麻帆良大学工学部の恐竜ロボットが暴走して大騒ぎになっている光景に溜息を溢した。
「全く、相変わらず非常識極まりない街だね」
「くっ、違いない」
「あ、あの……、失礼します…………非常識極まりないって、」
眼鏡をかけた一人の少女が声を掛けてきた。もしかして……
「世界樹とかギネス物なのに、公になっていないし、図書館島も島ってなんだよ。オリンピックの記録余裕で更新できる超人とか、ストリートファイトしている傍迷惑な連中とか、他にも色々あるよね」
なんなんだよ、たけのこリーゼントとか……、コートみたいに長い学ランとか、いつの時代だよ…………応援団に所属していたとしても、普通そこまでするか? なんかふんどししているような人相だし……
ギャグだな
「そうなんです! なのに周りは誰もそれを疑問に思わないから……」
「ルシルこれは……」
「認識阻害無効化能力者だね」
認識阻害結界を張ってから自己紹介したところ、やはり長谷川千雨だった。指先に火を灯し、事情説明したところ愕然としている。
「魔法使いの街……」
「長谷川千雨、選べ。こちら側に来て魔法を学び身を守る術を身に着けるか、知らないふりをするか、記憶を消すか」
エヴァが選択肢を突き付けた。
「……知らないふりをしても巻き込まれる可能性があるってことですよね…………それに記憶を消してもわたしのもやもやは消えない……」
「理解が早いな」
エヴァは千雨のことが気に入ったようだ。
「わたしに魔法を教えてください」
「いいだろう。わたしのことは師匠と呼べ」
「はい、師匠。ええと、」
「ルシルでいいよ。よろしくね」
「はい、よろしくお願いします、ルシル君」
ルシル君パーティに長谷川千雨が加わった。
千雨を家に案内して明日菜とこのかを紹介しようとしたところ、
「千雨ちゃん?」
「え、神楽坂に近衛?」
「もしかして同じクラスだった?」
「うん、あまり話したことないけど」
「わたしは騒がしいの苦手なんだよ……」
「あ〜、明日菜はイインチョとしょっちゅう喧嘩してるもんな〜」
「明日菜?」
私はキラッキラ笑顔で明日菜を見つめた。
「何、ルシル? …………なんかその笑顔怖い……」
「女の子はお淑やかにしなさい。いいね?」
「は、はい!」
大変結構
「なんでここに神楽坂と近衛がいるんですか?」
「二人共に魔法関係者でお預かりすることになった。千雨も魔法関係者として鍛えることになったから仲良くしなさい」
「わかりました」
放課後や休日に明日菜とこのか、千雨を指導する。
「火よ灯れ」はさせずに念能力形式で魔力を知覚させる。座禅瞑想により、【点】で心を集中して自己を凝視し目標を定め、【舌】で目標や想いを言葉に変換し、【燃】で内なる意志を高めさせる。
「ルシル、普通は「火よ灯れ」から始めるものだが、これはルシル式か?」
「幼い頃は精神面を鍛えた方がいい。少しずつ魔力を知覚させていく。そちらの方が早い」
次の瞬間、明日菜が、「ん、魔力感じた」という反応に、千雨が目を瞠った。
「はあっ!? こんなに早く!? 嘘だろ!?」
私は左手人差し指を立てて「明日菜、これは?」と質問した。
「『明日菜、おめでとう』」
「はい、よくできました」
魔力文字を読み取った明日菜の頭をナデナデした。
「えへへ、もっと褒めて」
流石の才能だな…………明日菜には咸卦法のために気も知覚させよう。
「はあ? どういうことだよ……」
「くっ、千雨、お前も目覚めればわかる」
エヴァは内心、明日菜のことをエグい才能だなと思っていた。
魔力を知覚してから器合わせ……同調魔力循環して魔力量他諸々を底上げしていったところ、明日菜達が発情して宥めるのに大変だったのはお約束だ。
…………ルシルはエヴァと二人だけの部屋で問い詰められた。
「わたしが聞きたいことはわかるな? 明日菜は一体何者だ? 爺が自ら保護を願い出てくる、」
「『黄昏の姫巫女』」
「そういうことか……」
「記憶は封印されている。幸せになってもらいたかったのだろうけど、ねえ」
「…………それまでの人格が消されるのに等しいな……」
同感だね。ガトウの自己満足、独りよがりに過ぎない。アスナ本人の気持ちを無視している。しかし新たな人格『神楽坂明日菜』ができてしまった以上……
記憶喪失の場合、記憶を思い出すとそれまでの記憶が消えてしまうケースもあるから相当危険だ。明日菜の場合は原作知識から記憶統合されるだろうけれど……
「…………ウェスペルタティア王国の『黄昏の姫巫女』については黒い噂が尽きなかった。人間兵器だの、なんだの、な……」
「火のないところに煙は立たないよね。魔法と薬で眠らされて成長を止められて、戦争の時に覚醒させられて100年以上兵器として運用されていた。だからナギとアリカがアスナをその地獄から助け出した」
「なるほど……」
