ドラえもんのび太の異世界からの来訪者   作:セナドライ

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謎の人物(仮)としておきましょうか。何気に初登場回なんですよココ。まぁ、暴露っちゃうとシリーズタイトルの左側の人物です。
見たことも聞いたこともないぞ!って言う人。心配しないでください。オリキャラです。うp主の。
また、"禍々しい玉"はアレですね。代名詞に『ウィルス』が付くアイツ。シャドウサイドとフォーエバーフレンズ見てる人ならピンとくるはず。


#第十話 禍々しいモノ

吹雪の中、一行は二手に分かれていた。

西側。

そこにいたのは――。

トウマ。

ケータ。

メラメライオン。

しずか。

のび太。

コマさん。

そして、朔夜。

『西側三体、こっちで片付けるズラ!』

コマさんが雪原を駆ける。

「了解!」

ケータが妖怪ウォッチを掲げた。

戦いは、想像以上に順調だった。

最初のブリザーガ。

炎で氷を溶かし、

核を露出させ、

集中攻撃。

撃破。

二体目も同じ。

 

 

「よっしゃー!!」

のび太がガッツポーズする。

「慣れてきたかも!」

しずかも息を弾ませた。

「いや慣れたくないんだけど!?」

ケータが叫ぶ。

だが、確かに。

攻略法が分かれば押し切れる。そんな空気が出始めていた。

そして。

最後の一体。

東側メンバーも合流し、総攻撃が始まる。

『いっけぇぇぇ!!』

『燃やすメラァ!!』

炎。

妖術。

秘密道具。

氷が次々砕け散る。その最中だった。

 

◇◇

 

朔夜は、“それ”を見た。

ブリザーガの背後。

吹雪の向こう。

長身の人影。

(……誰)

マントを羽織っている。

男か女かも分からない。

顔も見えない。

だが。

その人物は、しゃがみ込むようにして、ブリザーガの核へ何かを埋め込んでいた。

黒い。

禍々しい球体。

見ているだけで胸がざわつく。

その時。

風が吹いた。

マントが揺れる。

ちらりと見えたのは――赤髪。

そして。

銀色のペンダント。

次の瞬間。人影は吹雪へ溶けるように消えた。

 

◇◇◇

 

「……っ!」

#朔夜が息を呑む。

直後。

ズズズズズ――!!

倒れかけていたブリザーガが、再び動き始めた。

「はぁ!?」

ケータが叫ぶ。

「なんで!?」

のび太も顔を青くする。

氷が、増殖していく。

先ほどまでとは比べ物にならない速度。

空気が凍る。

地面が凍る。

吹雪そのものが暴れ狂う。

『ヤバいメラ!!』

メラメライオンが炎を放つ。

だが。

追いつかない。

溶かしたそばから再生していく。

『こっちも加勢するメラ!!』

もう一体のメラメライオンも合流した。

二体の炎。

それでも、押し返すので精一杯。

「なんだよこれ……!」

トウマが歯を食いしばる。

その時。

 

◇◇◇◇

 

朔夜の目が、“そこ”を捉えた。

氷の奥。

核石付近。

黒い何か。

さっき埋め込まれた球体。

(あれだ)

直感だった。

あれが原因。

だが氷が邪魔で狙えない。

 

◇◇◇◇◇

 

「みんな!!」

#朔夜が叫ぶ。

「胸の核石周辺の氷を溶かして!!」

一瞬。

全員が振り向く。

「核!?」

ドラえもんが反応する。

「やるぞ!!」

炎が集中した。

メラメライオン達の火炎。

ドラえもんの熱線道具。

妖術。

極熱。

氷が一気に溶けていく。

そして。

黒い球体が露出した。

(今――!!)

#朔夜は弓を引いた。

 

◇◇◇◇◇

 

自動生成された矢が、淡く光る。

吹雪が暴れる。

氷が再生を始める。

間に合わない。

でも。

放つしかない。

弦が鳴った。

矢が飛ぶ。

その瞬間。

世界が、妙にゆっくり見えた。

光の尾。

一直線。

核石へ吸い込まれていく。

そして。

――命中。

パキッ。

核石に亀裂が走る。

黒い球体が崩れる。

次の瞬間。

ブリザーガ全体へ、巨大な亀裂が広がった。

轟音。

崩壊。

吹雪が弾け飛ぶ。

薄れゆく意識の中。

#朔夜は確かに見た。

砕け散る核石。

そして。

吹雪の遥か向こう。

こちらを見つめる、“誰か”の影を。

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