大人になりたくて   作:モンスト学園・管理人

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真田幸村にマサちゃんの身体だって素敵だよと言われ、本当にそうなのかと確認しようとする伊達政宗。しかし、それを聞こうと声をかけた男子生徒には探し人がいて…?語り部は伊達政宗でお送りする、一人の少女の心情。


大人になりたくて【後日譚】

大人になりたくて(後日譚)

 

 

琥珀の様に輝く夕日に照らされ、私と幸村ちゃんは2人、寮への帰路についていた。

「ねぇ幸村ちゃん、私も幸村ちゃんみたいなオトナっぽい身体になりたいなあ」

いきなり切り出す私。夕暮れという場面での高揚もあり、色々と大胆になっていたなぁ、と今になって思う。

「えー、いいじゃんマサちゃんはそのままで、大き過ぎるのもあれだよ、肩とかこるし。それに、マサちゃんみたいな体型が好きな人はたくさんいるらしいよ」

「え!?そ、そそそんな人いるわけないよ!」

「何とも、『ろりこん』って言うらしいんだけど...」

「あー幸村ちゃん、それはまた違う...」

「でもマサちゃんの身体が好きな人だって絶対いるって!このあたしが保証するから、誰かに聞いてみなよ!」

「ええええええ!?でも、自分の身体の事を人に、それに...男の人に聞くなんて、はずかしぃ...」

恥ずかしいどころではない、もう、顔でお湯が湧かせるくらい赤面してしまう事だろう。

「えーじゃあー、もしマサちゃんが訊かないっていうんだったらー、このマサちゃんのあられもない写真、どこかに落としちゃうかもなー」

「え、ちょっと幸村ちゃん!それ!!何その写真!!!いつ撮ったのよ!!」

本当にあられも無かった。衣服の1枚すら身に纏わず、胸(この場合の胸とは、両の乳房の事である)に手をあて、その小ささを直接感じ嘆息しているという、恥ずかしさも一周回ってよくそんな一瞬が取れたなあと感嘆する程の写真だった。あの時は部屋の中に誰もいない事を確認したはずなのに!

私にプライバシーは無いの!?

「どーーしよーかなぁーーー」

「も、もう、聞くよ!聞くから、それはしまってぇぇぇ!!!」

「了解でーす☆」

「まったく、幸村ちゃんは...うーん、誰に聞こうかなぁ...」

割と乗り気な辺り、私は多分、誰かに私の身体を認めて欲しかったのだと思う。本当に甘く、弱い人間だなぁ...あ、こういうのは幸村ちゃんに怒られちゃうね。

 

 

そのまま無為に時間は過ぎ、時刻は昼休みとなってしまった。

うーん、誰に聞いた事やら。

同学年の男子に聞くのは恥ずかしすぎるし、かといって他学年の教室にわざわざ出向くのも恥ずかしい。というか、この質問自体ものすごく恥ずかしい。

考えながら、1人で昼食を黙々と摂っていると、教室に1人、身長は普通で黒髪ツンツンヘアーの見覚えの無い男子生徒が、息切れしながら入ってきた。

「あ、すみません!ここに髪の毛が、水色で、ショートカットのこう、キリッ!とした女子が来なかったっすか!?」

どうやら後輩のようだ。ひどく焦っている様子だったが、私は彼の姿に違和感を覚えた。まるで、対象の人物が見つからない事に焦っているのではなく、見つからなく、出会えなかった結果起こりうる事に対して恐怖を抱いているような、そんな表情。これでも、人間の表情を読む事には長けていると自負しているのだ。

「うーん、そんな子は見てないかなぁ...というか、息切れ切れだけど、大丈夫?」

「あ、はい、大丈夫です!じゃあ俺は急ぐんでこの辺で...」

この時、私に電撃が走った。

後輩=年下。

年下=平均体重・身長が低い。

平均体重・身長が低い=身体の特徴も私達と比べて低いのでは?と。

「ちょっと待って!」

急に呼び止められた見知らぬ男子生徒はびたっと立ち止まり、振り向いた。顔が「えー...マジかよ...」を無言で表現していた事は、若い若い男子生徒君には言わないでおいた。

「聞きたい事があるんだけど...いいかな?」

男子生徒は少し考える素振りをしてから、答えた。

「いっこだけなら、いいっすよ。早くして下さいね」

ごくり、と喉を鳴らし、私は訊いた。

「何のでっぱりもない、板みたいな身体してる女の子と、ぼ、ぼんきゅっぼんな女の子、どっちが好き?」

男子生徒は考えた。それはもう、うーん、あー、でもなぁ...等と言ったうめき声にも似た言葉を発しながら、考えに考えた。男子高校生にとってこの話題はこんなに迷うものなのだろうか。でも、一発でビシッと決められるよりはマシだなぁ、と私は考えていた。

と、教室に今度は女子生徒が入ってきた。同学年かなと思いきや、1個下でありながら生徒会長のオリガちゃんだった。今思うと、男子生徒の探し人はオリガちゃんだったのだろう。入り、オリガちゃんは何故かまず顔をぱぁ、と輝かせ、そして次にどんよりと、申し訳なさそうな顔になる。

「ご、ごめんなさいね。待ち合わせ場所の教室、私が間違えちゃったみたいで」

照れ臭そうに言うオリガちゃん。

そしてその時、無駄に考えぬいた男子生徒は、やっぱりな、という言葉に続けて、恐らく全く耳に入ってないであろうオリガちゃんの言葉とほぼ同時に言葉を発した。

「胸があるのと無いのだったら、やっぱりある方がいいっすかね!」

満面の笑みと共にそんな事を言う。私はあーやっぱりな、という気持ちだったが、まさかここで私は地獄を見ることになるなんて思いもしなかったのである。

まぁでも、あの地獄は地獄でも微笑ましい地獄だなぁ、って見てて思ったんだけどね。

恋はいいね、ふふっ。

幸村ちゃんにこの事言ったらどんな反応してくれるんだろう。

そんな事を考えたら、自然と帰り道の足並みが速くなる、自分がいた。




どうも管理人です。「大人になりたくて【後日譚】」どうでしたか?今回は完全に伊達政宗視点の話となります。ここでオリガとストライク、通称オリスト(略称管理人作)が出てきましたね。ちなみに噂によると、ストライクの発言の後は季節がすこしだけ冬に変わったとか。ご意見、ご感想等あれば、次回作の参考に致しますので、どしどし送ってくれたら嬉しいです。Twitter→(@mnst_gakuen)

ちなみに管理人は、胸が小さくても大きくてもバッチコイです。
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