月面都市コペルニクスを離れ、ヤマト一家を乗せた民間船は宇宙の彼方、プラントへと向かっていた。
キラがこれほどスムーズに、しかもナチュラルである両親まで連れて移住できたのには、明確な理由があった。
まだ『血のバレンタイン』という凄惨な悲劇が起こる前──コーディネイターとナチュラルの間に決定的な断絶が生まれる前の、ほんの短い「黄昏時」だったからだ。
そして何より、彼らには確かな後ろ盾があった。
「ようこそ、キラくん、ハルマさん、カリダさん。遠いところまで、本当にお疲れ様」
プラントの居住区でヤマト家を温かく迎え入れたのは、アスランの母であるレノア・ザラだった。
彼女は息子と同じ優しい瞳で微笑みながら、カリダの手をしっかりと握った。
実のところ、この移住を強く勧めたのは彼女だったのだ。
国防委員会委員長という、プラントの軍事トップの座に就くパトリック・ザラ。その妻であるレノアからの、「プラントにはコーディネイターの親であるナチュラルが暮らす地区もあるのよ。あなたたちも、ザラ家の近くに来れば何かと安心でしょう?」という誘いは、当時のヤマト家にとって渡りに船どころか、運命を変える福音そのものだった。
「レノアさん……本当に、こんなことまでしていただいて。ありがとうございます」
「いいのよ。アスランもキラくんが来てくれて、ずっと喜んでいるんですから」
母親の言葉に、傍らで少し照れたように視線を逸らすアスランの姿があった。
そもそもプラントは、決してコーディネイターだけの楽園というわけではない。
第一世代コーディネイターたちの親の多くは、ナチュラルである。彼らが我が子と共に生きることを望み、コロニーへと移住してきた歴史があるのだ。
だからこそ、ハルマとカリダのようなナチュラルがプラントに住まうことは、極端に珍しいことではなかった。
むしろ、社会を支える不可欠な一部として、一定の理解と共存の形がそこには存在していた。
この時期のプラントは、まだ外の世界からの憎悪に完全に飲み込まれる前の、張り詰めた平穏の中にあったのである。
しかし、前世からの記憶を持つキラだけは知っていた。
今、優しげなレノアが彼らを迎え入れているこの場所が、将来的にどれほどの激動の中心地となるのかを。
彼は歴史の知識を武器に、原作で起こるはずだった悲劇を回避するためにここへ来た。
しかし、彼が頼りにしている『保護者』は、将来的にナチュラルを滅ぼそうと目論む急進派のトップ、パトリック・ザラその人なのである。
軍事トップの懐に飛び込むことは、将来的な破滅を招く火種に最も近い場所に座ることを意味する。
だが、ここであれば、アスランを、そしてキラ自身を、狂気の渦に巻き込まれる前に──あるいは巻き込まれたとしても、守り抜くための『足場』を確保できるかもしれない。
「キラ、どうした? 荷解き、手伝おうか」
「あ……ううん、大丈夫だよ。ありがとう、アスラン」
声をかけてきたアスランがキラの肩を軽く叩く。親友の手の温かさが、張り詰めていたキラの緊張を少しだけ溶かしていった。
プラントの青白い人工照明の下、キラは深く息を吸い込んだ。
ここからが、彼の新しい人生の始まりだ。
定められた運命の糸を縺れさせ、切り刻み、そしてもう一度、彼らが生き残るための新しい物語を紡ぎ直すために。
キラは掌の上のトリィをそっと手放した。緑色の小鳥はくるりと宙を舞い、アスランの肩にふわりと止まる。
この、まだ温かさを保っているプラントの空気に、彼らの未来を懸けるのだ。
「……これから、よろしくね。アスラン」
そう呟いたキラの言葉に、アスランは「ああ」と、力強く頷き返した。
その屈託のない笑顔を守り抜くこと。
それが、このC.E.という地獄のような世界に転生したキラの、最初で最後の誓いだった。
◇◇◇
アスランは、自身の自室にもキラの部屋にあるものと全く同じ、無数のディスプレイに囲まれた『コックピットもどき』を構築していた。
二つの擬似コックピットをローカルネットワークで接続することで、彼らは互いに対戦し、あるいはミッション形式で僚機として連携プレイを行える環境を完璧に整えたのだ。
そうして仮想空間での戦闘シミュレーションを繰り返しながら、二人はリアルタイムでプログラムを書き換え、膨大なモーションサンプリングデータを収集し、TC-OSをより実践的で洗練されたシステムへと昇華させていった。
そしてその裏で、キラはある画期的なモビルスーツの設計を進めていた。
ザフト初の本格的な量産型MS『ジン』が発表されてから、まだわずか一ヶ月しか経過していないこの時期に、彼はジンとは根底から設計思想が異なる、まったく別系統の機体を組み上げていたのである。
