We are Always Searching Happy Goal   作:Redemptor

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We are Always Searching Happy Goal - 38

絶望。

 

望みを失うこと。

 

あるいは、希望そのものが消え失せた状態。

 

この絶望というものは、思っているよりもずっと簡単に訪れる。

 

特に、まったく予想もしていなかった場所から、この絶望というものは、とても明るい笑みを浮かべてやって来る。

 

そしてそのたびに、終わりのない地獄を贈り物のように置いていく。

 

信じていた信仰の揺らぎ。

 

国家最高戦力の離脱。

 

圧倒的な戦力差を持つ国家による侵略。

 

──それが現在のスレイン法国の状況だった。

 

不倶戴天の敵であるエルフどもを一日でも早く叩き潰すため、長期戦から短期戦へ切り替えた。

 

それ自体は悪くなかった。

 

実際、エルフの国を陥落寸前まで追い込んだのだから。

 

しかしその直後、絶望的な知らせがすべての感情を覆い尽くした。

 

国家最高戦力であり、人類の守護者である『絶死絶命』が行方不明になってしまったこと。

 

そして、本当に偶然にも、絶死絶命が行方不明になった後、魔導国がスレイン法国へ宣戦布告したこと。

 

やがて魔導国は、神話の中でしか見られないような軍勢を率いて攻め込んできた。

 

法国は、自分たちこそが最強の軍事力を持っていると思っていた。

 

だが、魔導国の軍勢はそれこそ圧倒的だった。

 

漆黒聖典の第一席次ほどの例外を除けば、法国側は辛うじて防ぐのが精一杯だった。

 

兵たちは秋風に舞う落ち葉のように吹き飛ばされるばかりだった。

 

漆黒聖典の大部分が集まって、ようやく魔導国の平凡なデス・ナイトの分隊を防ぎきれる。

 

その程度には、格差は圧倒的だった。

 

だからといって、第一席次の状況が良かったわけでもない。

 

自身と同等、あるいはそれ以上と推測される魔物たちを相手にしながら、危険に陥った仲間たちを守りつつ戦わなければならなかった。

 

火力戦。

 

ゲリラ戦。

 

あらゆる面で押し込まれた。

 

できることは、まぐれで敵が倒れることを祈りながら、防御しつつ後退することだけだった。

 

敗戦の報告が百回上がってきて、ようやく勝利の報告が一回上がるかどうか。

 

法国はそのような奇跡の交換比の末、一ヶ月も経たないうちに、全領土の四割を少し超える領土を魔導国に奪われた。

 

このままでは、法国そのものが魔導国に飲み込まれ、地図から消え去る危機であった。

 

しかし、驚くべきことに。

 

それ以降、魔導国はそれ以上前進しなかった。

 

占領地の安定化作業を行うか、あるいは交戦においても消極的に防衛戦を行うだけだった。

 

兵力の大部分も撤退した。

 

もう少し時間が経つと、法国は奪われた領土の一部を取り戻すことさえできた。

 

もちろん、だからといって戦況が明るくなったわけではない。

 

あくまで魔導国が占領地の安定化作業を優先し、消極的に動き、兵力を撤退させただけだ。

 

法国の軍勢を恐れて消極的になったわけではなかった。

 

いつでも再び侵略してくる可能性がある。

 

法国は息を潜め、最大限に低い姿勢で魔導国を警戒した。

 

同時に、行方不明になった絶死絶命の捜索にも全力を尽くした。

 

誰が何と言おうと、彼女は法国最強の戦力であり、最高の切り札だったのだから。

 

「番外席次、絶死絶命が戻ってくれば、少なくともこれ以上悪くなることはないはずだ」

 

もし再び戻ってきてくれさえすれば。

 

最悪、生存の可否だけでも確認できれば。

 

少なくとも、以前のように大きく押し込まれることはないだろう。

 

そのような強固な信念を持ち、彼らは数ヶ月という時間を耐え抜いた。

 

しかし、哀れなことに。

 

どこを探しても、絶死絶命を見つけることはできなかった。

 

捜索範囲を徐々に広げ、竜王国や評議国まで手を伸ばした。

 

それでも、痕跡すら見つけることはできなかった。

 

「それなら、魔導国に捕まったのではないか」

 

数ヶ月にわたる捜索でも痕跡一つ見つからない。

 

そのため、内部からは非常に不吉な声が少しずつ上がり始めていた。

 

行方不明になった理由は、すでに魔導国に捕虜として捕らえられているからではないか、と。

 

「狂った戯言を!」

 

当然、そのような声が出るたびに、誰もが火のように怒り、激しい否定の声を上げた。

 

だがそれは、途方もないことを言う者を叱責するためだけではなかった。

 

