また、戻ってきた。前回はまどかを殺そうとする魔法少女が現れた。顔は覚えたから次はすぐに殺せるはずだ。転入初日はまどかへの忠告と、インキュベータとの接触回避を優先、その後美国織莉子を探し魔法少女であるならば殺害を考える。時止めは多用できないから、その周りにいる呉キリカも警戒対象。
その次はマミとまどかを合わせないこと、巴マミは魔法少女に対して強い憧れを持っているから、まどかが見たときにプラス方面の印象しか受けない。ここで美樹さやかが一緒にいれば、魔法少女になって、魔女化する可能性が高い。
美樹さやかはに対しての対処は現状不可能、回復系と魔法が使えない私に、契約要員の上条恭介の腕を直すことは不可能。契約自体をさせないことは今日の放課後に決まる。
「ねぇ、まど…かぁ?!」
「!ど、どうしたの?」
「ごめんなさい、ちょっと驚いて」
昼休みにまどかへ今後の忠告をしようと、歩いているとき、私が見た先の中庭に美国織莉子と巴マミが一緒になって一人の男と昼食を食べている姿が目にはいる。
「?ああ、巴先輩と美国先輩だね、学校内では結構有名だよ、美人だし、成績もいいみたいだし、でも、最近巴先輩の弟さん?が来てあんな感じなんだよ。仲いいよね」
「そ、そう……」
どういう事?あの制服は見滝原中のもの、巴マミは既に魔法少女になっているから、必然的に美国織莉子はそのことを知っているはず。なら、まどかが最悪の魔女になるということも知っているはずだ。なのに、どういう事?巴マミと美国織莉子は相性が悪いはず。それとも隠して一緒にいるの?でもまどかの言い方的に仲は良さそう。なら何で?それに巴マミに弟はいなかったはず。
「あっ、この先が保健室だよ、一人で大丈夫?」
「え?ええ、」
「それじゃあ私はご飯を食べに行くね」
あっ!忠告できなかった。でも、警戒する人間はわかった。なら、インキュベータを探しに行きましょう。あれがまどかに近づいて、契約をしないように、放課後になったら、全て殺して。マミが来る前に薔薇の魔女の使い魔を討伐、そうすればまどかは魔法少女にならないはずだ。
本当に、どういう事?貴方はまどかを殺すことに命をかけていたはずよ、それがあの顔……
以前出会ったときは、あんなふにゃけた顔じゃなかった。最も鋭いナイフを連想させる目つきだった。呉キリカはこの学校にいたわね、後で確認にいきましょう。
後は巴マミの弟、巴マミも美国織莉子と同じようにふにゃけた顔になっていた。たぶん二人にとって重要な人間だ。うまく利用できれば、まどかが魔法少女にならない事につながるはずだ。
個性と言う新要素もあるのに、分からないことが多すぎる。