ドッジボール
昼休み3Aの生徒達がウルスラ女子高生に絡まれて喧嘩になり、まき絵と亜子から腕を擦りむいて怪我をしたと、ちょうど職員室にいたルシル君は訴えられた。
「それが年上のすることか」
人目のないところに移動して二人をフリュートレーネとルングシュメールで癒してから、そもそもの疑問。
「何故高校生が中等部に絡みに来ている?」
「あ、そういえばそうだよね」
「高畑先生が収めてくれたけど、確かになんでうちらに絡んでくるんやろ?」
原作でもそのようなことがあったなと、スーツにコートのまま体育の授業に付いていった。やはり屋上でまたそのウルスラ女子が絡んできた。何故か彼女達は制服を脱いでドッジボール部のユニフォームのブルマ?姿になった。
「え、高校生になってブルマ?」
「それにドッジボールって普通小学校で卒業するよね?」
「恥ずかしくないんかな?」
そこはグリードアイランドでレイザーといういい年したおっさんがしていることだからなんとも言えない。あのおっさんのしていることはバレーボール要素もあるから結構面白いと思った。スパッツ一丁は『ド変態か!?』とツッコみたい。
「ドッジボールはしたことない。ブルマって恥ずかしくないのかな? 色々問題になって廃止されたって聞いたことがあるんだけど? ドン引きした」
エッチなビデオにでも出演するのかと。
ルシル君とまき絵、亜子でひそひそ話。全然ひそひそしていないけど。
「煩いわね!? はうっ!? な、なんて神憑ったレベルの絶世の美少年なのかしら……」
「シルバーブロンドに紫の目が色んな光でキラキラ輝いてるわよ……」
「これは噂以上ね……」
「身長180cm以上ないかしら?」
うげっ、痴女達の目がギラギラしてるよ……
「あなたが共学化のモデルケースのルシル君ね。ルシル君を賭けて勝負よ!」
「何故私が賭けの対象になる?」
「ルシル君はMITを卒業していると聞いたわ。それなら女子高共学化のモデルケースでもいいでしょう!」
「来年高等部に進学するから必要ない。そもそもここは中等部の校舎であって高等部の校舎ではない。こちらは授業中だ。授業妨害するな。それから年下に暴力を振るうな。亜子とまき絵は怪我をしていたのだけど? 私は虐めや暴力が大嫌いだ」
明日菜とあやか、それにアキラも加勢しようとしてタカミチに収められたと聞いている。明日菜は実力を隠して手加減しているけど、ウルスラ女子は身の程知らずだな。
『うっ!?』
「そうそう、ルシルはわたし達と一緒に進学するのよ」
「おーーーっほっほっほっ! わたくし達の授業妨害をなさらないでくださいな」
「ルシル君の言う通り、年下に暴力振るうなんて許せない」
アキラは静かに怒っている。亜子とまき絵は大切なお友達だからね。
新田先生に連絡しておいたため、激怒した新田先生があふぉな女子高生達を連行していった。
「ルシル狙いだったのね」
「ルシル君超絶美少年やからな〜」
勘弁してくれ。あのようにあふぉな女子高生達に興味ないよ。
「ルシル君がいなくなったら洒落にならない。うちのバカ達をコントロールできるのルシル君しかいないからな」
「…………時々この顔は呪われているのではないかと疑うよ……」
おのれ、将門め……
「そんなことはありません、ルシル様!」
「ルシル様の顔は毎日目の保養です!」
さよさよコンビ……
「あはは、次のバレンタインも凄いことになるんだろうね」
「ルシル君もてもてアルね」
真名、クー……
…………12歳で男の子の片鱗が見えてきてからそれが加速した。
「実際女の子からの告白など珍しくもないのでござろう?」
「…………一気に3人から告白されるって何……断るのも辛いんだけど……」
ルシル君ガールフレンド・バリアは機能していないのか?
「モテる男も辛いですね。このちゃんは安泰やね」
「うん、せっちゃん。あの時のおじいちゃん、ファインプレーやわ〜」
最近だと定番の告白手紙とかスルーするようになったからね。
「精神的に疲れたから保健室で休んでくる」
「うち保健委員やからルシル君に付いてく」
「わたしも!」
ルシル君と亜子、まき絵が保健室に向かった。やることはただ一つ、保健体育閨実技だ。それで癒されるしかない。亜子とまき絵ががんばってくれた。
あふぉなウルスラ女子を連行した新田先生が困った顔で何故彼女達が絡んできたのか教えてくれた。
「はい? 毎日醜い容姿の担任の授業を受けることに嫌気が差していた?」
「うむ、ルシル君で目の保養をしたかったそうだよ」
なんてくだらない理由だと呆れたが、あやかを始めとして共感している。
その担任も気の毒に…………相当醜悪極まりない容姿なのだろうか? それなら担任とウルスラ女子どちらも気の毒だな。生理的に嫌悪する容姿って確かに存在するからね。老害元神殿長やタルクロッシュ……ガマガエル元伯爵のように。
「彼女達の言い分に確かにと……、考えさせられるものがあったのだよ……」
「新田先生、お疲れ様です」
…………その担任の画像を見てみたところ、怖気が走った……
「鳥肌物ですね。ウルスラ女子、なんで採用したの? 人間は顔ではないといいたいけど、限度があるよね?」
「…………教師の私からはコメントできないが、彼女達の訴えは理解できると思ったのだよ……」
「新田先生、ちょっと待ってください。調べます」
タブレットにその教師のフォルダを作り、ブック・オブ・ジ・エンドを使ってみたところ、真顔になった。
「新田先生、その教師、警察に突き出しましょう」
「何? ……相当な理由があるのかね?」
彼女達が生理的に嫌悪して当然だろう。盗撮や下着盗難などなどヤバいでは済まない。
新田先生に証拠の映像……女子更衣室に忍び込むブツを見せたところ、新田先生は激怒して学園長室に突撃した。
「頭が痛いのう…………代わりの先生を募集しなくてはならんのか……」
ということで、一人推薦しておいた。結果採用された。
「近爺、男の私でも鳥肌たったからね? 彼女達が生理的に嫌悪しても仕方がない。お願いだからそういう教師の採用止めて」
涙目になっているルシル君に新田先生だけでなく、タカミチやしずな、他からも賛成された。
「ルシル君が鳥肌物というだけはありますね……」
「ウルスラ女子が可哀想でしょう……」
「癒しにルシル君を求めるのも自然の摂理ですね……」
「事情は理解した。ウルスラ女子は新田君からのお説教だけで十分じゃろう。ルシル君にはすまんが、クラスメイトの女の子達へのフォローを頼んでもいいかの?」
「いいけど、もう絶対に止めて。男の私でも怖気が走るのに、女の子達が可哀想だよ」
「うむ、本当にすまんかった……」
ルシル君は学園長室から退室した。
…………問題の教師の画像を2A女子に見せたところ、このかも含めて全員二の腕をさすって鳥肌物になった。亜子とまき絵、アキラでさえウルスラ女子に同情している。
後日この人事がルシル君の仕業と話題になり、ウルスラ女子から謝罪と感謝感激されて、和解した。
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