異世界転生したサモナーさんは呪いの世界に行く   作:cohaku

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pixivでも投稿してます。
結構な話数になったので短編集ではなく独立した形で投稿する事にしました
視点がコロコロ変わります



第1話

禪院家で透明人間の俺が生きてこれたのは唯一庇護してくれた人がいたからだった。

「甚爾は強くなるな」

式神を使う術式を持った親戚だった。この人だけは俺の事を猿と呼ばず透明人間としても扱わず庇護してくれた。

赤ん坊のころからこの人の元にいて、最初はこの人の事を親だと思っていたほどだった。

「なんで兄さんは俺を育てたんだ?」

この人が他の連中に陰口を言われているのを知っている。猿を育てる酔狂者や稚児趣味とか色々と。

「?子供を育てるのは当たり前だろう?それにお前は強くなる」

「呪力も術式もない俺がか?」

「そんなものお前にいらないだろう?呪霊は呪具を使えばいい、人はその肉体だけで殺せる」

そっと俺の両手を包んだその人は目をギラギラさせて俺を見ている。

「お前はきっと生身ならこの世の誰よりも強くなる」

何処までもまっすぐに自分を見る目に俺はちゃんと存在しているんだと実感できた。家の他の連中なんてどうでもいい、この人の期待に応えたいと俺はずっと強く願っている。

 

 

 

 

『甚爾、もしもの時の為にこれを渡しておこう』

『紙?』

『私の力を封じ込めた札だ。これを使えば多分お前でも素手で呪霊に対抗できるだろう』

幾何学的な模様が描かれた紙を数枚渡された。

『これを破り捨てれば、私の呪力が甚爾の体を巡るだろう。呪具を持たせようかと思ったがこれの方が敵にバレにくい、肌身離さず持っておけ』

俺はそれを常に持ち歩くようになった、普段はあの人の庇護のもとにいることで呪霊に煩わされることもないがいつあの人のいない時に家の奴らから呪霊を嗾けられるか分かったものじゃない、あの人もそれを想定してこれを渡したんだろう。

そして今

「とうとう使う時が来たか」

あの人が任務にいない時に奴らはやってきた。無理矢理俺を連れだして、連れてこられたのは呪霊を大量に飼っている地下の部屋。そこに何も持たされずに放り出された俺は受け身を取って着地し奴らが扉を閉めたのを確認すると溜息を吐いた。

分かる、ここにいる奴らの気配が分かる。そして俺はすぐに札を一枚取り出して破り捨てる。

パンッ

「言った通りになったな」

素手なのに殴った呪霊は消えた。なら

「全て祓ってやるよ」

俺に負けはない。

 

 

 

 

「甚爾」

「あ、兄さん!」

どれだけ時間が経っただろうか、ほぼすべての呪霊を素手で祓った俺は任務から帰ってきたあの人が開けた扉を見上げた。

「無事だったか」

「兄さんの札のお陰でな」

「それは?」

あの人は俺の首に巻き付いている呪霊を指さす。

「これ?役に立ちそうだから、契約した」

何か出せと思えばそれは口から折れた刀を出した。それにあの人は目を見開いて驚いた。

「物をしまえる呪霊か、有用な子だな」

そして呪霊を優しく撫でた。

「なら今度、呪具を用意しよう。持ち運びには困らなそうだしな」

「あの札もくれよ」

「勿論用意しておくよ。この子に入れるなら専用のケースがいるな」

あの人が俺を抱き上げる。

「しかし、あまりにもおイタが過ぎるな。少しばかり灸をすえるか」

「兄さん?」

「そういえば、その子に名前は付けたのかい?名前は小さな呪だ、しっかりとした関係を作るなら必要だろう?」

「名前」

あの人にそう言われて契約した呪霊を見た。人間の顔をしたイモムシみたいな呪霊。

「思いつかねぇ」

「物をしまえる…聖櫃ぐらいしか思い浮かばないな。だけど呪霊にその名は相応しくないだろう、色は紫か」

俺を抱いたまま部屋から出て地上へと向かうあの人は、俺に巻き付いたままの呪霊を見ながらぶつぶつと何か呟いている。

「紫梱はどうだろう」

「しこん?」

「ここから出たらどう書くか教えるよ、まぁ結局甚爾の配下なんだから甚爾が気に入った名前を付けると良い」

ふいに光が差し込み地上に出たのが分かった。

「兄さん」

「なんだ?」

「おかえりなさい」

「ただいま、甚爾」

 

 

 

気が付けば当主が父もどきからあの人に代わっていた。

本来なら当主になるはずだった直毘人はあの人の補佐になって、この家に存在していた者達は気が付けばボロボロな状態で庭に転がり最初は憎悪をたぎらせていた視線をあの人に向けていたのにしばらく経てば畏怖と敬意を帯びるようになっていった。

この家で石ころ同然に扱われていた者達もいつの間にか戦い方を覚え、前よりも生き生きと生きている姿になっていた。

そしてこの家に軟禁されていた俺は、学校という所に通う事を許されるようになった。いや、俺だけじゃない他のちびっこ共も学校へ通う事を許可された。ただし、「学校では力は使わず、呪霊のことを話さない」という縛りを結んだうえでだが。

