We are Always Searching Happy Goal   作:Redemptor

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We are Always Searching Happy Goal - 8

直進を選んだのが間違いだったのだろうか。

 

それとも、彼を殴ってでも止めなかったことが間違いだったのだろうか。

 

「うーん、おかしいな。アンデッドしか出てこないぞ」

 

「……だから、道は慎重に選ばなきゃ駄目なのよ。何よ、それ」

 

カリムは、木の枝を投げて出た結果である「直進」を、疑いもせず信じ切っていた。

 

本当に、ただひたすら直進していた。

 

その姿を見て、アンティリーネは呆れ果てたように、お願いだから別の方向へ行ってくれと小言を言った。

 

だが、まったくの無駄だった。

 

しかも彼は、途中で木の枝や石ころが見つかればまた決め直すと言うだけで――無情にも、一日と少し歩いたにもかかわらず、そんなものは影も形も見当たらなかった。

 

「どうして、こういう時に限って見つからないのよ」

 

普段であれば、そういうものが見えるたびに恨めしく思っていた。

 

だが、今はまったく逆である。

 

いっそ何でもいいから出てきて、方向を変えてほしかった。

 

というのも、直進し続けていること自体もそうだが、行く先々でアンデッドや魔物たちが飛び出してくるため、苛立つほどだったからだ。

 

もちろん、処理はすべてカリムが行った。

 

彼女は何もしなくてよかったのだが。

 

「ふーむ。それにしても、魔物たちの状態が少し貧弱だな。いや、ユグドラシルもこんな感じだったか?」

 

カリムがユグドラシルからこの世界へ来て、およそ半月が過ぎていた。

 

そして残念なことに、彼はこの世界へ転移してから、ユグドラシル時代のような強力な魔物を一度も見ていなかった。

 

内心では、レイドでなければ倒せないような最終ボス級の魔物を見てみたいと思っていた。

 

だが、そうはならず、少し残念に思っているところだった。

 

「……あんたが規格外すぎるだけだと思うけど」

 

もちろん、そんなことを言うアンティリーネ自身も、規格外の強者であることに間違いはなかった。

 

しかし、ここ数日歩きながら見た魔物の数や強さを考えれば、それらすべてを素手だけで叩きのめすというのは、やはり常識を超えた所業だった。

 

魔法一つ使わず、素手でそれほどの力を見せられる存在など、「神」以外にないだろう。

 

少し大げさに言えば、巨大な死体の山を二つは作れそうなほどだった。

 

「お、そうか?」

 

初めて聞くような称賛に、カリムは豪快に笑いながらおどけてみせた。

 

「どうだ。これくらいなら」

 

「あ、はい。とても頼もしいですこと」

 

こうして素早く相槌を打たなければ、また妙な理屈で精神をひどく疲れさせられる。

 

そう思ったアンティリーネは、素早く――国語の教科書を読むような抑揚のない声だったが――相槌を打ち、彼が余計なことを言い出す前に封じた。

 

──十日を超える時間。

 

アンティリーネはカリムと行動を共にし、彼についていくつか気づいたことがあった。

 

特に、どうすればこの男をある程度扱えるのかについて。

 

まず、この男――カリムは、どこかネジが抜けているようなところがあり、大部分において単純だった。

 

木の枝や石で進む方向を決める姿を見ただけでも、それはよく分かる。

 

もちろん、それ以外にも、木の影が気に入ったからといってすぐ隣へ向かうような奇行を繰り広げたりもした。

 

次に、称賛に非常に弱い。

 

直接経験したわけではないが、遠くから多くの男性隊員や兵士たちを見てきた彼女は知っていた。

 

同僚や上官、特に女性から褒められると弱い姿を見せる者は多い。

 

だが、カリムは他の男たちよりも、さらにその傾向が強かった。

 

最初は、あの異常な理屈や奇怪な冗談を言い出した時、止める方法がなかった。

 

しかし、今は少し慣れてきた。

 

褒めて、相槌を打つ。

 

そうすれば、ほんの少しの間ではあるが、彼をその奇怪な世界から引き戻すことができた。

 

そして次に、カリムは自分にとても弱いということ。

 

最初は当然、彼の言葉など信じなかった。

 

自分で考えても、自分の外見が少し並外れていることくらいは分かっている。

 

それもそのはずだ。

 

血の半分には、あの男の血が流れている。

 

エルフの血が流れている。

 

だから、平凡な人間と比べれば、比較的優れている部分があるのは確かだった。

 

しかし、それはあくまでそこまでの話だ。

 

女神だとか。

 

世界にただ一人の絶世の美女だとか。

 

そこまでのものではない。

 

それなのに、カリムは毎回、これでもかというほどそんな言葉を口にする。

 

特に、こんな美女を連れている幸運な男は俺くらいだろう、などと調子に乗っている姿は、本当に一発殴ってやりたいほどだった。

 

そして体つきに関してもそうだ。

 

見るたびに、毎回とてつもないナイスバディだと褒めてくる。

 

一体この体のどこがそこまで良いのか。

 

毎回そんなことを言われるたびに、気恥ずかしくもあり、同時にその尻を強く蹴り飛ばしてやりたくもなった。

 

そんな言葉を聞くたびに、本当にこの男はユグドラシルから来たのだろうかと、時々疑わしくなる。

 

もし、六大神たちがこの男と似たような性格だったなら。

 

