前回のザックリとしたあらすじ
人気が本格的に出てきたかぐやいろPチャンネル。
どうするべきかを考えてもわからなかったので、頼った先はいつものヤチヨ。
願うものも、欲しいものも、やりたいことも何もかもが違うのに、3人は共にヤチヨカップ優勝を目指す。
『さあ第3問!「無人島に一つだけ持っていくとしたら?」』
『さあ、かぐやいろPチャンネル。かぐやさんの回答は、こちら!』
声に合わせて画面が切り替わる。
すると、そこに映っているのは少し崩れている7文字のひらがな。
最初の頃に比べたら字が上手くなったな。いつの間に練習していたのやら。
『ブフッ!』
『いやあ、これは、また………くくっ、ねえ、これ放送して大丈夫?』
『むふ~ん!』
幾人もの笑い声が聞こえる中で胸を張り、さらにはカメラに向けてポーズを決めるかぐや。
自慢気な顔の少女のすぐ下に表示されているのは『さかより いろは』とよれよれの字で書かれた画面。
これはきっと、また後で『本名を出すな』と怒られることになるな。
『フフフッ。いやあ、さすが話題沸騰中のかぐやいろPチャンネル。予想外の答えが飛び出てきましたね』
『めっちゃかぐやちゃんっぽいので、個人的にはオッケーです! サイコー!』
『いえーい! あんがとオタ公ー!』
『……ちなみに、なんでいろPなんですか? 選択肢としてはたろーDもあったと思いますが?』
『ん、しんたろー? なんで?』
『なんでって………かぐやさん的にはたろーDは選択肢にはならないと?』
『なんない。だって―――』
スタジオの外、カメラの映らない場所へと真っ直ぐに目を向けて、満面の笑みで口を開くかぐや。
『―――しんたろーは、ついてきてって言ったら来てくれるから。ね、そーでしょしんたろー!』
『……かぐやが望むのならば、そうしよう』
『ほら! かぐやの言った通り!』
自慢げに胸を張って言うかぐや。
相変わらずだな。本当にいつも通りだ。
「しんたろー……」
店頭に展示されているモニターから目を外し、声の主へと視線を向ける。
かぐやが肩を落とした様子でこちらに向かって歩いてきていた。
予想はしていたが、やはり芳しくはなかったみたいだな。
「しんたろー………なんかめっちゃ長い列になってた~……」
「そうか………どうする。並ぶのか?」
「うぅ~。考え中……」
「そうか」
その返答に視線を戻し、再度モニターを見る。そこではかぐやが出演者の視線を一身に集めている。それはきっと、この動画を見た視聴者も同じだったのだろうと思うに容易いものだ。
本当にすごいやつだな。かぐやは。
「あっ、それこの前のやつ?」
「ああ」
「このコラボ面白かったよね~。かぐやめっちゃ楽しかった!」
「そうか」
かぐやの他のライバーとのコラボ解禁。
少し前にステージライブを開催して以降、再度かぐやいろPチャンネルの人気に火が付き始めた段階でその判断が出た。
無論、その判断をしたのはヤチヨだが。
コラボという導線を伝ってきた視聴者をかぐやのファンとして引きずり込むための地盤固めは十分とのこと。今後は可能ならばタイマンではなく、なるべく複数人でのコラボが望ましいとのことだった。その意味は俺にはよくわからなかったが、こうして結果を見ればヤチヨの言わんとすることもわかる。
「ファン数もめっっっっっちゃ増えていい感じになってきたしね」
「あと2日もすれば20位の壁を越えれそうだからな」
いや、下手すれば明日にでも超えるかもしれんな。
ここ最近のファン数の伸び方はこれまでと比べて異常だ。5日前には1日で16万人ファンが増加していた。わけのわからんペースだ。
もっとも一番意味がわからないのは、この勢いですらトップ10にすらなれないという事実だが。
どうやらトップライバーとは、凄まじい人しかなれない職種らしい。
「それでカフェはどうするんだ? コラボしている本人がコラボカフェを満喫する動画を撮りたいと言っていただろう」
とはいえ行列が出来ている以上、時間はかかってしまうのだろうが。
ここからでも列は見えるが、外まで並んでいるからな。まさかあの列がカフェのものとはこうして近付くまでは思ってなかったんだがな。わからんものだ。
