東方幻夢鬼 The voices of wailing ghosts   作:ronyvic

2 / 3
本編開始です。


さまよう英雄

大妖精「チルノちゃんみっけ!」

 

チルノ「もー大ちゃん見つけるの早いよぉ!」

 

大妖精(隠れるとき羽を隠さないんだもん、すぐ分かるよ♪)

 

チルノ「なんか二人だけでかくれんぼつまんないなぁ」

 

大妖精(私は二人だけでいーな)

 

チルノ「そーだ!探検しよ!」

 

大妖精「どこを探検するの?」

 

チルノ「んー湖の辺り!」

 

大妖精「この間も行ったんじゃなかったっけ?何もなかったような…」

 

チルノ「見逃してたかもしれないじゃん!さぁ行くぞ副隊長!」

 

---紅魔館近くの湖---

 

チルノ「着いた!探そう!」

 

大妖精「何を?」

 

チルノ「お宝!」

 

大妖精「あるかなぁ…ん?ねぇチルノちゃん」

チルノ「隊長とおよび!」

 

大妖精「ハッ!!」

 

チルノに敬礼する副隊長。

 

チルノ「それで?お宝みつけた?」

 

大妖精「ちがうけど、人が寝てるよ?」

 

チルノ「ふむ…ではいたずらするのだ!」

 

大妖精「了解!」

 

二人はいたずらの対象である人物に茂みから隠れながらタイミングをはかっていた。

 

チルノ「三つ数えたら飛び出て驚かそう」

 

大妖精「了解」

 

1…2…3。

 

二人「うわああああ!!」

 

……静まり返った湖に二人の声が響く。

 

チルノ「……死んでるね、この人間」

 

大妖精「ほんとだね(左腕が無い…ルーミアちゃんの食べかけかな?)」

 

チルノ「…あー!つまんない!帰ろ!」

 

大妖精「まってよチルノちゃん!(後でルーミアちゃんに聞いてみよ)」

 

----------------

 

「挿管、はやく!」

 

「死ぬな!ボス!」

 

「クリア!」

 

----------------

 

「!!」

 

「?…どうなされたんですか?」

 

「今すぐに宴会の片付けに追われてるおめでたい人の所に行くわよ!」

 

 

「どうしてそんな回りくどい言い方を…」

 

 

---おめでたい人の所---

 

「あぁ…だるいわ…」

 

「大変そうね」

 

「ちょっと…邪魔よ、洗い物出来ないじゃない」

 

「…それどころじゃないわ!」

 

「…湖のこと?」

 

「知ってるならはやく動きなさいよ!」

 

「はぁ…じゃ片付け手伝いなさいよ、そこの式神でもいいわ」

 

「えぇ…」

 

「…」

 

「なによ…」

 

「…状況はあなたの思っているより重いのよ、霊夢」

 

----------------

 

(…………)

 

「ぅ…」

 

身体が動かない、だが痛みはない。

 

「…ここは…?」

 

重たい瞼を開けると澄んだ青空があった。

 

(…なんだ?波の音…?)

 

波の音がする方向を確認するために身体を起こそうと両腕に力を入れたが、

 

(……!!ひ、左腕が…無い!!!)

 

そう、自身の左腕、主に二の腕の真ん中から指先までが全て無くなっていたのだ。

 

(…本当に痛みがない、出血もない…)

 

無意味に左腕に力を込める。

何もない。左腕が、無い。

 

(……)

 

どうしようもないと悟って、右腕の力を使い身体を起こした。両足にも力を込めて動かせるかどうか確認した。

 

どうやら動かせるようだ。

 

立ち上がり周囲を確認してみる。目の前は湖が広がっていた。

 

(ニカラグア湖をおもいだすな…)

 

ニカラグア湖は面積8026km²である。目の前の湖よりも数十倍はある。つまり記憶が曖昧なのであろう。

 

(…本当にここはどこなんだ)

 

(…少し前のことも思い出せない)

 

浅いため息をついて湖で顔を洗うことにした。

 

(……)

 

湖にうつる角のようなものが生えた自分の顔を見つめていると少しだけだが記憶がよみがえってきた。

 

(そうか…スネーク、スネークだ!)

 

思い出したのは自分の名前と傭兵だということ。

 

スネーク(これからどうする…?無線は繋がらないし、武器もない)

 

 

ふたたび周囲を見回し何かないか探してみる。すると森のなかに建物が見えた。

 

 

スネーク(紅いな、見えているのは正面じゃなく裏のようだな。ここはヨーロッパか?)

 

 

スネーク「とにかくあの館にむかって行ってみるか」

 

スネークは謎の紅い館に向かって歩き始めた。

 

---迷いの森---

 

スネーク(…何故だか懐かしさを感じる、木々の葉の擦れる音、新鮮な森の匂い…)

 

ぐぅぅぅ。自分の腹のなる音がした。

 

スネーク「腹、へったな…」

 

スネークは腰に装備していたCQC用ナイフを取り出しあたりに食べれるものを探した。

 

スネーク(?…このキノコは食べれそうだな…)

 

スネークの胃袋がこのキノコは食べれると訴えているようだった。

 

スネーク「ふむ…」

 

スネークはそのキノコを一つもぎ取るとまず鼻で香りを堪能しようとした。

 

スネーク(…鼻、詰まってるな…まぁ色は派手じゃないし食えるだろう)

 

味は良好、感触も良い。

 

スネーク「うまいじゃないか…」

 

毒ではなくうまいと感じると、腹が膨れるまでそのキノコを食べようとした。

 

スネーク(モグモグ…?…なんだ急に眠気が……)

 

腹が膨れると同時に急な眠気に襲われてスネークはその場で寝てしまった。

 

---ある魔女の家---

 

ホーラーイ!

 

「ん?どしたの蓬莱?…森で誰か倒れてる?しかも鬼?!」

 

(どうしよう…鬼、萃香よね?…なんで森なんかに…)

 

(まぁいーわ、どーせ酔って寝てたんだわさっさと起こして巫女の所に返しましょう。じゃないと上海達が怖がって外の警備をしてくれないし)

 

「それで、どこなの?蓬莱」

 

蓬莱人形に連れられ、その人物の所まで来てみると、

 

「…萃香じゃない…人間?妖気も感じないし、左腕が無いわね。でも角は…生えてるというより刺さってる感じね」

 

「それに傷だらけじゃない、手当しないと」

 

ホーラーイ!

 

「ん?そのキノコかじりかけね…」

 

少し考えて、

 

「なるほど、空腹に耐えきれずこのキノコを食べて寝ちゃったのね」

 

「しかしよく寝てるわね…まぁこれお腹いっぱい食べれば深い眠りになるわね、このスパーッツァなら」

 

蓬莱人形や上海人形に引きずられても、人間は深い眠りについたままだった。




スネークの格好はグラウンドゼロズのスニーキングスーツにCQC用ナイフだけです。あと頭に何か刺さってて左腕が無くて、眼帯がちぎれてどこか行きました。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。