あるいは、この男が落ちた場所がナザリックの近くではなく、法国のど真ん中だったなら。

 

考えるだけで頭が痛くなった。

 

──最後に、彼の強さ。

 

どこかかなりネジが抜けているような雰囲気。

 

妙な乖離感を覚える口調。

 

突拍子もない考え。

 

それらとは裏腹に、強さだけは本物だった。

 

たとえ、伝説の中にしか登場しない魔物や、白金の竜王以上の強者に出会ったわけではないとしても。

 

出会う魔物たちを、拳一つで瞬く間に粉砕していく姿を見れば、彼の強さを認めざるを得なかった。

 

ユグドラシルでどうだったのかは知らない。

 

だが、少なくともこの世界で、この男のことをこれほどよく知っている者は自分しかいないだろう。

 

こう見えても、この男もまたユグドラシルから来た「神」だ。

 

そんな神を扱うことができる女だなんて。

 

そう思うと、アンティリーネはどこか誇らしい気持ちになった。

 

そして、ふと思う。

 

もし、万が一。

 

この男の性格が、今よりもう少しまともだったなら。

 

法国の新たな神として推戴すれば、どうなるだろうか。

 

その時、彼はどんな反応を示すのだろうか。

 

法国を導き、彼の主導の下で、自分を含むすべての漆黒聖典が指導を受ける。

 

そうなれば、もしかすると。

 

本当に、万が一にも。

 

魔導国を相手に勝利することはできなくとも、辛うじて引き分けに持ち込むことくらいはできるのではないか。

 

──そこまで考えたところで、アンティリーネの心は少し重くなった。

 

「お、ついにあそこに何か見え始めたぞ」

 

「あれは……」

 

少し重い思考に沈んでいたアンティリーネは、カリムの言葉を受けて、彼が指差す先を見つめた。

 

間違いない。

 

あの紋章は。

 

「竜王国、かしら」

 

「ん? 竜王国?」

 

「七彩竜王が創ったと言われていて、今はその子孫が治めている国よ。まあ、国民の大多数は人間だけど。そのせいで獣人たちの侵略に頭を悩ませていて、法国から対価を受け取って支援しているわ。それにしても、はぁ……竜王国って、こんなに遠い場所じゃないはずなのに」

 

アンティリーネは、カリムに竜王国について簡単に説明した。

 

そうしているうちに、法国の者たちが竜王国まで往復するのに、それほど時間をかけていなかったことを思い出し、思わず溜息が漏れてしまう。

 

その程度の距離に、私たちは一体なぜ十日以上もかけているのか。

 

本当に、悔しかった。

 

「お、なんだよ。この世界の美人な現地人さん。よく知ってるじゃないか! なのに、どうして知らないふりをしてガイドしてくれなかったんだ?」

 

「……またその話?」

 

──やっぱり、余計な知識を披露するんじゃなかった。

 

あくまで道を知らないだけで、この世界の国家やその紋章くらいは知っているわ!

 

そう言いたかった。

 

しかし、そんなことを言えば、間違いなくこれからの道中ずっと聞かれることになる。

 

そして、さらに多くからかわれるのも目に見えていた。

 

そんなものは御免だった。

 

「でも、久しぶりに人を見られそうだな。人間に似た何かとか、人間でもない何かとかは、しばらく見なくて済みそうで何よりだ!」

 

「……それはそうね」

 

アンティリーネが特に返事をしないでいると、カリムは話題を変えた。

 

確かに彼の言う通り、彼らはようやくアンデッドの沼から抜け出せそうだった。

 

不便ではなかったとはいえ、高級野宿とも当分お別れになるだろう。

 

「さあ、それじゃあ。ここからだな!」

 

「何を?」

 

毎回見る表情だった。

 

だが、今日に限ってアンティリーネは、特に彼を一発殴ってやりたい気分になった。

 

まるで、とてつもなく不吉なことを言い出しそうだったからだ。

 

そして残念ながら、彼女の予感はまったく外れなかった。

 

「何って! この竜王国から、俺はこんな絶世の美女を連れて旅をしているって宣伝することさ!」

 

「……はぁ」

 

──どうして、変に不吉な予感だけはいつも当たってしまうのだろうか。

 

誰でもいい。

 

お願いだから、この男を止めてくれれば。

 

アンティリーネは、とても深い溜息をついた。

 

この男は一体どうなっているのか。

 

ある程度はこの男のことが分かってきた。

 

ある程度はコントロールできる。

 

そう思っていたのに、完全な計算違いだった。

 

まさか、本当にそんな目的で旅をしていたなんて。

 

「今からドーパミンがバンバン爆発しそうなんだが。早く行こうぜ!」

 

「はいはい……」

 

ああ、本当に嫌だ。

 

行く村ごとに。

 

国ごとに。

 

これが繰り返されるのが目に見えていた。

 

それを考えると、アンティリーネは泣きそうな顔になりながらも、仕方なく彼の後をついて歩いた。

 

──監獄にいた時と同じように、声なき祈りだった。

 

一日でも早く、この男が正気に戻りますように。

 

旅をやめ、定住してくれますように。

 

もちろん、今回の祈りはどうせ隣にいるこの男がすべて聞くのだろう。

 

そう想像しただけで、また頭が痛くなってきた。




本日もお読みいただき、誠にありがとうございます。
明日もまたお越しいただけますと幸いです。
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