本好きの念能力者 @ 麻帆良   作:avagnale

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入学前最後


爆誕

 中等部入学前にアメリカの魔法学校の帰国子女の佐倉愛衣がルシルと出会い、ルシルの家に下宿することになった。

 

 出会いは愛衣が誰かを探していそうにキョロキョロしていたところにルシル君が声をかけた。

 

「君、誰か探しているのかな?」

 

「えっ……、」

 

 愛衣は内心なんですか、この神様みたいな絶世の美少年は!?と心臓バクバクだった。

 

 ルシル君は愛衣をSTARBOOKSにエスコートしてお茶をすることにした。

 

「愛衣、アメリカの魔法学校って何か課題あるの?」

 

「はい、麻帆良でお勉強しながら師匠を見つけて弟子入りすることです」

 

 アメリカの魔法学校はまともなようだ。

 

「中等部から通うんですが、予め麻帆良に慣れておこうと思いまして」

 

 まともだね。

 

「エヴァに弟子入りすれば?」

 

「エヴァさん、ですか?」

 

「エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル」

 

「え……、それってまさか、」

 

「想像通りの人物だね。可愛いいい娘だよ?」

 

「そ、そうなんですね……」

 

「住むところは決まっているのかな?」

 

 その荷物、明らかに麻帆良に来たばかりだよね?

 

「いえ、師匠の家に住むようにと、」

 

「好都合だね。部屋余っているから、おいで」

 

「あ、ありがとうございます!」

 

 愛衣の荷物をインベントリに収納したところ、やはりそういう反応だった。女の子に荷物を持たせるような真似はしないよ。

 

「あ、あの……、ルシル様は何故わたしに声をかけたんですか?」

 

 ん? 何故に『ルシル様』呼びされるの?

 

「可愛い女の子が困っているようだったから声をかけただけ」

 

「か、可愛い……」

 

「今日は美少女との出会いがあるってお告げがあってね。愛衣のことだと確信した」

 

「あ、ありがとうございます……」

 

 ? 口説かれることに慣れていないのか。なんともったいない。

 

 原作を確認してみたところ、愛衣はウルスラの脱げ女とパクティオーするみたいだが、とばっちりで脱がされるのは可哀想だろう。防御効果に差が出るからと下に何も着ないで、結果脱がされたからと責任を取ってくださいってなんなんだよ。自業自得じゃないの。脱がされ願望がある痴女かよと。

 

 

 

 愛衣を皆に紹介した。エヴァは愛衣の弟子入りを快諾した。

 

「昼食にして」

 

 そこにパンッと音がしてウェンディが現れた。

 

「かしこまりました、若様」

 

「えっ、ルシル様、この可愛い子はなんの生き物ですか?」

 

「ハウスエルフ。屋敷しもべ妖精ともいう」

 

「ウェンディと申します。よろしくお願いいたします、お嬢様」

 

「はい、よろしくお願いしますね」

 

「他にも何人かハウスエルフがいるから、仲良くしてね」

 

「もちろんです!」

 

 お辞儀君討伐諸々の報酬にイギリス魔法省に要求して屋敷しもべ妖精転勤室に斡旋してもらって何人も確保したからね。

 通常のハウスエルフはボロ布をまとっているが、私は不潔不衛生な姿は我慢ならないため、布を下げ渡してそれで服を作ってしまえと囁いた。結果ウェンディ達はメイド服やスーツ姿になった。

 ダフネやドラコ達ハウスエルフのいる家の子達はどうすればハウスエルフがクビにならずに服を着せることができたのかと、懇願されたために教えたところ、その手があったかと目から鱗のようだった。

 

 …………ドラコからドビーと交換してほしいとそれはもう切実に懇願されたが、笑顔でお断りした。新しく雇ったハウスエルフが何故かアル中で使い物にならないらしい。クラウチのところのウィンキーのことだろう。Jrはアズカバンに逆戻りでシニアもアズカバン送りになったから。

