ワイルドゾーン17ぐらし!! 美少女AIポリ子ちゃん   作:ナニトゾ

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1話 メゾン・ヘリオスのポリ子

 

『あやしいパッチを使わないで!! : ポリゴンシリーズに対しての、シルフカンパニー製ではないパッチの使用はお止めくださ

 

 

ディスプレイ右下に表示されたポップアップをそこまで読んで、いつものやつか、とバツを押下。

それから男はメガネを外して、1つ伸びをした。

 

コーヒーでも淹れようか。リモートワークの途中ではあるが、そのくらいは許される。

男は椅子を立ち、部屋の隅のコーヒーマシンへ数歩。起動して、少しばかりの暇を持て余す。何気なしに床へ目をやれば、デスクの横には据え置き型PCの筐体が鎮座。そして──そこから伸ばしたコードは、あるポケモンに繋がっている。

 

ポリゴン2だ。

 

ポリゴン2。カントー地方の企業、シルフカンパニー製の人工ポケモンである。

流石はカントーと言うべきか、シルフは30年前から電子プログラムによる人工ポケモン、ポリゴンの製造に成功していた。そしてポリゴン2はポリゴンの進化系、自律学習AIを搭載したアップグレード版である。──末恐ろしいことに、こちらも20年以上前にリリースされている。AIの脅威が叫ばれ始めた今日この頃だが、時代がようやくポリゴンに追いついたとすら言えるだろう。カントーは未来に生きている。

 

時代を先取りしすぎた恩恵だろうか。30年前の時点でポリゴンシリーズは、ポケモンの定義──例えばモンスターボールのような狭所に収まる性質、及び摂餌及び睡眠のように見える行動を取る性質など──を満たすことから、ポケモンとして認定されている。既に一般に流通しているし、野生化個体すらいるらしい。

だが、その本質はあくまでAI。人工知能であり、プログラムされたもの。

 

そうであるが故に。

ポリゴン2は、PCの拡張パーツとしての運用が可能なのである。

 

男がそこまでぼやりと考えたところで、コーヒーを淹れ終えたマシンがピィと声を張った。

 

 

「おっと」

 

 

マグカップを手に取り、デスクに戻る。コーヒーを一口啜って、数秒瞑目。

それから彼は、再びメガネを手に取った。メガネと表現したが、ただのメガネではない──ARグラスである。

 

掛けた瞬間。

 

 

『ジェイミー!! 今休憩?』

 

 

にょきりと。視界の端から顔を覗かせる、丸っこい顔が現れた。

 

 

「休憩って程じゃあないな。コーヒーブレイクだ、ポリ子」

 

『じゃあワタシもー』

 

 

そう言いながら丸っこい顔は引っ込んで、彼が視線でそれを追えば、既にPCのすぐ脇で、少女の姿が浮いている。その指先にはチョコレートが浮かび上がって、少女の姿がそれを齧った。

 

もちろん、現実ではない。

ARグラス越しに見ている、バーチャルな世界の話である。

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

『ねーまだ終業まで10438秒あるよジェイミー、ワタシ疲れたー』

 

「まあ今日の出力数は、多分、いつもより多いしな。でもさっき出力した企画サンプル(モックアップ)、前の奴の使い回しじゃないか?」

 

『あー!! 休憩中に指示入れるの禁止ー!!』

 

 

少女の姿がむくれながら、またチョコレートを齧る。

 

さて、この存在が何かといえば──端的に言って、ポリゴン2である。

PCに直結している間、身動きの取れないポリゴン2。その中で走っている思考に、バーチャルな形を与えたのである。

まあ、当初はあくまで、それこそデスクトップの片隅でデジタルなニャースを飼うような、ちょっとしたお遊びだったのだが。つい趣味が高じ、思考を推測してからの人間言語への変換出力、それどころかポリゴン2をモチーフにした女の子のアバターまで着せてしまった。

今ではこうして、リモートワークの孤独を紛らす話し相手になっている。

 

コーヒーをまた一口啜った。ディスプレイに視線を戻せば、まだデザイン仕事の途中である。

 

 

「ポリ子」

 

『休憩終わるの早くなーい?』

 

「頼むよ」

 

 

マウスに手を掛け、作業を再開。彼はテキストボックスを広げて、プロンプトを入力する。それをポリゴン2に送りつけて──数秒後、URLが発行される。

それを開けば、中身は綺麗なWebサイト。上部ではエモーショナルな画像がカルーセルで表示され、ページ構成も整えられた見事なもの。彼はそれを一瞥し。

 

 

「ポリ子、もう少しページ背面のトーンを暗く。カルーセルの画像は1つ前の出力のものに戻す。お前の解釈でやっていいから、もっとシックな雰囲気にしてくれ」

 