「ぐぬぬ………まさかかぐやが人気過ぎてこんなことになるとは」
「かぐやだけとは限らんだろう。今日のコラボ内容はランキング20位台だ。他のライバーのファンも紛れているはずだぞ」
「うぅ~くっそー! もっとバズるのが早ければ10位台になってコラボ日数も多かったのにー!」
ツクヨミ公式カフェ。
仮想空間ツクヨミ内で販売しているアイテム。主に食品を現実で再現し、
そんなカフェでは現在、とあるコラボ企画が展開されている。
コラボ対象はヤチヨカップランキング上位ライバー。すなわち、今一番ツクヨミで話題になっている人物たち。
そこに、かぐやも含まれた。コラボ対象の選別期間的にはギリギリだったようだが。
コラボの対象人数が多いので、自然に個人個人のコラボ期間は短く設定される。
ランキング20位台のかぐやは他の同順位帯のライバーとまとめられ、今日から3日間のコラボ。ちなみに10位台なら4日間。1桁組は1週間。
かぐやの言う通り、もう少し早く知名度が広まっていれば上の台に上がれただろう。
「ふんっ、いいもんねー。グッズはヤチヨカップ中はずっと売ってくれるって話だし~。これからずっと売れまくっちゃうし~」
「……ああ。グッズの売れ行きは好調、と思ってよさそうだな」
目の前の景色を眺める。
多種多様で、見たことがあるような、あるいはないようなものが所狭しと並べられている店内。
見覚えのある金髪に月の髪飾りを載せたウサギ耳を生やした少女のぬいぐるみも含めて。
ツクヨミ公式カフェ。に隣接して展開されているツクヨミ公式ショップ。
カフェでヤチヨカップを取り扱っているように、こちらのショップでも同様にコラボを開催している。
それに伴い、かぐやの公式グッズも発売された。
かぐやのプロマイド。犬DOGEを模したキーホルダー。そしてかぐやのツクヨミでのアバター姿を模ったぬいぐるみ。
俺も酒寄も、企画側からの連絡の際に一切グッズにしなくていいと返事をするつもりだったが、かぐやが猛烈に反対したため、かろうじてグッズになった。ちなみに反対した酒寄はいつものように上目遣いに敗北してた。弱い。
「しんたろー見て見て~」
声の方向を見る。
両手でそれぞれ手に持ったかぐやのぬいぐるみを自身の顔と同じ高さまで持ち上げ、俺に笑顔を向けてくるかぐや。
「トリプルかぐや~。どう、かわいい?」
「さあな。俺にはわからん」
「ええ~、これでもダメ?」
これでもと言われてもな。俺に美醜はわからん。
今までの周囲の反応から、おそらくは『かわいい』のだとは推察は出来るが。
「買うのか?」
問いかけると、首を振って否定するかぐや。
それもそうか。
「家にあるし、いっぱいあってもだし?」
「そうか」
こうして店舗で販売される前に見本として送られてきたものが今現在、酒寄の部屋にある。
届いた当初かぐやは大はしゃぎをしていたし、酒寄も珍しく素直に褒めていた。
「カフェは………残念だけど諦めるかなぁ。今日は買い物して帰りたいんだよね。タイムセールもやってるから」
「そうか」
「うん」
「では、帰るか」
「うんっ」
差し出された手を握る。小さく温かい柔らかな手だ。
いつものように、痛みを与えないように力を入れ過ぎないことを意識して手を握る。
かぐやの顔を見ると、何故か笑顔を浮かべ俺を真っ直ぐに見つめている。なんだろうか?
疑問から俺も見つめ返すと、何故か深まる笑顔。よくわからん。
考えてもわからない以上、さっさと行動するか。
「かぐや、行く―――」
行くぞ。そう声をかけようとした瞬間、すぐ横の棚から飛び出してくる気配を察知。
手を引き背後へとかぐやを移動させ、俺は前に一歩。握った手を離して両手を空ける。
正面。距離1.6メートル。女。年齢はおそらく10代半ばから後半。視認できる武装は無し。感知できる敵意も無し。歩容からして体術は会得していない。脅威度は低め。警戒継続。かぐやへの視線を完全に断つため立ち位置を調整。
女が口を開く。
さて、どう出る?
「―――あの、もしかしてですけど、かぐやちゃんですか……?」
かろうじてかぐやに聞こえる程度の声の大きさで、女はそんなことを尋ねてくる。
これは、どういうつもりの行動だ?