「なんで今更学校になんて行かせるんだ?」

「何時までも常識のない馬鹿のままにしておくわけにはいかないからな。安心しろ護衛は付けてある」

この家は変わった、いやあの人が変えた。気が付けば雑魚集団だった奴らがそれなりの腕になっていた、暗く絶望しながら生きていた奴らが顔を上げて前を向いて生きるようになった。

「甚爾」

それでもあの人は、俺を一番に愛してくれるのは変わらなかった。俺も学校に行くようになって前よりも一緒にいられる時間は少なくなったけど俺が帰ってきたら任務で不在の時以外は必ず出迎えてくれたし、俺以外のちびっこ共を抱き上げることもしない。俺とそれ以外、確かに明確な差があった。

それに優越感を覚えていた。

 

 

 

 

この家の奴らは馬鹿なのか、馬鹿だったな。

式神の術式だからと分家筋から迎え入れられた親戚の激怒する様子を見ながら直毘人は溜息を吐いた。

十種影法術は影を媒体に式神を召喚する術式だ。だから分家筋に産まれ相応の呪力と式神を扱う術式を持って生まれた親戚は本家に引き取られた。

そいつはすぐに頭角を露にした、召喚された強力な式神と本人の戦闘センス。それらを駆使して2桁に届かぬ歳で1級呪霊を祓って見せた。

すぐさま特別1級術師の称号を賜り、その称号に恥じぬ功績を上げた。時には1人で特級呪霊を祓った事さえある。

その呪力は、年々増加しておりもはや自分たちと比べるのも烏滸がましいほどの呪力を備え特級呪霊と対等に渡り合う式神を使役するそいつは明らかに規格外だった。

そしてそいつがこの家で唯一執着するのがそいつが特級に任命された翌年に産まれた呪力0の子供禪院甚爾だ。産まれてすぐに殺そうと話し合いをしていた奴らを無視して抱き上げると

「いらないなら私がもらい受ける」

そう言って自室に連れ帰ってしまった。それからは任務をこなしながら式神の手も借りてそいつは子育てに勤しんだ。嫌がらせをしようものなら次の日には庭に吊るされていた。辛うじて死んでいなかったがしばらくは使い物にならない程度にはズタボロにされていた。

それを幾度か繰り返し、とうとう諦めたのかしばらく手を出していなかったが寄りにもよって甚爾を呪霊を飼っている部屋に突き落とすなどそいつの逆鱗に触れる蛮行を行うとは、そこまで愚かだとは思ってもいなかった。

「直毘人」

「!?なんだ」

努めて平静を装い呼びかけに答える。そいつの前には、俺以外の禪院家の術師が全員地に付してそいつに足蹴りにされていた。

「お前、当主を継ぐつもりは?」

「おいおい、特級様がいるのに俺に当主になれってか」

「お前が次期当主だろう?お前なら私を下手に刺激しないで使えるはずだが?」

その言葉に苦笑いが浮かぶ。今なお頭を踏み弄られている現当主を見た。

「勘弁してくれ、お前がなれよ。補佐はしてやるぞ」

「いいだろう、なら私は私の好きなようにこの家を変えるぞ」

「構わねぇさ、お前が変えるなら悪いようにはならねぇだろ」

そしてそいつは現当主の目を潰した。戦えなくなった当主は引きずり降ろされそいつが当主の座に座った。

まずあいつは、世間を知らねぇガキどもを学校に行かせることにした。危険だと反対したがそいつの式神が常に護衛するという条件を聞きなら大丈夫かと納得した。

次に家の術師達をある場所へ拉致して鍛えるようになった。最初は反発していた奴らも何度も何度も倒されている間に絶対に敵わない力の差というのを思い知ったらしく心が折れてそいつに従順になり始めた。俺も巻き込まれたが他の奴らよりは手心を加えられているのが分かる扱いだ。

そのおかげか明らかに力量が上がっているので結果オーライという奴だ。

そしてこの家では虐げられていた奴らを保護して様々な仕事を振る様になった。今までは無給でこき使われていた者達だしっかりと給金を払い休みも与える。今までの境遇との違いに驚きながらも歓迎している様子にそいつは満足そうに見ていた。

そいつが当主になってから家の環境は一気に変わった。術師達は他者を虐げるよりも訓練に身を入れ力量を上げ、虐げられていた者達は認められる喜びを知り、小さな子供達は世間を知った。

そしてそいつの唯一の愛し子は

「やっぱり甚爾は強いな」

「強いなんてもんじゃねぇだろ」

そいつと同じ側に立つ化け物になっていた。身体能力のみで術師達を叩き伏せる姿を喜悦に染まった顔で眺めている。そいつはでっかくなった愛し子に相も変わらず首ったけで釣書を持ってきても結婚する意欲すらない始末だ。