 

 ハウスエルフ達にエヴァは真祖のお姫様、ザジは魔族のお姫様、明日菜は魔法世界の亡国のお姫様、このかは関西呪術協会のお姫様と教えたところ、はりきって仕えている。

 

 …………エヴァには七尾がいるのだが、エヴァはハウスエルフの愛らしさに魅了されて…………七尾がハウスエルフに嫉妬して幼女メイド服姿になってエヴァに仕えている光景はシュールだ。

 

 ハウスエルフとメイドパンダ、七尾は非常に優秀だ。快適快適。

 

 

 

 昼食の席で今日も修行のために参加している千雨に確認しておく。

 

「千雨は中等部進学したら女子寮に入るのかな? 確か中等部は全寮制だよね。集団生活を体験させるために」

 

 コミュ力を養うためにもね。

 

「え、ルシル君と師匠はともかくとして、皆どうするんだ?」

 

「わたし達はここから通うわ」

 

「ルシル君家でも集団生活体験できるえ。おじいちゃんも認めてるんよ」

 

「ルシル君、部屋余ってない?」

 

「歓迎するよ。ようこそアイゼンライヒへ」

 

「ありがとうございます。改めてよろしくお願いします。気の合わない奴と同室になったり、騒がしい奴とかいたりしたらごめんだから助かります」

 

 原作のメンバーを思い出してみると平穏とはほど遠いね。千雨は原作のような趣味はない?ようだが、同じくPCは得意だ。私の家の環境を羨ましがっている。

 

 ISDN回線が主流の世の中で、念能力により量子回線という意味不明なサクサク環境。しかも普通にタブレットとかある。ノートパソコンにしても、この大きさで500gってどんだけと…………林檎で窓が、明らかに未来のOSがぬるぬるサクサク動いてるのどういうことと……

 

「ルシル君家ミシンあるか?」

 

「コンピュータミシンあるけど、チェンさんやウェンディ達に任せれば大抵のことしてくれるよ? ハンカチとかの刺繍?」

 

「う、うん、実は服を自作してみたくて…………ルシル君はコスプレに理解ありそうだし……」

 

 既にコスプレイヤーに目覚めていたのか…………チウたん誕生だね!

 

「ルシル君は全力で『チウたん』をサポートします」

 

「ちょっ、なんで知ってんだよ!?」

 

「勘。麻帆良の環境と千雨の体質から鬱憤晴らしに目覚めてもおかしくないかなと」

 

「一体どんな勘してたらわたしのハンドルネームまでわかるんだよ!?」

 

「くっ、優れた魔法使いとは勘にも優れているものだ」

 

「師匠……」

 

 チウたん可愛い。

 

「千雨ちゃん、わたし達もコスプレしてみたい」

 

 明日菜はコスプレに興味津々だ。そこから女の子達でコショコショと……

 

「ルシル君絶対に女の子の胸好きだと思うんよ」

 

「マスターが胸押し付けてる時のルシル様は嬉しそうですよね。そこからイチャイチャして……」

 

 なんて羨ましいのですかと……

 

「わたし達はまだまだエヴァちゃんの胸に敵わないものね」

 

「千雨ちゃん、コスプレしてルシル君を誘惑してみん?」

 

「わ、わたしも参加します!」

 

「…………いや、それよりも物理的に攻めた方が効果的だろ……」

 

 お前ら、芸能人よりも顔整ってるの理解してないだろと……

 

 

 

 千雨が引っ越してきた日、大浴場に明日菜とこのか、千雨、ルーナ、愛衣が突撃してきたため、抱いてしまった。

 

 …………このかと愛衣はまだぺったんこだけど、外部パワーにより覚醒してしまった。

 

 朝食の席で千雨はルシル君がエヴァとザジともそういう関係だと知ると遠い目をしていた。

 

