異世界バトルドロイド軍団   作:サイリウム(夕宙リウム)

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11:魔法だー!

 

魔法だ! 魔法! ねぇねぇねぇ! 見てる!? 見てる!? 魔法だよ魔法! 今ファイアボールって言った! 言ったよね! 言いながら火の玉出したよね! いや、すっごッ!

 

 

(まじもん、まじもんのファイアボールだ……ッ!)

 

 

加速した世界の中でも存在感を発揮する、大きな火の玉。

 

両手で抱えなければ持てないようなサイズであり、出現した瞬間から周囲の温度が急上昇。しっかりと熱を持った球状の火だ。そして自身の知る理論全てを無視し、そこに顕現し続けている。燃焼物など無い筈なのに、勢いそのままに燃え続けているのだ。

 

これを魔法を言わずに何というのだろう。

 

そんな此方に向かって直進し始めた火球を、自分でも理解できてしまう無邪気に瞳を輝かせた顔で眺めながら。先ほど記録した文様、巻物状の紙面に書かれていた、魔法陣のようなものを思い出していく。

 

 

(解析! 解析しなきゃ! んで私も使いたい! 使わせろ!)

 

 

ドロイドとして生れ落ちてから最速レベルで電脳が計算を始め、その構造を解き明かしていく。

 

図面として書いたものが魔法を発動するキーであるならば、そこには必ず理論というモノがある。何せあそこまで複雑な文様、幾何学的な図面が描かれていたのだ。“もし図面が必要ない”のであれば、あのスクロールの中に棒一本書いておくだけで魔法を発動することが出来るだろう。

 

しかしそこにあったのは図面。魔法陣。それが何かの理論に基づいて作られているのであれば……。

 

解き明かせば、再現できる。

 

火の玉を生成し、維持し、打ちだす。大まかに分ければ工程はこの三つだけど、他にも照準機能やホーミングまで付いてるかもしれない。図形を細分化して、予測して、逆算して。確かめながらその理論を探し当てていく。あ、でもでもでも! 比較対象がないから予想にしかなんない! ある程度分かったけど合ってるかどうか確認できない!

 

も、もっと! もっと魔法見せろ! 他の魔法! いっぱい出せ! 出せ! 出せ!!!

 

 

(あ、あのぉ……、主?)

 

(うっさい今取込み中! これが多分火力の調節で、燃焼し続けるのがこっち、嫌でもそれだと法則が……。いやそもそもこの星独自のエネルギー? あぁもう他! 他出して早く! 役目でしょ!!!)

 

(あ、主? その、火の玉が目の前まで……。)

 

(え? ……ほわッ!?!?!?)

 

 

演算を加速し高速化した世界の中。ウチの護衛ドロイドに声を掛けられたと思えば、いつの間にか私の目の前に出現する、巨大な火の玉。

 

……あ~、うん。興奮しすぎて放置しちゃってたわね。え、このままだと直撃コース?

 

う~む。正直本音を言えば、『異世界で魔法喰らえるとかご褒美ですか!?』という感覚なので、この身で味わってみたくはある。流石に生身の人間だった頃ならご遠慮したかっただろうが、今の私はドロイド。機械の身体を持っているのだ。人に似せた特注ボディとは言え耐性と強度は高めてあるし、そうそう破壊されるとは思わない。ライフで受ける! しても、問題ない筈だ。

 

けれどまぁ、護衛の子達からすれば大問題なわけで……。

 

 

(じ、自分の体で受けるってのは……?)

 

(な、何をおっしゃっているので!?)