「お前、当主なんだからそろそろ結婚して子供を作れよ」

「今のところ興味がないな」

「はぁ、五条にも抱き合わせが産まれたし当主様は結婚しないしなんで頭が痛い問題ばっかでてくんだよ」

「六眼と無下限か?私とどっちが強いかな?」

「…お前だろ、お前の式神たちは対抗できそうな奴もいるからな」

その言葉にそいつは笑みを浮かべた。俺が正しく実力を見分ける目を持っていることへの笑顔か、将来呪術界を背負って立つと言われる子供よりも強いという事への喜びか。多分前者だろうが、その笑みは妙な威圧感がありすぐに目を反らした。

「兄貴」

「甚爾」

「こいつらじゃ、詰まらねぇ」

「じゃあ、私とやろうか」

書類を処理していた手を止めてそいつは庭に降りる。二人の戦いに巻き込まれまいと叩きのめされていた者達が体を引きずってその場から逃げ出した。

「甚爾君とご当主様の戦いが見れるってホンマか!」

「直哉」

俺の子で唯一相伝を受け継いだ息子。そしてなりより強い人間が大好きでそいつと愛し子の事が大好きだ。

まぁ、もはや元の形も分からぬほど変わり果てたこの家であの二人に敬意を払わない存在はいない。それが畏怖であれ憧れであれあの二人はもはや禪院の象徴となった。

恐ろしいまでの呪力と強力な式神を従える特級術師である現当主とその傍らに寄り添い呪力0でありながら特級さえ祓う規格外の男。

そしてそれに付き従う、当主に鍛え上げられた精鋭たちと呪力の無さを武器に暗躍する暗部部隊。

「五条だろうが何だろうが、どうでもいい事か」

五条に抱き合わせが産まれたことで御三家の均衡が崩れたと囀る馬鹿がいるが、それは間違いだ。正しく禪院を理解している奴らがいるならこういうだろう。

呪術界は五条と禪院の二大巨頭になったのだと。

 

 

 

 

それは俺が御三家の会合に初めて参加した時の事。

俺は最強だと思っていた、呪力も術式も六眼も最高なものを持って生まれた俺は最強なのだと。

だがそれはその会合で覆された。

態と遅刻して参加した会合、そこには化け物が二匹いた。

俺の家と同列に数えられる御三家の一つ禪院家。その当主と当主に寄り添う一人の男。

方や俺の呪力量の倍以上の呪力を適度に抑え込みながら傍らの男に笑いかける禪院家当主、当主に笑いかけれて嬉しそうに顔をほころばせる呪力が全くない男。

その二人を目に入れた瞬間冷汗が流れた。直感した、この二人なら最強の自分を殺せると。

それからは会合は上の空だった。六眼と無下限の抱き合わせ、五条家当主はそれを自慢していたけどそんなものあの二人の前だと何の意味もないだろう。現に自慢されても無関心の笑顔を保ったまま、俺を一瞥しただけですぐに興味をなくしていた。

「ねぇ、あの二人」

「お前が気にする必要はないよ」

馬鹿かこいつ。それが五条家当主であり父親に向かって浮かんだ感想だ。

「ねぇ、教えてよ」

「禪院家26代目当主禪院樹と猿の禪院甚爾だ」

呪力0だからこそ蔑んだ言葉に本当にこいつは馬鹿だなと思った。もうあそこまでの強さがあったら呪力のありなしなんて関係ない。あの男一人だけでこの場にいる俺と禪院家当主を除いた全員を殺すのに三分もいらないだろう。

そして当主だという男なら一分もいらないだろう。

現に五条家当主の言葉を聞こえていた禪院家当主が薄い殺気をこちらに飛ばしている。そしてそれをたしなめるように男が当主に話しかけると殺気が無くなった。

(よく気が付かないな。あっ、雑魚だからか)

不毛な会合が終わりそそくさと帰ろうとしている禪院家当主たちに愚かにも声をかけた奴がいた。

「何時までその猿を連れ歩く気だ。特級術師としての自覚が足りんっ」

加茂家当主だったかその男の言葉に一瞬で部屋の空気が凍り付く。濃密な殺気が部屋に一瞬で充満した。

「口を閉じろ、その猿よりも弱い猿以下が」

睨み殺すような視線でそう言った当主に俺は恐怖とは違うものが体に走ったのを感じた。

「特級を祓えるならまだしも祓えないものが甚爾について意見をするなんて愚かなことこの上ない」

「兄貴」

「ああ、こんなもの達を相手にするよりも甚爾と遊ぶ方が数段楽しいな。早く帰ろうか」

俺は五条悟。五条家に云百年ぶりに産まれた無下限と六眼の抱き合わせ。最強になると約束された化け物。

いずれ俺は独りになると思っていたが、以外にも俺以外にも化け物どもはいたらしい。

「ねぇ、俺は五条悟。アンタたちは」

立ち去ろうとしていた二人に声をかけた。その声に振り返った二人は、俺を見てニヤリと笑った。

「禪院家26代目当主禪院樹」

「禪院甚爾だ」

「「強くなれよ、五条の最強」」

「すぐに追いついてやるから、待ってろよ。禪院の最強」

その日は、俺が俺以外の化け物を知った日となった。

 

