「学校か…そうだよね、二年も寝てたから、中学三年生か……」
「なんで…なんで…」
「なんでですか、なんで、魂魄と別の教室なんですか!」
僕は二年も寝ていた。だがら三年生であることに考え深いものを感じている。経験もなく進級できるのは義務教育のいいところでもあり悪いところでもある。その隣では手続きを済ませたマミ姉と織莉子姉が叫んでいる。今日の投稿だってバックを取られて、体力温存と言われている。バックの重さらなる工夫すれば体力消耗も抑えられるんだけどなぁ。
「……魂魄!大丈夫ですか?」
「一人で何とかやれますよね?」
「大丈夫だよ、何かあったら言うから」
こうして二年あいた僕の中学生活が始まった。
体育は基本的に見学、元々の体力が少ないから持久走は以ての外だ。隣のクラスとの合同授業だからマミ姉と織莉子姉もいるけど、あんな進退能力高かったけ?この学校は無個性が多いけど、二人は女子の平均より上の記録を保持している。
「水分補給をしてください」
「あと、あんまりに日に当たらない」
虚弱体質の一環なのか、アルビノである僕は、紫外線に弱い、少しでも肌に日が当たったりすると、少ない痛みを感じることがある。これくらいならいいんだけど、昼休みになると、中庭で一緒にご飯を食べるけど、二人がすぐに教室に入ってくるから最初は驚く。最近では他の男子からの嫉妬の眼差しがひどい。あとは気配が消えるとか言ってきた。僕の個性はそんなんじゃないのに、マミ姉と織莉子姉は生命としての気配が希薄なんだそう。眠っているときはそれが顕著に現れるから、横から抱きついて寝ないと消えたみたいになって心配らしい。
「あ〜ん」
「一人で食べられるんだけど」
「こっちも食べなさい、」
「織莉子姉まで…」
そうして、一週間がたったころ、変な空間に巻き込まれた。マミ姉と織莉子姉は結構落ち着いている。ヴィランでもないそれは、襲ってきて、いつもと違う服装の二人に助けられた。内容を聞くと、魔法少女というらしい。個性がなくとも、願いによって力を得られる。ただし、その代償は、魔法少女が戦っている絶望の塊、魔女になることらしい。でも魔女になるのはその心が絶望に染まりきったときだけで、ソウルジェムの濁りをみれば度合いがわかるみたい。
僕の持つ個性は、一度しか使っていない、その名も「
世界の何よりも固き、折れず曲がらぬ絶対の刀
ありとあらゆる存在を一刀両断にできる、鋭利な刀
千本で一本、いくらでも替えが利く、恐るべき消耗品としての刀
羽毛のように軽く、硝子細工のように脆い、美しき刀
守りに重きを置いた、巨大な防御力を有する、甲冑を模した刀
すさまじい質量のかたまりであり、持ち上げることさえ満足に敵わない刀
所有者の死さえ許さず、無理矢理に人を生かし続ける凶悪な刀
武器でありながら人である、恋する殺人人形とも言える刀
人を正し、心を正す、精神的王道を歩ます、教導的な解毒の刀
人間の姿勢を天秤にかけるように、人によって受け取り方さえ違う曖昧な刀
所有すると人が斬りたくなる、刀の毒がもっとも強く内包された刀
遠距離からの連続精密攻撃を可能にした、飛び道具としての刀
これが変体刀の全容、らしい。らしいというのはこの十二本を出して倒れたためであり、この個性は以後マミと織莉子に固く使用を禁止されている。
この力で戦えないかを聞いたところ、絶対にだめだと返ってきた。僕がすることは二人を落ち着けること、安心させることである。