第1話 反則負け
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「デュエル!」
決勝戦のステージに上がり…お互いがデュエル開始の宣言をする。
LP(ライフポイント)は4000…
「先攻はオレが…ドロー!」
先攻ドローは可能だ。出場者はデッキを2つまでなら用意できる。
この日の為に、作り上げたオレの必勝デッキ…
もう1つのデッキは、デッキ構築、デュエルの流れ、コンボと作戦を見抜かれない秘策用だ。
引いたカードは…
「デュエル中止!」
デュエル会場内に響き渡る…デュエル中止の宣言…
「え?」
ーーー
「禁止指定のカードを確認した為、デュエルを無効とする。」
ご飯中も…トイレ中も…デッキ構築とコンボを考え続けてきた。
それが一瞬で白紙になる…
手札には、「クリボー」「光の護封剣」「ブラック・ホール」「天使の施し」「強欲な壺」が揃っている…
問題はないはずだが…
デュエル会場のモニターが映り変わり…オレが引いたカードが映し出された。
デュエル会場がなにやら騒がしい…
「封印されしエクゾディア!?」
「世界に1枚しか存在しない…伝説のパーツをあの少年が…」
ーーー
「封印されしエクゾディア」との出会いは、語るなら随分長くなる…
破かれ海に捨てられたカードと…王家の墓に埋葬された古代の遊版(カード)と…手元にあるカード…
これらを合わせると、世界に3枚しか存在しない。
「封印されしエクゾディア…伝説のカードは禁止指定されている…」
「まさか…決勝戦の相手が素人とはな…」
「出場者の反則行為により…優勝は…とする。」
大勢からのブーイングが響く…
そんなことよりも、今まで積み上げてきたランクがリセットされた方が心にきた。
禁止指定のカードの見落としによる…反則行為は即刻失格となりランクがリセットされる。
ランクとは、デュエル大会の出場権を獲得する為に競い合うランク戦の格付けを指している。
デュエルキング 「最高ランク」
↑順位が存在しない。デュエル大会優勝経験者のみが昇格権を獲得できる。
ーーー
マスター 「デュエル大会への出場権獲得」
↑順位が存在しており、1~100位が上位デュエリスト。
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ダイヤモンド 1~5段階
プラチナ 1~5段階
ゴールド 1~5段階
シルバー 1~5段階
ブロンズ 1~5段階
ルーキー 1~3段階
ーーー
マスターランク100位から滑り込み参加をしたが…トーナメント中もランク戦同様、勝敗により順位が変動する。
ブロンズランクに降格してからは、日々自らの行いを反省し…また1からランク戦を頑張っていた。
誰も予想だにしない結末となった。
あれから数ヶ月後…
「遊雅!大変じゃ!」
遊雅『爺ちゃん…どうしたの?』
いつも通り、のんびりギリギリまで朝食を食べていると爺ちゃんが慌ただしく手紙のような物を持ってきた。
「遊雅…孫よ…」
「お前が頑張ってきたことは、報われるかもしれん…」
遊雅『爺ちゃん…どうしたんだよ…』
「ほれ…これを見てみろ…」
爺ちゃんから渡された手紙は、「セントラル・デュエルアカデミア」の推薦状だった。
遊雅『せんとらる…デュエルあかでみあ?』
「お前は知らないのか…」
「誠司よ…説明をしとらんかったのか。あいつらしいのう…」
遊雅『親父がどうしたんだ?』
話が理解できず、頭がこんがらがっていたが…どうやら親父が関係しているようだ。
「遊雅よ…」
「セントラル・デュエルアカデミアとは、数々のプロデュエリスト達を輩出してきた名門中の名門じゃ…」
「誠司じゃが…実はあの学園の卒業生…つまりは元プロデュエリストだ。」
「お前には伝えておらんかったようだがな…」
遊雅『え?親父が元プロ?』
「ただいま!あら…遅刻するわよ遊雅…」
「どうしたの?お父さん…」
「ややこしい話にはなるが…」
爺ちゃんがことの顛末を母さんに説明する。
ーーー
「あら…そうだったの…」
「ごめんなさい。あまり詳しくなかったから…」
「推薦状は本人が確認するもの…」
「読んでみ…」
俺は手紙の内容を確認する。
内容は以下の通り…
ーーー
推薦状 御門(みかど) 遊雅(ゆうが)殿
デュエル大会決勝戦は残念な結末となられたが、ランク戦への真っ当な試みを高く評価し実力は確かなものと認められる。
これにより、あなた様を我が学園の正式な生徒として迎え入れることを願い。
推薦状を贈る…
編入の手続きはこちら側が行う手筈を…
編入試験は1週間後…
詳細は同封の書類にて…
ーーー
遊雅『爺ちゃん…要はスゲェ学校なんだろ?』
「ああ…儂らの世代からある学園だからな…」
遊雅『こうしちゃ居られない…デッキの作り直しだ。』
ダダダダダッ!!!
「こらこら…孫よ!編入試験は1週間後じゃぞ…」
遊雅『俺にとっては、1週間後は1日後みたいなもんだよ!爺ちゃん!』
「全く…」
「慌ただしいのは一緒じゃな…」
「ええ…」
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6日後…
編入試験の前日…
寝る暇を惜しみながら渾身のデッキ作りに勤しむ…
遊雅『見てろよ…スゲェ学校…編入試験もチャチャっと合格するから…』
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編入試験当日…
ダダダダダッ!!!
遊雅『バリバリ遅刻だ!』
俺が生まれてはじめて経験する焦りだった。
編入試験の会場に辿り着く頃には、集合時間から1時間過ぎていた。
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