ドラえもんのび太の異世界からの来訪者   作:セナドライ

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妖怪探偵団の登場。


#第二話 来訪者

白い光は、夜の裏山を昼間みたいに照らしていた。

誰も動けない。

風だけが、ざわざわと木々を揺らしている。

そして――。

扉の向こうから、人影が現れた。

最初に出てきたのは、赤いパーカーを着た少年。

続いて、長身の少女。

さらに、気弱そうな少年と道着らしきものを着た少年。

道着を着た少年以外は、見慣れない形の大きな腕時計をつけていた。

「……は?」 

ジャイアンが間抜けな声を漏らす。のび太は口をぱくぱくさせていた。

「人……?」

しずかが呟く。#朔夜は静かに目を細める。

(……誰)

服装も雰囲気も、この辺りの子じゃない。

けれど。

一番気になるのは、そこじゃなかった。

四人の後ろ。開いた扉の向こうに、何か“別の気配”が混ざっている。

「うわぁっ!?」

赤いパーカーの少年が飛び退いた。

「なんで人がいるの!?!?」

「それこっちの台詞なんだけど!?」

のび太も叫び返す。

「落ち着きなさい、ケータ」

長身の少女が冷静に周囲を見回す。

「ここ、さくらニュータウンじゃない……」

「というか森の匂いが違うよ。僕らの知っている森の匂いじゃない」

気弱そうな少年がその言葉に返した。

ドラえもんは警戒しつつ、一歩前へ出る。

「きみたち、誰?」

四人は揃ってドラえもんを見た。

沈黙。

数秒後。

「……タヌキ?」

「猫型ロボットだよ!!」

即座にツッコミが飛ぶ。その勢いで、少し空気が緩んだ。

「あ、えっと……」

赤いパーカを着た少年が頭を掻く。

「オレ、天野ケータ! こっちは――」

その時。

「おいおい」

ジャイアンがずいっと前に出た。

「いきなり現れて何モンだよ、お前ら」

威圧するように腕を組む。

ケータが「うっ」とたじろいだ。

#朔夜は思わず額を押さえる。

(あー……始まった)

いつものことだ。

ただ。

(客観的に見ると、小学生が年上に喧嘩売ってる図なんだよなぁ……)

実際、向こうの四人は#朔夜達より年上に見える。

特に気弱そうな少年は、中学生くらいだ。

「え~?ちょっと待ってよ!」

おちゃらけた声色。

道着を着た少年が慌てた様子で前に進み出た。

ジャイアンと真正面から視線がぶつかった。

空気が張る。

「アキノリ」

長身の少女が呆れたように言う。

「任せたわ」

「任された…ってオイ!?」

道着をきた少年がツッコミを入れた。

片一方は威圧していて、もう片方は意に介していない。というか、ノリツッコミをする余裕もあるらしい。

(.....横幅だけはどっこい、どっこいなんだけどな)

#朔夜はそのシュール過ぎる状況にそんなこを感じていた。

「ジャイアン!」

しずかが慌てて止めに入った。

ジャイアンは「ちぇっ」と鼻を鳴らす。

トウマも肩をすくめた。

「僕はトウマ。よろしくね」

それをきっかけに、改めて自己紹介が始まった。

 

 

天野ケータ。

天野ナツメ。

あまりにも似ているので、姉弟かと思えば違うらしい。

月浪トウマ。

有星アキノリ。

のび太達も順番に名乗っていく。

野比のび太。

源しずか。

骨川スネ夫。

剛田武。

そしてドラえもん。

「……それで」

最後に、ナツメの視線が朔夜へ向いた。

「君は?」

一瞬。

#朔夜は言葉を止めた。

――君は?

 

◇◇

 

 

その問いが、不思議と妙に響いた。

まるで、“確認”するみたいに。

「私は――」

#朔夜が名乗ろうとした、その時。

『しかし驚いたでウィスなぁ』

『まさか別の世界と繋がるニャンて』

声。

いや、“声達”。

#朔夜はぴくりと眉を動かした。

(……誰?)

視線を向ける。

ケータ達の近く。

何もない空間。

そこに――いた。

白くて妙にうるさそうな奴。

昔の漫画みたいな猫。

普通に喋っている。

普通にそこにいる。

なのに。

誰も反応していない。

(……え?)

朔夜は瞬きをした。

見間違いじゃない。

いる。

確かにいる。

『いや〜、これは歴史的大発見ズラ!』

『ウィスパー、声大きいニャン!』

わちゃわちゃしている。

なのに。

ケータ達は、“そこに誰もいない”前提で話している。#朔夜の背筋に、ぞわりとしたものが走った。

「……見えてない?」

思わず、口から漏れた。

瞬間。

場が静まり返る。

「……え?」

ケータが固まる。

「は!?」

白いのが飛び上がった。

ドラえもん達は、きょとんとしていた。

「何が?」

のび太が首を傾げる。

#朔夜はゆっくり、“そこ”を指差した。

「いや……その白いの達」

数秒。

沈黙。

そして。

「「「「えええええええっ!?!?」」」」

裏山に絶叫が響き渡った。




そういえば、pixivみたいに名前変換できる機能ってないんですね。初めて知ったかも。
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