 

 

 

「甚爾が結婚」

呆然とした顔をした兄貴にちょっと居心地が悪くなった。

兄貴が禪院の当主になってからガキどもは学校に行き、呪術高専に通う事を許されるようになった。俺だって例外なく京都だと保守派がうるさいから東京の高専に禪院の蔵から出した特級呪具を幾つかと兄貴が用意した呪具と札を持って行くことになった。

そして任された任務の途中で出会った女と交際しこの度めでたく結婚する事になったんだが、女は非術師だし結婚式も興味ないというから写真だけを取ってその写真を兄貴に見せるのと同時に結婚したことを報告した。

「はぁ、そういう事はもっと早く教えてほしかったな」

そう言いながら近くに控えていた俺の紫梱と同じ収納能力のある呪霊を見るとその口からアタッシュケースが吐き出された。見た目はウツボカズラなので俺のよりは気持ち悪くない。

「ほら、ご祝儀。後子供が出来たら教えろよ、出産祝いも用意しとくから」

アタッシュケースを開けてそこに入っていた札束の山から一つ取り出して俺に渡してくる。特級術師である兄貴にとっては大した金ではないがすぐさまこの金額をポンと渡す金銭感覚にちょっと引いた。

「あと、定期的な差し入れのアレは非術師なら一か月に一つだからな」

「流石に分かってるよ、俺や兄貴と違ってそう頻繁に食べていいものじゃないことぐらいは」

「あと、護衛もつけておく。何もないとは思うが一応な」

「サンキュー、助かるぜ」

兄貴が俺になるべく毎日食べる様にと渡している飲むヨーグルト的な奴。あれを食べるたびに兄貴の呪力は目に見えるほど増えている。そして俺の身体能力の上昇も著しい。

禪院家の一部がそれが呪力を高め、俺の肉体の性能を向上させている代物だと知っている。無条件に食べられるのは兄貴と俺だけで他の奴らは余程兄貴の気まぐれか認められないと食べる事すら許されない。

「非術師に食べさせ過ぎると呪力が増える、一月ぐらいなら健康的な体になるだけだ上手く使えよ」

「おう」

「で、どこに住むんだ。家は?」

「あ~」

更にアタッシュケースを取り出している兄貴にこれは家をプレゼントされる流れだと察した。

「妻は埼玉にいるから」

「埼玉だな、今住んでいる場所を教えろ。近くに良い物件がないか調べておく」

「いや、俺だって1級術師なんだ俺が買うぜ?」

「その金は奥さんと産まれてくるだろう子供達に使え。金なんて腐るほどあるから使わせろ」

そしてしばらくして探し出した物件の情報をまとめた書類を持った兄貴が嫁にあいさつに来て遠慮する俺達を押し切って家を一つプレゼントされた。

リフォームはされていて家具などは個人の好みがあるから自分たちで買い揃えろと札束を3つ渡してきてやっぱり金銭感覚は狂ってるなと思わずにはいられなかった。

「甚爾くんてお兄さんに愛されているんだね」

「ああ、とびっきりな」

そんな兄貴を見ても能天気に笑う妻に俺も笑い返した。

 

 

 

 

子供が生まれた。甚爾によく似た男の子、禪院恵。

禪院家の相伝の一つ、とびっきりのレアを持って産まれた子供。

「可愛いな」

甚爾とは違うツンツンとした髪質の赤ん坊は甚爾の赤ん坊の頃にそっくりで懐かしさが沸き上がる。

「俺はもう可愛くないか?」

「勿論かわいいぞ、甚爾は強くてかっこよくてかわいい」

「そ、そうかよ」

「この子は持っている子だな」

私の言葉に照れてそっぽを向いていた甚爾が振り返った。

「ああ、やっぱり兄貴は分かるか。多分、影に関わる術式だ」

「そうだろうな、呪力を抑える呪具を持ってきた身に付けさせるがいいか?」

「俺も頼もうと思ってた」

それは子供が飲み込めない位の大きさの勾玉の呪具で一応ペンダントとして使えるよう革ひもが付けられているが首が閉まっては大変だ。さてどうするかと考えていると恵が抱きかかえている白と黒の犬のぬいぐるみが目に入った。

「これにするか」

使うのは金毛羊の皮で作った羊のぬいぐるみ。それに呪具を仕込んで恵に渡すと手触りが気に入ったのかすぐに抱きしめた。

「直接持たせたら奥さんが気にするだろうからぬいぐるみに仕込んだ」

「これって、あれだよな」

「材料はまだあるぞ?」

口元を引きつらせた甚爾を見て苦笑をした。

「それにお守りにもいいだろう。下手な呪霊は近寄れなくなる」

「まぁ、そうだな」

私が使う素材は高位のものになるとかの両面宿儺の指と同じように呪霊除けとして機能する。その中でも金毛羊皮は魔を退ける力を秘めているとフレーバーテキストにある様に呪霊除けとしては最上位の効果がある。

