インフィニット・ストラトス×家庭教師REBORN!―雪零の守護者―』   作:suzuki00

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ボンゴレ本部:衛星モニター室

■ ボンゴレ本部:衛星モニター室

イタリア・ボンゴレ本部の一室。超高性能の軍事衛星が捉える日本の臨海学校空域の映像を、守護者たちと家庭教師が凝視していた。

白崎零士のバイタルサインが急激に低下し、海へと沈んでいく光景が映し出された瞬間、室内の空気が一変する。

 

「零士……っ!? 嘘だろ、あの零士が……!」

 

沢田綱吉(ツナ)が思わず椅子から立ち上がり、モニターにすがりつく。普段の温厚さは消え失せ、その瞳には仲間を深く案じる激しい動揺が走っていた。

 

「おいおい、冗談だろ……? あの野郎、IS相手に何油断してやがる!」

獄寺隼人が拳をデスクに叩きつけ、ダイナマイトを握る手に力を込める。

 

「いや、油断だけじゃねえ。あのバカ、背後のガキ(箒)を庇いやがったんだ。自分の回避行動を捨ててな……」

山本武がいつもにない極限のシリアスな表情で、鋭く画面を睨み据える。

 

「極限に不覚……! だが、あいつの魂はまだ死んでおらん! 死ぬ気の炎が消えていないぞ!」

笹川了平が熱い怒りを滾らせて拳を握りしめる。

 

「……群れるからそうなるんだ。あの鉄屑、僕が噛み殺しに行こうか」

部屋の隅で腕を組んでいた雲雀恭弥が、冷徹な殺気を部屋中に充満させる。

 

彼らの中心で、帽子の上のレオを撫でながら、リボーンだけは冷静に、だが底知れない闇を瞳に宿して静かに告げた。

「落ち着け、ツナ。零士はボンゴレの暗殺部隊(ヴァリアー)とも渡り合ってきた男だ。この程度で終わる器じゃねぇ。……それに、あの男の『本当の死ぬ気』は、まだ覚醒しちゃいねぇぞ」

 

■ アリーナ管制室:千冬と山田

学園の臨時管制室では、オペレーター席の山田真耶が悲鳴に近い声をあげていた。

 

「白崎先生のバイタル、一時停止! 結界消失、ISのエネルギー反応、完全にゼロです……! そんな、あの白崎先生が……っ!」

山田先生は顔を真っ青にし、ガタガタと震えながらキーボードを叩く。

 

「白崎……! 貴様ほどの男が、何をしている……!」

織斑千冬は、きつく唇を噛み締めすぎて血が滲むほどだった。

生徒を守るために、あの傲岸不遜な男が自らを盾にした。その事実が、そして自分の目の前で再び「大切な存在」が失われようとしている現実が、彼女の心に激しい怒りと焦燥を呼び起こしていた。

「一夏! 箒! 動ける者は全員で白崎を引き上げろ! ゴスペルをこれ以上、日本の領海で好き勝手させるな!」

 

 

 

洋上空域:代表候補生たちの覚醒と怒り

零士が沈んだ海原を見下ろし、5人のIS使い、そして駆けつけた簪(鈴)たちの心が、激しい感情で爆発する。

 

「先生……先生ぇーーーッ!!」

織斑一夏の白式が、主の激昂に呼応して『雪華』のエネルギーを最大以上に吹き上げる。自分たちの力不足のせいで、あの絶対的な強者が堕ちた。その悔しさが彼を突き動かす。

 

「私のせいで……私のせいで、白崎先生が……!」

織斑箒の暮桜・調律型が、彼女の罪悪感と「守りたい」という強い願いを検知する。その瞬間、彼女の内に眠る『雪の炎』が、機体のナノマシンと異常なまでの同調(シンクロ)を開始し、純白の障壁がかつてない密度で展開された。

 

