せ基地を後にし、ホロウを出てそのままの勢いで走り抜けながら多数の視線も意に介さず一心不乱にとある施設へと入る…そこはルミナススクウェアにある『ロスフィールド家』が管理する医療施設であった…
バンッ!
シドがドアを蹴破りそうなくらいの力で開け急患用の入り口から入ると顎に不精髭を伸ばしながらも厳格な立ち振舞いをした中年の男性が受付と話していたがドアを開ける音で振り向く…
「なんだ騒がしい…ってクライヴ!どうしたんだ急に?それにその娘は一体…?」
「『パイロン』伯父さん!詳しい話は後だ!今はこの娘に適切な治療を!」
「お、おお…わかった!おいお前達!聞こえていたな!直ぐに最新の医療設備へと通せ!急げ!」
──────『特別治療室』にて
ズッ…グチュ…
「ひぐぅっ…!?ぎっ…!?アアアアアアアッッッ……!!!!!?」
「先生!麻酔が効いていません!患者の痛覚がまだ残っています!」
「どういうことなんだ…!?既に常人の倍は投与しているのに…!」
医師が手足の切除の為メスを通そうにも彼女は耐え難い激痛に身を捩り絶叫を上げる…シドは彼女の悲惨な姿を治療室前のガラス越しに見つめていた…
「何故麻酔が効かないんだ…」
「効かないも何もそういう風に造られたのが私達『シルバー小隊』の姉妹なのよ」
シドの背後から声が聞こえる。振り向いた先にはゴーグルを装着し背中に剣を携え、今なお治療を受けている彼女と同じ髪色と顔した女性とその隣には顔の半分を占める程に目を隠した金髪の女性が並んでいた
「『11号』…!どうしてここに?」
「たまたま貴方とあそこで治療を受けてる彼女の姿を見かけたのよ。久しぶりね、ミスター『ファインド・フレイム』」
「ああ…11号がよく話している方ですね?私は彼女と同じ『オボルス小隊』所属の『トリガー』と言います。」
そう言うと『トリガー』と名乗る女性はシドに握手を求める
「ん?ああ、宜しくなトリガー。クライヴ・ロズフィールドだ。だが出来れば『シド』って呼んでくれると有難い」
「貴方が最近インターノットで話題に挙がっている『不死鳥のシド』でしたか。……つまり彼も『あの方』と同じドミナントということ…今後も11号のことを色々と宜しくお願いしますねシド。」
「……?ああ」
「…トリガー?何を勘違いしているのかわからないけれど私とミスター『ファインド・フレイム』は弟のミスター『アウェイ』と同じく共に激辛ラーメンを食べる同志よ。それ以上でも以下でもないわ」
トリガーの含みのある発言に11号はシドとの関係を訂正しようとする
「毎度付き合わされるこっちの身にもなって欲しいんだがな……というか11号はまだしもジョシュアはなんで平気なんだ…」
「おや?でしたら一昨日はどうしてベッドの中で彼の名前を何度も呼んでいたのでしょうか…?」
「……っ!!!////貴女…!一体いつから…!?というより人のプライベートを勝手に覗くだなんてプライバシーの侵害ではないかしら?!/////」
「……?」
トリガーの耳打ちに11号は普段のクールな立ち振舞いとは真逆に顔を真っ赤にしながらトリガーの方を向き、シドは言葉の真意がわからず首を傾げる
「あら…私と貴女は同室なのですからプライバシーも何も無いでしょう?ですが私としては貴女のそういった顔が見れるのは新鮮で楽しいですよ?」
「~~っっっ!!!//////黙りなさい…!/////それ以上はいくら貴女だからといっても…!!!////」
ガチャンッ!