その機体の名は『フレック・グレイズ』。
全高21メートルに達するジンに比べ、13.8メートルという非常に小柄なそのMSは、徹底したモジュールブロック構造を採用していた。
そのため、外観は無骨で角張ったブロック群によって構成されている。
最大の特徴は、TC-OSの高度な自己診断プログラムと連動した、常識外れの整備性の高さだった。
極端な話、胴体ユニットに腕部や脚部パーツを物理的に接続さえすれば、システムが即座に認識・最適化を行い、その場ですぐさま稼働させることができるのだ。
機体が小型である分、将来的な発展性や武装の拡張性は大きく制限される。
しかし、それは同時にジンを遥かに凌駕する小回りの良さと、極めて高い機動性を獲得していることを意味していた。
武装面も独自のアプローチが光る。ジンの主力兵装である76ミリ重突撃機銃を共用できる汎用性を持ちつつも、近接武装には取り回しの難しい大型の重斬刀ではなく、小型のハンドアックスを選択。頭部にはミサイルランチャーを固定装備とし、さらに携行火器として貫通力の高い90ミリサブマシンガンと120ミリライフルを状況に応じて換装できる仕様となっていた。
さらに特筆すべきは、その装甲材質である。まだシミュレーション上の理論段階ではあるものの、装甲表面にナノ単位でアンチビームコーティングを施した『ナノラミネート装甲』を採用していた。
計算上は、戦艦クラスの主砲たるビーム砲の直撃すら確実に一発は耐え凌ぐという驚異的な防御力を誇る。
加えて、地球連合軍の主力モビルアーマー・メビウスが装備するリニアガンへの耐弾性も想定されており、その角張ったブロック構造の恩恵も相まって、およそそのサイズからは想像もつかないほど極めて頑強な機体として設計されていた。
「ちょっと可愛い見た目してるよね。この子」
モニターに映し出されたフレック・グレイズの全体図面を眺めながら、キラはのんきな声で呟いた。
「……これが、可愛いか?」
通信越しに図面を共有していたアスランは、思わず眉間を揉んだ。相変わらず、この親友の美的センスは彼の理解の範疇を超えている。
「これだけ緻密なものを設計出来るなら、トリィのハード面だって自分一人で出来ただろ」
「無理だよぉ。トリィのボディの中身、細かすぎてメンテナンスするのかなりハラハラするんだよ。パーツなくしちゃったりしたらどうしよーって」
「なくしても、もう二度と作らないからな」
「えー、ケチー」
「ケチじゃない。ったく……」
呆れ混じりにため息をつくアスランだったが、ふとカメラ越しに見える、キラの部屋をパタパタと飛び回るトリィの姿に目をやり、内心で密かに納得もしていた。
(確かに……この無骨なフレック・グレイズを『可愛い』と形容するキラに作らせていたら……)
あの丸みを帯びた愛嬌のある小鳥は、間違いなくメカメカしい角張ったブロック状のペットロボットとしてこの世に生み出されていただろう。
そう思えば、自分が文句を言いながらもあの鳥を作ってやったのは大正解だったのかもしれない。
そんな軽口を叩き合いながらも、二人の手元が休まることは一瞬たりともなかった。
指先は淀みなくコントローラーを弾き、電子の海に構築されたフレック・グレイズを縦横無尽に躍動させる。
少年たちの無邪気な、しかし確実に未来の戦局を左右しうる緻密なデータ収集は、人工の星が夜を迎えてもなお、果てしなく続けられていた。
◇◇◇
翌日のプラント最高評議会・国防委員会。重厚な扉が閉ざされた議場は、未だ熱を帯びた喧騒と高揚感に包まれていた。
ザフトの威容を象徴する初の本格的量産型モビルスーツ『ジン』が公式に発表され、プラント理事国が威嚇として差し向けた地球連合軍のモビルアーマー『メビウス』部隊を、その圧倒的な単機性能によって文字通り蹂躙し、駐留していた宇宙艦隊を宇宙の塵へと変えてから、まだわずか一ヶ月。
次なる議題は当然、プラントの限られた資源と生産ラインをいかに最適化し、この『ジン』を量産・配備していくかという軍事計画の策定になるはずだった。
しかし、国防委員長パトリック・ザラが議場のメインスクリーンに投影したデータは、出席していた全委員、そして統合設計局の幹部たちの度肝を抜くこととなる。
「……パトリック委員長、これは? 新型の作業用機械ですか?」
誰かが呆然と呟くのも無理はなかった。
スクリーンの中央で静かに回転するその機体──『フレック・グレイズ』と名付けられた設計図面は、全高21メートルを誇り、騎士のような流麗なフォルムを持つジンとはあまりにもかけ離れていた。
全高わずか13.8メートル。無骨で角張り、一切の装飾を削ぎ落としたブロックの集合体のような、異端の小型MSだったのである。