「ヴァシェレットにヴァッシェン・シャワー、美肌温泉、神……」

 

 ヴァシェレットはウォシュレットのヴァッシェン版だ。

 

「美肌温泉、お肌ツルツルになりますよね。千雨先輩、リサイクルルームも凄いですよ。壊れた物を入れておくと新品同様になってます」

 

「あれも凄いよな…………なんかここにいたらある意味堕落しそうだよ……」

 

 ハウスエルフとメイドパンダ最高と……

 

「ふふっ、その気持ちわかります」

 

 千雨と愛衣は仲良くキューブコテージについて話している。

 

「それにいつもお昼ここでご馳走になってたけど、朝も夜もすっごい美味い物が毎食出てくるだろ? 舌が肥えてきちゃったよ」

 

「ですよね。師匠の話ではお魚さんはどれも旬の魚みたいですし、お高いお魚さんも珍しくないようです。こんなに高待遇、いいんでしょうか……?」

 

 ある意味不安になってきた愛衣に頷く千雨。

 

 そこにルシル君が現れ、本当に大丈夫なのか確認したところ……

 

「おいで」

 

 2人を中庭の池に案内してシュタープから釣り竿を具現化した。

 

「本当に万能な杖だよな……」

 

「はい、憧れます……」

 

 釣り針を垂らしたところ、速攻でヒットして釣り上げた。

 

「はあっ!? あれって、まさかマグロか!?」

 

 マグロを速攻で気絶させて1℃にまで冷やして血抜き後インベントリに収納した。

 

「…………( ゚д゚)ハッ! ルシル君、なんで池でマグロが釣れるんだよ?」

 

「これは不思議ケ池といって、この池に魚を一匹放すと次の日には一匹増えている。どんな水域に棲む魚でも生息・混泳が可能な池なんだよね。あれは冬の大間のクロマグロだよ」

 

「チートな池だな……」

 

「そんな秘密があったんですね……」

 

 甚兵衛が麻帆良市場に卸すようになったから、旬の高級魚がセリで高値が付くためウハウハだ。麻帆良では魚介類は結構安い。

 

「…………わたしの目がおかしいのか? なんで木にスイカやメロン、イチゴ、パイナップル、みかん…………他にも色々実ってるんだ? わたしは農業素人だけどなんかおかしくないか?」

 

「あれは豊作の樹といって、様々なフルーツがランダムで実る」

 

「あれもチートだな……」

 

「ここで出てくるフルーツにはそんな秘密があったんですね……」

 

 マグロをインベントリで解体熟成してから、夕食はルシル君自ら寿司を握った。

 

「マグロ祭。赤身、ネギトロ、中トロ、大トロ、希少部位で天端の漬け、どうぞ」

 

「ほっぺが落ちるわ〜」

 

「これは堪らないわね」

 

「千雨先輩、どれも最高に美味しいですよ?」

 

「ああ……、どれも美味いんだけどな……」

 

 チャイという敵がいなくなったため、そこまで高騰することはなくなったから安心しなさい。日本は何故かチャイやチョンと国交断絶したからね。政治と経済は別物? 政府は大陸や半島にいる日本人に退去勧告を出した。日本のチャイやチョンタウンでも殺し合いが多発して全員死んだ(笑)

 

「ルシル君、これ普通の赤身や中トロ、大トロよりも美味しいと思うのは気のせいなんかな? 赤身だって口に入れた瞬間に溶けるよ?」

 

「表面に細かく包丁入れているからね。工夫してみた」

 

「食感が違って赤身が大トロかと思ったえ」

 

「どれも絶品ね」

 

「くっ、勝ち組万歳だな」

 

「同感です。ルシル様は寿司の腕前も素晴らしいですね」

 

「趣味だよ」

 

「趣味でこのレベルって……、一流寿司屋顔負けじゃないのか?」

 

「千雨、お前の疑問は正しい。あの時のお前の行動力を褒めてやる」

 