『うるさいなー』

 

 

再び発行されるURL。彼は中身に目を通す。指示通りの出来に少しだけ頷き、再びチェックを開始。

 

ポリゴン2をPCパーツとして運用する強みはここにある。

ポリゴン2が持ち合わせている高度な処理能力で、PCの機能を拡張できるのは当然として。それだけでなく、ポリゴン2という個体が持つ一貫した記憶の存在により、過去履歴を元にした正確なリテイク、方向性にブレのないアウトプット、統一性のある生成時のクセなど──まるで人間がコンテンツを制作する際のような整合性、そして個性を出力結果に与えられるのだ。

 

 

「よし、じゃあこのデータで課長に提出する。ポリ子、6案件目に取り掛かるぞ」

 

『はいはーい!!』

 

 

彼の名前はジェイミー。職業はWebデザイナー。

 

現在の主な業務は、ポリゴン2が出力したWebサイトの精査、微修整、横流しだ。

 

 

 

しばらくして。

 

 

『はい定時!! お仕事終わり!! 終わりだよジェイミー!!』

 

「わかったわかった」

 

 

ARグラスの片隅で、デジタルな少女の姿がじたばたする。ジェイミーは小さく苦笑して、ポリゴン2とPCの接続を解除。ARグラスを外す。

ゴトリ、とポリゴン2のボディが床に転げて。

 

 

「♫♪」

 

 

直後、軽やかに浮き上がった。

 

 

「♪」

 

「はいはい」

 

 

浮かび上がったポリゴン2の身体がジェイミーに擦り寄る。何が目的かは彼には解っていた。

ジェイミーはポリゴン2の首筋に──首に装備してある、機械製のリングに触れる。ボタンを押下。パチン、と音がして。

 

 

『ジェイミー!! ジェイミー!! ワタシ甘い物食べたい!! 甘いの!!』

 

 

ポリゴン2のすぐ頭上くらいに、再び少女の姿が浮かび上がった。ARグラス越しに見るのとは違う、青色の表示。

ミアレシティにおいては何ら特別なものではない、ホロという技術である。

 

 

『ほらワタシさ、アタマ使うから!! 糖分要るの!!』

 

「生成してるだけだろ?」

 

『それがアタマを使うんだよー』

 

 

このホロ表示のキットも、ジェイミーが組み立てたものである。PC作業中、少女の姿に何度もねだられたので、増築するはめになってしまった。

 

 

「まあ、もうウーバーを頼んでいるんだ。食材のおつかいをいっぱい頼んでるし、そのラインナップにはチョコレートもある」

 

『やったー!!』

 

 

ぱたぱたと踊るホロの表示を横目に、ジェイミーは壁の時計を確認した。時刻は18時7分。まだ気にするほどではないが、少し来るのが遅い。そんなことを考える。

ウーバーイーツには、昼時に確かに注文を出した。食料品を買い込んで、18時5分ぴったりに配達に来る手筈だったはずだ。

10分になったら問い合わせをしてみようか、なんて考えて。

 

そのタイミングに丁度、デスクの上の携帯端末がピリリと鳴った。着信だ。

 

 

「来たな」

 

 

通話を開始。

 

直後。

 

 

『なあ!! ちょっと依頼主さん!! この家どうなってんだ!!』

 

「……おおっと」

 

 

甲高い悲鳴が聞こえて、思わずジェイミーは身を竦める。──気を取り直して、再び端末を耳に添えて。

 

 

「ウーバーさん? ですよね?」

 

『はい!! あの!! 助けてくれ!! なんとかしろ!!』

 

 

再び悲鳴。言葉遣いは荒いが、声を聞く限り電話の向こうは若い女性らしい。ウーバー配達員の女性が、何かの危機に瀕している。

 

⋯⋯実のところジェイミーは、何が起きたのかは察しがついていた。

窓際に歩み寄り、カーテンを捲る。眼下に広がるのは、彼が暮らす集合住宅の前庭──であったはずの場所。

 

今、そこは何匹もの野良カエンジシが闊歩するワイルドゾーン(ポケモン保護区画)であり。そしてワイルドゾーン片隅の樹上で、誰か、人が身を縮めている。

 

 

「裏口を使えば、見つからずに済んだのに」

 

『先にそれを!! 言っておけよぉっ!!』

 

 

ここはカロス地方ミアレシティ、ベール地区7番地のメゾン・ヘリオス。

ワイルドゾーン17に取り込まれた、たった1棟のアパルトマンである。

 

 

 

ワイルドゾーン17ぐらし!! 美少女AIポリ子ちゃん

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

 

「とりあえず静かに。上から見てますけど、カエンジシ達はまだ攻撃する素振りはありません。刺激しないで」

 

『⋯⋯⋯⋯わかった』

 

 

