We are Always Searching Happy Goal   作:Redemptor

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We are Always Searching Happy Goal - 31

「うっ、──あーっ! 疲れた!」

 

プレゼントをもらった翌日。

 

二人は依頼をこなしながら、エ・ランテル周辺にある、人通りの少ない空き地をいくつか見つけていた。

 

そして彼らはその空き地をベースキャンプとし、定期的に修練と手合わせを始めることにした。

 

依頼の途中で行うこともあれば、依頼を終えた帰り道に行うこともある。

 

そして今のように、時間を決めて定期的に行うこともあった。

 

「それでも驚きだぜ、アンティリーネ? 俺が両手どころか、剣まで使うことになるとはな」

 

手合わせは全体的に順調だった。

 

もちろん、毎回結果は同じだった。

 

だが、成果がなかったわけではない。

 

これまで両手だけで相手をしていたカリムが、ついに武器を使い始めたのだ。

 

最初と比べれば、とてつもない成果だった。

 

「……ちっ。それでも、ただの剣じゃない。アイテムでも何でもない、ただのありふれた剣よ」

 

疲れ果てたアンティリーネは、今回も不満そうな表情を浮かべながら、そのまま地面に寝転がった。

 

確かに、最初よりは良くなった。

 

それは分かっている。

 

それでも、不満だった。

 

カリムは相変わらず泰山のような存在であり、自分はいまだに、ほんのわずかな有効打すら与えられずにいるのだから。

 

「ハハッ! それでも驚くべき速度だぜ。もう少しやれば、俺も少し本気を入れなきゃいけなくなりそうだな」

 

アンティリーネの愛嬌混じりの不満に、カリムは豪快に笑いながら言った。

 

若干のリップサービスは含まれていた。

 

だが、その言葉に嘘はなかった。

 

高レベルでありながら、彼女にはまだ開花させるべきポテンシャルがかなり残っている。

 

全体的な戦闘センスもまた、目覚ましい速度で成長していた。

 

「……本気? それは、気になるわね」

 

アンティリーネは荒い息を吐きながらも、どこか誇らしげな声で言った。

 

まだ足りない。

 

それは分かっている。

 

だが、ここからもう少し強くなれば、彼に届くということなのか。

 

遠く、高く、ただ見上げるばかりだった目標が、少しずつ輪郭を持ちはじめたような気がした。

 

「……初めてだわ、こんな気持ちは」

 

ここまで本気で強くなりたいと思ったことがあっただろうか。

 

強くなるために、ここまで必死になったことがあっただろうか。

 

魔導王の部下であるダークエルフに敗れた時とは違う悔しさがあった。

 

もっと一生懸命修練していれば。

 

もっと実戦経験を積んでいれば。

 

もしそうだったなら、結果は違っていただろうか。

 

それとも、カリムにもっと早く出会っていたら。

 

今のように恋人同士になっていただろうか。

 

単なる上司と部下の関係になっていただろうか。

 

あるいは、畏れ多くて近づきがたい後代の神として、彼はただ君臨していただろうか。

 

「おいおい。美女がそんなところに寝転がってちゃ駄目だろ。ほら」

 

アンティリーネが荒い息を吐きながら、なかなか起き上がろうとしないのを見ると、カリムは豪快に笑いながら手を差し伸べた。

 

その姿に、彼女は少し頬を膨らませながらも、彼の手を握って立ち上がった。

 

「……それにしても、どうしてそんなに強いのよ」

 

カリムの手を握り、胸元へ引き寄せられるようにして起き上がったアンティリーネは、不満と甘えが混ざった声で言った。

 

カリムに出会ってから、もう六ヶ月が少し過ぎている。

 

その間、彼の強さを直接見もした。

 

経験もした。

 

おかげで、カリムがどれほど規格外の強者なのかを知ることになった。

 

だからだろうか。

 

恋人として。

 

そして戦士として。

 

アンティリーネは純粋に、彼がここまで強い理由が気になった。

 