「師匠……、ありがとうございます……」

 

 皆若いだけあってマグロの脂をものともせずに、中トロと大トロも美味しそうに食べているね。

 

 次の日のマグロ丼も盛り上がった。中落ちも美味い。

 

 氷見の寒ブリや九州のクエの刺身やフルコースなども大好評だった。

 

 

 

 ルシル君はお茶を飲みながらまったりしていたところ、このかに後ろから両腕で首を抱き締められた。

 

「このか、どうしたの?」

 

 とりあえずフレンチ・キスしてから……

 

「ルシル君、今度お父様が麻帆良にわたしの様子を見に来るんやけど、お父様から流石にマグロ、寒ブリ、クエの中トロや大トロの脂は年齢的にキツい言われたんよ」

 

 そういえばこのかは実家にお手紙グルメレポート?を送っていたね。

 

「このかのお父様の好みは?」

 

「カニ食べたいらしいんよ」

 

 次の瞬間、このかの頭をなでなでしていた手が止まった。

 

「あ〜、私はカニ、あまり好きではないんだよね……」

 

「なんで!?」

 

「あんなに美味しい物を!?」

 

「一々面倒くさいから」

 

「いや、それがカニの醍醐味だろ!?」

 

「そうです!」

 

 千雨と愛衣から信じられないものを見る目で見られた。

 

「いや、一々ほじほじして面倒くさいし……、自然と無言になるっていうの? このかのお父様との会食で出していいのかな? これは何かしらの試験か?」

 

「うっ、そう言われると反論できない……」

 

「た、確かに……」

 

 そこにエヴァが現れた。

 

「ルシル、カニが面倒くさいのは同意するが、身をほじるのはウェンディ達に任せればいいではないか」

 

「それもそうだね。蟹専門の不思議ケ池で繁殖させるかな。毛蟹、タラバガニ、ズワイガニ、上海蟹の食べ比べといこうか」

 

 上海蟹は密輸してある。

 

『やった!』

 

 さてさて、当日のメニューはどうしようかな?

 

 

 

 近衛詠春を招いた会食ではまずは東北のつまみからだ。

 

「あわび、なまこ、ほや、フカヒレ、どれも酒が進みますね」

 

 続いてホッケの塩焼きが出てきた。

 

「北海道や東北ならホッケの塩焼きか炉端焼きだよね。これには福島の銘酒、飛露喜を」

 

「これも堪らんな」

 

「同感です」

 

 蛤や牡蠣、本ししゃもを食べて、それからは蟹の食べ比べで盛り上がった。田酒や新政、刈穂などなど東北の銘酒とのマリアージュ至福。

 

「詠春、あまりルシルを困らせるな」

 

「? エヴァ、私は何かルシル君を困らせるようなことをしましたか?」

 

「カニを食う時には誰もが無言になるだろう?」

 

「お父様、あの時ルシル君は何かの試験かって疑ってたえ」

 

「それは申し訳ない…………このかの手紙から毎日美味しい物を食べているということだったので……」

 

「ここにはウェンディ達がいるから問題ないがな」

 

 まさかハウスエルフに給仕されるとは思わなかっただろう。詠春もそのような魔法生物は初めて見ましたと驚いていた。

 

 詠春を不思議ケ池に案内したところ、やはり驚愕された。豊作の樹にも。

 

 翌朝は毛蟹大根鍋と上海蟹味噌あんかけチャーハンだ。昼は北海道尽くしの寿司で、イカやウニ、マグロ、ホッケ、ホタテなどなどを堪能して、このかの様子に安心して詠春は満足して帰っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 STARBOOKSでエヴァとお茶をしていたところ、超鈴音……チャオリンから声をかけられ、自己紹介した。

 

「エヴァンジェリン、科学技術と魔法が一体になったロボットに興味ないか?」

 

「それはシュミルの魔術具よりも可愛いのか?」

 