ジェイミーは窓からワイルドゾーンを見下ろす。実際カエンジシ達は、攻撃をする様子はまだない。敵を認識したら迷いなくだいちのちからを撃ち込んでくるはずなので、そうでなければ少しの猶予はあるだろう。

が、時間の問題だ。人間がずっと木の上に隠れるというのも無理がある。

 

 

「そういえばウーバーさん、頼んでた荷物は?」

 

『……ああ、ちゃんと背負ってる。今のところは』

 

「じゃあ、なんとかしてこちらに入ってもらわないと。作戦考えるんで、一旦切ります。気をつけて」

 

 

そう言い切って、一方的に通話を終えた。携帯端末をベッドに投げて、部屋を一瞥。少し後方に浮いていた、ポリゴン2と視線を交わす。

 

 

「ポリ子」

 

『はいはーい!!』

 

 

ふわり、ポリゴン2のボディが宙を滑り、PCの筐体の側へ。着陸、同時に接続する。ジェイミーもそれを横目に、再びARグラスを装着。既に視界には少女の姿。

 

 

『何が起きてるかは解ってるよジェイミー、どうする?』

 

「カエンジシの気を引きたい。とりあえずヒントを探したいから、カエンジシの生態、習性、本能的な行動について調査し、可能な限り列挙」

 

 

耳元で響く声にそう返せば、直後視界の右半分にウィンドウが発生する。そして数秒のローディングの後に、様々な文字列が浮かび上がった。

内容はいずれも、一般的なカエンジシについての情報である。

 

 

『整理や要約も出来るけど、するー?』

 

「要らない。読むのは俺の仕事だ」

 

 

端的に返して、文字列をスクロール。情報を上から下へ斜め読み。

 

・カエンジシは高熱の吐息で外敵を威嚇する習性を持つ。吐息の温度は摂氏6000度である。

 ※出典:『ポケモン図鑑 第17版』

 

・カエンジシは肉食性であり、特に生の肉を好む。そのため狩りを行う際には高熱の吐息を発しない。

 ※出典:『ポケモン図鑑 第21版』

 

・カエンジシは性別による役割分担が明確なポケモンである。オス個体はリーダーとして群れの統率、および強敵との対峙を担い、メス個体は日常的な狩りや育児を担う。

 ※出典:『ポケモン図鑑 第26版』

 

・カエンジシの視野は約80〜180度。草食性のポケモンより狭く死角が多いが、かわりに立体視ができ距離の把握が得意。

 ※出典:『おもしろポケモン大百科 ほのおタイプ編 第1版』

 

・カエンジシは咆哮で縄張りを誇示する影響か、聴覚が敏感。人間以上の可聴域の広さがあり、中低音によく反応する。

 ※出典:『POKEMON 2013年10月号』

 

・カエンジシは嗅覚が強力。臭いから情報を得ており、飼育下ではスパイスや香水など様々な臭いを嗅がせ嗅覚を鈍らせない訓練を行うこともある。血液臭や腐臭にもよく反応する。

 ※出典:『カエンジシおじさんのメラメラBLOG』

 

・カエンジシは動くものを獲物、もしくは外敵と判断して注視する。逆に動かないものに対しては反応が鈍る。

 ※出典:『草むらに入る前に 1996年2月号』

 

 

「……使うならこの習性か?」

 

 

目を留めたのはある文章。動くものに注視する、カエンジシの獣としての生態。もし、あそこのカエンジシ達の注意を逸らせれば、配達員が移動する隙を作れる。

ジェイミーは即座にクローゼットへ。積まれた段ボールを引きずり出し、中身を漁る。

 

 

『ジェイミー、探し物?』

 

「プロジェクターがあったはずだ。今まで使ってなかったけど、どこかに──あった」

 

 

昔、ブラックフライデーに購入してそれきりだった物品だ。新品未開封だったそれの初期設定をテキパキと済ませ、PCに接続。

そのプロジェクターを窓際にセットし、試しに細く光を飛ばす。狙いは、配達員とは反対側にある、カエンジシの銅像。

 

──調子は良好。窓から見てもハッキリと、光の点が映されていた。高価だっただけはある。

ならば、次の段階。

 

 

「ポリ子、指示だ」

 

『何するのー?』

 

「このプロジェクターで、映像を──あそこのカエンジシの像に投影してくれ」

 

『何の映像?』

 

「カエンジシのだ。今からカエンジシ関連の参考になりそうな映像を検索し、リアルタイムで、あの銅像のカエンジシが動いているような映像を生成、投影してくれ」

 

『プロジェクションマッピングってこと?』

 

「それだ」

 

 

そこまで言ったところで、ベッドに投げた携帯端末がまた悲鳴を上げて。

 

 

「はいもしもし」

 