 

(あ、やっぱダメだよね。うん。どうしよ……。)

 

 

滅茶苦茶怒られる気配を感じたので、お話を途中で蹴り飛ばし、再度思考を回し始める。

 

既に火球は結構な距離まで近づいており、私が手を伸ばせは普通に直撃するぐらいの場所にあるだろう。けれどそこは護衛ドロイドたち。この距離からでも私を遠くに引き離す、もしくは間に入り込んで撃ち落とすことが可能なのだ。故に私が深く魔法陣の解析をしていたこともあり、限界ギリギリまで声をかけるのを辞めていてくれたのだろう。

 

けれどまぁ私はこの魔法を体験したいわけで……。一応ドロイド軍団たちの長としても、『この地独自の技術体系と思われる魔法、その威力を確認しておきたい』ってのもある。

 

強かったら警戒対象として見なきゃだし、弱くても何かしらの利用価値があるかもしれないので調べておきたい。

 

故にまぁ、ライフで受けたいんだけど……。

 

 

「仕方ね、41号ちゃん~?」

 

『はッ、こちらを。』

 

 

ということで呼び出すのは、一番近くにいた護衛ドロイド。T-DZ-SECシリーズの41号ちゃんだ。

 

そして彼から手渡されるのは、ウチのD2ドロイド。

 

演算領域不足と人格コアの性能不足のせいで、現在私達が入り込んでいる加速した世界に入り込めない、可哀想な子。私に選ばれたせいで、馬として馬車を牽くはめになった可哀想なドロイド。それをこう、私とファイアボールの間に上手く設置しまして……!

 

 

「必殺! 身代わり肉盾の術!」

 

『え、は? なッ!? あぎゃぁぁぁアアアアア!!!!!!!!!』

 

 

瞬間、一気に炎へと包まれるD2ドロイド。

 

その熱でこっちまで熱くなってくるが……。そもそもバトルドロイドってのは指揮者である戦術ドロイドを守るために存在するのだ。自軍の勝利の為に邁進し、自軍の頭脳を守るために盾となり、誰かが犠牲になっている間に敵兵を叩き潰す。命の軽いドロイドだからこそ行える芸当だ。

 

まぁでも、ミクニちゃんがとっても優しいのは周知の事実。

 

英雄的戦死をきめたドロイドちゃんの為に、豪華なお墓作ってあげるね♡ その辺の小石で♡

 

 

『粗末ッ!? というかまだ死んでないですッ!!!』

 

「お~、無事じゃん。つまんな。」

 

『つまんな!?!?!?』

 

「あはー! 冗談冗談! にしても、ちょっと装甲が溶けたくらいか。こりゃD1ドロイドじゃ一撃死な奴だね。うんうん、鎧着てるD2ドロイドで良かったねぇ! んでんで、どうだった魔法のお味は! 美味しかった!?」

 

『何がです!? というかッ!!! 急に! 盾に! しないでくださいッ! こ、こっちにも覚悟ってものがあるんですよッ! というか熱ッ! 溶けてる!? 水ッ! 水ッ!』

 

 

そんな彼の火球が直撃した鎧。胸部部分を眺めてみれば、綺麗に焼き溶けているのが見て取れる。

 

D2ドロイドの装甲、彼らが着こんでる鎧って熱耐性も結構高かったはずなんだけど、綺麗にやられちゃっている。内部のボディには到達していないが、さっき言った通り防具がなければ即死レベル。私達ドロイドの心臓部であるコアまでダメージを喰らっていたかもしれない。

 

ちゃんと仕事するか解らないってことで、数だけはいるD1ドロイドじゃなくて、D2ドロイドを連れて来たんだけど……。それが幸いしたのだろう。彼ことD2ドロイドはまだまだ動けるし、外傷は鎧で収まっている。そしてその鎧も、資材がある限り幾らでも生産可能。戦艦内部の工場で作って配達してもらうってのも出来るし、実質ノーダメージみたいなものだ。

 

 

(けど……、あの火球。計測した温度から見ると、D2ドロイドの鎧を溶かせるとは到底思えないんだよねぇ?)

 

 

つまり、あの火球は単なる火の塊ではない。

 

観測した限りそのような様子は見られなかったが、接触時に内部で爆発して吹き飛ばしたのか。それとも魔法故に概念的な要素が含まれているのか。

 

その辺りは今後の調査に委ねられるだろうが……。ようやく本物の“魔法”をこの眼で見ることが出来たのだ。これだけでもう、今回の旅は大成功といっていいだろう。え、本来の目的である鉱石探し? うるせぇ魔法が優先だバカ。お前は後!