「シュミルの魔術具?」

 

「見てみる?」

 

「興味あるネ」

 

 ということで自宅に案内したところ、色々驚愕している。

 

「空間魔法にシュミルの魔術具……ルシル君、シュミルを解体、」

 

「きけんじんぶつ、さわるな」

 

「はなれろ、まっどさいえんてぃすと」

 

「シュミルズ相当強いから迂闊に手出ししないようにね」

 

「チャチャゼロともいい勝負をするからな」

 

「シュミルズノコンビネーションニハカナワネーゼ」

 

「(それは相当ネ)……ルシル君一体何者ネ?」

 

「興味深いから協力してもいいよ。シュミルズに使っている素材を提供してもいい」

 

「ルシルが興味があるならわたしも魔法の知識を提供しよう」

 

「それは助かるネ…………それから、なんでパンダが二足歩行してお茶を給仕してるか?」

 

「大陸、崩壊したよね。絶滅危惧種で優秀だから保護スカウトしてきた」

 

「…………中に人が入ってないか?」

 

「優秀だからね」

 

「…………」

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

 わたしは超 鈴音、未来から来た火星人ネ。ルシル君は一体何者ネ? 私の知る歴史には存在しない人物よ。しかもあのエヴァンジェリンと一緒にいるなんて…………それにエヴァンジェリンのログハウスがルシル君の家の中にあるだなんて思わなかたネ…………どうりで見つからない訳よ……

 

「超さん、ルシフェリアさんですが、あの時計塔CEOみたいですね」

 

「何? (時計塔もわたしの知る歴史には存在しないよ。ザ・ルシフェリア……名前が由来か……)」

 

「時代の最先端『時計塔』……超さんの目的を叶えるためには協力してもらった方がいいと思います」

 

「そうネ…………(何が原因ネ?)」

 

「電力水素他資源金融諸々で圧倒的みたいです」

 

「ルシル君を協力者に引き込むネ」

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

 ハカセも加わり絡繰茶々丸の開発が始まった。

 

 チャオリンの設計図を見て、明らかにこの時代ではオーバーテクノロジーだと、麻帆良でしかできないなと納得した。

 

「量子コンピュータ、人工知能、駆動系とかチャオリン天才だね」

 

「一目見てわかるルシル君も凄いよ。……もしかしてルシル君も開発してたりするネ?」

 

「科学ではなく魔術でだけどね。この外部電源は魔力動力にすれば要らないね」

 

「シュミルズはどうやって魔力供給してるネ?」

 

「シュミルズの額にある魔石から供給している」

 

「魔石ですか? 超さん知ってます?」

 

「いや、初耳ネ」

 

「お前ら、ファンタジー小説やラノベで魔石は定番だぞ?」

 

 それでも自称未来人とマッドサイエンティストなのかと。

 

「魔石は魔術の産物だからね。この設計図だとあまりにもロボロボしているから、麻帆良の外に出られない。耳の突起とか邪魔」

 

「いや、ロボロボしているって……言いたいことわかるけど……」

 

 サラサラサラーーーッと書き直した。

 

「これでどうかな?」

 

 身長150cmのコンパクトボディだ。

 

「随分とサッパリしたな。額の魔石は隠れているから問題ないだろう」

 

「ルシル君、この心臓部の丸いの何ネ?」

 

「命属性の魔石」

 

「それは、命が宿るということか?」

 

「自我が宿ればそう判断してもいいだろうね。マスターはエヴァでいいよね。闇と光の適性がないとマスター登録も魔力供給もできないから」

 

「へ? エヴァンジェリン吸血鬼なのに光の適性あるネ?」

 

「意外か? 努力の賜物だな」

 

 パクった結果だけどね。

 

「…………記録用HDがなくなっていますが……?」

 

「MSD、魔術と科学の産物だね」

 

「(……SSDの魔術版か? この時代にはまだSSDですら登場してないよ)そのMSDはどこにあるネ?」

 