『あのまだですか!?』

 

「今準備しましたよ!! すぐにプロジェクションマッピングでカエンジシの注意を引くんで、その隙にこっちまで来てくださいね!!」

 

 

通話を叩き切る。

少し息を整えて、ポケットの中に端末を押し込んだ。ここからはスピード勝負、カエンジシを騙している間に、配達員を回収せねば。

ARグラス越しの視界の中、少女の姿に声をかける。

 

 

「ポリ子、投影だ。合図をする。ええと、そうだな、スリーツー

 

『えっもう投影してるけど』

 

「え?」

 

 

ちら、と確認。本当にやっている。カエンジシの銅像の姿が動き、ワイルドゾーンのカエンジシの注目を集めている。

 

 

「勝手にやるな馬鹿っ!!」

 

 

直後ジェイミーは走り出し、靴を突っかけ、廊下へ転げ。小走りに階段を駆け下りて1階へ。

──あくまで小走りだ。もちろん急ぎではあるが、転んでもいけないし、それに若干は余裕があるはずだ。

今丁度、プロジェクターの投影がカエンジシを引き付けているはず。5分もすればプロジェクションマッピングだと気づかれるだろうが、その5分で配達員を回収すればいいわけで。

 

玄関に到達。

 

──扉がガンガンと叩かれていて、それ越しに人間の悲鳴。

 

 

「気付かれたーっ!!」

 

「──やっばい!!」

 

 

ジェイミー全力疾走。玄関のドアに飛びつき、開き、配達員を引きずり込む。──配達員の向こう側に、こちらへ駆け込むカエンジシの姿を見る。

 

 

「くっそ!!」

 

 

勢いよくドアを閉め、施錠し、全身の体重をドアに掛ける。歯を食いしばり、覚悟を決め。

 

 

ガン!!

 

 

──ドアの向こうから衝撃が一発。それだけだった。

どうやら、諦めてくれたようだ。ジェイミーは酷くぐらつく頭を押さえて、数歩よろけてへたり込む。

 

立ち上がれない。軽く脳震盪でも起こしたのだろう。ドア越しなれどもあのカエンジシのタックルを受けたのだから、まあ致し方ない。これが初めてというわけでもないが、慣れないものだ。

 

しかし気になるのは、何故こんなにも早くプロジェクションマッピングのデコイがカエンジシに見破られたのか、だ。

 

ジェイミーは床を這いずり窓際へ。

窓際といっても、ほとんどの窓ガラスは内側から板を打ち付けて覆い、更にバリケードを組んでいる。光を漏らしてカエンジシを刺激してはいけないからだ。

ただその中で1つだけ、外部確認用に元のままの窓があり。ジェイミーはその窓のブラインドに指をかけ、小さな隙間から外を伺う。

 

プロジェクターの投影は、まだされている。

 

──明らかに、銅像のカエンジシとは異なる角度で、カエンジシの頭が吠えている。

アニメ放映会社のロゴ付きで。

 

 

「……そういうことかぁ」

 

 

理解した。PCに接続しているポリゴン2を思い出す。アイツ、AI生成の参照元を間違えやがった!!

 

 

『ね、上手く行った?』

 

「馬鹿がよぉ」

 

 

そういえば、まだARグラスを掛けていた。耳元から少女の声が聞こえて、ジェイミーは如何にも不満げな声でそれに返す。

 

 

「お前のせいで危なかった。というか俺はまだアタマがぐらついてる」

 

『えっなんで?』

 

 

説明が億劫だ。ジェイミーはARグラスを外し、ゆっくりと立ち上がる。

 

⋯⋯そうだ、忘れていた。ジェイミーは思い出して、配達員の元へ。声の通りの女性、それも少女めいた小柄な身体。それがウーバーイーツの鞄を背負って、まだ玄関に座り込んでいる。

 

 

「大変でしたね。で、頼んでた荷物は?」

 

 

ジェイミーが手を差し伸べて、聞いてみれば。

配達員はひくりと肩を震わせて、すうと息を吸って、それから。

 

 

「──こんなところに、住むんじゃねえ!!」

 

 

改めてもう一度。

ここはカロス地方ミアレシティ、ベール地区7番地のメゾン・ヘリオス。

ワイルドゾーン17に取り込まれた、たった1棟のアパルトマンである。

 





「こんなところに!! 2回も呼ぶな!!」

「注文通りの品、受け取りました、と」

「こんなカエンジシだらけの家、出られないに決まってます……」

「屋上に光回線の引き込み設備があったんだけど」

「これじゃ仕事にならなくてね」

『ジェイミーとワタシで頑張れば、99.9%勝つよ!!』

2話 ぶっ飛ばせ屋上のクチート

「決めろ──はかいこうせん!!」


【挿絵表示】

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