「おえ? そうだけど……? だれ?」
かぐやが俺の背から無警戒に顔を出して答え、問いかける。
すると女は不安そうな顔から一転して笑顔になり、そして言った。
「あの、私、その………―――握手してください!」
その言葉に、思わずかぐやと目を見合わせる。
「うーんと………とりあえず、外に出よっか?」
☆☆☆
「私、ずっと暗くて。クラスでもあんまり馴染めないタイプで……」
「うんうん」
「友達もいないから、ずっと1人で。夏休みも誰かと遊びに行ったりなんてのもなくて………でも、そんな時に」
「かぐやのこと見つけてくれたの?」
「はい。おすすめで流れてきて、そのまま見たらすっごくハマっちゃって」
ツクヨミショップから少し離れた喫茶店。
そこで向かい合うように座った謎の女とかぐや、その隣に俺。
なんだこの状況。
「おおー。それから見てくれてるんだ?」
「その、毎日見てます。それで元気貰ってて」
「えー、めっちゃ嬉しい! かぐやのことそんな風に見てくれてるんだ~」
「あの、その………はい」
「マジかー、なんかめっちゃ嬉しいね。むしろ逆にかぐやがありがとうって感じだよ」
「いえ、そんな私、なんもしてなくて! バイトとかもしてないからお金も無くて、グッズもこれしか買えてないですし……」
「プロマイドだ! しかも3人と1匹が全員写ってるバージョンのやつ! いいよねこれ。かぐやもこれが一番好きだからいっつもお財布に入れてるんだ~。おそろいだね?」
「えっ! あ、その、えっと、あの………はい。お、おそろい、ですね」
なんというか、よくもまあ話が続くものだ。俺なら無理だな。
ショップで目の前に現れた女は、どうやらかぐやのファンだったらしい。
高校1年生。コラボカフェに行くつもりだったが行列を見て撃沈。諦めてグッズでも買おうかと物色していたところで俺とかぐやの会話が聞こえ、その声がかぐや本人だと気付くと、いつの間にやら声をかけてしまっていた、らしい。
俺にはよくわからん話だ。
「かぐやの好きな動画とかってある?」
「好きなのは、えっと、最近のだとコラボ系も好きですけど、あの、ペットボトルロケットのやつとかすごい好きですね。たろーDと2人でびしょ濡れになっちゃったやつ」
「あったあった! 失敗してかぐやだけじゃなくって、カメラやっててもらったしんたろーまで水が飛んでっちゃって、そのあと帰ったら2人して家で彩葉に怒られたやつ! でもあれ楽しかったよね、しんたろー!」
「……そうか」
いつも言ってるが、俺は別に楽しくは感じていないぞ。
わからんからな。
「……家? え、2人ともいろPに家で? かぐやちゃんだけじゃなく? あれ、え、あの、え……?」
「あ、ってか彩葉で思い出した! しんたろーの顔隠さないと彩葉にまた怒られちゃうよ、この状況!」
何故?
ああいや、なんかそんな話もいつだかしたような気もする、か? どうだっただろうか。あまり覚えてないな。
ということは、俺にとっては多分どうでもよかった話なんだろうな。
「ほら彩葉が言ってたじゃん。『ツクヨミとリアル、どっちだろうとしんたろーが顔出しすると、彩葉も顔出し求められる空気になっちゃうかも』みたいなこと」
「……そうだな」
思い出した。言ってたなそんなこと。
とはいえ、だ。
「もう間に合わないと思うが」
こうして顔を突き合わせている段階で、もうその条件は達成不可能だろう。
今から口封じでもすれば別だが。
かぐやと2人で視線を目の前の席に向けると、慌てた様子で居住まいを正すファンの女。
「あっ、いや、そのっ! 大丈夫です! 私絶対に言いませんので! 言う相手もいないので! ぼっちなのでっ!」
「えー、ぼっちなの?」
ぼっち?
なんか前に聞いた気がする単語だが、なんだったか。
「そーなの? かわいいから友達いそうなのにね~………あっそうだ。じゃあかぐやと友達なろ! ID教えて~」
「ええっ!?」
「ん? かぐやから教えた方がいい? いいよそれでも。ちょいとお待ちを~」
「いや、あのっ!? 私ただのファンで、そういうのを求めてたわけじゃなく!?」
「んー? ………よくわかんないけど、かぐやと友達には、なりたくないってこと?」
眉を下げ、上目で見つめるかぐや。
それ、酒寄以外にも効果はあるのか? そんな複数の相手に効果があるとは思えないが。
「―――いや、全然っ! なります友達! なりたいですっ!!」
なんか効いてるな。
酒寄だけじゃないのか、これ。
「マジ!? よしっ! じゃあ交換しよー!」
「はっ、はい……!」
そのままあれよあれよという間に、かぐやのペースで話は進んでいった。
IDを交換し、握手をして、2人並んで写真を撮った。
やってること自体はツクヨミでのファン対応とそこまでは変わらない。向こうでも似たようなことはよくやっている。
違いは一つ。
「―――それでは、あの、色々とその、ありがとうございました……!」
「こっちこそありがとねっ。楽しかったよ!」
「はいっ! 私もすごく楽しかったです!」
頭を下げるファンの女と、その手を握って笑顔を返すかぐや。
「ヤチヨカップ、こっからめっちゃ頑張るから応援よろしくね」
「はい、もちろん。3人のこと滅茶苦茶応援します!」
「ならばよーし! あんがとね。――――あ、あと、しんたろーの顔のことは」
「―――秘密、ですよね? わかってます。SNS含めて絶対に言いません」
「そっか、ありがとっ!」
「……」
かぐやの謝辞に合わせ頭を下げる。
俺個人としてはどうでもいいが、かぐやが酒寄の要請に従うのならば俺も従うべきだろう。
「それでは失礼します。ありがとうございました」
「じゃーねー。また配信でねー!」
再度頭を下げ、背を向けて去っていくファンの女。
その背に手を振りながら別れを告げるかぐやを見ると、とても嬉しそうな表情をしている。今の出来事は相当かぐやの琴線に触れたらしい。
「……楽しかったのか?」
「うん。めっっっっちゃ楽しかった!」
「……そうか」
「そーだっ」
今の何がそんなに楽しかったのか。ツクヨミでのファンとの接触とそんなに変わらないはずだが、何故そこまで表情に差が出るんだ?