アリカが災厄の魔女、災厄の女王と呼ばれてタブー視されるようになったのはアスナをメガロ元老院に引き渡すことを拒否したからだ。罪のない幼女にしていいことではない。その点ではアリカとナギに賛同する。
魔法世界の真実をエヴァに教えた。
「…………その造物主ライフメーカーは危険極まりないな……」
「あれ、不死者だからね。耄碌したお花畑?」
エヴァは吹き出して爆笑した。
「エヴァ、不死者にコネないかな?」
「ん? いくつかあるが、…………( ゚д゚)ハッ! カリンを忘れていた!?」
おい、案の定かよ…………不老不死の宿命だから仕方がないか…………もしかして『魔法先生ネギま!』には続編があるのか? あとで確認しておこう。
魔法世界でカリンを養分にした人工世界樹から救出した。
「…………わ、わたしは……、」
「おい、カリン、しっかりしろ!」
「エ、エヴァンジェリン様……?」
「勝手に聖女を救出されては困るね」
なんか気持ち悪いイキモノが現れたね。
「貴様はっ!?」
「エヴァ、誰あの髪が長過ぎる気持ち悪いイキモノ?」
地面に髪を引きずってるってなんだよ……
「真祖だ…………気持ち悪いのは同感だな……」
「ーーーーッ、随分と身の程知らずだね?」
「自分が気持ち悪いことを自覚して死ね」
続編UQ HOLDERをインターネットとブック・オブ・ジ・エンドで脳内インストールしたよ。真祖バアル、死ね。
〈ピアッシング 2,048 × 360°〉
ピアッシング360°爆撃くらえ。
プラズマのピアッシングに光属性も混ぜたところ、屑は消滅した。
「…………真祖をあっけなく……」
「ルシルはバグキャラだな……」
イシュト・カリン・オーテ……え、まさかのユダ? イエスを裏切って神に呪われ愛され死ぬことも許されないって…………カリンは私の家で側仕えをすることになった。
他にも不死者を仲間にしていった。
途中、ダーナ・アナンガ・ジャガンナータ……狭間の魔女という真祖が現れた。
「久しぶりだねぇ、キティ」
「!? 貴様はダーナ!?」
「そっちの子がバアルの坊やを瞬殺したのか。本当にとんでもない魔力量の持ち主だねぇ。ん? キティ、成長していないかい? 幻術や魔法薬ではないねぇ。真祖は成長が止まるっていうのに、どうやったんだい?」
「ルシルが成長させてくれた」
「へえ、どれ、あたしがいっちょ力を確認してやろう」
「なっ!? ダーナ、貴様っ!?」
ガチで殺し合いかよ!?
「また真祖か…………どうやらあの気持ち悪いのとは格が違うみたいだね」
右手にオーラ、左手に魔力、融合。
「なっ!? まさか、咸卦法か!?」
精霊化、マバリア常駐。グリモワール、サポートよろしく!
(Yes, Master)
「ほう、バアルの坊やは手加減されていたんだねぇ。それじゃあ行くよ!」
〈ピアッシング〉
ダーナの顔は消滅した。
が、すぐに復活した。
「あんたのそれは本当にサギタ・マギカかい? 威力速度、どれも比較にもならないねぇ。んじゃこっちからいくよ!」
遠近法とかマジでデタラメだろうが!?
「す、凄い……、動きが全く見えない……」
【発】精霊化で光の精霊になり、グリモワールのサポートがある。そしてマバリアの行動速度強化ヘイストと分割並列思考速度強化マルチアクセルのお陰だ。
「あーーーっはっはっはっ! あたしを何百回も殺すとはみどころがあるじゃないか!」
「あと何万回、何百万回、若しくはそれ以上殺し続けてやろうか?」
〈ピアッシング 16,392 × 360°〉
「真祖実験体に重宝するな ♪」
これ以上ない素材じゃない ♪
「ちょ、ちょっと待っておくれ!? あたしを実験体だって!? 」
「私に喧嘩を売ったのは貴様だ。永遠と消滅させ続けてやるよ」
「…………おいおい、本物の真祖をフルボッコしてんぞ…………エヴァンジェリン、あいつ何者なんだよ……」
「わたしの恋人だ!」
「え、マジでか?」
「エヴァンジェリン様、おめでとうございます!」
宍戸甚兵衛は驚愕に目を瞠り、カリンは祝福した。
「これは耐えられるか?」
〈全属性爆縮連鎖陣〉
爆縮 魔法をミリ単位まで圧縮して放ち解放する際に、周囲に漂うマナに起爆させて威力を何倍、何十倍、何百倍にもする。
それを全属性の様々な魔法の爆縮で連鎖させる。異空間結界で覆うため、自然破壊することもない転移することもできない。
「ちょっ、ちょっと、ま、」
「逝ってこい ♪」
『…………』
永遠に続くかと思われた爆縮の後には息も絶え絶えのボロカスになったダーナの姿が現れた。
「で、まだやる?」
「こ、降参……する、よ……」
ドサッと倒れてダーナは気絶してしまった。
狭間の魔女に降伏されてから、拠点の蔵書をコピーした。真祖の拠点は美味しいね〜〜〜〜
…………狭間の魔女は喩えるのであれば機織りの女神 ヴェントゥヒーテと時の女神 ドレッファングーアか? 様々な織地を蔵書コレクションにしている。いい趣味しているな。
感想大歓迎です ♪