We are Always Searching Happy Goal   作:Redemptor

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We are Always Searching Happy Goal - 27

「これが、金級のプレート、か」

 

銀級に昇格してから二日後。

 

カリムとアンティリーネは、金級への昇格に成功した。

 

冒険者登録をしてから、わずか四日で成し遂げた成果だった。

 

普通の人間なら、到底考えられないほどの速度である。

 

普通の冒険者なら、祝いの宴を開いてもいいほどだった。

 

だが、あいにく彼らは普通ではなかった。

 

「大変だな。これ、いくら依頼がほとんどないからって、金級止まりだなんて」

 

気分が悪いわけではなかった。

 

成果は成果だ。

 

悪い気はしない。

 

それでも、残念に思ってしまうのは仕方がなかった。

 

もっと依頼があれば。

 

もし、酒を飲まずに来ていれば。

 

そう後悔はしたが、今さらどうしようもなかった。

 

「……だから、誰が昼間から飲めって言ったのよ。それがなければ、白金級までは昇格していたでしょうに」

 

「ハハッ! 残念だけど、まあ、これも全部、そうやって食べていくためにやってることじゃないか!」

 

少し残念そうにするカリムを見て、アンティリーネは軽く小言を言った。

 

確かに、彼女の言う通りだった。

 

真昼間から酒など飲まず、休まずに残っていた依頼をすべて片づけていれば、白金級までは行けただろう。

 

運が良ければ、その上のミスリル級も狙えたかもしれない。

 

カリムもそれは分かっていた。

 

だからこそ、少し気恥ずかしさを覚えながら、正論だと思いつつも、もっともらしい詭弁を並べて豪快に笑うしかなかった。

 

「……もういいわ。次の依頼でも探しましょう」

 

これ以上話しても、小言になるだけだ。

 

そして、彼のペースに巻き込まれるだけでもあった。

 

アンティリーネは気持ちを切り替え、次の依頼を探し始めた。

 

表には出さなかったが、彼女もまた、冒険者の最高位であるアダマンタイト級に大きな関心を抱いていた。

 

「……ないわね」

 

ものすごい集中力を発揮し、とぼけている彼の代わりに依頼を探してみた。

 

だが──なかった。

 

金級で受けられる依頼が、文字通り一つも残っていなかった。

 

アンティリーネは小さくため息をつく。

 

そして、今すぐ彼の尻を蹴り飛ばしてやりたい衝動を、どうにかぐっと堪えた。

 

「はぁ。見て! 今だってないじゃない!」

 

「コホン」

 

その代わり、アンティリーネは子どものように彼へ文句をぶつけた。

 

その姿に、カリムはしきりに咳払いをしながら、そっと視線を逸らした。

 

「どうするつもりなの」

 

まともに目も合わせず、とぼけている彼を少し睨みながら、アンティリーネは今度は少し棘のある声で言った。

 

「あ、ごめん。アンティリーネ」

 

「ふん。また口だけなんだから」

 

カリムはできる限り申し訳なさそうな表情を浮かべて謝った。

 

だが、それだけでは足りなかった。

 

カリムはひどく慌てた。

 

彼女のこんな姿は、最初に魔導国の監獄で出会ってから今に至るまで、完全に初めて見るものだったからだ。

 

そう思いながら、彼は心の中で誓った。

 

これからは、真昼間の酒はできるだけ我慢しよう。

 

いっそ、酒の代わりに彼女の唇でも見つめていよう、と。

 

「本当にごめんって、アンティリーネ。これからは昼間には飲まないからさ。な?」

 

「……分かれば結構です」

 

少し不満は残っていた。

 

それでも、カリムが最大限謝罪すると、アンティリーネも少し気が和らいだのか、表情を緩めた。

 

「うーん。それなら、金級じゃなくて、もっと上のランクの依頼を受けてみるのはどうだ?」

 

「え? 上位ランク? 金級じゃなくて、その、白金級とかミスリル級くらいの依頼を? そんなこと、できるの?」

 

思いもよらない発想に、アンティリーネは少し驚いた表情で彼を見た。

 

同時に、本当にそれが可能なのだろうか、という疑問も浮かぶ。

 

自分もそうだし、彼もそうだ。

 

実力だけで言えば、この世界の頂点に等しい。

 

だが、冒険者ランクはまた別の話だった。

 

彼らはまだ金級に昇格したばかり。

 

それどころか、冒険者登録をしてから一週間も経っていない、完全な新人だった。

 

「まあ、できるかできないかは、やってみないと分からないだろ?」

 

試してもいないのに諦めるのは早い。

 

ずっと昔、「やってみたのか」という言葉で不可能を可能にした有名な企業人の言葉を思い出した。

 

そうだ。

 