「作業用にも転用可能だが、これは正真正銘、我々の次期主力を担い得る次世代型MSだ」
パトリックは静かに、しかし絶対的な自信を孕んだ声で告げると、手元の端末を操作し、その機体が内包する絶大なポテンシャルを次々と開示していった。
第一に、圧倒的なまでのコストパフォーマンスと生産性である。
機体が小型であること、そして徹底したモジュールブロック構造を採用している恩恵により、生産コストはジン1機に対して約80%にまで圧縮可能。つまり、2割もの資源削減が実現する。
さらに、組み立て工程が極限まで簡略化されているため、ジン1機がロールアウトする間に、このフレック・グレイズは1.5機から2機が生産ラインを通過できるという驚異的な製造スピードを誇っていた。
第二に、小型化がもたらす戦術的優位性。
13.8メートルというサイズは、ジンに比べて被弾面積を劇的に縮小させる。重量の軽さはそのまま推力比の向上に直結し、小回りが利く分、運動性と機動性においてはジンを遥かに凌駕するシミュレーション結果が弾き出されていた。
武装に関しても、機体フレームが小型化したことによるジェネレーター出力の低下を補うため、実体弾である大型の弾頭を使用。
さらに、取り回しの良い小型ハンドアックスは、運動エネルギーを一点に集中させることで、ジンの装甲すら易々とカチ割るだけの破壊力を秘めていることが証明された。
第三に、『TC-OS』がもたらす運用革命。
パイロットの反射神経に依存する従来のシステムとは根本から異なり、機体側が搭乗者の意図を汲み取ってモーションを補佐するこのOSは、操縦を徹底的に簡略化する。
これは搭乗者への肉体的・精神的負担を激減させるだけでなく、パイロットの育成時間を大幅に短縮できることを意味していた。
コーディネイターという「人的資源」が圧倒的に不足しているプラントにおいて、短期間で練度の高い兵士を前線へ送り出せるという事実は、何よりも得難い軍事的恩恵である。
加えて、このTC-OSとモジュール構造の組み合わせは、戦場における「常識」を覆す。
高度な自己診断プログラムにより、各パーツは接続された瞬間にOSとリンクし、即座に稼働状態へと移行する。
極端な話、激戦の最中で片腕を吹き飛ばされたとしても、近くに大破した味方機があれば、無事な腕をもぎ取って自機の胴体に接続するだけで、その場でレストアを完了し戦線に復帰できるのだ。
「さらに、このサイズと構造ならば、装甲や武装を外すことで民間の作業用モビルワーカーとして広く流通させることも可能だ」
パトリックの言葉に、議場は息を呑んだ。
それはつまり、平時はインフラ整備や資源採掘の重機としてプラント全域で稼働させながら、有事の際には装甲と火器を取り付け、即席の予備兵力として前線へ投入できるという「隠された軍隊」の創設を意味していたからだ。
モビルワーカーで日常的に操作に慣れている民間人であれば、TC-OSの恩恵も相まって、即座にパイロットとして転用できる。
「──そして、極めつけがこれだ」
パトリックが最後に展開した一枚のデータ。装甲材質の項目に表示された『ナノラミネート装甲』という未知の単語と、その耐久テストの演算結果を見た瞬間、統合設計局の幹部が椅子を蹴立てて立ち上がった。
「ば、馬鹿なッ! ナノ単位のアンチビームコーティングだと!? この計算式が事実ならば、地球軍のメビウスが放つリニアガンの直撃を耐えるばかりか……戦艦の主砲クラスのビームすら、最低でも一発は完全に弾き返すことになりますぞ!」
「いかにも。実際に戦場に出してみなければ正確な実証はできんが、理論上は完璧に機能する」
議場は、水を打ったような静寂に包まれた。
彼らは理解したのだ。目の前にあるこの角張った小さな機体が、プラントの抱えるすべての弱点を補って余りある、悪魔的なまでの完成度を誇る兵器であるということを。
ジンよりも安価で量産が利き、戦場では蝶のように舞う高い機動性を持ち、火力にも隙がない。
ブロック構造により前線での継戦能力は桁違いで、パイロットへの負担が軽く育成も容易。
民間作業用としての偽装も可能でありながら、ひとたび戦場に出れば、敵の最大火力である戦艦のビームすら通用しないという絶対的な防御力を持つ。
人的資源も、物的資源も、圧倒的な物量と領土を誇る地球連合軍とは比べ物にならないほど乏しいプラント。
彼らにとって、これほど喉から手が出るほど欲しかった要素をすべて詰め込んだ『夢のようなモビルスーツ』が、今まさに目の前に提示されたのである。
パトリック・ザラは、熱狂の渦に飲み込まれようとしている議長席を見据え、口元に冷酷で野心的な笑みを浮かべた。