 

 

「あ、あいつ。いつの間にゴーレムを盾に!?」

 

「と、というかアイツら会話してるよ! それだけ知能が高いってことは、とんでもなく強いッ! い、いつの間にか囲まれちゃってるし。これ本気でマズイやつじゃ……!」

 

「い、今のうちに逃げ……!」

 

 

そう言いながら逃げ出そうとした荒くれ者たちの足元に、まるで地面を掘る様にブラスターが撃ち込まれる。

 

非常に残念なことであるが……、こちらの“ゴーレム”にダメージが入ったのにも関わらず2発目を撃とうとしないのは、出来ないから。“とっておき”と言いながらスクロールを取り出して魔法を使った以上、1発限りの大事な品であったことが見て取れる。

 

もし彼が魔法使いであれば、死ぬまで様々な魔法を吐き出させていた所だが……、まぁいい。

 

 

「あはー! せっかくイイモノを見せてくれたんだ。“お礼”はしっかりしないと、でしょう?」

 

 

私がそう言うと、彼らの逃げ道を塞ぐように出現する、護衛ドロイドたち。

 

ま、安心しなよ。変な騒ぎには成りたくないからさ、命までは奪わないよ。

 

あぁでも、“それ以外の全て”は貰っていくけどねぇ?

 

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

 

「う~ん、大漁大漁! やっぱ懐が重いってのは良いねぇ!」

 

『大丈夫かお前。』

『まだなんか胸が熱い気がする。早く新しい装甲が欲しい。』

 

 

というわけでゴロゴロお馬車を転がしながら、路地裏の外へ。

 

いやはや、ほんとによい臨時収入になったものです!

 

魔法のスクロールを使って来る荒くれ者たちに襲われた私達は、護衛ドロイドたちの協力もあり、無事に全員ボコボコにすることが出来た。けれどまぁそのまま放置して帰るのも“お礼”が足りないと思ったので……。文字通り身包み全てを剥いできちゃった♡

 

 

『財布、武器、防具だけでは飽き足らず……。』

『下着まで剥ぐ必要あったか? ばっちぃし、後で手洗いたい。』

 

「あはー! 布って貴重だからね! 多分古着屋にでも持ち込めばいい値段になるんじゃないかな~!」

 

 

そう、全員生まれたままの姿にして、放置してきたのだ。

 

村でも確認したことだが、この世界における布と言うのは結構な貴重品だ。何せいまだ産業革命が起きておらず、大量生産の目途が立っていない。“古着を着るのが常”と聞けば、剥ぎ取った服たちが換金素材となるのはご理解いただけるだろう。

 

というわけで全員に護衛ドロイドたちの武装。電気ビリビリ棒で記憶が吹っ飛ぶまでビリビリした後、地面に転がしておいたってワケ。目が覚めるのは数時間後になるだろうけど……、気が付いたら全員素っ裸で面白いことになるだろうなぁ、って思ってます。

 

まぁちょっと見苦しかったのであんま視界には入れたくない感じだったけど。

 

 

(んで手に入れたのが……、こちら。)

 

 

銀貨8枚に、銅貨23枚。木のこん棒が7で、鉄製のハンマーが8。後は小柄なナイフが3本。この星では一般的と思われる服が15セットに、革製の防具も同数。あとは野郎の下着と、女の下着って感じ。服類はちょっと汚いのでどっかで売りさばくとして……。それをあわせれば結構な値段になる事だろう。

 

少なくとも、今回使った通行料。その元を大幅に取り返せたわけだ。

 

 

『100進法で、銅貨1枚でパン1個ぐらいの物価でしたっけ?』

 

「だねー! だいたい100円換算でいいかんじの奴! いやでも最近物価高いし、パン100円で買えるとこもう無かったりする……?」

 

『……エン?』

『どこの通貨単位だ?』

 

 

2人で話し始めた馬役のゴーレム、もといD2ドロイドたちの言葉を無視しながら、ちょっとだけ思考をまわす。ここから先は、まじめな話だ。

 

彼らの服を剥ぐ前に、実はちょっとした拷問を行っていたのだが……。その際にあの火球、魔法が刻まれていた巻物が盗品であることが判明している。リーダー格の彼が言うには、とある商人を罠に嵌め闇に葬った時、手に入れた品らしい。

