さてさて、前回ラストのネイチャはマチタンの行動に疑問を抱いたようですがはたして……?
それでは、本編どうぞ!!
「それでネイチャ、私に相談って? もしかして恋のお悩みですかな〜?」
「いや、そうじゃないんだけど、タンホイザに関してのことっていうか……」
「私に関して?」
翌日のお昼休み
私はカフェテリアの席でネイチャに呼び出されていた
前にクラスメイトから恋のお悩み相談を受けた時のシチュエーションと似てるし、もしかしてネイチャにも春が来た!?
かに思われたのですが〜……
「タンホイザ、アンタってさ……視えないナニかが視えたりするの?」
「……はっ、ははっ、はぃぃぃっ!?」
ば、バレた!?
私が妖怪たちと仲良くしてるのネイチャに気付かれちゃった!?
「え、その反応、やっぱりマジなの……?」
「ちちち、違うよっ!? 私は別に妖怪なんて視えないし〜……!」
「いや、それもう視えるって言っちゃってるようなもんじゃん……」
「あぅぅ……」
「ネイチャさんに話してごらんなさいよ。1人で抱え込んでるなんてタンホイザらしくないよ?」
私の誤魔化しは残念ながらネイチャに通用せず、余計怪しまれる結果になってしまった
私を呼び出したのって、最近起きた妖怪不祥事案件を全部私が解決したことに疑問を覚えたからだよね!?
うぅ、昔からこういう隠し事は苦手なんだよなぁ……
ネイチャ、妖怪のことって信じてくれるかなぁ……?
「あのネイチャ? この時計をはめて横のボタンを押してみてもらえませんか……?」
「何で敬語? ていうかこれおもちゃの時計? えっと横のボタンを押して〜……おっ、光が出た。」
「それで、私の後ろを照らしてみて。」
「こう? ……わっ!? 何かいる!?」
?「……ほう、我の姿が見えるのか。」
観念した私は、ネイチャに妖怪ウォッチを貸して辺りを照らすよう促した
ちなみに今日ウィスパーとジバニャンはケータくんの家に居るから、私は代わりに鬼蜘蛛と一緒にいる
「えっ!? 何あれ!? なんかめちゃくちゃ強キャラみたいな感じなんですけど……」
「だ、大丈夫だよネイチャ! この子は私のともだち妖怪だから!」
「我は鬼蜘蛛、タンホイザ殿の友だ。」
「す、凄いのと友達なんだね、タンホイザって……」
ネイチャに妖怪ウォッチを貸したら、案の定驚いた反応をしていた
まぁ、私も初めて鬼蜘蛛に会った時はパニックになっちゃったぐらいだし……
そんな会話をしていると、周りからの視線が集まっていることに気が付いた
「……タンホイザ、これ以上は周りの娘たちにも迷惑かけそうだし場所変えない?」
「そ、そうだねっ。」
ネイチャの機転で、私たちは場所を変えて話すことになった
今更だけど、妖怪のことってこんなにベラベラ話しちゃっていいのかな!?
後でウィスパーに聞いてみよう……むん
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「ふ〜ん、信じ難いけど妖怪って本当にいるんだ……」
「あはは……私も最初はびっくりしたよ〜。」
とまぁ、何とかネイチャには妖怪という未知の存在を信じてもらえた
「はぁ、何事も程々にしてくれる妖怪とか居ませんかね〜。」
「どうかな〜……?」
?「にゃぁぁぁ……」
?「ちょっと! スペちゃん!?」
「おんや……?」
その時、正門前の横断歩道を渡っているウマ娘の姿が見えた
あの2人は、チーム・スピカのスペシャルウィーク先輩とサイレンススズカ先輩
スペ先輩は何かに操られたみたいに道路を渡り始めてる
って、直ぐそこまでトラックが迫って来てる!?
「スペちゃん! そっちは車道よ!?」
「ちょっ!? スペ先輩、何やってんの!?」
「私たちじゃ間に合わない……! こうなったら〜……!」
このままじゃ、スペ先輩がはねられちゃう……!