この日、プラント最高評議会は全会一致をもって、ジンと並行する形での『次期主力小型MS・フレック・グレイズ』の極秘開発と、『TC-OS』の正式採用を決定することとなる。
それは、一人の転生した少年が両親を守るために生み出した防壁が、結果としてプラントという国家全体を無敵の軍事国家へと押し上げる、後戻りできない歴史の転換点であった。
◇◇◇
国防会議での決議から、事態が動くスピードは凄まじかった。
直ぐ様、TC-OSのインストールが現行生産されている『ジン』の全機体、および士官学校のシミュレーターに対して一斉に開始された。
まだ基礎設計データの段階でさえ、その恩恵は劇的だった。従来はコーディネイターの処理能力をもってしても多大な疲労を伴っていた機体操作が、嘘のように軽減されたのだ。
士官学校の訓練兵たちをして、「昨日まであんなに複雑だった操縦が、たった一日でゲームセンターの筐体になった」と錯覚させるほど、操作難易度は劇的に低下していた。
だが、TC-OSの真価は単なる「操縦の簡略化」などという底の浅いものではなかった。
真の恐ろしさは、その『戦略的動作思考』という名が示す通り、極めて高度な演算支援システムにある。
自機と敵機、あるいは目標物との相対距離。
自機の損傷状態や残弾数。
周囲の地形や宇宙空間の環境データ。
そして、敵機の予測ベクトル。
これら無数の変数を量子コンピューターが瞬時に計算し、パイロットが意図する入力操作を行った瞬間、OS側が膨大なモーションサンプリングデータの中から『最も最適な挙動』を弾き出し、機体を駆動させるのだ。
さらに、このシステムはパイロット自身による独自のモーションパターンの構築を許容し、操縦者の細かな「クセ」までも学習していく。
使えば使うほど、機体はパイロットの神経と直結したかのように馴染んでいく。
そして、何よりも恐るべきは「データが蓄積される」という点であった。
使用する人間が増えれば増えるほど、中央サーバーに吸い上げられるモーションサンプリングデータは爆発的に増加していく。
先人たちが実戦や訓練で練り上げた、無駄のない洗練された挙動データ。
それがアップデートとして後続のパイロットたちのOSにフィードバックされるのだ。
これにより、新兵であっても初陣からベテランのような動きが可能となる。
時間が経てば経つほど、より高度に、より早く、熟練の正規パイロットを『量産』できる。それは、兵士育成という軍事の根幹を揺るがすオートメーション化であった。
しかし、ザフト上層部を底知れぬ戦慄と歓喜に包み込んだのは、極秘裏に行われたある一つの検証結果だった。
現行のOSでは情報処理が追いつかず、モビルスーツを歩かせることすら困難であるはずの『ナチュラル』。
彼らがこのTC-OSのサポートを受けた場合、わずか一時間程度のシミュレーター訓練だけで、熟練のコーディネイター兵士と同等レベルの機動戦闘をこなしてしまったのである。
──機体をパイロットに合わせる。
キラ・ヤマトが提唱したその設計思想は、種族間の圧倒的なポテンシャルの差すらも、システムという名の暴挙で容易く埋めてみせたのだ。
もしこの事実が地球連合側に知れ渡れば、現在プラントが握っている「モビルスーツという戦術的優位性」が根底から覆りかねない。
ザフト軍上層部は、直ちにこの検証結果を国家最高機密として厳重に封印した。
そして同時にそれは、この悪魔的なOSを共同開発した二人の少年──アスラン・ザラとキラ・ヤマトが、単なる軍高官の身内やその友人という枠を完全に越え、『プラント国防戦略最重要人物』へと格上げされた瞬間でもあった。
◇◇◇
統合設計局、そしてプラント最高評議会を揺るがした激震の余波が冷めやらぬ中、ヤマト家の密室からもたらされる「続報」は止まることを知らなかった。
フレック・グレイズの基礎データ開示から、わずか一週間後。
キラが自宅の擬似コックピット環境で設計からテストまでを一人で完結させ、再びアスランのルートを通じてパトリック・ザラへと提出されたデータは、戦場の概念そのものを覆す狂気の追加装備だった。
『超高速戦術強襲支援機――ミーティア』。
それは、戦術単位の兵器に過ぎないモビルスーツを、単機で戦略級の制圧力を誇る「強襲機動戦闘艦」へと一瞬にして昇華させるための、巨大なアームドモジュールであった。
メインユニットの中央にはMSとの接続用マウントが設けられ、両舷には戦艦クラスの巨大な推進器を搭載。
これにより、デブリをも吹き飛ばすほどの大型ユニットでありながら、宇宙戦闘機並みの驚異的な高機動性を実現している。