「あああああっ! よくも……よくも白崎先生を、私の憧れの騎士をぉーーーっ!!」

セシリアのブルー・ティアーズが、怒りのあまりに全ビットを完全暴走(フルドライブ)させる。上品な令嬢の面影は消え、青い瞳に烈火のような敵意を宿してゴスペルを睨みつける。

 

「シャルル、行くよ! 先生の仇だ……! あんな鉄屑、肉片も残さず駆逐してやる!」

ラウラのシュヴァルツェ・ハーゼのAIC(慣性停止結界)が、ゴスペルのセカンドシフトの機動を強引に縛り付ける。零士を誰よりも崇拝していた彼女の怒りは、まさに鬼神の如くだった。

 

「ボクも合わせる! フランス代表候補生を、そしてボンゴレを舐めないで!」

シャルロット(シャルル)もまた、ラファール・リヴァイヴの全火力を一斉に開放する。

 

「遅れてごめんなさい! でも、あたしも黙って見てられないわよ!」

駆けつけた凰鈴音(リン)の甲龍(シェンロン)が、龍砲を限界出力でチャージし、ゴスペルへと照準を合わせた。

 

「一夏、箒、みんな! 一斉に叩き込むぞ! 先生が作ってくれた隙を無駄にするな!!」

 

5人の少女たちと一夏の怒りが一つになり、セカンドシフトを遂げたシルバー・ゴスペルへと、文字通りの総力戦が叩き込まれる。空間が真っ白に染まるほどの爆炎が、ゴスペルを包み込んでいった。

 

 

 

 

■ 海底:究極の覚醒『Final Shift』へ

だが、本当の「絶望」と「反撃」は、冷たい海の底で静かに胎動していた。

 

(……油断、したな。ISという兵器の進化速度を、見くびっていた……)

 

深海へと沈んでいく意識の中で、白崎零士は自らの慢心を冷徹に自省していた。

だが、その瞳の奥の「死ぬ気の炎」は、消えるどころか、これまでにないほど禍々しく、そして静かに燃え上がろうとしていた。

 

(生徒を守って死ぬか?……笑わせるな。俺はマフィアの、ボンゴレの暗殺者だ。こんなところで、あのガキどもに『先生』と呼ばれたまま終わってやるつもりはない――)

 

カハッ、と海中で息を吐き出す。

その瞬間、彼の胸元のロザリオが、限界を超えた彼の「死ぬ気」と、世界への冷徹な裁定の意思を検知した。

 

――ピキィィィィィン。

 

海中が、一瞬で凍りつく。波の動きが、光の屈折が、そして周囲の熱運動が、完全に「停止」した。

 

暗黒の海底から、世界中のレーダーが数値を計測不能(エラー)にするほどの、文字通り『世界の終焉』を告げるプレッシャーが放たれる。

 

(画像ファイル 白崎零士のVIS.FinalShift.png の如く、白銀の騎士は、これまでの二色の翼を捨て去り、両翼すべてが「死神の漆黒の翼」へと変化した究極の姿【Final Shift(ファイナル・シフト)】へと至る)

 

白銀と漆黒の死神の翼を纏い、氷結エネルギーと漆黒の「死ぬ気の炎」が完全なる共鳴(シンフォニア)を果たす。生と死、氷と闇の力が交錯し、全ての存在を裁く氷結の終焉が、今ここに完成した。

 

「……全武装の出力、限界突破。絶対零度結界・『極』――周囲の時間と熱を、完全停止させる」

 

ゴスペルを圧倒しているはずの一夏たちの頭上、海面を爆発させて、漆黒の死神の翼を広げた零士がゆっくりと浮上してくる。

その手には、すべてを凍結・断罪する巨大な『大鎌』が握られていた。

 

衛星で見守るツナたちが「これこそが零士の真の死ぬ気……!」と息を呑み、千冬がその神域の力に戦慄する中、真の終焉の幕が上がろうとしていた。

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