「さあな。真剣に考えたことはないよ」

 

彼女が腕の中に収まったまま尋ねると、カリムは軽く微笑みながら答えた。

 

なぜ自分はここまで強いのか。

 

なぜ、これほどの領域まで至ったのか。

 

それについて、真剣に考えたことはなかった。

 

明確な目標があったわけでもない。

 

ただ、興味に惹かれて進んでいるうちに強くなった。

 

そして圧倒的な力で、様々なものの心をへし折ってきただけだった。

 

こんな理解しがたい奇怪な経緯を話せば、アンティリーネはきっと怪訝な顔をするだろう。

 

「何よ、それ」

 

真剣に考えたことがないなんて。

 

予想外の答えに、アンティリーネは少し呆れたような表情で彼を見た。

 

ただ突然強くなったとでも言うのか。

 

それとも、むしろその逆で、考える暇もないほど積み重ねてきたということなのか。

 

「神様たちは、みんなそうなの?」

 

「まあ、俺みたいな場合もあるし、その逆もあるだろうな」

 

特に説明する方法がなかったカリムは、アンティリーネの質問に、適当に誤魔化すように答えた。

 

当然、アンティリーネはそんな彼を少し睨みつける。

 

「ハハッ! ごめん、アンティリーネ。でも、本当にどう説明していいか分からなかったんだ」

 

睨みつける彼女を見て、カリムは豪快に笑いながら謝った。

 

もっと詳しく説明したい気持ちはあった。

 

だが、それがうまくできなかったのだ。

 

その姿に、アンティリーネは仕方ないという表情を浮かべた。

 

思い返してみれば、自分も同じだった。

 

他の漆黒聖典の隊員たちや末端の兵士たちに、自分がなぜここまで強いのか。

 

そして、どうすれば自分と同じ境地に至れるのか。

 

それを説明する方法など、持っていなかった。

 

「うん、そうみたいね」

 

自分にとって、カリムやあのダークエルフが、届かない遠い壁のような存在であるなら。

 

自分自身もまた、他の漆黒聖典の隊員たちや末端の兵士たちにとっては、決して届かない目標のようなものだった。

 

そう考えると、カリムがうまく説明できないのも、ある程度は理解できた。

 

「さあ、それじゃあ。少し休憩して、またやるか?」

 

腕の中で物思いに沈むアンティリーネを見て、今度はカリムの方から再戦を提案した。

 

その言葉に、拒む理由などなかった。

 

アンティリーネは目を輝かせる。

 

「うん、いいわよ」

 

まだ疲れていた。

 

だが、そんなことは関係なかった。

 

多少無理をしている自覚はある。

 

それでも、焦っているわけではない。

 

純粋に、この先にある境地が気になった。

 

もし、もっと強くなって、彼と同じような場所に立てるなら。

 

同じ高さから、彼と視線を交わすことができるなら。

 

これくらい、どうということはなかった。

 

それに何より、少し休めばすぐに回復できる。

 

少し驚いたことに、カリムは回復魔法まで使えたため、回復速度はかなり早かった。

 

──軽くカリムのマッサージを受けながら、アンティリーネは次のラウンドに備えた。

 

「だいぶ良くなったな、アンティリーネ」

 

「くっ」

 

少し休憩した後、次へ。

 

正午まではまだかなり時間があったため、二人は引き続き手合わせを行った。

 

アンティリーネはカリムに回復魔法をかけてもらい、さらにマッサージまで受けたため、事実上コンディションは最高だった。

 

万全の状態である。

 

必ず、どうにかして有効打を与えてやる。

 

本気を見せ、届いてみせる。

 

今回もそんな思いでぶつかっていき、そしてごく当然のように、手合わせは同じように流れていった。

 

「ちっ──ここね!」

 

無知なほど強い力。

 

そして、集中しても絶対に追いつけない速度。

 

依然として圧倒的な実力差を前に、アンティリーネは反射に頼るしかなかった。

 

当然、その反射でさえ押されていたため、最初は相手にすらならなかった。

 

たった一合すら持ちこたえることができなかった。

 

だが、今は違う。

 

ごくわずかだが、反射的に防げる回数が増えていた。

 

「くっ!」

 

一合。

 

そして、二合。

 

反射的に、何とか受け止めた。

 

そして今の二合が、彼女の限界だった。

 

右か!