さらに、可動式のマニピュレーターと3基の小型スラスターを内蔵した巨大なウェポンアームを備え、驚くべきことにその動力源として『核エンジン』を搭載していた。
これはつまり、接続した機体がバッテリー駆動のジンやフレック・グレイズであっても、ミーティアと連結している限りエネルギー切れの心配が一切なくなるという、破格の戦術的優位性を意味していた。
その武装は、過剰にして凶悪の一言に尽きる。
アームユニットの先端に備えられた大口径ビーム砲は、同時に「300メートル級の宇宙戦艦を正面から一刀両断する」ほどの異常な出力と刃渡りを持つ巨大ビームソードとしても機能する。
加えて、メインユニット側面にもビーム砲を搭載し、ユニットの全身には弾幕を張り巡らせるための対艦ミサイル発射管が、まるでハリネズミのように内蔵されていた。
このミーティアという兵器プラットフォームの概念は、長らくビーム兵器の小型化に頭を抱えていたザフトのハインライン設計局に、絶大な衝撃を与えた。
当時のプラントの技術陣は、戦艦で実用化されている高出力のビーム兵器を、いかにして「MSの手持ち火器」として小型化するかに執心し、高い壁にぶつかっていた。
モビルスーツが人型機動兵器である以上、武器は「マニピュレーターで保持するもの」だという強固な先入観が、一流の設計者たちの視野を著しく狭めていたのだ。
そこへ叩きつけられた、「兵器のデバイスを無理に小型化せず、MSを巨大な武装プラットフォームの制御核として運用する」というキラのアプローチは、彼らにとってまさに目から鱗が落ちるパラダイムシフトであった。
戦艦クラスの大型デバイスであっても、MSの外装追加オプションとして割り切ってしまえば、実現は十分に可能である。無理に携行サイズまでダウンサイジングする必要など、最初からなかったのだ。
人型の枠組みに囚われない自由な発想の転換。
ただそれだけのことで、キラ・ヤマトという一人の少年は、ザフトが抱えていた「MSによるビーム兵器運用」という途方もない技術的課題を、強引に、かつ最も破壊的な形で解決してしまったのである。
◇◇◇
わずか一週間。プラント最高評議会・国防委員会の重厚な扉が再び閉じられた時、議場を支配していたのは疲労よりも、底知れぬ困惑と畏怖だった。
先週の会議で電撃的に採用が決定した次期主力機『フレック・グレイズ』。
その革新的なモジュールブロック構造とTC-OSの恩恵を最大限に活かすため、統合設計局は文字通り不眠不休で生産ラインの再構築を行い、ようやく記念すべき第一陣のフレーム組み立てに着手したばかりであった。
現場も上層部も、未知の新型機の量産準備に忙殺され、心地よい疲労と熱狂の只中にあったはずだ。
しかし、議長席に立つパトリック・ザラがメインスクリーンに投影した新たな図面は、そんな彼らの高揚感を、物理的な暴力に近いほどの『衝撃』で殴り飛ばした。
「……パトリック委員長。私の目が狂っていなければ、これは宇宙戦艦か、あるいは超大型のモビルアーマーの設計図に見えるのですが」
静まり返った議場で、ハインライン設計局の局長が震える声で沈黙を破った。
無理もない。スクリーンに映し出されているのは、全長数十メートルに及ぶ巨大な兵装の塊だったからだ。
「似てはいるが、根本が違う。これはモビルスーツ専用の『外装追加オプション』だ」
パトリックが手元の端末を操作すると、図面の中央、ぽっかりと空いたマウントスペースに、先週見慣れたばかりのフレック・グレイズ、そしてジンのワイヤーフレームがすっぽりと収まり、システムが接続するシミュレーション映像が流れた。
「なっ……! 機体をコアにして、武装プラットフォームを着せるというのか!」
「そうだ。名称は『超高速戦術強襲支援機――ミーティア』」
そこから開示されたスペックは、もはや正気の沙汰ではなかった。
両舷に備えられた戦艦クラスの推進器。全身に内蔵された無数の対艦ミサイル。そして、動力源として『核エンジン』を搭載し、ウェポンアームには300メートル級の戦艦を正面から一刀両断する大口径ビーム砲兼巨大ビームソードを備えるというのだ。
「核エンジン搭載……それに、このビーム砲の出力は……ッ! 馬鹿な、我々がどれだけビーム兵器の小型化に頭を悩ませてきたと思っているんだ!」
ハインライン設計局の技術者の一人が、頭を抱えるようにして叫んだ。
ザフトの技術陣は『戦艦のビーム砲を、いかにしてモビルスーツの手で持てるサイズに縮小するか』という課題に直面し、幾度も挫折を味わってきた。
MSは人型である。ならば武器は「手で保持するもの」でなければならない。その強固な常識が、彼らの首を絞めていたのだ。