「変えのぬいぐるみもいくつか置いておくから好きなように使うといい」

「…これアクセサリーか小物にもなんねぇか?」

「ふむ、小さなキーホルダーでも作るか」

奥さんに持たせたいと言外に伝える甚爾に頷く。

「しばらくは近場の任務だけを回すから、しっかりと子育てを手伝えよ」

「へいへい、わかってる」

「何かあればすぐに連絡しろよ。すぐに対応する」

「おう、頼りにしているぜ。兄貴」

 

 

 

今呪術界にたった二人しかいない特級術師。九十九は呪術師として活動していないからたった一人の特級。

禪院家当主でもあり、その生活は多忙を極めていたがそれを表に出すことはない。周りに知られていないことだが、ある方法で日本全土に式神を派遣できる手段があるこいつは禪院家本家にいながらも日本全土の呪霊を祓うことが出来る。

「無能しかいないのか今の呪術界は」

「特級ならしばらく経てば五条のがなるだろう、それまで我慢しろ」

「はぁ」

特級は1人しかいない為、こいつ一人に数多くの任務をしろと指令が出される。本来なら甚爾のやつが手伝っていたがあいつは子育て中で極力任務を回さないようにしているためこいつ一人で処理をしている状態だ。

「まぁ、1級を特級に割り振るのもダメだしな」

にゅっと影から出てきた式神からの報告書を受け取る。それに目を通して書き足す部分を書き足して処理済みの箱に入れた。

「あいつらは少しは実践してるのか?」

「前よりも数倍任務をこなしているぞ」

「ふうん」

少し前まではあまり任務に出てなかった連中も家にいたらこいつと地獄の猛特訓に巻き込まれると学習してほぼ毎日任務をこなす日々を送っている。

サボりをすると高確率でバレる(多分監視の式神がいる)と地獄の猛特訓が生ぬるいと感じるレベルの訓練を施されるので死に物狂いで任務をこなしに出かけていく。

お陰で実力は数段上がって御三家の中でも群れとしてみるなら禪院家が一番上質だろう。それに逃げれないだけのうまみもある。

片手間に量産されている呪符を見る。当主になってすぐに買収した和紙工房から定期的に購入している最上品質の和紙。そこにこいつが力を吹き込むだけで便利で使い勝手のいい呪符が出来上がる。

反転術式もどきを施す呪符、領域対策に使える呪符、一時的に呪力が見えるようになる呪符など様々な効果がある呪符が本家の一角と呪術高専で売られている。

売っている売り子はこいつの式神で一度でも呪術界に背を向けるとブラックリストに載り今後一切売ることはないと宣言されている代物だ。

才無き者には一生使えぬ技を持ち歩いて好きな時に発動できる。こんな便利な物そうそう手放せるわけがない、しかも自身の呪力は消費せず呪符に込められた呪力でのみ発動するという便利仕様。

もはや、一部の例外以外はほぼ全てこいつの呪符に頼っていると言っていい。それで甘えるようなら販売を一時止めると明言しているおかげか一応何かあった時用という心構えの奴らが殆どなのがいい事なのか悪い事なのか。

「どうした?」

「いや、そういえば反転もどきの呪符を買ってなかったと思ってな後で買いに行かねばと」

「そうか」

ここで甚爾なら「ではこれをお前にやろう」と無償で呪符が渡される。そして

「樹!じゅふくれ」

「はいはい、どの呪符が欲しいんだ」

真希が真依を連れて部屋にやってきた。この二人もこいつの庇護対象になったのか無償で提供される。

「まもりとかいふくが欲しい」

「あまり危険な事はするなよ、護衛をつけているから大丈夫だとは思うが」

「おう、だいじょうぶ。樹の付けてくれたごえいはゆうしゅうだからな!でも私だってつよくなりたいんだ」

「真依、真希が無茶しないように見ててくれよ」

「うん、まかせて樹さん」

双子が去っていくとその後ろにいた護衛としてつけられている式神がこいつに向かって頭を下げて双子について行った。

「随分とあの双子を気に入ったようだな」

甚爾ほどでなくとも随分甘やかしている。父親である扇が一切子育てにかかわらず母親が一人で面倒を見ている。そしてこいつが双子に目をかけているのは知っていた。扇ではなくこいつを父としてみている様子が見て取れるほどだ。

「子供は可愛いだろ?」

「それにしては直哉や他のガキどもには関心を向けねぇよな」

「ふふふ」

こいつは術式よりも肉体の強さを好む、声に出さねぇが甚爾を可愛がるのもあの双子を可愛がるのも甚爾と真希の肉体スペックの高いゆえだ。

一部の者達は気づいて少しでも目をかけてもらえるように肉体の鍛錬に精を出している。此奴と甚爾、そしてたまに双子や気まぐれや功績によって他者に提供される呪力と肉体を強化する品物を下賜してもらう為に。