心の奥底に根づいた、人間種の絶滅に対する恐怖。

 

そして──戦争中に数ヶ月も見つけられなかったのなら、事実上、人類の守護者は巨悪の手に落ちたのかもしれない。

 

その可能性を、誰もが暗に認めていたからだった。

 

もちろん、確認されたものは何もなかった。

 

しかし、本当に。

 

ごく本当に。

 

絶死絶命が彼らに捕らえられ、殺されていたとしたら。

 

あるいは、最悪の形で、彼らの剣となり、法国に刃を向けることになれば。

 

事態は取り返しのつかない絶望へと沈むだろう。

 

「どうすれば良いというのだ」

 

暗鬱な未来ばかりを見つめ、処分を待つような日々を過ごしていた時。

 

非常に運良く、バハルス帝国で絶死絶命を見たという噂を耳にすることになった。

 

確報ではなく、あくまで噂であったため、検証は必要だった。

 

しかし、銀髪と黒髪が正確に半分に分かれているという外見的特徴は、この世界では非常に稀なものだ。

 

なぜバハルス帝国に彼女がいるのか。

 

そのような疑問が一瞬浮かんだ。

 

だが、状況を問うている場合ではなかった。

 

絶望の中で一筋の光を見たような感覚を覚えた彼らは、直ちにバハルス帝国へ急遽編成した捜索隊を送った。

 

残された方法は、それしかなかったのだから。

 

しかし、彼らが到着した時には、すでに彼女はそこを去ってしまっていた。

 

「もはや、人間種に未来はないのか」

 

魔導国の魔の手に落ちるという最悪の事態は免れた。

 

だが、だからといって状況が変わったわけではない。

 

最後の希望の火種を燃やす機会が、失われてしまったのだから。

 

認めたくはなかった。

 

それでも彼らは、非常に虚しい空気の中で、法国の滅亡と人間種の絶滅を待つしかなかった。

 

きっと、そうなるしかない。

 

そう思いながら、彼らは何の保証もない祈りを、自分たちの神へと捧げた。

 

この祈りが叶うことはないだろう。

 

それでも必ず叶ってほしい。

 

そんな気持ちで。

 

──すべてを放棄したからだろうか。

 

それとも、むしろあまりにも切実だったからだろうか。

 

「報告いたします! 行方不明となっていた番外席次、絶死絶命が復帰いたしました!」

 

絶望というものが思っているよりも簡単に訪れるように。

 

希望というものもまた、不思議なほど簡単に訪れることがある。

 

絶望とは違い、時には妙なものまで連れてくる。

 

それでも希望は、思いもよらない場所から現れ、人の心を弄ぶものだった。

 

「それは本当か!」

 

息せき切って走ってきた警備兵の報告に、神官長たちは絶望と希望が入り混じった声で問いただした。

 

その報告は嘘ではないのか。

 

本当に事実なのか、と。

 

真っ青になった顔。

 

希望を失いかけた瞳。

 

意味もなく上がった口角。

 

不自然に上ずった声。

 

非常に異質な彼らの姿に、警備兵は一瞬言葉を失った。

 

だがすぐに冷静さを取り戻し、自分たちがもたらした希望は嘘ではなく、真実であると繰り返し強調した。

 

「────そして、同行者と共に来られました」

 

「その同行者の名は、番外席次によれば、『カリム』とのことです」

 

「彼女から聞いたところでは、六大神と同じく、『ユグドラシル』から来た存在であると────」

 

警備兵は、番外席次から直接聞いた内容を追加で報告した。

 

その内容を聞いた神官長たちはもちろん、その場にいたすべての者たちが、一斉に言葉では表現できない表情を浮かべた。

 

無事に帰還しただけでも、とてつもない知らせだった。

 

それなのに、同行者を連れてきた。

 

しかもその同行者が、六大神と同じくユグドラシルから来た存在だという。

 

世の中に、そんな確率が一体どれほどあるというのか。

 

あり得ない確率。

 

そのあまりの出来事に、その場はたちまち大騒ぎになった。

 

本来ならその騒ぎを制止しなければならない神官長たちも、気づけばその大騒ぎに加わっていた。

 

それほどまでに、彼らは小さな希望に飢えていたのだ。

 

「これは六大神の再臨だ」

 

「人間種は、まだ見捨てられてはいない」

 

「即断するのは早いだろう。だが、絶死絶命と共に来たのであれば、魔神ではなく、善なる神である可能性が高い」

 

数多くの言葉が飛び交った。

 

だが、概ね考え自体は似ていた。

 

人間種は見捨てられていない。

 

これは後代の神の降臨である、と。

 

「────やめよ!」

 

全員が狂奔に近い状態で騒ぎ立てている中。

 