俺たちは、まだ試してすらいない。

 

できるかできないかは、その後に考えればいい。

 

カリムは自信満々に、そして堂々と受付嬢のもとへ向かった。

 

そこに残っていた白金級とミスリル級の依頼を、すべて手にして。

 

────────────

 

「うむ。結局こうなるか」

 

意気揚々と、そして堂々と白金級とミスリル級の依頼をすべて持っていったカリムは、ごく当然のように断られた。

 

どうしても受けたいと、頭を絞って最大限訴えてみたが、結果は失敗だった。

 

隣で見守っていたアンティリーネは、やっぱりね、という表情を浮かべていた。

 

だが、だからといって収穫がなかったわけではない。

 

登録から一週間も経っていない新人が、あまりにも大胆な行動を取ったため、組合側からいくつかの条件が提示されたのだ。

 

チーム〈虹〉のリーダーであるモックナックを相手に善戦できれば、それ以上のランクへの昇格を認める。

 

そしてその後、白金級以上の依頼のうち、五割以上を一週間以内に解決できれば、アダマンタイト級への昇格も認める。

 

そういう条件だった。

 

「……そんな方式もあったのね」

 

これまで聞いたこともない方式だった。

 

初めて聞く話に、アンティリーネは首を傾げる。

 

「それにしても、その人も可哀想ね」

 

アンティリーネは冒険者の大半について詳しく知らない。

 

当然、モックナックという名にも聞き覚えはなかった。

 

ただ一つ確かなのは、チーム〈虹〉のモックナックという人物が、これからとてつもなく不幸な目に遭うということだった。

 

相手が他の誰でもなく、カリムなのだから。

 

心の中で小さく哀悼の意を捧げながら、アンティリーネは約束の場所へと向かった。

 

────────────

 

「あり得ない」

 

登録四日目の新人と、ミスリル級であるチーム〈虹〉のリーダーとの立ち合い。

 

それだけを見れば、前者が勝つ可能性などゼロに等しい。

 

いくら異例の速度で金級まで昇格したとはいえ、金級とミスリル級の間には凄まじい差がある。

 

だが、その異常な光景に、誰もが驚愕した。

 

「一体、何が起きたんだ……」

 

登録四日目の新人は、片手だけで。

 

それも、一歩も動くことなく。

 

文字通り、刹那の間にチーム〈虹〉のリーダーを打ち破ったのだ。

 

──もしかすると。

 

本当に、ひょっとすると。

 

この男。

 

カリムというこの男は、あのモモンや、魔導王よりも強いのかもしれない。

 

チーム〈虹〉のリーダー、モックナックは、かろうじて意識を取り戻しながら、心の中でそう呟いた。

 

何をされたのか分からない。

 

打撃を受けたのか。

 

武器でやられたのか。

 

魔法を受けたのか。

 

まるで分からなかった。

 

開始と同時に、気がつけば自分は地面に転がっていた。

 

ただ、これだけは確かだった。

 

この男もまた、アダマンタイト級など取るに足らないと思えるほどの、圧倒的な強者だということを。

 

「まあ、これくらいでいいか」

 

誰もが衝撃的な結果に驚いている中、少し離れたところで見物していたアンティリーネは、腕を組んだまま、予想通りだと言わんばかりの表情で静かに呟いた。

 

それからカリムの隣へ歩み寄り、静かに彼の腕を取る。

 

当然の結果だった。

 

緊張感など一つもない、ごく当然の結果だった。

 

「あとは依頼を終わらせるだけね」

 

「そうだな」

 

組合から提示された最初の条件。

 

ミスリル級以上の冒険者を相手に勝利すること。

 

カリムは、それをあまりにもあっさりと終わらせた。

 

ただ、少し残念だったのは、本来ならアダマンタイト級冒険者を相手に対等以上の力を示す予定だったことだ。

 

しかし、現在その漆黒のモモンは不在だった。

 

さらに、蒼の薔薇と呼ばれる冒険者たちも、現時点では所在を掴むことが難しかった。

 

そのため、やむを得ずミスリル級であるチーム〈虹〉のリーダーが相手に選ばれたのだった。

 

そして次の条件。

 

白金級以上の依頼の五割以上を、一週間以内に解決すること。

 

ただし、この条件は本来存在しなかったものだ。

 

最初の条件がアダマンタイト級冒険者からミスリル級冒険者へと調整されたため、追加で課された条件だった。

 

もちろん、他の冒険者に被害が及ばないよう、依頼はあらかじめ分類されていた。

 

そのため、他の冒険者たちと衝突する心配もなかった。

 

「よし。それじゃあ、行ってみるか!」




本日もお読みいただき、誠にありがとうございます。
明日もまたお越しいただけますと幸いです。
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