ドラえもんのび太の異世界からの来訪者   作:セナドライ

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前回長くなりそうで言えなかったやつをここで。
よくあるやつ。同じ道をグルグル回ってしまうやつ。なんというか。「マヨイガ」というゲームであったので。
あ~マヨイガの説明は面倒なので割愛で。映画あるそうですよ。アニメの。私はまだ見てませんが。
あと、キツネと言えば揚げ物というイメージがあるそうですが、その成り立ちには由緒あるそうで。これもは少しグロいので自己責任で調べることを推奨します。調べて気持ち悪くなった場合、私は責任を負えないので。


#第十六話 これって妖怪のせい?

放課後。

#朔夜は月見台の道場にいた。

静かな板張りの空間。

乾いた弦音が響く。

――ビィン。

放たれた矢が、まっすぐ的へ刺さった。

「……よし」

小さく息を吐く。

今日は珍しく、師範から直接呼び出されていた。

理由はよく分からない。

結局、軽い射形確認と雑談で終わったのだが。

「最近、少し集中が散っているぞ」

帰り際にそう言われた。

(……バレてるなぁ)

まぁ当然かもしれない。

宇宙行って、妖怪見て、氷の怪物と戦っている。

集中しろという方が難しい。

[newpage]

夕暮れの帰り道。

#朔夜はスマホを確認しながら歩いていた。

グループチャットには、学校の連絡やクラスメイトの雑談。

その中へ、不意に着信画面が表示される。

【ドラえもん】

「ん?」

通話を取る。

「もしもし?」

『あ、#朔夜くん?』

少し真面目な声だった。

『この前のことなんだけど』

「この前?」

『迷子の子の件』

#朔夜は自然と表情を引き締める。

『やっぱり、普通じゃないと思うんだ』

背後で、紙をめくる音がした。

『未来新聞にも、最近おかしな記事が増えてる』

『歴史犯罪者のデータ消失と関係あるかは分からないけど……』

一拍置いて。

『だから、専用の連絡グループ作ろうと思うんだ』

「グループ?」

『うん。秘密のやつ』

[newpage]

『でもさ』

#朔夜は少し首を傾げた。

「のび太達は?」

『……今回はまだ内緒』

ドラえもんが小声になる。

『変に怖がらせたくないし』

『まだ“確定”じゃないから』

「まぁ……分からなくもない」

のび太は絶対騒ぐ。

スネ夫も怖がる。

ジャイアンは勢いで突っ込みかねない。

しずかは心配して無理をするタイプだ。

『だから、とりあえず』

通知音。

スマホ画面に、新しいグループが表示された。

【境界観測チャット(仮)】

「ネーミングどうしたの」

『三秒で考えた』

雑だった。

[newpage]

さらに通知が増える。

【有星アキノリが参加しました】

【天野ナツメが参加しました】

【月浪トウマが参加しました】

【天野ケータが参加しました】

『おっ、繋がった!』

すぐさまケータがスタンプを連投し始める。

「早」

『なんだこれ秘密組織っぽくね!?』

『かっけー!!』

『はしゃぎすぎだよ.....』

トウマの冷静なツッコミ。

『で、今回は何の事件?』

ナツメは相変わらず話が早い。ドラえもんが説明を始める。

昨日の迷子。

ループした道。

秘密道具が効かなかったこと。

道祖神への供物。

そして、“向こうの匂い”。

グループが一瞬静まった。

最初に反応したのは、アキノリだった。

『……妖怪案件っぽいな』

『しかも結構古いやつ系』

『あー……民俗寄り?』

ケータも珍しく真面目だった。

『境界系の妖怪かも』

#朔夜はスマホを見つめながら、小さく息を吐く。

やっぱり。

自分達だけでは分からないことがある。

でも。

向こうにも、分かる彼らがいる。

それが少しだけ、不思議だった。

[newpage]

翌日。

学校帰り。

#朔夜は待ち合わせ場所へ向かっていた。

人気の少ない裏山近く。

ドラえもん達と合流し、そのまま“向こう側”へ行く予定だ。

その時。

――パキッ。

小枝を踏む音。

#朔夜が振り返る。

「……」

数秒の沈黙。

木陰から、そろそろと顔を出したのは。

「……のび太」

「えへへ」

「スネ夫」

「いや〜?」

「ジャイアン」

「バレたか!」

「しずかちゃんまで……」

四人揃っていた。

[newpage]

「尾行?」

#朔夜が聞くと、

「だ、だって!」

のび太が慌てて言う。

「最近ドラえもんと#朔夜、なんか変だったし!」

「コソコソしてるし」

スネ夫も腕を組む。

「怪しいと思うだろ普通」

「お前ら尾行下手すぎ」

#朔夜は半眼になった。

ジャイアンなんて、途中で普通に目立っていた。

しずかが少し申し訳なさそうに笑う。

「ごめんなさい」

その時。

「うわぁ……」

ドラえもんが額を押さえた。

「バレたぁ……」

数秒。

沈黙。

そして。

「……まぁ」

#朔夜は小さく肩をすくめた。

「バレたなら仕方ないか」

[newpage]

裏山の奥。

黒い扉が、静かに立っていた。

「うわっ……!」

のび太が後ずさる。

「またこれ!?」

「これで移動するの?」

しずかが目を見開く。

ドラえもんは小さく頷いた。

「今回は、ちゃんと説明するよ」

ギィ――。

黒い扉が開く。

白い光。

冷たい風。

その向こう側。

見知らぬ町並みが広がっていた。

妖怪探偵団の活動拠点。

さくらニュータウン。

「……行こう」

#朔夜が、一歩踏み出した。

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