ドラえもんのび太の異世界からの来訪者   作:セナドライ

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コメント省略。残りのストックも移動させなきゃなのにすでに疲れ初めてるポ。


#第五話。 凍てつく星

ヒョーガ・ヒョーガ星の空は、どこまでも白かった。

吹き荒れる冷気の中、一行は凍りついた大地の上を飛んでいく。

「うぉぉ寒っ!」

ケータが肩を縮めた。

「口の中まで凍りそうなんだけど!?」

「だから厚着してきなさいって言ったでしょ」

ナツメが呆れたように言う。

タケコプターを頭につけた妖怪ウォッチ勢は、まだどこかぎこちない飛び方だった。

特にアキノリ。

「これ本当に大丈夫なの!?」

「落ちない!?」

「落ちないよ」

ドラえもんが即答する。

トウマは風を切りながら周囲を見回した。

「……便利すぎ、この道具」

「未来の道具だからね!」

ドラえもんは少し得意げだ。

「空飛ぶ妖術みたいなもの?」

「いや絶対違うでしょ」

ケータがツッコむ。

その少し後ろ。

巨大な影が、静かに空を進んでいた。

コマさん。

シャドウサイド化した姿のまま、気絶中のカーラを抱えて飛んでいる。

白銀の鬣。

鋭い角。

獣じみた巨大な身体。

吹雪の中だと余計に迫力があった。

「……不思議なこともあるんだのう」

コマさんが呟く。

その隣で、

『いや、そもそもアンタもウィスよね?』

ウィスパーが冷静にツッコんだ。

「え?」

コマさんが振り返る。

『飛んでることに今さら驚くの変でウィス』

『たしかにニャン』

「言われてみればそうズラ……」

本人も納得していた。

#朔夜はその会話を聞きながら、苦笑する。

(基準がわかんないな、もう)

 

 

妖怪。

未来道具。

異星文明。

全部が混ざっている。

なのに、不思議と誰も置いていかれてはいなかった。

――その時。

「……ん」

小さな声。

カーラがゆっくり目を開けた。

「ここ、は……」

「カーラ!」

しずかが顔を明るくする。

カーラはぼんやりと周囲を見回し――。

そして。

真正面にいたコマさんと目が合った。

『起きたズラ?』

「――――ッ!!?」

カーラの顔が凍りつく。

「い、いかつい犬が喋ってる!!?」

『犬!?』

コマさんがショックを受けた。

「いや気持ちは分かる」

#朔夜が静かに頷いた。わかる。物凄っごい分かる。

初見のインパクトは凄かった。

正直、朔夜も最初はかなり怖かった。

「犬じゃないズラ! 狛犬ズラ!!」

『そこなんでこだわるニャン』

空中でわちゃわちゃが始まる。

その様子を見て、カーラは少しだけ表情を緩めた。

「……変な人達」

「よく言われる」

ケータが即答した。

その時だった。

カーラの顔色が変わる。

 

◇◇

 

「……あれ!」

彼女が前方を指差す。

一同の視線が向く。

凍てついた大地。

その遥か先。

白い氷原の中に、不自然な建造物が見えていた。

「あれって……」

ドラえもんが目を細める。

「ヒャッコイ博士のラボ!」

カーラが叫ぶ。

近づくにつれ、その異様さがはっきりしていく。

半分以上、氷に埋もれている。

周囲には巨大な氷柱。

吹雪に削られた外壁。

まるで、世界そのものに呑み込まれかけているみたいだった。

「なんか……嫌な感じだな」

トウマが低く呟く。

誰も否定しなかった。

一行は速度を落とし、慎重にラボへ降下を始める。

ヒョーガ・ヒョーガ星の風だけが、不気味に唸っていた。




ヒャッコイ博士大丈夫かな~?
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