……わからん。なんなんだろうな。
俺がそうして内心で考えていると、視界に入ってくる小さな手。
かぐやが笑顔で俺に左手を差し出している。
「かぐや達も帰ろっか」
「ああ」
手を握り、歩き出す。
何故かいつもよりも強く手が握られる。
不思議に思い窺うように顔を見ると、笑顔のまま答えるかぐや。
「しんたろー、途中からあんまり話聞いてなかったでしょ」
「ああ」
「あの子が好きなのが『かぐたろ』なんだっていうのも聞いてなかったでしょ」
「…………かぐたろ?」
「ちなみに『かぐいろ』と『いろたろ』も好きなんだってー」
「……」
謎の単語を続けて口にするかぐや。
日本語なのか、それは? まったく知らん言葉だ。
「しんたろーの顔も、ビックリはしたけど怖くはなかったって。よかったね」
「そうか」
「あんな風にさ、しんたろーのことを好きになってくれる人、きっといっぱいいるんだよ。なんかそれって、すごい嬉しいよね」
「俺を……?」
「しんたろーを! これは優勝したらすごいことになるよ、きっと。かぐやも彩葉もしんたろーも大人気だ! 引っ張りだこになっちゃうね!」
「……そうか」
「そーだ!」
よく、わからん話だ。
一体かぐやは何を言ってるんだろうか。
「……スーパーに寄るのだったか」
「タイムセールが待ってるよしんたろー! 今日は卵が安いから、だし巻き玉子にするつもりだし」
「だし巻き? …………ああ、酒寄の好物だったか」
「そのとーり! しんたろーもリクエストあったら言ってね。かぐや気合入れてすっごい美味しいの作るからっ!」
「……ああ。リクエストしたくなるものがあれば言うことにする」
そんな日が来ることはないだろうがな。
かぐやもいい加減わかっているだろうに、いつまでも諦めないものだ。
何をしようが、俺が応えてあげることは出来ないのにな。
かぐやに合わせるように少しだけ強く手を握り返し、隣り合って歩いていく。
目的地までは、もう少しだ。
夜。
夕食も済ませ、自室へと1人で戻る。
雑談配信をするとのことなので、今日はもう俺の出番はない。
ツクヨミで配信をするならともかく、室内での配信で俺が出るわけにはいかない、らしいからな。
かぐやが酒寄と同居しているのは周知の事実である以上、夜遅くに俺がその場に同席するのは様々な邪推を生みかねないと、以前酒寄が力説していた。
昼ならいいのか、と問うと『実写かつ室内で配信しないなら、まあ……』と答えてきた。よくわからん。
かぐやがその意見を受け入れた以上、俺もそうするだけだが。
ともかく、今日はもう俺に与えられた役割は無い。
つまり休んでいていい、ということだ。
この1ヶ月弱は慣れないことばかり――――いや、違うな。慣れないことしかしていない。
「……何をやってるんだか」
床に横になり、天井を見上げて言葉を溢す。
正直言って、疲労が溜まっている。
動画撮影、配信の参加、最近ではライブの際の裏方作業。これまでの人生で一切無縁だった作業をすることになり、こうして横になると自分で思っていた以上に疲弊している自覚がある。
だからこそ、こうして休める時間は貴重だ。
目を閉じる。
さっさと眠るとしよう。明日もまたかぐやと街に繰り出す予定がある――――
―――ドンドンドン。
壁を叩く音。3回。『こっち来て』。
どうやらこのまま休みとはいかないようだ。
目を開け、望まれるままに俺は隣の部屋へと向かっていった。
☆☆☆
「……」
「……」
「いろP」
「……なに、たろーD」
「この状況は、なんだ?」
「そんなもの、私が聞きたいっての……」
仮想空間ツクヨミの城下町、その一角に設けられた巨大なモニター。そのモニターの正面で俺と酒寄は隣り合って会話をしていた。
「今日は雑談配信以外の予定は無かったと記憶していたが」
「私もそうだと思ってたっての……」
「そうか」
目の前の画面に表示されている文字を見上げ、俺は酒寄へと問う。
「ではこの『かぐや争奪KASSEN選手権』とは、なんだ?」
「……」
質問に答えることもなくプルプルと小刻みに震えるキツネの着ぐるみを視界の端で捉えながら、俺は考える。
考える、がさっぱりわからん。
なんだって雑談配信がこんなよくわからん企画になるんだ? 意味がわからん。
「……そんなこと」
「……」
「―――そんなこと、私が知るかああああああああああ!!」
酒寄も知らないらしい。
一緒に配信してたはずなんだがな。
そうこうしていると、背後に現れる気配。数は3人と1匹。
そのうちの2人はともかく、1人と1匹が誰かはわかる。
「しんたろー、彩葉ー。連れてきたよー!」
「ワン!」
「そうか」