俺も補佐をしているからか双子よりも低い頻度で食べさせてもらえるがアレを食べた後の呪力の増加量は修行で増やすよりも簡単に増えるし身体能力も強化される。こんなものを知れば誰もが欲しいと思うだろう。それを知っているのは禪院でもごく一部、だがそのごく一部はそれを下賜してもらえる可能性にかけてこいつに気に入られようとさらに鍛錬に励む。

呪符と能力を強化する食料、それに禪院の者達は縛られて逃げるという考えすら浮かばない。

「恐ろしい奴を当主にしたもんだ」

「私を当主にしたのはお前だろう?」

そう俺が当主にした。禪院家が栄えるなら俺が当主になるよりこいつが当主になった方が良いと判断したからだ。そして今もその判断を間違っているとは思っていない。

特に五条悟が産まれてからは特に。

最強と言われる五条悟に唯一対抗できる存在。これから五条悟が牛耳っていく呪術界で明確な独立性を持てる人物を当主にしなくてどうする。

だからあの時の判断は正しかったのだと胸を張って言う事が出来る。

禪院家26代目当主は禪院樹が最もふさわしい、と。

 

 

 

「甚爾を高専の体術と呪具の講師に?」

甚爾を東京高専に通わせたことで知り合いになった東京高専の学長に呼びされてともに食事をしながら聞けば甚爾を東京高専の体術と呪具の講師にしたいと言われた。

「五条悟が東京高専に入学したことは知っているだろう」

「はい、知ってます」

「その同級生に呪霊操術の生徒もいることは?」

「それももちろん」

「その二人が将来特級になるのが確実だと言われているのは?」

「へぇ、成程。天狗の鼻を折りたいということか」

そこまで言えば、学長と連れてこられた担任と紹介された夜我の目論見は分かる。自分よりも強いものがいない環境、五条悟の方は私たちの存在を認知しているからまだましかもしれないが一般人出身の呪霊操術の子は自分たちに並ぶ者はないと鼻を高くしているだろう。

東京高専の教師たちが制御できないほどの悪ガキっぷりを発揮しているに違いない。それを甚爾を雇う事でへし折ってやりたいのだ。まだまだお前達より上はいるのだと見せつけてやりたいのだ。

「いいよ、甚爾が望むならそれ位は問題ない。あと、私もたまに顔を見せようか」

「それは、本当ですか?!」

「構わないよ、甚爾に会うついでだ。それに五条のがどれだけ成長したのか気になるし」

会合でたまに顔を合わせる子供の顔を思い浮かべた。いつも不遜な態度で私と甚爾を見つめる子供。学校という社会に出てどれだけ変わっただろうか。

「楽しみだな」

 

 

 

 

東京高専の体術と呪具の講師として雇われた。少し遠いが兄貴からもらった呪符があれば行き来は簡単だ、それに兄貴から「鼻が高くなった子供の鼻を折っておいで」と言われた。最近噂の兄貴に並ぶ特級候補たちの鼻っ柱を折ってほしいってのが東京高専の本音なのだろう。

俺としてもいずれ兄貴に並ぶなら、その実力は把握しておきたい。それに将来は恵が東京高専に通うだろうし、今のうちに

顔つなぎしておくのも悪くないだろう。

「甚爾、これを」

兄貴が鈍い灰色の紐を俺に渡した。これは確か

「グレイプニルじゃねぇか!」

「お前に渡したのは贋作の方だけどな。能力そのものは変らない、天逆鉾代わりに使うと良いだろう。あれは一応刃物だから授業で使う訳にもいかないだろう?」

兄貴の持つ呪具の中で一番拘束力が高い最強の封印具。それがグレイプニルだ。これに縛られたら俺だって抜け出すことは出来ない特級呪具。

「五条悟の無限に対抗できてお前に使えそうなのがこれしかなかった、後は封印術を封じた呪符ぐらいだ」

そして渡されるのは封印術の中でも相手の全ての力を封じる八部封印が封じれた呪符が束になって渡された。

「いいのかよ、こんなお宝大量に」

「構わないよ、存分に遊んでやりなさい」

心底楽しそうに笑った兄貴に俺も笑い返した。ここまで兄貴に準備してもらったんだしっかりと鼻っ柱を折ってやらねぇとな。

 

 

 

 

