ホモビにでただけで異象ハンターにされる男 作:ニコラス―NICORUTH―
「 ・・・ん? 」
壱のコーヒーをでて、翳と別れた田所は、スマホに着信が来ているのに気づく。
差出人は、彼がよく知るあの男だ。
「 MURはんだ。どうしたんだべ?
じゃけん読みましょうね。 」
曰く、
『 話したいことがあるので、すぐに行きつけのファミレスに来てほしいゾ 』とのことである。
「 しょうがねぇなぁ。じゃけん向かいましょうね。
・・・行くぞォ、オレのRODANちゃん!( 閣下 ) 」
「 忙しいところ呼び出してすまないゾ。
それで、新しい人は、どう、来そう? 」
「 んにゃぴ・・・ 」
「 そっかぁ・・・(察し)あっ、注文来たゾ。 」
「 注文?MURはんのだよな。 」
「 なにいってるゾ。お前のも頼んでおいたゾ。 」
「 お待たせしました、ポッチャマランチ、それとケツピンラーメンにございます。 」
「 えぇ・・・( 困惑 ) 」
メイド服姿のウェイターネキが盆に乗せたのは、MURと契約している異象、ポッチャマによく似たペンギンちゃんを象ったお子様ランチ風の定食と、それ以上に現実のペンギンによく似た得体のしれないなにかが入った麺料理であった。
これまで幾つものラーメンを食べ歩いてきた田所であったが、流石にこんなものは初めてだった。
「 MURはん、なんすかこれ? 」
「 この店、ケツピン亭はペンギン専門料理店で通ってるらしくてな。おだしされるモノもペンギンちゃん一食ゾ。
ちなみにそのラーメンはオラも一回ご賞味したから問題ないゾ。 」
「 ほんとぉ? 」
MURの言葉を疑いながらも、田所はなんとも言えないスープを蓮華に汲んで一匙飲んでみた。
「 んんっ、これは!? 」
この塩っぱさは、実態は塩ラーメンであるようだ。しかし、それでいてまろやかである。
美味いっ!
もう一口、もう一口と蓮華で汲んでは口に含み、汲んでは口に含み・・・
美味いっ!
奇妙なペンギンの顔を作るために大量に海苔を使い込んだか、それが塩の出汁といい感じに融合している。
美味いっ!
気づけば割り箸片手に麺まで口に付けている。
出汁と海苔の相乗効果が織りなす、凄まじいまでの塩っぱさが、却って病みつきになり始めている。
美味いっ!
美味いっ!
美味いっ!・・・・
いつの間にか、麺、スープ、その他具材、そのすべてに至るまで、完食。
「 食べ終わるまですっげぇ勢いだったゾ〜! 」
「 MURはん・・・ 」
「 どうかしたかゾ? 」
「 このラーメンを作ったのはどこのドイツだっ!?
( KIBR YUZN ) 」
「 そんなに凄まなくてもすぐそこにいるゾ。
ほら、あの人ゾ。 」
「 オマ◯コぉ〜(気さくな挨拶) 」
キッチン方面を指さすMURの指の先に、それはいた。黒白に嘴のついた人型。明らかに人間ではない。
だが、その姿、その顔はまさしくさっきまで田所が食していた、ケツピンラーメンの顔に瓜二つだ。
「 はえ~異象。アンタが作ったのか? 」
「 オマ◯コぉ〜(肯定) 」
「 美味かったぜ。こんな美味いラーメン、久しぶりだよ。これからも頑張るんだぜぇ〜 」
「 オマ◯コぉ〜(お辞儀) 」
褒められて嬉しかったのか、その異象、ケツデカピングーは深々と田所にお辞儀をした後に、キッチンの方へ戻っていった。
「 いやぁ~ほんとに美味かったぜ。 」
「 それでな田所、話ってのはな・・・ 」
「 タギド!タギ!タギィ!! 」
その時外から聴こえる、耳をつんざくような、不快な声。
MURはどうも、それにうんざりしているようだった。
「 またタギだぁ!またタギだぁ!! 」
「 おいタギドォ!! 」
「 ふざけんな!! 」
「 ドブカスラッコがよぉ!! 」
「 異象のクズが! 」
「 人間のクズが! 」
「 ポテモンに謝れタギカス!! 」
「 リアルタギドどんだけクソなんだよ・・・ 」
民衆の怒声が、店の中まで響いてくる。
「 御慈悲ぃ〜、御慈悲ぃ〜( 精神崩壊 ) 」
ケツデカピングーは、その異様な声に怯えている。
店内の人々は、それを聞いて不安に駆られていた。
明らかに、異常事態だ。
「 これゾ。 」
「 はえ~、半ば翳がいった通りになってますねこれは。 」
「 ミーム異象のことかゾ?異象化するまでもなく、問題になってるゾ。
Ai以上に、本人様がな。 」
「 近いっすね。行きましょうよそうしましょうよ。 」
「 おっそうだな。 」
「 オマ◯コ〜( お勘定 ) 」
「 あっそっかぁ・・・ 」
お勘定を払った後に、二人は店の外に繰り出した。
R-17かな?それとタギドはひで。はっきりわかんだね。