駆け寄ってくるかぐやと犬DOGEに答えつつ、その背後で歩いて近付いてくる男女を見やると、どちらも笑顔を湛えている。
片方は見慣れているが、もう片方は最近会っただけだった、はず。多分。
「いろPにたろーDこんばんはー。たろーDはこの前の収録ぶりですけど、いろPはお久しぶりです!」
「……どうも」
「お久しぶりです
忠犬オタ公。
通称、ツクヨミ半公式ライバー。
生粋のライバー推しであると公言し、自身の推しをより多くの人に広める為にライバー活動を始めた結果、自分自身がトップライバーになってしまったという逸話を持つとかなんとか。
ちなみにヤチヨカップには非参加。
ヤチヨ曰く、『いつも頼りになるかわいい子』『あとおっぱい大きい』。
「いやー、今日は呼んでくれてありがとうございます! めっちゃ張り切って仕事しちゃいますよー! 盛り上げ役は任せちゃってください。私、そういうの得意なんで!」
そしてかぐやの初期からのファン。
今日は突如開催が決まった謎の企画の実況枠として、急遽参加してもらうことになった。
忙しいらしいと聞いていたので、本当に来てくれるとは思っていなかったのだが。
そしてその隣のもう1人。
「どもどもー。たろーDはオタ公同様この前の動画収録ぶりですけど、いろPははじめましてですね。色んなイベントで実況解説とかをやらせてもらってます元プロゲーマーで現ライバーな
「はじめまして、乙事照さん。かぐやいろPチャンネルのいろPと申します。今日は突然のご依頼を受けていただいて、本当にありがとうございます」
「あんがとね琴ー!」
「ワンワン!」
「……どうも」
乙事照琴。
少し前、かぐやが参加した大規模コラボ動画。そこで司会を担当していた男。
ヤチヨ曰く、『詳しくない人にもわかりやすいように言葉を噛み砕くのが得意な子』『でも砕け過ぎなのが玉に瑕』。
今回はオタ公同様に依頼を出したら即決で了承を貰った。
「うーん、すごい。最初の挨拶しただけで全員のキャラクター性が出てくるのはさすがですね」
「わかりますか琴さん! そこもいいんですよ、かぐやいろPチャンネルは!」
「おっと、強火オタクに火を付けちゃったか。これは失敗」
「オタ公いっつも元気だよね。ライブもいっつも最前でうちわ振ってるし。かぐやいっつも視線合ってる気がするもん」
「ワン」
「有名人っていうか、みんなが知ってる人だから目立つしね。どこにいても」
「……」
そんなものか。
でも確かに俺もオタ公は覚えたしな。ヤチヨが言及したというのもあるが、初期から顔を出してたから回数を重ねたおかげで。じゃなきゃ覚えなかっただろうしな。俺だし。
「そいじゃオタ公と琴、こっち来てー。あそこで実況と解説やってほしいんだよね」
「はーい」
「突発企画って聞きましたけど、実際どんなもんなんです? 内容はこのタイトル以上のものをお聞きしてませんけど?」
「彩葉がかぐやのためにめっちゃ頑張るっ! 以上、終わり!」
「わーお、マジかー……」
「くぅ~これこれ~。このライブ感が最高なんですよ琴さん!」
「そうですね。マジでビビるくらいにヤバいっすね」
ガヤガヤと会話を繰り広げながら、かぐやが2人を即席の実況解説席へと案内していく。
その背を追うかどうか、少し考えていたところで声がかかった。
「―――浦野」
「……なんだ酒寄」
ツクヨミで本名で呼ぶのか。そういった行為は酒寄が特に嫌がるものだと思っていたが。
一応周囲を窺うが、認識できる範囲に他人はいない。問題は無いだろう。
おそらく酒寄もその辺は注意をしているとは思うが。
「今回の企画の対戦方式、かぐやから聞いた?」
「KASSEN、そのうちの
「合ってる。それで私が挑戦者と戦う形式になる」
「ああ」
そう聞いた。
かぐやの婚姻を防ぐために酒寄が奮闘する形になるという話だ。
本当に、何故雑談配信からこんな企画が発生したのか、まるで意味がわからん。間もなく配信業に関わって1ヶ月ほど経過するが、到底理解できる気がしないままだな。
「それ、私と変わってくれない?」
「なに?」
それはつまり、ゲーム対戦を俺にやらせたい、そういうことだと?
「意味がわからん。何故そんな話になる?」
「…………浦野、去年の春頃にヤチヨの配信に出てたでしょ」
「ヤチヨ?」
何故今ヤチヨの名がここで出てくる?
それに配信? 一体何の話だ?
「詳しくは知らないけど、浦野はSETSUNA得意なんでしょ? 私も弱いつもりはないけど、強いって胸張れるほどじゃないから。それならヤチヨが強いって言うほどの浦野に任せた方が安全だと思ったから」
「……」
すごいな。驚くほどに何の話かわからない。
酒寄はさっきから何を言っているんだ?
ヤチヨが言っていた? いつ? 配信で?