最早茹でダコの様に真っ赤に染まった11号は背中の剣のロックを解除しようと手をかける…
「やめんかお嬢さん方!!!ここでの荒事は禁止じゃぞ!」
そんな二人を治療室から出てきたパイロンが諌める
シドは未だいがみ合う二人を置いて伯父の方を向く
「伯父さん。治療の具合は?」
「うむ…正直言ってかなり芳しくはないらしい…麻酔の効果が無い以上手立ては…」
《であれば我とシドに任せよ》
四人の中央から何時来ていたのかアルテマがひょっこりと顔を出すがパイロンはあからさまに嫌悪の表情を見せる
「貴様なんぞの言うことなど信じられるか!前世でのことを忘れたとは言わせんぞ!!」
《それについては返す言葉もない、だが今はこやつの力が必要だ》
「伯父さん、俺からも頼む…俺を信じて欲しい」
パイロンはシドの瞳を見つめ少し葛藤するような素振りを見せながらも…
「……わかった。可愛い甥っ子の頼みなら仕方ない…着いて来なさい」
踵を返しシドとアルテマを治療室へと案内する…
ウィィィィィン…
分厚い硝子のドアが開き伯父に連れられ二人は手術台へと歩み寄る…台の上の彼女は額から脂汗を流しながら苦悶の表情で今も痛みに耐えている様子だがその顔色はかなり青ざめている
《時が惜しい、シドよ…『フェニックス』の力を使うのだ。それならばこやつの傷を癒せよう。手足については我がサポートする》
「わかった…炎よ…!」
ボウ…
シドが手から炎を出し彼女の身体の上へとかざし始める…
《ぬううん…!》
シュアアアアアアアア……!
そこへアルテマが彼の手へ更に自らの小さなボンプの手を重ねるとその炎が青く変わり彼女の身体を包みこむ
ミキ…!ベキベキ…!
彼女の身体から異様な音が響いたかと思うと、手足を覆っていたエーテル結晶が少しずつ剥がれ落ち出し段々とエーテルのビスマスの様な色から白い肌へと戻っていき、やがて結晶が完全に取り除かれる…
「ん……うっ………」
少女が声を発したかと思うとその瞼がゆっくりと開き、天井の光が眩しいのか少し目を細めながらも周囲を確認する
「ここは……私、どうして生きて…」
「気付いたか……!良かった!もう大丈夫だからな!」
「貴方は……?」
「俺か?俺は……」
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「「……………」」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
そんなこんなでシドに救われた彼女は最初こそ彼を警戒していたものの、彼の善性や周りの人達の優しさに触れていきながら徐々に明るさを取り戻し、今は『ホワイトスター学会』にて日夜エーテルやホロウについて研究をしており、今現在はプロジェクトも落ち着き休暇を取得したためこうして三人で映画鑑賞をしているのであるが……
「(き、気まずい…!なんで二人は急に黙ったんだ?というかオーラが…オーラがすごい!もうポップコーンの味しないし映画の内容が全く入ってこないんだが!?)」
肝心のシドは二人に挟まれ顔を画面に向けてはいるものの目線は虚空を見つめながらポップコーンを口に放りこんでいた…
ドタドタドタ…!バンッ!!!
だがそんな静寂を破るかのように慌ただしく階段を駆け上がる音が聞こえたかと思うと勢いよくシドの部屋のドアを開け息も絶え絶えな様子のジョシュアが入ってくる
「兄さんっ!大変だ!雅さんが…!雅さんが治安局に連れていかれた!!!」
「何…!?どういうことなんだジョシュア!?説明してくれ…!」
それを聞いたシドは立ち上がり詰め寄るとジョシュアはテレビから流れている映画を止めニュース番組へと切り替える…
「ちょっと…良いところだったのに…色々と」
ツイッギーが愚痴を溢すがその言葉はこの場の三人には届かずに画面に移された『緊急速報』の文字と手錠をされ治安局の護送車に乗り込む雅の姿に釘付けになっていた…
ブブブブブブッ…!!!