「デバイスの小型化が難航しているなら、小型化などしなければいい。戦艦クラスのデバイスのままアームドモジュールとして組み上げ、MSに着せてしまえば、直ちに戦術レベルの機体を戦略級の強襲機動戦闘艦として運用できる」
パトリックが代弁したそのあまりにもシンプルで、暴力的ですらある『逆転の発想』に、技術者たちは雷に打たれたように硬直した。
人型の枠組みに囚われていた自分たちの苦労が、まったく別のアプローチから、いとも容易く飛び越えられてしまったのだ。
「委員長……」
別の理事が、血の気の引いた顔でパトリックを見上げた。
「この『ミーティア』の基礎設計データ。一体、いつ上がってきたのですか?」
その問いに、パトリックは口元に昏い笑みを浮かべたまま、静かに答えた。
「昨日だ」
「昨日……!?」
「グレイズとTC-OSのデータ開示から、実に一週間。たったの一週間で、あの少年はこれを一人で組み上げてみせたのだ」
その事実が告げられた瞬間、議場の空気が凍りついた。
まだ第一陣のフレームすら組み上がっていないというのに。自分たち大人が、ようやく与えられた革新的なシステムの消化に取り掛かったばかりだというのに。
あのヤマト家の密室にいる「怪物」は、たった一週間で、戦場の概念そのものを塗り替える大量破壊兵器のパッケージングを終わらせてしまったのだ。
「なんだ、それは……。一体、どれほどの情報処理能力があれば、そんな真似ができるというんだ……」
「天才などという言葉で括れる次元ではないぞ。彼は一人で、我々統合設計局の全頭脳を凌駕しているとでも言うのか……!」
恐怖。
それが、その場にいたプラントのトップエリートたちが抱いた、偽らざる感情だった。
コーディネイターという優れた種族を自負する彼らでさえ、理解の及ばない深淵。
ただの少年が、両親を守るという極めて個人的な動機と、アスラン・ザラという親友との「遊び」の延長線上で、国家の軍事バランスを根底から破壊しようとしている。
「諸君、我々は今、とてつもない『切り札』をこの手の中に抱えている」
動揺する議場を見渡し、パトリック・ザラは低く、力強い声で宣言した。
「このミーティアが実戦投入されれば、地球連合の足掻きなど児戯に等しくなる。あの少年の頭脳は、我々プラントにとって最大の防壁であり、最強の矛だ。いかなる犠牲を払ってでも、彼らを保護し、その知をプラントのために還元させるのだ」
パトリックの言葉に、反論する者は誰一人としていなかった。
軍事トップの冷徹な野心と、常軌を逸した一人の少年の才能。二つの歯車が完全に噛み合ったこの日、プラントはもはや地球連合に対抗する一国家ではなく、世界そのものを意のままに蹂躙し得る、圧倒的な絶対強者への道を歩み始めたのだった。
◇◇◇
「ちょっとやり過ぎちゃったかな?」
「やり過ぎも何も……あんな父上、初めて見たぞ。自宅で酒を飲んで、酔って高笑いするなんて」
ヤマト家にあるキラの自室。
そこでは、ベッドで仰向けに寝転がるアスランの腹の上に、キラがクッション代わりとばかりに頭を乗せて、のんびりと寛いでいる姿があった。
先ほど、隣のザラ家では珍しい出来事が起きていた。酒がまわってひどく上機嫌になったパトリックが、唐突に「今日はヤマト家での寝泊まりを許可する」とアスランに言い渡したのだ。普段から厳格で、門限や規律に極めて厳しいあの父が、外泊を、しかもこの時間からあっさりと許すなど、アスランにとっては信じられないほどの驚きだった。
しかし、前世の記憶を持つキラの脳裡には、まだ純粋な子供であるアスランには分からない「大人の機微」をはっきりと察せられていた。
(恐らく今頃、隣のザラ家では夫婦水入らずの営みが行われているんだろうな……)
あの普段は冷徹なパトリックの高揚ぶりからして、もしかしたら来年あたり、アスランに妹か弟が誕生しているかもしれない。
だが、そんな生々しい推測を親友に敢えて告げるような野暮な真似を、キラはしなかった。
それにしても、とキラは小さく欠伸を噛み殺して天井を見上げる。
万が一、フレック・グレイズの基本構想だけでは軍上層部へのパンチが弱い時のためにと保険で用意していた『ミーティア』のデータまで、惜しげもなく大盤振る舞いしてしまったのだ。
国家の軍事トップをあそこまで狂喜乱舞させたのだから、しばらくは開発の手を止めて、こうして親友と二人でだらだらと怠けて過ごしていてもバチは当たらないだろう。
世界を揺るがす大量破壊兵器のパッケージングを終わらせた後とはいえ、なんせ今の自分たちはまだ、たった13歳の子供なのだから。
◇◇◇
再びアスランから新たな図面が齎されたのは、あのミーティアの提示からさらに一週間後のことだった。
「……まるで、週刊誌か何かのようだな」