「今回の『かぐや
「……酒寄」
「どう浦野、変わってくれる? その方がかぐやの為にもなるし、だから」
「―――ヤチヨの配信とは、何の話だ?」
「…………はぁ?」
「だからヤチヨの配信とやらだ。いつの、何の話をしている? 俺が出たというのは一体なんのことを言っている?」
疑問に思ったことをそのまま口にする。
本当に何の話なのかさっぱりわからん。俺がヤチヨと友人であるとバレたということか? だがこの話しぶりはそういう意味ではなさそうだが。
すると酒寄はキツネの頭部をこちらに寄せ、いつもより少し低い声で話し出す。
「マジで言ってるの? ヤチヨと共演したのを覚えてないわけ……?」
「共演……?」
なんかあっただろうかそんなもの。記憶を呼び起こそうと先程から思案しているが、まるでかすりもしない。
となるとこれは、忘れたな。
多分、どうでもよかったんだろう。
「……酒寄、俺はその時何をしていた?」
「何って、ヤチヨとSETSUNA一本勝負してたけど……」
ヤチヨとSETSUNA。
それは記憶にある。なんといっても何度もやってる。
雑談の合間や、簡単なアルバイトだとかなんとか言ってテスターとやらを引き受けた報酬として。
だがあの時、配信なんてしてただろうか?
「あと――――ヤチヨを押し倒してた」
「そうか」
よくあるな。
ヤチヨは戦い慣れてはいるんだが、あまり足さばきが上手くないからな。手慣れてないと言った方が適切かもしれないが。だから態勢を崩して押し倒すことはよくある。
普段ふわふわ浮いてることも多いので、もしかしたら歩く行為が苦手なのかもしれない。
たまに足を切り落とすと、すぐさま体をよじって逃げ出す判断は異様に早いが。しかもそこそこ速い。なんで足さばきは下手で足が無い動きの方が手慣れているのか本当に謎だ。双腕二足の人型なのに。AIはよくわからん。
「……あと、内心に踏み込みまくって赤面させてた」
「ヤチヨのか?」
「そう。刀を振るなとか、なんとか」
「あ」
ああ、それか。
思い出した。ヤチヨが刀を振った時の話か。最初で最後の刀での対戦。
そうかあの時の話だったか。そういえば確かに配信がどうたらとか言ってたような気も薄っすらする。
そうか。俺は既に配信活動に関わった経験があったのか。知らなかった。
「あったな、そんなことも」
「そ、そんなこと……? 浦野にとってヤチヨと共演したことは、そんな雑な扱いの出来事なの? しかもあんなことをヤチヨにしておいて? 嘘でしょ……?」
「嘘ではない。斬り合ったのは記憶していたが、配信がどうこうは忘れていた」
「……」
俺が答えると黙り込む酒寄。着ぐるみを纏っているので表情は不明だが、どうやら絶句しているらしい。そんなにか?
興味ないことをいつまでも覚えていられないのは、普通の人も同じだと思っていたが。
「それと酒寄、交代はしない。そのままキミが出ろ」
「……はい?」
「俺はSETSUNAをやらない。酒寄がやるといい」
これで話は終わりだな。ではかぐやの元へと行くとするか。
そう判断して踵を返そうとすると、肩に向けて手が伸ばされたのを察知したので半身になってそれを回避する。
「ちょっと待ってよ、なんで出ないわけ!? さっきも言ったけど今日は負けたらマズいんだって!」
「だからだ」
「
「その条件では俺は不適格だ。そういう話だ」
「…………ごめん、意味がわからない。説明して」
そのままの話なんだがな。
「酒寄が言うように俺はヤチヨと戦い、そして勝利は出来る。だがそれは勝負に強いという意味ではない。俺は勝負というものは不得手だ。負ける相手には何も反撃できずにそのまま負ける。可能性すらない」
俺は弓使い相手には無力だ。
弓の扱いに慣れてない相手なら延長戦に持ち込んで切り伏せられるが、そうでなければ対峙した瞬間に敗北が確定する。やるだけ意味が無い。
「相性が悪ければマッチング時点で敗北確定だ。酒寄も俺と同様にそういった相手がいるというなら話は別だが」
そんな相手がいるのかと、言外に訊ねる。
酒寄は無言でキツネの頭を横に振る。どうやらいないらしい。
「ならば俺ではなく酒寄が戦った方がいいだろう。強い弱いではなく負ける可能性が低いものが刃を握った方がいい。今回のこれは、そういう戦いなのだろう?」
「それは……まあ、そうだけど……」
「ではそうすればいい。これで話は終わりだな」
「……」
酒寄が黙って頷いたので、今度こそかぐやの元へと歩を進める。
まったく。今日は休めると思ったんだがな。
☆☆☆
『躱す! 避ける! これじゃ~い!』
『このスキンのヒットボックスで!?』
『うお~! ヤバいヤバい!』
『よいしょ~!』