 

 

(んで案の定名前も“スクロール”で決定。魔法使いが魔力を込めながら魔法陣を描くことで、魔法を封じ込め、巻物を開いた瞬間に起動する存在。)

 

 

まだ他に知りたいことが多くあったが、彼らは荒くれ者で盗賊。それ以上目新しい情報がは出てこないと判断し、ビリビリ記憶消し&身包み剥ぎ刑に処したのだが……。

 

やはり、酷く残念だ。

 

もし彼が本物の魔法使いであれば、この星で初めて入手した大事なサンプル。これは最悪の話になるが、友好関係の構築に失敗し協力を取り付けられなかった場合。倫理機構を無視しても戦艦まで連れ帰り、全部“開いて”調査していたことだろう。

 

 

(ま、やりたくはないけどね。)

 

 

しかし、思考の中に“選択肢”が無いわけではない。

 

墜落した当初と比べると、我らは各段に情報を手に入れた。しかし未知の存在は星の数ほどある。そんな状況下で、偶々かもしれないが……、『町の中にいるチンピラ程度』が魔法の品を使い、D2ドロイドの装甲を打ち破る程の攻撃をしてきた。

 

これは警戒を強める理由として十分と言えるだろう。

 

確かに、元居た銀河系。SF世界でも一般人がブラスターと呼ばれる銃器を携帯していた。D1ドロイドを1発で撃破可能な武装であり、簡単に人殺しも出来る武器。

 

けれどもしかすると、この星にはそれ以上の危険が潜んでいるかもしれない。

 

 

(前世見ていた娯楽作品じゃ、『ファイアボール』はそこまでランクの高い魔法じゃなかった。その法則が適応されるのなら、個人でもっと規模の大きな魔法、大魔法を使える奴がいることだろう。ブラスター程度ならまだ良かったんだけど……。)

 

 

私達の感覚に合わせれば、街中にいる一般人が急に懐から戦車や戦闘機を取り出して殴りかかって来るかもしれない世界。そんな可能性が出て来た訳である。未だ情報が不足している魔物に関する調査もそうだが、魔法に関する調査も、早急に行うべきだ。

 

自身の個人的な趣味嗜好を満たすという意図が一切無いわけではないが……。

 

 

「……うん、明日は朝からそういうお店。魔法を取り扱ってる場所を探してみよっか。」

 

 

もしかするとこの町にフリーの魔法使いがいるかもしれないし、先ほどの荒くれ者が使用したスクロールを扱う店があるかもしれない。まだ未発見の存在だが、魔法の力で動く魔道具の店などもこの町にあっても可笑しくないだろう。

 

無論、当初の目的であった『鉱石探し』は忘れていないが、アレはまだまだ在庫がある。魔法・魔物関連を優先的に調べていき、鉱石はついでという感じでいい筈だ。

 

 

「とりあえず今日はもう遅いから宿とった後は休むことにして……。護衛ドロイドちゃんたちに町の中走り回ってもらって、マップ作製でもしてもらおうかな? 魔法関連のお店があったら、明日行ってみたいし。」

 

 

そんな感じで大丈夫? と彼らに通信を送ると『御意』という言葉を送ってくれる護衛ドロイドちゃんたち。

 

基本的に光学迷彩で隠れてて、現在位置を表すビーコンも取り外してるからどこにいるか解んないんだけど……。側に付いてる子たちの何となくの数は解る。それが少し減ったあたり、まだ日が出ている今のうちから作業を始めてくれたようだ。

 

ま、この町もこの辺りじゃ一番デカい町みたいだけど、せいぜい直径1km程度。私達の拠点である戦艦が5km級なのを考えると、各段に小さいのだ。そこまで苦労することもないだろう。……ウチの戦艦がクソデカすぎるってのはあるだろうけど。

 

 

「っし! じゃあ宿取らないとね~!」

 

『主。その件ですが、先の門番との会話に出ていた『兎のしっぽ亭』の安全確認が完了しました。どうやら先ほどの賊どもとは無関係のようです。空き部屋および馬宿の空きを確認しております。料金も予算内ですので、問題ないかと。』

 

「あ、そうなの? んじゃそうしよっかな~。」

 

 

となるとあの門番のお話、完全な世間話と進行ルートを狭めるだけだったのね。

 

まぁ確かにあの場で裏で盗賊と関わってる宿屋を紹介してたら問題だろうし、他の誰かに聞かれても問題ないよう、普通のお店を口にしてたって感じなのかな? さっきの荒くれ者たちの中にはいなかったし……、良さげな情報だけ売って小遣い稼ぎしてたのかなぁ?