「今日から体術・呪具の講師として働くことになった禪院甚爾だ」

「よう、よろしくなガキども」

「あ!なんでお前がここにいるんだよ!」

夜我に紹介されて期待の新人共にあいさつをすれば顔見知りである五条が声を上げた。

「お前、禪院家当主の護衛だろ!なんでこんな所にいるんだよ!」

「ここの学長たちにガキどもを揉んでやれって頼まれてな。兄貴にも子供達と遊んでおいでって言われたからなぁ」

声を荒げる五条にニヤニヤと笑みを浮かべる。

「うっそだろ、マジか」

「悟、彼を知っているのかい?」

「有名だよ、禪院甚爾。御三家の一つ、禪院家現当主のお気に入り…そして」

「呪力0の天与呪縛を持つフィジカルギフデット」

夏油の言葉に家入と五条が答える。

「てんよじゅばく?」

「産まれながらに縛りを課されている人間の事だよ。禪院甚爾は、本来持つべき呪力も術式も全て取られる代わりに世界最高峰の肉体を持つ特級呪霊すら祓う最強の非術師」

「ま、呪具使うから一応術師扱いだけどな。じゃ、自己紹介も終わったことだしさっそく始めるか」

さっそく5人でグラウンドに向かった。今回は家入は見学と言われ夜我の隣に腰かけた。

「最初から術式も使って全力で来い、叩きのめしてやるよ」

「傑、油断するなよ!あいつは」

「っ」

一瞬で二人に近づくと二人を殴り飛ばした。五条は無限で防御されるから拳を振りぬいた風圧で吹き飛ばす。

「くそっ、前より強くなってねぇかあいつ!」

「悟!」

「他人を気にしている余裕はあんのか?」

まずは一番叩きのめしやすい呪霊操術の方からやる。

「くそっ」

呪霊を出してくるが遅い遅い!呪霊の群れを走り抜け夏油の方にラリアットを決める。

「ガッ」

「もうちょっと接近戦を鍛えた方がいいな。才能は有りそうだけどな」

いつの間にか手に持っていた小型ナイフを地面に倒れた夏油の喉に刺さる寸前に突きつけすぐにその場を離れた。倒れた夏油の上を蒼が通り過ぎる。

「さて、お坊ちゃん相手なら呪具を使わせてもらう」

兄貴から預かった灰色の紐を取り出す。

「はっ、そんな紐で俺を止められるとでも」

「さあな、やってみればわかるさ」

純粋な身体能力は兄貴によって強化され鍛えられた俺が圧倒的に上、後は無下限を突破するのみ。

俺に接近されているのを警戒してか五条は蒼を使い周囲を丸ごと消し飛ばすように攻撃する。だが速さが足りねぇ、こんな攻撃兄貴の本気には遠く及ばない。

「もう少し弾幕を厚くすることを進めるぜ」

「なっ」

五条の首に紐をかける。油断したのかそれともグレイプニルの力が無下限に勝ったのかそれは確かに五条の肌に触れる。その瞬間、五条の体から力が抜けて地面に倒れそうになるのを抱きとめた。

「な、なにこれ」

「兄貴の奥の手の贋作だ。お前と遊ぶために俺に貸してくれたんだ」

「はっ、流石歴代最強の禪院家当主って」

「歴代最強?何勘違いしてんだお前」

動けない五条を担ぎ上げて体を起こして夜我たちと合流している場所へと向かう。

「俺の兄貴は史上最強に決まっているだろ」

「あはっ、そうかもね」

「悟、大丈夫かい?」

「へぇ、五条も動けなくなる呪具か」

「そろそろ、五条を開放してやれ」

「へいへい」

五条を地面に降ろし首にかけていた紐を解いた。

「ん!これ凄いね、呪力も練れないし体も動かない」

「兄貴が持っている封印具の中で最上位のやつだからな」

解放された五条が立ち上がり体を伸ばすと、俺の手の中にある紐を見て感心したようにつぶやいた。

「態々俺たちと遊ぶためにこれ貸したの、禪院家当主様は」

「存分に遊んでやりなさいだとよ」

「はぁ~、相変わらずあの人は規格外だね」

 

 

 

星漿体の護衛と抹殺の任を受けて、呪詛師達からの襲撃を受けながらもやっと高専にたどり着いた私たちは同化は明日になると聞いて一時高専にて休息をとることになった。

「誰かいるか」

そんな厳戒態勢の高専に見知らぬ人が入ってくれば警戒するのも仕方ないだろう。

「誰だ」

「…君が噂の呪霊操術の生徒だね。初めまして禪院家26代目当主禪院樹だよ」

その人は優しそうな顔をしていた。禪院先生に似た面影があるのに雰囲気は緩やかで呪術師には見えないほど穏やかそうな顔をしていた。

「あれ、樹じゃん。どうしたの?」

「悟君か、久々に任務でこっち側に来たから高専に顔を出そうと思ってね」

「へぇ、アンタ忙しいのに相変わらず甚爾を溺愛してんだ。今、星漿体の同化が明日に迫っててさこっちは厳戒態勢なんだよ。アンタとは遊べないけど大丈夫?」

「構わないよ、少し様子を見に来ただけだし」

「じゃ、俺が案内するよ。傑、先に休んでて」

「あ、ああ分かった」

「お友達を借りるよ、またこんど傑君」

悟に連れられて去っていく禪院樹を見送る。悟と禪院先生が口をそろえて「呪術師最強」と称する現最強の呪術師。それは想像と違ってまるで普通の人のようだった。呆然としながら寮に戻り部屋に戻らずソファに座っていると悟が戻ってきた。

