異世界転生したサモナーさんは呪いの世界に行く 作:cohaku
「甚爾を高専の体術と呪具の講師に?」
甚爾を東京高専に通わせたことで知り合いになった東京高専の学長に呼びされてともに食事をしながら聞けば甚爾を東京高専の体術と呪具の講師にしたいと言われた。
「五条悟が東京高専に入学したことは知っているだろう」
「はい、知ってます」
「その同級生に呪霊操術の生徒もいることは?」
「それももちろん」
「その二人が将来特級になるのが確実だと言われているのは?」
「へぇ、成程。天狗の鼻を折りたいということか」
そこまで言えば、学長と連れてこられた担任と紹介された夜我の目論見は分かる。自分よりも強いものがいない環境、五条悟の方は私たちの存在を認知しているからまだましかもしれないが一般人出身の呪霊操術の子は自分たちに並ぶ者はないと鼻を高くしているだろう。
東京高専の教師たちが制御できないほどの悪ガキっぷりを発揮しているに違いない。それを甚爾を雇う事でへし折ってやりたいのだ。まだまだお前達より上はいるのだと見せつけてやりたいのだ。
「いいよ、甚爾が望むならそれ位は問題ない。あと、私もたまに顔を見せようか」
「それは、本当ですか?!」
「構わないよ、甚爾に会うついでだ。それに五条のがどれだけ成長したのか気になるし」
会合でたまに顔を合わせる子供の顔を思い浮かべた。いつも不遜な態度で私と甚爾を見つめる子供。学校という社会に出てどれだけ変わっただろうか。
「楽しみだな」
東京高専の体術と呪具の講師として雇われた。少し遠いが兄貴からもらった呪符があれば行き来は簡単だ、それに兄貴から「鼻が高くなった子供の鼻を折っておいで」と言われた。最近噂の兄貴に並ぶ特級候補たちの鼻っ柱を折ってほしいってのが東京高専の本音なのだろう。
俺としてもいずれ兄貴に並ぶなら、その実力は把握しておきたい。それに将来は恵が東京高専に通うだろうし、今のうちに
顔つなぎしておくのも悪くないだろう。
「甚爾、これを」
兄貴が鈍い灰色の紐を俺に渡した。これは確か
「グレイプニルじゃねぇか!」
「お前に渡したのは贋作の方だけどな。能力そのものは変らない、天逆鉾代わりに使うと良いだろう。あれは一応刃物だから授業で使う訳にもいかないだろう?」
兄貴の持つ呪具の中で一番拘束力が高い最強の封印具。それがグレイプニルだ。これに縛られたら俺だって抜け出すことは出来ない特級呪具。
「五条悟の無限に対抗できてお前に使えそうなのがこれしかなかった、後は封印術を封じた呪符ぐらいだ」
そして渡されるのは封印術の中でも相手の全ての力を封じる八部封印が封じれた呪符が束になって渡された。
「いいのかよ、こんなお宝大量に」
「構わないよ、存分に遊んでやりなさい」
心底楽しそうに笑った兄貴に俺も笑い返した。ここまで兄貴に準備してもらったんだしっかりと鼻っ柱を折ってやらねぇとな。
サモナーさんは呪符作成も出来るから味方の強化もしやすいよね