ステータス(10歳時点)
筋力 : B 800
耐久 : B 800
俊敏 : EX 3,000
魔力量 : EX 10,000,000,000
全属性
オーラ量 : EX 10,000,000,000
全系統 10,000
メモリ : ∞
霊力量 : EX 10,000,000,000
幸運 : EX 100,000,000
※ メモリが∞になった理由は『本好きの念能力者』本編参照のこと
麻帆良である日のこと、妖怪ぬらりひょんと高畑・T・タカミチが神楽坂明日菜と近衛このかを連れてルシルを訪ねてきた。
自己紹介してチェンさんにお茶を配ってもらい、
「…………のう、なんでパンダが二足歩行して給仕してるんじゃ?」
「メイドパンダのチェンさんだからね」
グリードアイランドの景品です。
「チェンさんって……」
「どうやってパンダを中国から……」
「優秀だったからスカウトして密輸してきた」
「とんでもないことしとるな……」
「育児得意だよ」
「ほう、それは重宝するのう」
「裸エプロンだけどパンダだからいいよね」
エヴァとタカミチが吹き出した。ギャグを理解できるようだ。
お茶しながらまずはジャブから。
「タカミチってヤクザ?」
「…………ええと、僕は教師なんだけど、何故そう思ったのかな?」
「白スーツだから。堅気には見えない」
「ぶふっ!? あーーーーっ、はっはっはっはっ!! タ、タカミチが、ヤ、ヤクザ……!!」
エヴァは爆笑している。
「そ、その発想は、な、なかったぞ…………ぶふっ……」
「エヴァ、笑い過ぎだと思うよ……」
明日菜とこのかもツボったのかお腹を抱えている。
「ふぉっふぉっふぉ、タカミチ君や、教師がそれではちと困るのう」
「はい……、買い替えます……」
「お勧めはこんな感じ」
ホログラムに表示してみせた。
「…………………紫のダブルスーツにワインレッドのネクタイ、セカンドバッグ、サングラス……?」
「アルマーニの趣味の悪い紫ダブルスーツで一気にヤクザの親分に昇格(笑)」
またエヴァが爆笑した。明日菜とこのか、妖怪もお腹が痛そうだ。
「タ、タカミチがヤ、ヤクザの親分……」
「お、お腹痛いえ……」
「…………明日菜君達も笑い過ぎだと思うよ…………ルシル君、僕は教師なのに…………方向性が全く逆だよ…………進化させないで、頼むから……」
「むう、なんて我儘なのだろうか」
「我儘じゃないからね? 切実だからね?」
「じゃあブリーフ履くところから始めようか」
優しい私はホログラムにもっこ〜りブリーフを表示した。
「…………なんで下着からになるんだい?」
「ピュアな少年はブリーフしか履かない」
「僕はもうとっくに成人したいい大人だよ! 過去に戻し過ぎ!?」
「ファッション・センスを学ぶところからかなと」
エヴァは爆笑して転げ回ってバンバンソファを叩いているし、明日菜とこのかは蹲りお腹を抱えて、妖怪も相当苦しそうにしている。
「それならこれは?」
またエヴァ達は吹き出した。
「……………………」
「このド変態達は一体なんなのか?」
ツール・ド・フランスなどのサイクルロードレースに乱入してくるド変態観客だね(笑)
「ブーメランパンツの両端を肩にかけたド変態とか、後ろ姿は真っ裸、股間を片手の布だけで隠す、ワンピース水着のおっさん、パンイチ、他にもパンダの着ぐるみとかあるけどどれがいい?」
タカミチはこめかみを揉みほぐしている。
「ほらほら、凄いよね。ヤギまで乱入してくるんだよ?」
タカミチはルシル君に弄られる未来しか見えないため、無難に店員に任せることにした。
お腹が痛いのが治まってから用件を聞いたところ、明日菜を預かってほしいとのこと。
「ああ、タカミチは出張で忙しいのだったかな」
「うん、ルシル君のことを学園長から聞いてね。ルシル君にはエヴァもいるから、お願いしたいんだ。ほら、僕は男だから何かとね」
タカミチ、老けすぎじゃない? 修行のためにダイオラマ魔法球使いすぎ。
明日菜が煙草の匂いが落ち着くからタカミチ煙草吸ってという要求に、ちょっとこのままだとヘビースモーカーの未来しか見えないんだよねという困った悩みを聞かされた。
タカミチの師匠ガトウがヘビースモーカーだったことを心の奥底で明日菜は覚えているのね。
「今度はどこにカチコミかけるのか知らないけど、いいよ」
「僕がヤクザ説まだ続いてたんだ…………ありがとう……」
『完全なる世界』残党狩りって、やってることヤクザと大差ないよね。
「ということはこのかも?」
「うむ、この子の両親は関西におっての」
妖怪は私の背後に控えているランプレヒトとアウレーリア夫妻、チェンさんをチラリと見た。大人とメイドパンダもいるのであれば安心じゃなと。
ぬらりひょんとタカミチはルシル君に両親はどこにいるのか質問することはない。恐らくNYにいるのだろうと判断している。
「歓迎するよ」
「ありがとうルシル(君)」
「それにしてもルシル君の家も凄いものがあるのう」
「うさぎさん可愛いなあ」
「シュミルの魔術具だよ」
このかはシュミルの魔術具に一目惚れしたようだ。女の子がシュミルの魔術具に夢中になるのはユルゲンシュミットでも変わらない。
「どのケーキも美味しい」
明日菜はプティ・フールに夢中だ。
「全てルシルの手作りだぞ?」
エヴァの暴露に妖怪とタカミチは目を瞠った。
「趣味でこのレベルだからな?」
「いや、これは驚いたね…………一流ホテルのパティシエ・レベルじゃないのかい?」
「造形も素晴らしいものがある。完全に芸術品じゃの」
インスタント国境門を異世界現代地球に開いてアバター変化を世界各地に派遣して修行したからね。アイテムボックス完備のダイニングサーバーに食材調味料、料理お菓子を収納すればレシピを解析してそれが出てくるようにしてある。
「わたし、ルシルのお嫁さんになる」
「うちもルシル君のお嫁さんになるえ〜」
ぱーどぅん? このかはともかく、明日菜はタカミチじゃなかったの?
