見たことも聞いたこともないぞ!って言う人。心配しないでください。オリキャラです。うp主の。
また、"禍々しい玉"はアレですね。代名詞に『ウィルス』が付くアイツ。シャドウサイドとフォーエバーフレンズ見てる人ならピンとくるはず。
吹雪の中、一行は二手に分かれていた。
西側。
そこにいたのは――。
トウマ。
ケータ。
メラメライオン。
しずか。
のび太。
コマさん。
そして、朔夜。
『西側三体、こっちで片付けるズラ!』
コマさんが雪原を駆ける。
「了解!」
ケータが妖怪ウォッチを掲げた。
戦いは、想像以上に順調だった。
最初のブリザーガ。
炎で氷を溶かし、
核を露出させ、
集中攻撃。
撃破。
二体目も同じ。
◇
「よっしゃー!!」
のび太がガッツポーズする。
「慣れてきたかも!」
しずかも息を弾ませた。
「いや慣れたくないんだけど!?」
ケータが叫ぶ。
だが、確かに。
攻略法が分かれば押し切れる。そんな空気が出始めていた。
そして。
最後の一体。
東側メンバーも合流し、総攻撃が始まる。
『いっけぇぇぇ!!』
『燃やすメラァ!!』
炎。
妖術。
秘密道具。
氷が次々砕け散る。その最中だった。
◇◇
朔夜は、“それ”を見た。
ブリザーガの背後。
吹雪の向こう。
長身の人影。
(……誰)
マントを羽織っている。
男か女かも分からない。
顔も見えない。
だが。
その人物は、しゃがみ込むようにして、ブリザーガの核へ何かを埋め込んでいた。
黒い。
禍々しい球体。
見ているだけで胸がざわつく。
その時。
風が吹いた。
マントが揺れる。
ちらりと見えたのは――赤髪。
そして。
銀色のペンダント。
次の瞬間。人影は吹雪へ溶けるように消えた。
◇◇◇
「……っ!」
#朔夜が息を呑む。
直後。
ズズズズズ――!!
倒れかけていたブリザーガが、再び動き始めた。
「はぁ!?」
ケータが叫ぶ。
「なんで!?」
のび太も顔を青くする。
氷が、増殖していく。
先ほどまでとは比べ物にならない速度。
空気が凍る。
地面が凍る。
吹雪そのものが暴れ狂う。
『ヤバいメラ!!』
メラメライオンが炎を放つ。
だが。
追いつかない。
溶かしたそばから再生していく。
『こっちも加勢するメラ!!』
もう一体のメラメライオンも合流した。
二体の炎。
それでも、押し返すので精一杯。
「なんだよこれ……!」
トウマが歯を食いしばる。
その時。
◇◇◇◇
朔夜の目が、“そこ”を捉えた。
氷の奥。
核石付近。
黒い何か。
さっき埋め込まれた球体。
(あれだ)
直感だった。
あれが原因。
だが氷が邪魔で狙えない。
◇◇◇◇◇
「みんな!!」
#朔夜が叫ぶ。
「胸の核石周辺の氷を溶かして!!」
一瞬。
全員が振り向く。
「核!?」
ドラえもんが反応する。
「やるぞ!!」
炎が集中した。
メラメライオン達の火炎。
ドラえもんの熱線道具。
妖術。
極熱。
氷が一気に溶けていく。
そして。
黒い球体が露出した。
(今――!!)
#朔夜は弓を引いた。
◇◇◇◇◇
自動生成された矢が、淡く光る。
吹雪が暴れる。
氷が再生を始める。
間に合わない。
でも。
放つしかない。
弦が鳴った。
矢が飛ぶ。
その瞬間。
世界が、妙にゆっくり見えた。
光の尾。
一直線。
核石へ吸い込まれていく。
そして。
――命中。
パキッ。
核石に亀裂が走る。
黒い球体が崩れる。
次の瞬間。
ブリザーガ全体へ、巨大な亀裂が広がった。
轟音。
崩壊。
吹雪が弾け飛ぶ。
薄れゆく意識の中。
#朔夜は確かに見た。
砕け散る核石。
そして。
吹雪の遥か向こう。
こちらを見つめる、“誰か”の影を。