定期購読の雑誌でも差し出されるかのような短いスパンで手渡される設計図。
パトリック・ザラは、この常軌を逸したデータを息子と共に引いているであろうヤマト家の少年の胸中を、手に取るように理解していた。
プラントと地球。その間にある溝は、もはや埋めようのない深さに達している。
プラント側は自治権と独立を理事国へと再三申し出ているものの、地球側はそれを頑なに拒絶し、相も変わらずプラントが生み出す高品質な工業製品やエネルギー資源を搾取し続けている。
そればかりか、反コーディネイター団体『ブルーコスモス』による凄惨なテロへの対策を求めても理事国は黙殺を貫き、結果としてプラント側が自衛のための武力行使に出れば、それを声高に非難してくるのだ。
話は平行線を辿るどころか、つい一ヶ月前に発生した武力衝突によって、両者の間の緊張感は一気に発火点へと近づいていた。
故に、あの少年は動いているのだ。
ナチュラルである両親を守るために、己の価値をプラントにとっての『絶対的な最重要人物』へと押し上げるために。
(……健気な少年だ)
親の命を守らんがため、小さな頭脳を限界まで回して粉骨砕身する幼き子供心。パトリックは冷徹な為政者の顔をわずかに崩し、口元に微かな破顔を浮かべながら、アスランからデータディスクを受け取った。
しかし、そこに記されていたのは、少年の健気さとはひどく不釣り合いな、今後の苛烈な戦局を冷酷なまでに見据えた新型モビルスーツの姿だった。
一撃離脱強襲用再生MS――『ドラッツェ』。
その機体は、ジンの胴体と両腕を流用しながらも、頭部からは特徴的な鶏冠が排され、前方と天頂後方を同時に観測するための2基のモノアイが不気味に光る異形のフォルムをしていた。
何よりパトリックの目を惹いたのは、その狂気じみたパーツ構成である。
両肩にはあろうことか、モビルアーマー『メビウス』のエンジンブロックがそのまま接合されている。
脚部は歩行機能を完全に捨て去り、巨大なプロペラントタンクへと換装。
背部のウイングスラスターも、ひたすらに前方への圧倒的な推進力のみを追求した形状へと変更されていた。
武装面も、徹底した合理性と現地改修の思想が貫かれている。
腕部はジンのままであるため、既存の火器はそのまま共用可能。
加えて、戦艦の装甲板を無骨に切り出した小型シールドには、使い捨てのパンツァーファウストが2本から最大4本装着でき、両腕にシールドを装備すれば最大8本もの弾頭を携行できる。
脚部代わりのプロペラントタンクはただの燃料庫ではなく、姿勢制御用のAMBAC作動肢としての役割を持たせつつ、3連装ミサイルポッドを最大4基まで懸架可能。
さらに、シールドの裏側には、工業用のレーザートーチから技術流用した即席のレーザーサーベル発振器まで仕込まれていた。
それはすなわち、戦場で損傷した味方のジンと、撃墜した敵のメビウスの残骸を掛け合わせて生み出す『戦場リサイクル重爆撃MS』という構想であった。
あのフレック・グレイズで見せた、徹底したコスト削減とモジュール化の思想の延長線。
戦場のゴミすらも余さず拾い上げ、確殺の戦力へと作り変えるという泥臭くも恐るべき発想。
(戦場の「せ」の字も知らぬはずの子供が、正規の軍人以上に軍隊の兵站を気遣った兵器を立て続けに開発してくるとはな……)
パトリックは感嘆の溜息を漏らした。
それは、キラ・ヤマトという少年が、プラントという国家が抱える「圧倒的な資源の乏しさ」を誰よりも深く理解し、それに完璧に適応した解を提示し続けているという、何よりの証拠であった。
◇◇◇
国防委員会の議場は、三度目の『衝撃』によって奇妙な静寂に包まれていた。
円卓を囲むプラントのトップエリートたち。
彼らの前に展開されたホログラムモニターには、先週の『ミーティア』のような巨大で洗練された破壊兵器ではなく、いびつで、泥臭く、しかし戦場という過酷な現実を最もよく理解した上で設計された異形のモビルスーツ──『一撃離脱強襲用再生MS・ドラッツェ』のデータが冷たい光を放っていた。
「……リサイクル、だと」
ある委員が、まるで信じられない言葉を口に出すように呟いた。
新たに提示されたこの機体は、莫大な新規開発予算や特殊なレアメタルを一切必要としない。
それどころか、現行の量産機である『ジン』一機の胴体パーツと、つい先日の軍事衝突で宇宙空間に散乱し、ただのスペースデブリと化しているプラント理事国のモビルアーマー『メビウス』の残骸を回収してくれば、明日にでもテスト機が組み上げられてしまうという、究極の廃品利用兵器だったのだ。
子供というものは本来、真新しくて、派手で、ヒーローめいた無敵の兵器を夢想するのが常である。
