ホモビにでただけで異象ハンターにされる男 作:ニコラス―NICORUTH―
「 あぁっクソ!またでてきたァ!! 」
あれから数時間、シャワーから浴びて服を着た真紅は、変わらずベーグルを覗いていた。
またしてもタギタギとぼやくものが出ている。流行に乗らねば気がすまないのは人間の性だが、ここまで来ると常軌を逸脱しているように思えた。
「 やっぱり異象とかどっかでからんでんじゃないの? 」
人間である彼女にもこの状況は可笑しく感じられた。故に苛立ちが抑えきれなくなっている。
なんだこれは?自分たちのうちで騒ぐには文句はないが、何が悲しくてこんなわけのわからないものに自分も巻き込まれねばならないのか。
それに、直に会ったことはないがこのタギドという異象は、一応ヘテロシティでの市民権を得ている筈だ。であれば人権はある筈なのに、何故さもそれが無いように扱えるのか。
E.T.Dにいる先輩も観ているというこのAiタギドという人権侵害コンテンツ。なにが面白いのかやはり真紅には理解に苦しむものだった。
ただただ不快なだけである。
こんなものを見るよりは、宝探しでもしていたほうがまだ有意義だ。
DSD堂を漁ったり、トレカの大会を見に行ったり。
Aiなどに頼らずとも、この世はでっかい宝島なのだ。
そう、彼女が今揉みしだいている、自身の豊満な胸のように。
「 まだムラムラしてくんだけど。あいつ臭いやばすぎでしょ。 」
未だに真紅は、性欲が収まらず自身を慰めている。
それほど田所の臭いは凄まじかったのだろうか。
そんな時である。
スマホの着信音とバイブ音が混ざって部屋中に響いた。
誰からの着信か。自分と同じく最近管理局に入った異象ハンター界隈のでぇベテランだ。
ネームは、"三浦大先輩"である。
『 おいケツの穴!お前オレらが今仕事してる時に自宅でオナってるだろ! 』
「 うっさいな池沼!なにしてようが勝手だし、今日はオフでしょ!? 」
でて早々にケツの穴呼ばわり。いうまでもなく恐ろしく失礼かつ下品な出だしだ。
だが、そんなものこのパワー系智将は動じない。
この場合、MURが連絡をよこすときは、大方仕事のことだ。
『 すまんがネコの手も借りたい事態になっちゃってなぁ・・・そのネコは今失恋と元カノのグーへロス島送りで戦えそうにない状態だし、イロヒとオラ、そしてあいつだけじゃ収拾つかなく成りそうだからなぁ、お前もケツだせ! 』
またしてもFワードだ。しかもまたしても、ケツである。
「 ケツだせとか腐っても女の子にいうことじゃないでしょ?それにあいつって誰よ!? 」
「 本日のスペシャルゲストゾ。
とにかく来るぞ。働いた分給金加算されるし、なにより・・・
『 MURはん、誰か呼ぶんならあくしろ〜 』
『 そうですよMURさんあの白トカゲならそのうち来ますって! 』
とにかく来るぞ。お前も鬱憤たまってんだルルォ!? 」
電話はそうして切れた。
プーン、プーンと電子音が鳴るばかりだ。
「 あぁ、もう!ムラムラが収まってないのに!しかもあいつあそこにいんの!?
絶対責任取らせてやる! 」
真紅は、目にも留まらぬ速さで早着替えを行い、そのまま家を飛び出した。
R-17かな?