「アンドロイドにもプライバシーがあるよね」

 

「プライバシーは大事だな」

 

「ーーーーッ」

 

 ヤバっ、チャオリンをネチネチイジるの無茶苦茶癖になりそうだwww

 

 

 

 完成したフレームの心臓に私が調合した命属性魔石(実は全属性)を埋め込み、額に闇と光の二属性魔石を埋め込んだ。

 何故全属性か? シュミルの魔術具は全属性でないと調合できないからだ。それにチャオリンとハカセを私は信用していないから教えない。

 

「皮膚は人工皮膚を使いますか?」

 

「いや、人工皮膚は違和感半端ないから、具現化しよう」

 

「「はい?」」

 

 茶々丸の皮を念能力で具現化した。

 

「「…………」」

 

「くっ、ルシルの独自魔術だ」

 

 茶々丸に皮を着せて、チャオリンとハカセが色々弄くり回して、服を着せて完成した。

 

「エヴァ、額から魔力を流してマスター登録して」

 

「ああ」

 

 エヴァが魔力供給したところ、茶々丸が起き上がった。

 

「マスター、わたしに名前をください」

 

「お前の名前は絡繰茶々丸だ。以降茶々丸と呼ぶ」

 

「ありがとうございます」

 

「エヴァ、私にも茶々丸に魔力供給する許可して」

 

「ルシルに茶々丸に魔力供給する許可を与える」

 

 ということで私も魔力供給して登録した。

 

「わたしにも欲しいネ」

 

「闇と光の適性持ってるの?」

 

「うっ……、」

 

「それではわたしも触れることはできないんですか……」

 

 ご愁傷さま。チャオリンとハカセは目論見が外れたのか盛大にORZしている(笑)

 

「情緒を育てるには学校に通うのが一番かな。茶々丸なら中等部でいいか」

 

「情緒は大事だな。茶々丸、学校ではルシルの言うことを聞け」

 

「かしこまりました」

 

「え? エヴァンジェリンは?」

 

「わたしはもう通っていないぞ?」

 

「え、でも登校地獄は、」

 

「ルシルが解呪してくれた」

 

「ルシル君ほんと何者ネ……」

 

「美少女を助けるのに理由要るのかな?」

 

「ルシル……!」

 

 またルシル君とエヴァのイチャイチャが始まり、内心げんなりするチャオリン。そしてしばしばルシル君とエヴァがヤッている場面に出くわし、ご奉仕現場でエヴァに挑発され、中出し現場でも挑発され、DNAを奪ってクローン作ってやろうかと目論むようになるのも遠い未来ではない。

 

 ガールフレンド達に茶々丸を紹介したところ、千雨は僅かな違和感に……魔力に気付いて、内緒話を……

 

「ルシル君、あれもしかしてシュミルズと同類だったりしないか?」

 

「魔法魔術科学技術の融合産物だね」

 

「そういうことか…………麻帆良でここが一番非常識だよな……」

 

「常識? 何それ、美味しいの?」

 

「ルシル君が一番非常識だった……」

 

 千雨の感想にエヴァは爆笑している。

 

「私が常識だ」

 

「ルシル君以外は非常識になるよな……」

 

 千雨は遠い目をしている。

 

「千雨ちゃん、よく考えてみよう」

 

「なんだ明日菜?」

 

「ルシルは誰にも迷惑かけていないわ。大学工学部の暴走するロボット作ってる連中やストリートファイトする野蛮な連中とも違うじゃない」

 

「それもそうだな……」

 

 明日菜とこのか、千雨は仲がいい。互いに名前呼びして気を許している。

 それに原作で明日菜もクソガキについて可笑しいと疑っていた常識人枠?でもあるため、千雨と気が合うのだ。

 原作のオジコン明日菜は一体どこにいった?

 

 原作破壊乙

 

 

 

 

 

 

 




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