ふとシドが手元の携帯に目を移すとそこには雅の兄である流からの着信だった…それを見てシドは考える間もなく通話ボタンに指を伸ばしスピーカーで応答する…
『ミュト…シドか…?今頃ニュースを見ているとは思うが…』
ピッという音と共に携帯からため息混じりに流の声が聞こえる
「……たった今ビックリしてる所さ…一体彼女に何があったんだ…?」
『色々と込み入った事情があってな…話せば長くなるから一つだけ質問する…お前は『ヴィジョンの社長』の件については知っているか?』
「ああ…確か『パールマン』っていうやつだったな…前にデッドエンドホロウ内の生存者達を見捨てたことで裁判にかける為に飛行船に乗ったがそのまま行方知れずだったとか…まさかそいつが!?」
『正確に言えばその『背後にある存在』が関わっている。あいつはその存在にとってただの都合の良い操り人形というだけだ。』
「背後にある存在…?それは一体なんだ?」
《それについては我が説明しよう》
シドと流が話し合ってる中に入れず黙っていたツイッギーやジル、ジョシュアに割り込みアルテマが皆の中央に入る
《此度の…いやそれ以前からの騒動をあの日以降『オーディン』と共に調べていたのだが、その結果『讃證会』なる組織が絡んでおることがわかった…あやつらは『始まりの主』と呼ばれる存在を崇拝しその復活を目的としておる謂わばカルト集団よ》
『……その通りで御座いますかつての我が主、しかし貴方様という唯一無二の御方を差し置いて主などと抜かすとは…全くお笑いですな?』
流は皮肉交じりに乾いた笑いを溢す
《今は世辞などよい、してその讃證会の目的である始まりの主の復活だが…恐らく奴らはその目的の為に虚を狩る得物が必要と見ている》
「どういうことだ…?」
『何故か奴らは雅の持っている『無尾』の力を欲しがっているのだ。あれは我ら星見家が代々受け継いで来た特別な業物、我が『斬鉄剣』と引けを取らぬ程のな…恐らく我々も知らない力が宿っているのだろう』
「だとしたら急がないと!手はあるのか?」
焦り、そして怒りの混じった声色を見せるシド…だがそれを通話越しに流が諌める
『落ち着け、俺が何も策を考えて無いとでも?雅のことについてはあるプロキシに依頼してある。かの有名な『パエトーン』にな、この兄妹にはかなり世話になった。信頼していい』
「かの『伝説のプロキシ』にかい?…でも貴方が信頼しているなら安心だね。それで僕達は何をすれば?」
『既に今回の首謀者である『ブリンガー』が起こした証拠は掴んである……後はプロキシが雅を助けたら俺たちで追う手筈だ』
その言葉を聞いたジョシュアは思わず身を乗り出しシドの持っている携帯を引っ掴む
「『ブリンガー』だって…!?治安局局長で新エリー都の英雄じゃないか…!何故彼が…!」
『奴は例の始まりの主の力に魅了されたようだ。最早以前の彼ではないのだろう。さて、話を戻すが既に証拠は掴んだ。後は頃合いを図って奴を追い詰めればいい…子細は追って連絡する』
「わかった…!必ず奴を捕まえてみせるさ!」
『………妹のことを頼んだぞシド。ではな』
ピッ…ツー…ツー…
そう流は言い残し、通話は途切れた
《「もたもたはしてられない…!皆行くぞ!!!」
「「「「わかったよ兄さん。(急ぎましょうクライヴ!)(バウッ!)《心得た》(え、私も?)」」」」
シド達一向は各々装備を準備し(一人はぶつくさ文句を言いながら)使用人が運転する車に乗り込み、出発するのであった…
次回からいよいよ本格的にメインストーリーが始まります!
ツイッギーについて
この物語では本編のように怪しい医者等に拾われることなくシドの家に迎えられ本来無くなるはずだった手足もアルテマとシドの力で戻っており声帯も普通なため健全な身体になっています。フェニックスってすごい()
その為『少女A』や他の不完全な姉妹達は産まれていません
アンビーとは色々とわだかまりも解け今は一緒にハンバーガーを食べたり映画の話で盛り上がる仲です
いやホントこの世界では元気に生きて欲しい…辛すぎるよお…
11号とアンビーとの軋轢について
11号の記憶障害もシドの力によってある程度改善しており、シド達の名前等は覚えられないもののアンビーとのやり取り等は忘れることなく、秘話のようにアンビーが打ち明けたことによって関係性も修復しています。但し毎度シドを取り合いしているため小さな衝突はある
最後にシドとジョシュアの渾名については元であるFF16のBGMである『Find The Frame』と『Away』から来ています。
よく『戦闘やストーリーがイマイチ』と言われますけど自分はそんなこと感じなかったしストーリーはめちゃめちゃ泣きました。それにどの曲も格好いいと思うんですけどね…?
まあこれは主の愚痴なのでお気になさらず。今後も読んでくれると嬉しいです!