 

うん、ならいいや! 確か煮込み料理が美味しいんだっけ? 確かに私はドロイドだけど、飲食の機能は大枚はたいて実装してもらってるからね~! う~ん楽しみ!!!

 

 

『……お楽しみの所、申し訳ありません。先程とは別件なのですが、主が着信拒否していた戦術ドロイド殿から鬼のように通信が届いております。』

 

「ぅげ」

 

『こちらでの仮拠点が確保出来た後、光学迷彩と消音処置を施した小型ビークルを派遣するとのことです。夜の間は船の方に戻って頂いて業務を行い、日が出てからは此方での活動を行う。そのように取り計らって欲しいとのこと。』

 

「……逃げて良い?」

 

『ダメです。』

 

 

ひぃん! お仕事したくないよ~!!!

 

 






〇バトルドロイド D2シリーズ

ンャチタナア・オートマタ社製の戦闘用ドロイド。

知性の低さ、関節部の貧弱さ、記憶容量の少なさなど。様々な問題を抱えるD1ドロイドを改善し、より良いドロイドとして開発されたのがこのD2ドロイドである。

その基礎となる多くのパーツをD1ドロイドから流用しているため製造効率が高く、性能の割には安価であるせいか、ドロイドを主力として扱う連合国軍の中で第2位の配備率を誇る。(1位はD1ドロイド。)

D1ドロイドからの改善点は大きく分けて2つ存在し、搭載する人格コアの性能向上。そして全身を覆い包む追加装甲だ。

まず人格コアだが、D1ドロイドの欠点であるお粗末な頭脳。ドロイド軍団の長であるミクニちゃんが『これはもう救えないよね』と半ばあきらめるほどにD1は悲しいものとなっているが……。D2ドロイドは違う。流石にミクニのように思考を高速化させたり、それに付いていける護衛ドロイドたちのような高性能品では無いが、性能は大幅に向上。ポカなミスが極端に減り、会話中に違和感を覚えない程度の知能を誇っている。

そして全身を包み込む装甲こと“鎧”だが、ンャチタナア社の技術の粋が詰まったものになっている。全身を金属鎧で覆うようなものなので、D1ドロイドが持っていた手先の器用さ、柔軟性を失うことになったが、それを上回る防御力を手に入れた。

角度と合金の割合にこだわった特殊装甲はブラスターの直撃を跳ね返し、また同じ個所に連続して喰らったとしても、耐えきる性能を誇っている。D1ドロイドが『直撃=死』だったことを考えると、相当な防御力といえるだろう。また近代戦車の増加装甲技術を応用し、装甲と本体ボディの間に空間を開けることで、衝撃を緩和させる技術も確立。総合防御力の向上と、耐衝撃性の向上にも役立っている。

ちなみにD2ドロイドたち本人からすれば、自身たちの“鎧”はお気に入りの一張羅であり、各々に細かなこだわりがあることが確認されている。またとある部隊では各ドロイドの戦功を評価しペイントの許可を出すことで、色鮮やかな精鋭D2ドロイド部隊が確立された、という記録も存在しており、全D2ドロイドの憧れだったりする。


※なお白髪赤眼戦艦艦長ことミクニちゃんは、『ウチの船に乗ってる一部のドロイドって部隊ごとの専用カラー決めて運用してるから、勝手にペイントされるのはちょっと視認性が……。そ、それにまっさらなぴかぴかボディの方が映えるでしょ!』ということで、許可していない。月一ぐらいでD2ドロイドたちから嘆願書が飛んでくるが、全て無視している模様。





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