 

二撃目を受け止めた直後、彼女は本能的に次へ反応した。

 

しかし、受け止めることはできなかった。

 

「速っ!」

 

あくまで反応できただけだ。

 

体がついてこなかった。

 

攻撃を自覚するよりも早く、彼女はいつの間にか地面を転がっていた。

 

「ワハハッ! いやあ、それでも、もうある程度反応できてるじゃないか。悪くなかったぜ、アンティリーネ? もちろん、全力じゃなかったけどな」

 

カリムの最後の一撃で、二人の手合わせは終わった。

 

彼は豪快に笑いながら、アンティリーネを起き上がらせる。

 

薄々感じてはいた。

 

だが、相変わらず全力ではなかったという彼の言葉に、アンティリーネの自尊心は少し傷ついた。

 

それでも、ある程度彼の本気を引き出せたという事実は変わらない。

 

そのことに、ささやかな満足感だけはどうにか覚えることができた。

 

「……ちっ。今のあの一撃も、防げたのに」

 

アンティリーネは、不満に愛嬌を混ぜながら、拗ねたような表情で彼に言った。

 

絶対に、もう少しで防げたはずなのに。

 

そして、もしかすると反撃もできたかもしれないのに。

 

「まあ、それでも、もう少しやったら、このただの刃物じゃなくて、他のアイテムで相手をしなきゃいけなくなるな」

 

彼女の可愛い不満に、カリムは冗談めかして言った。

 

リップサービスは含まれていた。

 

だが、ここからもう少し成長すれば、ただの剣で相手をするのは、今の彼女の武器と力に対して礼を欠くことになるだろう。

 

もう少し本気を込めて。

 

もう少し派手なアイテムを取り出さなければならない。

 

そう思いながら、カリムは現在の彼女の状態を探った。

 

九十。

 

この領域は、とっくに超えていたか。

 

以前は、ざっと見積もって八十九、あるいは九十に見えていた。

 

しかし今は、うっすらと九十一程度に感じられる。

 

正確な数値までは分からない。

 

だが、他の部分もまた、以前より確実に上昇していた。

 

こういうものが、神人という証なのか。

 

もちろん、カリムはこの世界の人間ではない。

 

そのため、神人という存在の意味について、まだ深く知っているわけではなかった。

 

ユグドラシルから来たプレイヤーと、この世界の者との間に生まれた存在。

 

しかし、それにどれほど大きな意味があるのか。

 

結局、血筋に価値を見出す発想など、あのディストピアと同じではないか。

 

それ以上の意味はない。

 

以前の彼はそう思っていた。

 

だが、その考えは竜王国を通り、バハルス帝国を経て、エ・ランテルに至るまでの間に、完全に間違っていたのだと気づかされた。

 

魔導国と白金の竜王という例外を除けば、アンティリーネほどの力を持ち、なおかつこれほどの成長力を見せる存在は、まったくいなかったからだ。

 

それだけ、この世界において、ユグドラシルから来たプレイヤーは神にも等しい存在なのだろう。

 

そして、その血を受け継ぎ、覚醒した者たちは特別なのだ。

 

「……思ったより、もっとドーパミンが出るな」

 

もしかすると、また別の目標と楽しみを見つけたのかもしれない。

 

そう思いながら、カリムはいつの間にか肩へ寄りかかり、腕を絡めてきたアンティリーネの体温を感じていた。

 

そして正午が完全に過ぎる前に、二人は家へと帰った。




本日もお読みいただき、誠にありがとうございます。
明日もまたお越しいただけますと幸いです。
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