この場にいる国防委員の面々にも、親族や知人に同年代の子供がいる者は多い。
彼らは自問した。
自分たちの知る十三歳の子供たちが、ザラ委員長の息子であるアスラン・ザラの親友、キラ・ヤマトというあの少年と同じように、プラントが抱える「圧倒的な資源不足」という国家レベルの懐事情を痛いほどに理解し、それに完璧に寄り添うような泥臭い兵器の図面を、三週間立て続けに引けるだろうか、と。
答えは否だ。到底、不可能である。
それは大人である統合設計局のベテラン技術者たちでさえ、容易に到達できない極めて実戦的でシビアな最適解なのだから。
議場の空気をさらに複雑にさせているのは、キラ・ヤマトという少年の出自であった。
彼の両親は、プラントに移住してきたばかりのナチュラルである。つまり、彼は遺伝子操作によって生み出された第一世代コーディネイターだ。
これほどの常軌を逸した才能と情報処理能力、そして戦局を俯瞰するようなマクロ的な視野。
余程、違法すれすれの莫大な資金を注ぎ込んだ特殊なコーディネイトを受けたのかと調査部が裏を取ったものの、結果は「ヤマト夫妻は元オーブ国籍の、ごく平凡な一般市民に過ぎない」という事実だけが返ってきた。
それはつまり、キラ・ヤマトが発揮しているこの怪物的な才能が、計算され尽くした遺伝子操作によって意図的に付与されたものではなく、予測不可能な突然変異──いわば『ナチュラル的、属人的な才能の奇跡的な開花』であるという皮肉な事実を示していた。
血統や遺伝子の優位性を誇りとするコーディネイターのトップ層にとって、その事実は心の奥底に微かな棘を刺すような複雑な感情を呼び起こす。
だが、それでも彼はプラントの市民であり、コーディネイターであることに変わりはない。
その才能の起源が何であれ、彼が提示した設計図は、今この瞬間、プラントの対地球連合防衛戦略の根底を完全に書き換えてしまったのだ。
「……委員長。この『ドラッツェ』の採用が決定すれば、我が軍の戦力予測は大幅な修正を余儀なくされますな」
統合設計局の代表が、興奮を抑えきれない声で切り出した。
「無論、良い意味で、だ。フレック・グレイズの量産体制と、このドラッツェの戦線復帰システムを組み合わせれば、開戦当初に我々が予測していたMSの配備数を、優に『倍』は上回る計算になる」
議場に、微かなざわめきが広がった。
ジン1機種による少数精鋭の防衛戦。それが、彼らが当初描いていた限界のシナリオだった。
しかし今は違う。高機動と低コストを両立した『フレック・グレイズ』による飽和攻撃と遊撃。
拠点防衛、あるいは敵の主力艦隊を一瞬で蒸発させるための戦略級強襲モジュール『ミーティア』。
そして、いざ開戦し前線で損耗が出たとしても、大破した機体と敵の残骸を繋ぎ合わせ、即座に特攻兵器同然の重爆撃機として戦力に再計上できる『ドラッツェ』。
仮にメビウスのエンジンブロックが枯渇したとしても、同規格の安価な推進器さえ製造すれば、この機体は無限に増殖する。
地球連合がメビウスという面制圧のモビルアーマーで攻めてくるなら、こちらは同コンセプトでありながらより加速力と破壊力に特化したドラッツェをぶつける。
敵が混乱した隙を突き、ジンとフレック・グレイズによる三次元的な高速機動戦で陣形を切り裂く。
そして、後方に控える敵の主力艦隊の横っ腹には、単機で戦艦を両断するミーティアを食い破らせる。
「……細かな部隊運用やドクトリンの策定は急務だが。しかし」
パトリック・ザラは、円卓の面々をゆっくりと見渡しながら、薄く、しかし確かな勝利への確信に満ちた笑みを浮かべた。
「軽く見積もっても、我々はたった三週間の間に、地球連合の物量を覆すだけの『戦術択』を手に入れたのだ」
誰も、反論しなかった。いや、できなかった。
プラントは、ザフトは、もはや「防衛戦」を強いられる弱小国家ではない。来るべき大戦において、圧倒的なまでの手札を隠し持ち、プラント理事国との戦争準備が整いつつある。
そのすべての起点が、両親を守るために自室の擬似コックピットでキーボードを叩き続ける、十三歳の少年の指先から生み出されたという事実は、最高機密の闇の中へと深く、そして厳重に葬り去られたのだった。
いや週間はねぇよと思ったそこのあなた。
今のキラはアスランとタッグ組んでるバフ200%のスーパーハイパーウルトラマキシマムオーバーコーディネイターだから、これくらい朝飯前なのである。
あと一応両親の命掛かってるからさらに200%バフ掛かってる。
つまり両親一人一人は100%の愛だけど、アスランには1人でその倍の補正が掛かる。
ほら、2人なら終わらせる事が出来るって歌詞とか、男同士の親友でキャラデザがキャラデザだからね?