レースさながらに一瞬で考えを巡らせた私は、ともだち妖怪を呼び出すことにした
「私のともだち! 出てきて鬼蜘蛛! 妖怪メダルセットオン!」
私が呼び出したのは、よく行動してくれる鬼蜘蛛
鬼蜘蛛の力なら、トラックを止めることが出来るかもしれない
「鬼蜘蛛! スペ先輩を助けて!!」
「承知した。」
鬼蜘蛛はスペ先輩の前に立つと、その拳をトラックに向けて構える
「我が拳を受けてみよ! 真空鬼神k……」
「車めくらえ〜! ひゃくれつ肉ky……」
「「え……?」」
「あれ? 私、何してるんだべか……?」
「何っ……!?」
「ニャニャッ!?」
一瞬、スペ先輩の中から妖怪が飛び出したように見えた
って、ジバニャン!?
飛び出したと同時にジバニャンは鬼蜘蛛とぶつかって、2人はそのままトラックにはね飛ばされてしまった
「ば、バカヤロー! どこ見て歩いてやがんだ!?」
「す、すみませ〜ん!! 気付いたら車道に飛び出してて……」
「もう、スペちゃん大丈夫……?」
スペ先輩が飛び出してきたことに、直前でブレーキをかけたトラックの運転手はカンカンだった
スズカ先輩も心配そうに駆け寄り、必死の謝罪で許してもらえたようだ
「はぁ……スペ先輩が無事で良かった……」
「とはいえ2人は……あ、戻ってきた。」
「ニャ〜ン……」
「受け身を取った。この程度は大したこと無い。」
「それよりもジバニャン、そこに正座!」
「は、はいニャン!」
肝心のジバニャンと鬼蜘蛛はだいぶ遠くまで飛んでいってしまったけど、無事戻ってきた
とはいえ、ジバニャンがやったことはあまりにも危険過ぎる
普段の私らしくないけど、これは厳しく注意しておかないと
「どうしてスペ先輩に取り憑いたの?」
「く、車を倒す為にウマ娘の力を借りようとしたニャンが……」
「だからって妖怪の視えない誰かを巻き込むなんて危ないよ! むんっ!!」
「ニャ、ニャニャ〜ッ……」
ジバニャンは渋々ながらも、私の少し長めのお説教に付き合ってくれた
こればかりは、一歩間違えばスペ先輩の選手生命が危うかったかもしれない
だからこそ、厳しめにジバニャンを私なりに注意しておいた
「えっと、スペシャルウィーク先輩は大丈夫なんですか?」
「わ、私は大丈夫ですけど……」
「スペちゃん。気のせいなら申し訳ないけど、私にはスペちゃんが自分の意思で車道に飛び出したようには見えなかったのよ……」
(ど、どうしよう……!? スズカ先輩にめちゃめちゃ怪しまれてるよ〜っ!?)
スズカ先輩は、先程のスペ先輩の動きが妙だったことに勘付いたみたいだ
妖怪の存在は知られちゃいけないから、なるべく穏便に話を済ませたいところ……
けど、私に出来ることなんてないよ〜!!
「あ〜、どうやらこの辺には自分の意思に関係なく歩き出してしまう怪異的なのがあるみたいなんですわ〜。もしかしたらそれかも。」
「ネイチャ……?」
「そ、そうなんですかぁ!? お、おっかない所だべ〜……」
「そんなまさか……でもさっきのスペちゃんを見る限り、あり得ない話じゃないわよね……」
ネイチャが上手く話を逸らしてくれたお陰で、スペ先輩たちから妖怪の存在が疑われることは無くなった
けど、妖怪と怪異って似たようなものな気もするけど……
「ま〜深くは聞かないけどさ、困ったらアタシにいつでも相談しなよ? 少しでも、チームメイトとしては力になりたいし?」
「うぅっ……ネイチャ〜!!」
「うわっ!? 急に抱きつくなっての!?」
「良かったな、タンホイザ殿。」
「今度からは車と戦う場所は変えるニャン、人間に取り憑くのもやめるニャンよ……」
窮地を救ってくれたネイチャに、私は嬉しさのあまり飛びつきながらハグをした
そんな様子を鬼蜘蛛とジバニャンは微笑ましそうに見ているのでした
それ以来、学園前の歩道でスペ先輩の身に起こった現象はピタリと止むのでした! むん!
一応ジバニャンメインのお話だったのですが、ネイチャが妖怪の存在を認知したり、スペがジバニャンに取り憑かれるなど、色々ウマ娘と妖怪ウォッチのクロスを意識した内容にしてみました
次回はノガッパの登場を予定しています
ではまた!!