ドラえもんのび太の異世界からの来訪者   作:セナドライ

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#第二十話 一触即発!?

夜の神社。

結界の中ではムジナが縮こまり、その前へ立つ鬼太郎。

「そいつをいじめないでくれ」

静かな声。

だが、空気は一瞬で張り詰めた。

黒い妖気が揺れる。

前へ出たのはシャドウサイド状態のジバニャンだった。

「……ナニモンだ、てめェら」

低い声。

妖気が広がる。

ジャイアンも腕を組む。

「急に出てきて何なんだよ」

鬼太郎は答えない。

ただ、ムジナを庇うように前へ立つ。

その仕草に空気がさらに硬くなる。

「待って」

突然、アキノリが声を上げた。

皆が見る。

アキノリは鬼太郎をじっと見ていた。

「……いや」

「どっかで…」

首を傾げる。

何か引っかかっている。

[newpage]

ドン!!

杖が地面を叩いた。

「双方、止まるんじゃ!!」

全員が止まる。

神社の奥。

祖母が厳しい目で見ていた。

「ここは神域じゃ。勝手に戦を始めるでない」

ジバニャンが不満そうに唸る。

ジャイアンも納得していない。

だが祖母は構わず鬼太郎を見る。

そして小さく頷いた。

「久しいのう」

鬼太郎も静かに礼を返した。

その様子に、全員が目を瞬く。

祖母は振り返った。

呆れたように言う。

「お主ら、本当に分からんのか?」

「この方は、人と妖怪の境を守る者」

「妖怪達の調停役」

「かの有名な――鬼太郎じゃ」

静寂。

数秒。

「……え?」

反応したのはナツメだった。

鬼太郎を見る。

もう一度見る。

目を見開く。

「……あ」

さらに近づく。

「え、ちょっと待って」

「この雰囲気……」

「……鬼王の時の?」

全員が見る。

[newpage]

ナツメが突然声を上げた。

「だから見覚えあったんだ!!」

アキノリもハッとする。

「あーーーー!!」

「いた!!」

「鬼王の時の!!」

トウマだけ少し遅れる。

鬼太郎を見る。

考える。

数秒。

「…………」

「あぁ」

思い出した。

「話しに聞かされてた...」

ナツメが即ツッコむ。

「遅い!!」

鬼太郎は逆に少し首を傾げる。

「……鬼王?」

[newpage]

鬼太郎の前髪の奥から、別の声がした。

「むっ?」

もぞもぞ。

ひょこっと、小さな目玉が現れる。

「おお……!」

目玉おやじだった。

その小さな目が、ナツメ達を見る。

そして。

腰についた妖怪ウォッチを見る。

目を丸くした。

「その時計……!」

全員が止まる。

目玉おやじは驚いたように言った。

「お主ら……あの時の子達か!」

ナツメが頷く。

「そうです!」

アキノリも笑う。

「鬼王の時はありがとうございました!」

目玉おやじは納得したように頷いた。

「そうかそうか」

「姿も少し違うから、分からなんだ」

鬼太郎も静かに見る。

「……なるほど」

そして。

視線を結界へ向けた。

縮こまるムジナ。

鬼太郎は静かに言った。

「だったら、話は早い」

「まず、この妖怪の話を聞いてほしい」

ムジナが、びくっと肩を震わせた。

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