それでも正気を取り戻した闇の神官長、マクシミリアンが、大きな怒号を何度も飛ばし、その騒ぎを鎮めた。

 

普段であれば、ここまで前に出ることはなかっただろう。

 

だが、場の中心を取る者が誰もいなかった。

 

そのため彼が声を上げると、場内は瞬く間に静まり返り、誰もが闇の神官長を見るようになった。

 

その視線を受け、マクシミリアンは少し間を置き、軽く咳払いをしてから言葉を続けた。

 

「────皆、喜ばしい気持ちはよく分かる。だが、このように騒がしくしていては、後ほどお会いする神への礼儀に反するのではないか」

 

正論だった。

 

いくら絶望的な状況であっても。

 

このように整わず、統一されないまま、亜人のように振る舞えば、せっかく訪れた神は我々を見限って去るかもしれない。

 

そう考えた瞬間、場内は一同静まり返った。

 

「正論だな。では、最大限身なりと場を整え、神をお迎えに行かねばなるまい」

 

周囲が完全に静かになると、マクシミリアンに続いて正気を取り戻した神官長たちは、冷静に現状を収拾し、今すぐできることを決めた。

 

「では、皆で行こう。神を、迎えに」

 

───────────

 

「アンティリーネ、ここの人たちは元々あんなにせっかちなのか?」

 

「え? 違うと思うけど? でも、それはどうして?」

 

「いや、言葉もものすごくどもっているし、敬礼や動きなんかも、何というか……何も考えずに動いているみたいでさ」

 

スレイン法国に到着した後。

 

カリムは、自分が予想していた姿とはまるで違う光景を目にしていた。

 

法国の警備隊は右往左往し、慌てふためき、軍規など微塵も感じられない様子を見せていた。

 

そのため彼は、多少心配そうな声でアンティリーネにそう尋ねた。

 

「え、分からないわ」

 

やや突拍子もないカリムの質問に、アンティリーネはわざと知らないふりをして、適当に答えた。

 

普段、そこまで大きく気にしたことがなかったためでもある。

 

確かに、彼らはものすごく焦っているように見えた。

 

正気を失っているようにも見えた。

 

だが、そういう部分だけを見て軍規がないと判断するカリムが、少し不思議でもあった。

 

──同時に内心では、これらはすべてカリム、あなたのせいよ、と言ってやりたかった。

 

法国の人間にとって、六大神が持つ意味はとてつもなく大きい。

 

それなのに、その六大神と同じ場所から来た存在が現れた。

 

しかも外見的には、事実上人間に見える存在だ。

 

さらに、その存在が自ら法国へやって来た。

 

それは神の再臨であり、まるで救いの手を差し伸べられたような形でもある。

 

法国の誰をあの場に連れてきても、きっと同じような反応を見せただろう。

 

「そうか? 変だな」

 

わざと誤魔化す彼女を見て、カリムは少し奇妙な気分になった。

 

だが、特に重要なことではなかったため、そのまま流すことにした。

 

「お?」

 

そうして、どれくらいの時間が流れただろうか。

 

遠くから、人々が猛烈な勢いで走ってくるのが見えた。

 

それを見たカリムは、少し呆れたような表情で眺める。

 

いくら考えても、法国という場所は、せっかちな人たちばかりいるようだった。

 

「神よ、ようこそおいでくださいました」

 

神官長たちはもちろんのこと。

 

高官たち。

 

警備兵たち。

 

そして、ほぼすべてと言ってよい特殊部隊までもが。

 

普段の権威や威厳など考えもせず、皆がカリムの前に跪き、彼を迎え入れた。

 

──その瞬間、カリムは一気に気分が悪くなりそうになった。

 

だが、隣にいるアンティリーネを見て、辛うじて落ち着きを取り戻す。

 

一体、この歓迎の挨拶は何なのだ。

 

そして神という称号は、また何なのか。

 

彼らにとって、ユグドラシルとは一体どういう意味を持つのか。

 

疑問に疑問が重なったが、今すぐ答えが出るものではなかった。

 

「────アンティリーネ」

 

「今はただ、合わせておいて。後で私が全部叱っておくから」

 

カリムは瞬間的に不満を表に出そうとした。

 

だが、それに気づいたアンティリーネは、急いでカリムを制止しながら言った。

 

その姿にカリムは、彼らの反応が多少疲れるものであるとは思いつつも、ここが彼女の祖国であることを思い出す。

 

ひとまずは彼女の言葉に従うことにした。

 

この先、どんな面倒な出来事が起こるのか。

 

まったく予想もできないままに。

 




本日もお読みいただき、誠にありがとうございます。
明日もまたお越しいただけますと幸いです。
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