「ルシル君、このかと明日菜ちゃんを頼むぞよ」
「ご両親の許可は?」
「問題ないのじゃ」
話が通じない…………ユルゲンシュミットのバカ王族かダンケルフェルガーかよ……
「まさか空間圧縮して内部は巨大なお屋敷になっているとは思わなかったよ」
「ダイオラマ魔法球の応用の空間魔法だね」
あれが元ネタかと感嘆の溜息が溢れた。
「近爺、このかは避難目的もあるの?」
「ルシル君は知っておったのか……」
「事情説明して教えないとマズいよ?」
関西呪術協会と関東魔法協会が仲良くないこと、魔法のことも。関東魔法協会理事の孫娘で、関西呪術協会の長の娘が魔法のことを知らないで済む訳がない。身を守るためにも魔法を教えないとマズい。
「このかの父親の方針で関わらせないようにしとったんじゃが、教えてもらえるかの?」
このかは何を?とキョトンとしている。
「関西から陰陽師を派遣して。そっちのお勉強も必要だよね」
「うむ、婿殿には儂から話しておこう」
ではそういうことで。
「そういえばルシル君は初等部に通っておらんの?」
「MIT卒業しているから必要性皆無。両親は私は大人びているから通わせるのは辛いだろう、時間の無駄っていう方針」
「中等部には通ってもらえんかの? このかと明日菜ちゃんもルシル君と一緒なら安心じゃからの」
「え、あそこ女子校だよね?」
「男女共学化のためのモデルケースじゃよ」
ええ〜〜、と顔を顰めたところ、明日菜とこのかにうるうる視線で引っ付かれた。
「…………男子更衣室用意してね。女子校って男の目がないからって教室で着替えてそうだし」
コネ作りもあるし妥協した。
「あ、それは確かに……」
あれ、スーツや私服で登校して、体育に参加しなければ必要ないのかな?
「寮には入らないからね。女子寮に男は流石にマズい」
「ルシル君なら超絶美少女にしか見えんから問題ないじゃろ」
おい、逆セクハラされる未来しか見えないのだけど?
「私は将来誰よりも男らしくなる」
生温かい目で見られた。
解せぬ
「ここから通う。明日菜とこのかと一緒に登校すればいいよね」
「うむ、それなら問題ないのう」
「それから、中等部に私専用の個室を支給して。この容姿は目立つから視線が鬱陶しい。学食は利用しないで、昼休みはそこで過ごす」
弁当? 同じく視線が鬱陶しいことになりそうだ。麻帆良は広大だから、外食は非現実的だし。人目のないところに移動してから転移するのも面倒くさい。
学園都市内にいくつ電車の駅があるんだよ…………しかも路面電車まであるって……
「確かにルシル君の容姿は……」
「うむ、しかも男の子はルシル君一人じゃからの。支給しよう。しかしその非常に整った容姿でも悩むことがあるんじゃな」
「正直辛い……」
同情された。
おのれ、将門めーーーっ!!!
※ ルシル君前世はストーカーに刺されて血をチューチュー吸われて殺されています。某商社で将門塚の祭壇がある呪われた個室を支給されたのが原因と考えています。『本好きの念能力者』本編とキャプションをご覧ください。
「それから、エヴァの懸賞金取り下げて。メガロ・メセンブリアの腐った元老院議員の陰謀だよね」
600万ドルの賞金首とかふっざけんな!
「ルシル、わたしは気にしていないぞ?」
私が気にするんだよ!
「いや、儂もそれについては思うところがあるのでな。メガロ上層部にかけ合うことを約束するのじゃ」
結果、エヴァの懸賞金は取り下げられた。アバター変化がメガロ上層部をメンタルアウトで洗脳した結果、余裕である。
ということで中等部に通うことになった。明日菜とこのかには魔法のことを教えて事情説明した。
二人揃って混浴してきたが、スルーした。
…………ロリコン趣味はない。エヴァは精神が肉体に引きずられた影響だろう。それにエヴァは年上だから無問題。
このかはルシル君と一緒に料理するようになり、メキメキと腕を上げていくことになった。
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