モニターの中でキツネの着ぐるみが、対峙する相手を殴り飛ばし、切り伏せる。
一方的な展開だな。
「おお~、彩葉つえ~」
「ワン!」
「……」
なんというか文字通りの意味で、楽勝みたいだ。
開始前、酒寄は自身を『弱いつもりはない』などと言っていたが、問題は無かったな。交代しなくて正解だった。
何故この実力で俺に代わるよう要請してきたのか。いつもそうだが、酒寄の考えることはよくわからん。なんだあいつ。
「彩葉すご~い。これで3連勝だよ。前に芦花たちに聞いてたけどホントに彩葉強かったんだね」
「ワンワン」
「……そうか」
なるほど。事前情報があったからこそのこの企画か。
完全な考えなしで始めたものではなかったか。かぐやも地味に成長しているんだな。前までならそこまで計算していなかっただろう。
とはいえ、確定情報でないものを計算に入れているのはどうかと思うが。
『いろPの3連勝! 1ラウンドも渡さずにこれは凄まじい! いろPの新たな魅力がここに来て炸裂です。強い! かっこいい! ツッコミも出来るし作曲も出来る! いろPすごい! なんなら出来ないんだこの人!』
『何故かボクの隣にただのファンが紛れ込んでいますね。オタ公さーん、お仕事ですよー帰ってきてくださーい』
実況解説の2人の会話に客席も沸いている。
人気だな。
「オタ公たち、呼んでよかったね」
「そうだな」
「かぐやも今度
「……実況をか?」
「そー。面白そうだし、彩葉のこと人前で褒めまくってもいいのは楽しそうじゃん! あとファンもちょっとは増えそうじゃない?」
「そういうものか」
「そーいうもんだ。多分だけど~」
「そうか」
笑顔で話すかぐやに相槌を打つ。
いつも思うが、酒寄が関わると楽しそうだな。
そんな話をしているとモニターが切り替わり、客席を立ち上がる者が数名。
たしか3戦が終わったあとは、一時休憩だったか。
「せっかくだし彩葉のとこ行ってくるね。げきれーしてくる。犬DOGEはどうする?」
「ワンワン!」
「犬DOGEもやりたいんだね、オッケーじゃあ一緒にいこ。しんたろーはどうする?」
かぐやの問いに首を横に振って答える。
「俺はいらんだろう。かぐや達だけで行くといい」
俺の激励に意味などないし、酒寄もそれで奮起などしないだろう。
「そう? そんじゃしんたろーの分もかぐや達が彩葉にげきれーしてくるね!」
「ワン!」
「……そうか」
好きにするといい。
そうして俺に手と前足をそれぞれ振って去っていく1人と1匹。
ほんの少しの合間だけだが、休息を取れるならそれに越したことはない。
と、思ったのだが―――
「―――どもでーす。たろーD、今お時間あります?」
「……はい、ありますが」
背後に現れた気配に返事をしつつ振り返ると、そこには明るい髪色の男――――乙事照琴が立っていた。
溜息を飲み込む。
生憎と、今日は休む時間は確保できなさそうだ。
「いやーすみませんね、休憩時間に。以前のコラボ動画ではかぐやちゃんとは色々おしゃべり出来ましたけど、たろーDとはできなかったんで今回こそはと、そう思った次第でして」
「そうですか」
俺との会話に価値などないというのに。変わっているな。
「こうしてお会いするのもまだ2回目なんで、あんまり突っ込んだ話もどうかなーとは思ったんですが、でもこんな2人きりになれるタイミングもそうそう無さそうなんで。せっかくなんで聞いちゃってもいいですかね?」
「どうぞ」
好きに聞けばいい。俺に答えられるものならば答えるだけだ。
かぐやに関して問われたならば、一部回答を控える必要はあるだろうが。
「かぐやちゃんは配信でもなんでも裏表がないのは話しててわかったんですけど、たろーDはそこんとこどうなのかなー、みたいな?」
「どう、とは?」
「この人なんで配信業やろうと思ったのかな、ってとこですかね。かぐやいろPチャンネルの動画やアーカイブをいくつか拝見して思ったんですけど、――――ぶっちゃけたろーD、
「はい」
肯定する。その通りだ。
すると何故か乙事照は細めていた目を見開き、パチクリと音がしそうな勢いで瞬きをした。
なんだその反応?
先程の言い方からして確信を持ったうえで問うてきたのだと思ったが、実は違ったのか?
「……あー、いや、そっすか。あっさり認めるんすね……」
「否定する理由がありませんので」
ただの事実だからな。
それ以外に答えようがない。
「終わりですか?」
まだあるというなら答えるが、無いなら無いでいい。面倒くさいからな。
返事が無かったので背を向けて歩き出そうとすると、慌てた様子で声をかけてくる乙事照。
「ああいやっ! まだ聞きたいことがあってですね」
「……そうですか」
あるのか。面倒くさい。
今度はなんだ?
