異世界転生したサモナーさんは呪いの世界に行く   作:cohaku

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第36話

「特級ですか、仕方ありませんね」

特級なんて相手はしたくありませんが接敵した以上仕方ありません。

「皆さん少し揺れますよ」

一級術師以上だけが買う事が出来る呪符。それを破り捨てると風景が歪んでいく。

「ぐうっ!一体何が」

「さて、それではいつもの組み合わせで終わらせましょう」

さらに2枚の呪符を破り捨てる。黒い帯が呪霊を拘束し、呪霊の呪力が封じられる。

「さてこれで終わりです」

最後に持っていた瓶のふたを開け呪霊に向ければ、呪霊は瓶に吸い込まれて呪霊玉に姿を変えた。

「封印完了です、あとで夏油さんにでも売りましょうか」

「な、ナナミン。えっとそれどういう事?」

「特級をただ祓うのも持ったないと考えた樹さんと夏油さんが共同開発した封印ボトルです。恵君、影に収納してもらっても?」

「あ、はい。どうぞ」

割れたりしないように恵君の影に収納しこの呪霊の対処は終わりました。

「さて、先を急ぎますよ。原理は移動しながら説明しましょう」

「「「は、はい!」」」

駅構内を走る。

「先ほど使った呪符は樹さんの物だという事は貴方達も知っているでしょう?」

「は、はい。だけどあんな効果がある奴なんて見たことが」

「一枚目に使った奴は一級術師以上しか買えない呪符ですからね。貴方達が知らないのも無理はありません」

「一級以上しか買えない…」

「一枚目は特に厳重に管理されている呪符です。防御回避不可の攻撃をする呪符、一撃で相手を瀕死に出来る呪符の中でも最強の攻撃力を誇る呪符です。代わりに相手にとどめを刺すことはできませんし一度の戦闘で使えるのは一枚という縛りがあります」

「防御回避不可ってなんつぅ代物を作っているんですか」

「だから一級以上にしか買えないんですよ。そして特級術師の夏油さんの呪霊操術は2級までなら無条件で調伏できますがそれ以上となるとある程度弱らせる必要があります」

「!あの呪符で一方的に弱らせることが出来れば」

「ええ、あの呪符を手に入れて以来調伏がとても楽になったと夏油さんがよく言ってましたよ。そして拘束する呪符で相手を拘束し、封印術式で相手の呪力を封じ回復を阻害。最後に呪霊操術の呪霊を呪霊玉にするところだけを付与した瓶に呪霊を封印する呪具が作られました。

これによって樹さんの傘下の一級術師達は安全に特級や一級を封印して、夏油さんは強力な呪霊を自分で態々調伏をする手間を省いて取り込むことが出来るようになったという訳です」

これは画期的な発明だった。一級以上の呪霊には有用な術式を持つものも多い、これまでは夏油さんの手が回らず有用なのに祓っていた呪霊達を取り込むことが出来る。

「ただあの瓶を作る材料は樹さんしか手に入らず、二人の共同作業で作られます。両方とも忙しい特級ですからねさほど数も揃えられませんし、割れたら使い物になりません。

今回の様な確実に使う相手がいるとわかる状態でなければ持ち歩けません。恵君が一級になればそっち方面の任務が多く振られるかもしれませんね」

「!」

「…次が来ますか」

「陀艮はどこだ」

「あ、五条先生に喧嘩吹っ掛けた特級呪霊!」

「宿儺の器か、ちょうどいい貴様に用があったところだ」

現れた新たな特級呪霊。先ほどの特級呪霊よりも格上。

「…3人は先行してください」

「七海さん!?」

「大丈夫です、私は戦いませんから」

コンコンと靴で影を叩く。影が広がり、樹さんの式神達が姿を現す。

「問題はありません、私には樹さんの式神がついてますから」

そして呪符を一枚破り捨てた。

 




サモナーさんと夏油共同開発の封魔瓶
良さそうな術式を使う呪霊が居たらこれで封印して夏油に取り込ませてる
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