「傑、先に休んでろって言ったろ」

「あ、いや」

「どうしたんだよ、もしかして高専に戻ってきて気が抜けた?」

「あ、えっと君たちが呪術界最強って言っていた人にしては普通っぽいなって」

「ああ!樹の事が気になってたんだ、あの人普段は擬態しているだけだぜ?」

「擬態?」

「そう、怒らせるとめっちゃ怖いよ。会合の度に怒らせる奴らがいて毎度毎度樹の殺気に俺の肝は冷えっぱなし、すぐに甚爾が抑えてくれるから命があるだけでいつ殺されてもおかしくないレベル」

その言葉に驚いた。あの穏やかそうな人がそこまでの殺気を放つなんて信じられなかった。

「禪院家はあの人が当主になってからあの人の恐ろしさが身に染みたのかもう絶対服従の犬しかいないからいっつも怒らせるのは馬鹿の加茂か馬鹿の五条だったね。まぁ、その五条も俺が当主になったらそういう奴らは潰すつもりだけど」

「そんなに恐ろしいのかい?」

「特にお気に入りの甚爾を侮辱したりすると、思い出しただけでも鳥肌が止まらない」

ぶるぶると大袈裟に体を震わせる悟に意外だと思った。いつも高慢不遜で自信満々の悟にしては随分と謙虚な言葉だ。

「特に樹は呪力量が半端じゃないからね、それを開放されて圧力かけられると俺と甚爾以外全員呪力に押しつぶされて口もきけなくなる」

「そんなに?」

「だから傑も怒らせないようにね、まぁ甚爾を馬鹿にしたりしなければそうそう怒ることはないけどさ、樹にとって甚爾が一番のお気に入りだから」

どうしても悟や禪院先生が恐れるほどに怒るイメージが彼と重ならなかった。

 

 

 

 

五条と夏油が逃げたらしい。すぐに追うように指示があったがその前に天元様にお目通りをした。

天元様に一筆書いてもらい五条と夏油を追う。

「やあ」

「まじかーアンタが追跡者?」

「いいや、そんな面倒な事はしないよ。ほら、天元様からのお届け物だ」

天元様に一筆書いてもらったものを渡した。

「…へぇ、成程ね」

「さっさと上層部を黙らせて来い、五条家次期当主殿」

「了解、そうだ。二人の事を任せていい?身の安全の為にしばらくは海外に逃がそうかと思って」

「手配は終わっている10年も過ごせばある程度は落ち着くだろう」

「じゃ、頼むね」

「行ってらっしゃい」

五条と夏油から星漿体である天内と黒井を預かり手配した通り海外に逃亡させた。生活していくための資金を送るための口座も作ってあるし暫く住む家も用意した。そこら辺の金は後で五条と夏油に請求しよう。

戻ってくると無事上層部を黙らせたらしい。抹殺命令は解除されていた。

 




サモナーさんなら五条悟を超える最強になれると思う
多分メロンパンは今頃、どっちを獄門疆で封印すればいいか頭を悩ませたりしているかもしれない




禪院家に誤作動で産まれてしまったサモナーさん
異世界にも情報を飛ばせるようになりいくつか情報を飛ばしたサモナーさんの1人
何故かいつもの血縁ではなく禪院家の分家に産まれてしまった、式神を扱う術式と高い呪力から本家に引き取られた
ゲームで召喚していた召魔たちを召喚して使役している。領域の中ではゲームの法則が適応されドロップアイテムもあり世界各地に愚者の石板を設置して転移拠点を作り式神たちも動員できる多分世界で最も術式範囲が広く世界を滅ぼせる力を持った化け物
甚爾が産まれた時はその肉体のポテンシャルをいち早く見抜き、さっさと自分の懐に囲い込んだ。真希も素質があるなと結構可愛がっている
豊穣の乳を摂取していることで呪力が際限なく増加しておりかつ術式の影響とかで多分人間やめかけている

サモナーさんに庇護されている禪院甚爾
産まれた時からサモナーさんに庇護されて育つ肉体最強。育てるのにアマルテイヤの乳や豊穣の乳を与えられたことで原作よりも身体能力その他が強化され、人間やめかけている
基本のお仕事は、特級であるサモナーさんの任務の一部肩代わりとかサモナーさんの護衛。奥さんと結婚して子供が生まれた2~3年はお仕事を制限していたが五条悟入学に伴い高専の非常勤講師として働くようになった
奥さんは原作と違い定期的に豊穣の乳を与えられていたことでめっちゃ健康体だし、事故や呪霊はサモナーさんの召魔が防いでいるので死んでない。

サモナーさんが気にかけている真希真依
父親である扇が二人に全く興味がないので母親が一人で育てているのをサモナーさんが補助している
なので扇を父親と認識せず、サモナーさんを父親だと思っているが母親の前でサモナーさんを「お父さん」と呼んだ時怒られたので名前呼びをしている
虐げられず元気に成長中

禪院家
サモナーさんブートキャンプによって心折られサモナーさんを絶対強者と認め忠誠を誓う奴ばっかになった。サモナーさんブートキャンプにて扱かれたおかげで躯倶留隊で準一級、柄で相性によっては特級を下す一級術師という原作よりも強い戦闘集団と虐げれていた呪力の少ない者達を窓や補助監督、隠密部隊として再編した情報部隊がある
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