俺が改めて顔を見やると、指を二本立てて話をはじめる乙事照。
「あと二つほど聞きたいんですけど。―――まず一個、興味がないライバーにたろーDは何故なったのか。それについて聞いても?」
「かぐやが求めた。以上です」
「……え、あの、それだけ?」
「以上です」
それ以外に理由なんてあるわけがない。
でなければ
「お、おお………すごいなこの人、それは配信とかで言ってる通りでマジなのか」
「二つ目はなんでしょうか」
もう休憩時間も終わる。さっさと終わらせよう。
「ああ、はい。二つ目は、その――――たろーDのアバターネームってカタカナで『タロー』だと思ってたんですけど、実はそれ『タロ
「は……?」
なんだ、その質問は?
タロダッシュ? ハイフン?
「ほらツクヨミってユーザー数が優に1億を越える世界で一番大人気な仮想空間じゃないですか。だから新規アカウントを登録する際にネーム被りも起こりやすくって、それを回避しようとすると表記を変えるのが鉄板じゃないですか。だからたろーDもそういうタイプかなー、みたいな?」
「ネーム被り……」
それはつまるところ、同名の人物が発生しないようにするためのツクヨミの制約、ということか?
ツクヨミにはそんなものがあったんだな。知らなかった。
ヤチヨも色々やっているんだな。
「それで、その、実際どうなんです? たろーDのアバターネームって正確にはなんて発音するものなんですか?」
「……そのままです。俺のネームは『タロー』で合っています」
「え、マジで……?」
「はい」
俺が答えると、驚いたような顔をする乙事照。
さっきから何に驚いているんだこの男は?
「いや、でも、え……? あの、たろーDがタローっていうなら、なんで今回の企画でいろPにSETSUNAを任せたんですか? たろーDめっちゃ強いですよね……?」
またよくわからんことを言う。
酒寄といい、この男といい。何故俺が強いとかなんとかの話になるんだ?
「負ける可能性が高かった。ですのでいろPに任せました。それだけです」
「………………負ける可能性が、高い?」
「はい」
「たろーDが?」
「相手がどのような実力なのか、対峙するまで不明ですので」
「……」
黙った。
本当になんだこいつ。
「……たろーDが本当にタローなら、むしろあっちが『
顎に手を当て、小声で呟く乙事照。
内容は聞こえているが、俺には関係のないどうでもいい話のようなので聞き流す。
遠くから駆けてくる足音が聞こえる。2足と4足のものが一つずつ。
戻ってきたということは、そろそろ時間か。
「乙事照さん、そろそろ時間です。残り試合もよろしくお願いします」
「え……? あっ、はい、もちろん。全力で客席も視聴者も盛り上げるんで任せといてください。オタ公ともども呼んだことを後悔はさせませんので」
「そうですか。ではお願いします」
会釈をし、背を向ける。
今度は呼び止められることはなかった。
まったく。休憩時間だというのによくわからないことに付き合わされたな。なんだったんだあれは。
俺は溜息を飲み込みつつ、こちらに向かってくるかぐやと犬DOGEと合流すべく歩みを進めた。
興味のないことはすぐ忘れるダメなやつ/浦野真太郎
自身の剣の腕前に自信はある。だがそれと強いかどうかは別物。そういう認識。
本人的にはランクマいくと弓使いに負けまくるので強い判定ではない。そのくせ近接および不慣れな弓使い相手なら全勝する。もし事情を把握している者が周りにいたら「どの口で言ってやがる」である。
実はたろーDファン自体は地味にいる。かぐやのおねだりに唯々諾々と従い2人でポンコツなことをやって、いろPに揃って怒られてる姿が好きな人が多数だが。
新進気鋭の人気ライバーグループのリーダー/かぐや
天真爛漫で破天荒。思いついたことには一直線。二番煎じもなんのその。アバターがかわいい。リアルの姿もかわいい。これで人気が出ないわけがない。
現在のランキングは21位。時間はまだ残ってる。こっからまだまだ頑張る気満々。
かぐやの中では彩葉は『名を呼んで手を取り引っ張ったら来てくれる人』。オリ主くんは『手を伸ばしたら握ってくれる人』。そういう印象。
グループ内では一番人気。動画で楽しそうに色々しているのも人気だが、いろPと2人でやってる緩い感じの雑談配信や、たろーDを引き連れてツクヨミを探索してる配信の人気は高い。その2人といる時のかぐやの空気が好きなファン層は結構厚い。
保護者兼ツッコミ兼ストッパー/酒寄彩葉
無事に『かぐや争奪KASSEN選手権』は全勝した。さすが。
先日倒れて以来、バイト先の配慮等もあって生活サイクルは改善。今までバイトをしていた時間の多くがかぐやと共に過ごす時間になった結果、配信活動の比重が徐々に増えている。
それにより個人的なファン数も増加。ファンの間ではヤチヨカップ残り数日で着ぐるみを脱ぎ、チャンネルの人気にブーストをかける気ではないかと水面下で噂されているが、無論のこと本人にそんなつもりはない。
SNSでアップされるファンアート等を、顔を赤くしながらもいろPの名前で新規作成したアカウントで巡回していいね!するのが新たな日課。人の推しに対する思いを自身が恥ずかしいからと無視することが出来ない性分である。